エムピウ 最小・最軽量の財布 ストラッチョのレビュー。日本最小クラスの革財布の特徴、メリット・デメリット

8/1からエムピウの製品が最大20%値上げ。7/31までの購入をおすすめします。

日本の革工房エムピウ。機能性の高いユニークな財布を作り続ける、お気に入りのブランドです。

エムピウから2015年に発表されたのが『ストラッチョ(straccio)』。エムピウの財布の中で、もっともコンパクトな一品です。

特徴をピックアップしてみましょう。

  • 日本最小クラスの財布
  • オールレザー
  • エイジングを楽しめる
  • 一般的な革財布より安価である
  • メイドインジャパン

2015年の登場以来、さまざまな革でラインナップされており、ほぼすべてを使用してきました。その経験を活かし、本ページでは、ストラッチョの使い勝手、特徴、メリット・デメリットをわかりやすく解説します。

小さな財布をお探しの方は、ぜひ参考にしてみてください。

2018年3月。ストラッチョゴートモデルの制作終了が発表されました。現在はリスシオ/ブッテーロモデルのみの販売とな、一部店舗でのみゴートモデルが販売されています。

スペック

ブランドエムピウ
商品名ストラッチョ
用途サブ
価格(税込み)4,860円
収納力★★☆☆☆
お札入れの数1
お札の枚数10
コインの枚数15
カードの枚数5
寸法W102×D68×H15mm
重量30g
素材タンニンなめしゴート(山羊)

参考リンク

より上質なブッテーロモデル、スペリオーレモデルの使用感もレビューしています。

ストラッチョ ブッテーロのレビュー

ストラッチョ スペリオーレのレビュー

動画

ストラッチョの使い方が分かるように、動画にしてみました(動画はブッテーロモデル)。

とてもコンパクト。必要最低限の財布

「これだけでもひと通り使えるよね」という、最低限のライン。
エムピウのデザイナー、村上氏が考えたストラッチョのコンセプトです。

ストラッチョは、カードサイズ大。日本でもっとも小さな財布の1つです。
dsc05796

商品名のストラッチョは「端切れ・ぼろ切れ」転じて「存在感が希薄な」といった意味。

「気軽に持ち歩ける」を目指した財布です。

ストラッチョに最適なシチュエーションは、以下のとおり。

  • 登山
  • バーベキュー
  • 社内での自販機
  • ちょっとした買い出し

こういった用途では「財布のすべての機能」は必要ないはず。たくさんの収納よりも「身軽になれること」の方が、ずっと大事です。ストラッチョは「身軽さ」「気軽さ」といったライフスタイルを実感できる財布です。

使い勝手

とてもコンパクトで、手にスッポリと収まるほどのサイズ感。エムピウ ストラッチョサイズ感

山羊革(ゴート)で作られたボディは、しなやかで柔らかく、手に馴染む感触。
ぐにゃりと曲がる質感は新鮮で、何というか、触っていて気持ちの良い素材です。ニギニギするとカタチが変わるのですが、天然素材である革のハリはしっかりとあって、握るのを止めると元のカタチに戻ります。
mpiu-straccio-2

カード

財布を開くと、カードがすぐに目に入ります。

カードポケットは1つだけ。まとめて入れる、シンプルなつくりです。

厚めのカードでも5枚ほど収納できます。
最初は少しキツイと感じますが、革が少しずつ馴染むため、スームズに出し入れできるようになります。ストラッチョ

ストラッチョに限らず、ほとんどの「小さな財布」は、たくさんのカードを収納することはできません。どれも5枚ほどです。

ちなみに、コインポケット(後述)にもカードを収納できます。
コインを持ち歩かないなら、「お札も入る、小さなカードケース」としての使い方もできます。

コインポケット

コインポケットには、100円玉を15枚ほど収納できます。ストラッチョ以外の「小さな財布」と比べると、収納力に優れています(例えば、小さい財布abrAsusは10枚ほどです)。
mpiu-straccio-5

ただし、たくさん入るからといって無闇に突っ込むのはオススメできません。ポケットにマチアないため、ガバッと広げることはできないタイプ。コインが多いと選別が難しいんですね。使い勝手は悪くなってしまうのです。

コインが増えると、財布は重く、大きくなってしまいます。ストラッチョの醍醐味は、小さくて軽くて、快適なこと。これを実感したいなら、たくさんのコインを詰め込むのではなくて、お会計をキッチリとすることをおすすめします。

コインポケットにはフタが無く、完全に留めるものはありません。財布を閉じることで、コインがこぼれ落ちないようになります。
mpiu-straccio-9

コインの出口を下に向けて、財布をオープンすると、当然コインは落ちてしまいます。
ただ、これはあまり気にしなくてよいでしょう。財布を開けるときに自然と、コインポケット上を向くデザインとなっているからです。私は、落としたことはありません。

ちなみに、小銭入れには、カードを入れることも可能です。
コインを入れないなら、プラス2,3枚のカードを持ち歩くことができます。
mpiu-straccio-14

お札入れ

一般的な小さい財布は、お札を折りたたんでから入れるものばかり。
折りたたむのも、伸ばすのも時間がかかりますから、お金を使うシーンでいつも煩わしく感じてしまいます。

