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ストラッチョ ブッテーロのレビュー。ミネルバリスシオバージョンの特徴や、ゴートモデルの違いについて解説

機能的な財布をラインナップするエムピウ。その中でも最小・最軽量の財布「ストラッチョ」は大好きな財布です。

そのストラッチョに「ブッテーロ」と「ミネルバ・リスシオ」のモデルが発表されました。

本ページでは5年以上使ってみての、ブッテーロモデルの使い勝手、特徴、メリット・デメリット。ゴートモデルとの違いについて分かりやすく解説します。

ぜひ参考にしてみてください。

スペック

ブランドエムピウ
商品名ストラッチョ
収納力★★☆☆☆
お札入れの数1
お札の枚数10
コインの枚数15
カードの枚数5
サイズW102×D65×H20mm
重さ45g
素材牛革(ミネルバ・リスシオ/ ブッテーロ)

参考

ストラッチョ ゴートモデルのレビュー

ストラッチョ ゴート2のレビュー

ストラッチョ スペリオーレモデルのレビュー

動画

ストラッチョ ブッテーロモデルを動画にしてみました。ブッテーロの質感、ストラッチョの使い勝手など参考にしてみてください。

エムピウ ストラッチョ ブッテーロモデル

購入してから4年以上経過しています。ビビッドな赤色は選びにくいカラーかもしれませんが、エイジングすることで落ち着いた赤になります。

ブッテーロとリスシオの違い

エムピウではお馴染みの革。ミネルバ・リスシオとブッテーロです。

カラーは全8色。イタリアの皮革らしく、ビビッドな色合いが魅力ですね。
(画像は、エムピウ公式サイトより引用)
ストラッチョ カラーパターン

素材によって、カラーが異なります。順にご紹介してまいりましょう。

ブッテーロ

イタリアワルピエ社の代表的な革です。透明感のあるオイルレザー。ブッテーロを楽しみたいなら、以下の3色からチョイスできます。

  • black
  • red
  • blue

ストラッチョ ブッテーロの質感

ブッテーロは繊維密度がギュッと詰まった、「牛の肩」の革です。ハリがあり、丈夫なため、ギュッと握ってもグニャリと曲がりせん。カチッとした見た目、質感がお好きな人にオススメ。mpiu-straccio-10

革は使っているうちに柔らかくなるものですが、5年経ってもハリがあるのはブッテーロだからこそです。

ストラッチョブッテーロのエイジング

ブッテーロは経年変化で、色の深みが増して、ツヤが出てくる革です。
red、blue, blackなどさまざまなブッテーロを愛用していますが、どちらもおすすめ。blackはツヤは出ますが、色の変化はほとんど分かりません。

選んだのはred。ブッテーロは色合い、表情に個体差があります。redはいくつか購入しているのだけど、最初はすべてマットな質感です。しかし、数ヶ月ほど使うと、膜が貼ったようにコーティングされます。奥行きのある透明感がブッテーロの醍醐味です。以下は購入して3年以上たったブッテーロ。300日以上は使っています。

ブッテーロの赤も、新品と比べるとグッと深みが増す。色気が出てくるんですよ。

内側にもブッテーロが使われています。内側のエイジングは外側に比べるとゆっくり目。でも数年使うとツヤが出てきますね。

スムースな表面を持つブッテーロは、折り曲げたりする箇所にどうしてもシワができる。でも、光沢やツヤの変化と相まって、いい感じになるんです。

ミネルバ・リスシオ

ストラッチョ リスシオ napoli

イタリアのタンナー、バダラッシカルロの代表的なオイルレザー。

ミネルバ・リスシオで仕立てられたカラーは以下の5色。

  • cognac
  • tabaco
  • grigio
  • napoli
  • sabbia

ミネルバ・リスシオの質感

ブッテーロよりハリが弱く、やわからな質感です。

ミネルバ・リスシオのエイジング

ミネルバは、タンニンでなめされ、染料で彩られた革。グングンと経年変化していきます。
世界一エイジングが早く、その変化率もスゴイ。

cognacのような淡色をチョイスすると、色の変化を最も楽しめます。ちなみに、cognacはこんな色。(写真はストラッチョ スペリオーレモデル

質感も変わる。サラリとした触り心地から、革特有の突っ張り感が生まれる。キュッと鳴くような音が出るようになります。

ミネルバのオルテンシアのエイジングを動画にしてみました。色・ツヤの変化のスゴさが伝わるはずです(オルテンシアが選べるのは、「ストラッチョ スペリオーレ」だけです)。

ミネルバボックスのエイジング。オルテンシアの色艶の変化
100日使用。ミッレフォリエ ミネルバリスシオのエイジング

ストラッチョのゴートモデルとブッテーロの違い

セレクトしたのはブッテーロモデル。ゴートモデルとの違いを見てみましょう。

まず、形や収納力は同じです。
mpiu-straccio-15

異なるのは、革の素材、重量、カラー、価格です。

一番のポイントは、素材の違い。

ゴートはぐにゃりと曲がる。
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一方、ブッテーロもミネルバリスシオも、ゴートよりしっかりとした革です。ハリの強さはブッテーロが一番強いですね。ゴートのように、ぐにゃりとした感触ではなく、少し固めでハリを感じる革です。ただし、このハリ感も最初だけで、使い込んでいくと馴染んで少し柔らかくなります。
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ハリの強さは、フォルムにも現れます。
ゴートモデルはペタンとしているのですが、ブッテーロはハリがあるため、厚みがあります。横から見たときにもハッキリとわかりますね。
mpiu-straccio-1

革が異なることによる、質感の違いは、動画の方が伝わるかと思います。

エムピウ ストラッチョ 全モデル。革による質感の違い

見た目の質感も格段にあがります。見た目のチープさがちょっと……。と手を伸ばさなかった方も、ブッテーロモデルでは納得できるはず。

スムースでビビッドな表情が美しい。透明感とツヤは流石ブッテーロといったところ。エムピウに限らず、さまままな日本の革工房が採用するのは、理由があるのです。
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ブッテーロとミネルバリスシオは、高価なレザーです。
そのため、お値段もアップ。ゴートモデルより3,000円ほど高価になります。ここに納得できるかは、革に魅力を感じられるかどうかでしょう。

重量は30gから45gとわずかにアップ。ただし、これは気にしなくてもよいでしょう。ゴートモデルが軽すぎるため、数値のギャップが目立つだけです。持ち比べてみてもほとんど体感できないため、無視して良いです。

まとめ

ゴート素材を使ったストラッチョは、クタッとした質感が特徴。小ささも相まって「上質さ」を感じられなかった方もいると思います。いわゆる「小さい財布」は数多くあります。比べてしまうと、素材が一步譲っていたのも事実です。

しかし、ミッレフォッリエと同じ、イタリアの高級皮革リスシオ/ブッテーロ モデルにより、ストラッチョの魅力が格段に上がりました。ミッレフォッリエをお持ちの方は、素材の良さはご存知でしょう。上質さと経年変化を楽しみたい人も満足できます。

「究極の小ささ」×「上質さ」この2つを求める方に最適な財布だと思います。

参考
https://func-wallet.click/product/straccio/