一方、ストラッチョはお札をそのまま差し込んで、くるりと留めるだけ。わざわざ、お札を折らなくても収納できるので、とてもスムーズです。

ガバッと開くため、取り出しやす行く、入れやすいです。
mpiu-straccio-6

お札を収納するスペースは、革の床面がむき出し。少しザラつきのある質感ですから、お札を留めるストッパーの役割を果たします。ガバッと開いたときにお札が飛んでいったりしません。
mpiu-straccio-7

一方、触り心地、お札の滑りの良さ、高級感は、「革の表面」が使われた財布に劣る。

革張りすると手間がかかる、つまりお値段もアップします。ストラッチョはシンプルな構造にすることで、1万円以下のプライスを実現できる。あえて革張りしないデザインをセレクトしたのでしょう。

なお、ストラッチョの「スペリオーレモデル」は内側もすべて「革の表面」が使われた贅沢仕様です。高級感やお札の出し入れの機能性を求めるなら、スペリオーレを検討なさると良いでしょう。

小さくて、高級感のある財布をお探しなら、スペリオーレモデル。あるいは、小さい財布abrAsusハンモックウォレットコンパクトをセレクトした方が、幸せになれるはずです(お値段も上がってしまうのですが)。


以上がストラッチョの使い勝手です。

財布として必要最低限の機能を、最小の財布にギュッと詰め込んだアイテムなんですね。

ゾンゾ(zonzo)との比較

収納力は、エムピウのゾンゾと同じ。

では何が違うのか?ここでは、ストラッチョとゾンゾとの違いを押さえてみましょう。

ゾンゾはミネルバ・リスシオという革を、内側のパーツにも贅沢に使っています。高級感・質感ともにストラッチョよりも圧倒的に上です(お値段もゾンゾが高価)。
エムピウ ゾンゾ 開く瞬間

ゾンゾはファスナータイプですから、よりしっかりと持ち歩きたい人向けです。財布をカバンの中にてきとうに入れても、落としても、ファスナーで閉じられているので中身が飛び出すことはありません。ただし、ファスナーを開け閉めするのが、面倒に感じる方もいるでしょう。

一方、ストラッチョはボタン1つで留める財布。ファスナーよりも開け締めがかんたんですから、ストラッチョの方がよりスピーディーにお金やカードにアクセスできます。サイズは少し小さく、重さもゾンゾの1/3ほどです。

まとめると、ストラッチョは、ゾンゾよりも気軽に持ち歩けて、サッと使える財布ということです。

柔らかく小さなボディは、どんなポケットでも快適

ストラッチョが発売されたのは、2015年。既にSUPERCLASSICの小さい財布abrAsusなどがあったわけです。

そんな中、どうして小さい財布を、新しく作ったのでしょうか?
エムピウが作るものは、既存のものとどこか違うはずです。

ストラッチョ ゴートモデルの特徴は、財布の素材にあります。グニャグニャと、とてもやわらかいのです。
mpiu-straccio-2

これによって、どういうメリットがあるのでしょうか?

このサイズの財布だと、後ろポケットだけでなく、前ポケットにも入れることができます。
ポケットにモノを入れたとき、座ったときに、つっぱり感や、ポケットから出すときの引っ掛かりを感じることがあるはず。これがけっこう、ストレスです。

「ぐにゃりと曲がるボディ」によって、この不快感がグッと減るのです。

これはストラッチョゴートモデルだけの醍醐味です。(他の小さい財布は、ストラッチョのような柔らかい素材ではありません)。

一般的に、財布はお金やカードをしっかりと固定させる必要があるため、カッチリとした素材で作られています。一方、ストラッチョはカードやコインの硬さによって、カッチリとしたフォルムに変わります。

ストラッチョのデメリット

薄い素材とシンプルすぎるつくりは、高級な財布には見えません(というか、そもそも財布だとは思われません)。

素材が悪いわけではなくて、コンパクトさと相まって、そう感じてしまうんですね。知らない人が見ると、財布には見えないでしょう。

もっとも、このチープさは、ストラッチョのコンセプトを考えるとしっくりきます。安価なプライスも相まって、多少乱雑に扱いやすい。ストラッチョは、気軽に持ち歩くのにふさわしい財布なのです。

シンプルなデザイン

お金とカードを、ひとまとめにできること。この機能を、もっともシンプルに仕上げたのがストラッチョです。

余計な装飾は一切ありません。あえて言うなら、革の表情をダイレクトに楽しめる。天然素材の美しさが映えるようにデザインされているのです。
dsc05798

エムピウのブランドロゴでさえも、目立ちません。内側に、ひっそりと型押しであしらわれているだけ。優れた製品には、ブランド名もいらないのかもしれません。

エイジングを楽しめる革

素材は、タンニンなめしゴート(山羊)。

タンニンでなめされた革は、時間がたつと色味が深くなっていきます。
使い込むほどツヤが増し、色が深くなる「育つ革」です。エイジングを楽しみたい人にとってオススメの素材です。

逆に言うと、新品のときの色合いがずっと続くわけではありません。

革の変化を楽しみたい人にこそ、オススメできるアイテムなのです。

リーズナブルな価格

価格は4,500円(税抜き)。

同様の収納力をもつ「小さな財布」は、他にもあります。
上質なものをピックアップするとこんな感じですね。

これらに比べると、とても手が出やすいお値段。

豊富なカラーラインナップ

ストラッチョ カラーパターン

エムピウの財布はカラーリングの多さも特徴です。ストラッチョも6色のカラー展開をしています。

革のバリエーションも豊富

もっとも安価なのがゴートモデルです(本ページで紹介しているもの)。

その他のモデルも紹介しましょう。

スポンサーリンク

ストラッチョ ミネルバリスシオ/ブッテーロ

その後、ミネルバ・リスシオとブッテーロを使ったモデルが発表されました。

ストラッチョ カラーパターン

black・red・blueの3色がブッテーロ

その他のカラーがミネルバリスシオです。

ゴートモデルより、少しハリが増してカッチリとした質感。

どちらもたっぷりとオイルを含んだ革で、色の深まりとツヤを楽しむことができます。特にミネルバリスシオは、グングンとエイジングが進むので、半年ほどで見違えるほどの表情に変わっていきます。

ブッテーロは、ミネルバよりもさらにハリのある素材です。以下は300日以上使ったred。ミネルバよりエイジングはゆっくりめ。透明感が生まれてくる、独特のエイジングです。

たっぷりと使ったブッテーロは新品のミネルバリスシオモデルよりもハリが強い。

質感チョイスするなら、柔らかい革が好きならミネルバリスシオを。かっちりとした革が好きならブッテーロを選ぶことをおすすめします。

ブッテーロ版を購入してみました。ゴートモデルとの違いを押さえたい人は、ぜひレビューもご覧になってください。

参考:ストラッチョ ブッテーロモデルのレビュー

スポンサーリンク

ストラッチョ スペリオーレ

2018年4月に発表されたモデル。

素材はミネルバリスシオ。イタリアのオイルレザーです。

では、上述した「ミネルバリスシオ モデル」と何が違うかというと、より上質な仕立てになっています。

ひとつは、札入れの内装。従来モデルでは革の床面を使っているため、毛羽立っていました。
mpiu-straccio-7

スペリオーレでは、革の表面が貼られました。お札の滑りがよくなっています。

もうひとつのカイゼン点は、カードポケット。ポケットに直縫いだったホック。dsc05798

小さなフラップにホックが付けられています。これによってカードが入れやすくなっています。

コバもスペリオーレだけは、塗料を塗って仕上げられている。革の断面がむき出しになっていないため、より上品な装いです。(左がミネルバリスシオ、右がスペリオーレ)

スペリオーレ(superiore)とは、イタリア語で「上質、上位」を意味します。その名のとおり、これまでのモデルより、高級感あるルックスに仕上がっているのが本モデルなのです。

手間をかけた仕立てのぶん、高価になっていますので、お値段とのトレードオフですね。

参考:ストラッチョ スペリオーレのレビュー

スポンサーリンク

クロコ型押しモデル

牛革に型押しすることで、クロコ柄をあしらったものです。凹凸が生み出すエキゾチックな表情を楽しみたい方におすすめです。藤巻百貨店限定のモデルで、数量限定です。

クロコ型押しのストラッチョを見てみる

美しいパッケージ

エムピウのパッケージは、もう何年も変わっていません。

クシャッとしたシワ模様が入った、シンプルな黒い箱。カッチリとした紙でできていて、マットでサラリとした質感。
dsc05783

ストラッチョのためにデザインされたパッケージは、とてもコンパクト。ストラッチョだけがスッポリと収まるサイズ感です。dsc05807

パッケージはそこそこ高級感があります。捨てずに、ずっと持っていたくなるはずです。

まとめ

ストラッチョは日本最小の財布の1つです。

その小ささと、気軽に扱える価格から、レジャーなどでサブとして使うシーンが最適だと思います。リーズナブルな価格だからこそ、ラフに扱えるのもストラッチョのメリットかもしれません。

ここで1つ、使い方の提案をしてみます。

ストラッチョに免許証と小銭という必要最低限を入れておいて、メインの財布と一緒に持ち歩くのもおすすめです。(軽くてコンパクトですから、苦ではありません。)

そうすることで、フル機能が必要なら2つを持ち歩き、ちょっとした買物ならストラッチョだけで事足りるはずです。

参考リンク
もっとエムピウの財布が見たい方はこちらもどうぞ。
ユニークなエムピウの財布をまとめた記事です。

【完全版】エムピウの財布のすべて。ユニークな財布の特徴、メリット・デメリットを解説する
エムピウは機能的なアイテムを作る、日本の革工房です。 エムピウの財布は、他…

SNS/YouTube

Twitter, Instagram, YouTubeも運営しています。フォロー、アンフォローお気軽に。


func_walletさんをフォロー