エムピウの最小・最軽量の財布 ストラッチョのレビュー

エムピウ ストラッチョ

エムピウは、機能性の高いユニークな財布を作り出してきた、日本の革工房。

そのエムピウから、2015年に発表されたのが、ストラッチョ(straccio)。
エムピウの財布の中で、もっともコンパクトなアイテムです。

日本最小クラスのコンパクトなボディに、財布としての機能を詰め込んだ逸品です。
本記事では、そのストラッチョの魅力はもちろん、使ってみた感じたデメリットも含めて、たっぷりとご紹介します。

小さな財布を検討されている方は、ぜひ参考にしてみてください。

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スペック

ブランドエムピウ
商品名ストラッチョ
用途
価格(税込み)4,860
収納力★★☆☆☆
お札入れの数1
お札の収納枚数10
小銭の収納枚数15
カードの収納枚数5
寸法W102×D68×H15mm
重量30g
素材タンニンなめしゴート(山羊)

取扱いサイトでストラッチョを見てみる

とてもコンパクト。必要最低限の財布

「これだけでもひと通り使えるよね」という最低限のライン。
これが、エムピウのデザイナー、村上氏が考えたストラッチョのコンセプトです。

ストラッチョのサイズは、カードサイズ大。
日本でもっとも小さな財布の1つです。
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商品名のストラッチョは「端切れ・ぼろ切れ」転じて「存在感が希薄な」といった意味を持つようです。「気軽に持ち歩ける財布」を目指したのが分かりますね。

  • 登山
  • バーベキュー
  • 社内での自販機
  • ちょっとした買い出し

こういったシーンでは、「財布のすべての機能」はいらないと思います。たくさんの収納よりも、身軽に持ち歩ける方がずっと大事です。

ストラッチョは「身軽さ」「気軽さ」といったライフスタイルを実感できる財布です。

使い勝手

とてもコンパクトで、手にスッポリと収まるほどのサイズ感。

山羊革(ゴート)で作られたボディは、しなやかで柔らかく、手に馴染む感触です。
ぐにゃりと曲がる質感は新鮮で、何というか、触っていて気持ちの良い素材です。ニギニギするとカタチが変わるのですが、天然素材である革のハリはしっかりとあって、握るのを止めると元のカタチに戻ります。エムピウ ストラッチョサイズ感

使い方のイメージをつかむ、素晴らしいビデオが公開されています。
こちらをご覧ください。

カード

財布を開くと、カードがすぐに目に入ります。

カードポケットは1つだけ。まとめて入れる、シンプルなつくりです。
厚めのカードでも5枚ほど収納できます。
最初は少しキツイと感じますが、革は次第に馴染んでいくのでスームズに出し入れできるようになります。ストラッチョ

ストラッチョに限りませんが、いわゆる「小さな財布」のほとんどは、たくさんのカードを収納することはできません。どれも5枚ほどとお考えください。

ちなみに、ストラッチョは、コインポケット(後述)にもカードを収納できます。
コインを持ち歩かないなら、「お札も入る、小さなカードケース」としての使い方もできます。

コインポケット

小銭入れには、100円玉で15枚ほど収納できます。

このサイズの財布と比べると、とても収納力があります。
(例えば、小さい財布abrAsusは10枚ほどです)

コインポケットにはフタが無く、完全に留めるものはありません。(財布を閉じることで、コインがこぼれ落ちないようになります)

コインの出口を下に向けて、財布をオープンすると、当然コインは落ちてしまいます。
ただ、財布を開けるときには自然と上を向くデザインとなっているので、あまり気にしなくてよいでしょう。

ちなみに、小銭入れの部分にカードを入れることも可能です。
コインを入れない使い方なら、プラス2,3枚のカードを持ち歩くことができます。

お札入れ

一般的な小さい財布は、お札を折りたたんでから入れるものばかり。
折りたたむのも、伸ばすのも時間がかかりますから、お金を使うシーンでいつも煩わしく感じてしまいます。

一方、ストラッチョはお札をそのまま差し込んで、くるりと留めるだけ。
わざわざ、お札を折らなくても収納できるので、とてもスムーズです。


以上がストラッチョの使い勝手です。

財布として必要最低限の機能を、最小の財布にギュッと詰め込んだアイテムなんですね。

ゾンゾ(zonzo)との比較

詰め込める量だけ見るとエムピウのゾンゾと同じ収納力を持っているわけです。

ゾンゾはミネルバ・リスシオという革を贅沢に使っています。
高級感・質感ともにストラッチョよりも圧倒的に上です(お値段が違うので当然なのですが…)。

ゾンゾはファスナータイプですから、よりしっかりと持ち歩きたい人向けです。
てきとうにカバンに放り投げても、財布を落としてもファスナーで閉じられているので中身をしっかりと守ってくれます。

一方、ストラッチョはボタン1つで留める、シンプルな構造です。
サイズは少し小さく、重さはゾンゾの1/3。

ファスナーを開け閉めするのが面倒に感じる方もいるでしょう。
ストラッチョの方が簡単にアイテムにアクセスできます。

まとめまると、
ストラッチョは、ゾンゾよりも気軽に持ち歩けて、サッと使える財布ということです。

柔らかく小さなボディは、どんなポケットでも快適

ストラッチョが発売となった2015年には、既にSUPERCLASSICの小さい財布abrAsusなどがあったわけです。

そんな中、どうして小さい財布を、新しく作ったのでしょうか?
エムピウが作るものは、既存のものとどこか違うはずです。

ストラッチョの特徴は、財布の素材にあります。
グニャグニャと、とてもやわらかいのです。

これによってどういうメリットがあるのでしょうか?

このサイズの財布だと、後ろポケットはもちろん、前ポケットにも入れることができます。
前ポケットにモノを入れたとき、座った時のつっぱり感や、ポケットから出すときの引っ掛かりを感じることがありますね。これがけっこうストレスです。

柔らかい素材によって、この不快感が軽減されています。不思議とゴワゴワしないのです。
特にカードを入れていない時には、本当に快適です。

これはストラッチョゴートモデルだけの機能です
他の小さい財布は、ストラッチョのような柔らかい素材ではありません)。

財布はお金やカードをしっかりと固定させる必要があるため、一般的に固いものです。

一方、ストラッチョは収納するカードやコインそのものの硬さによって、財布をカッチリとさせることになります。

ストラッチョのデメリット

薄い素材とシンプルすぎるつくりは、高級な財布には見えません
(というか、そもそも財布だとは思われません)。

素材が悪いわけではなくて、コンパクトさと相まって、そう感じてしまうんですね。
端から見ると、極薄のキーケースのようにしか見えないと思います。

もっとも、そういったチープさ(失礼)は、ストラッチョのコンセプトを考えるとしっくりきます。
値段と素材感から多少乱雑に扱いやすいため、気軽に持ち歩くには最適です。

シンプルなデザイン

お金とカードをひとまとめにできるもの。
それをもっともシンプルに仕上げたのがストラッチョです。

余計な装飾は一切ありません。

一枚革で作られたストラッチョには、シワやシボといった天然素材だけの美しさが見て取れます。
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エムピウのブランドマークは、余り目立たないように、型押しであしらわれています。
優れた製品には、ブランド名もいらないのかもしれません。

リーズナブルな価格

価格は4,500円(税抜き)。

同様の収納力をもつ「小さな財布」は、他にもあります。
上質なものをピックアップするとこんな感じですね。

これらに比べると、とても手が出やすいお値段です。

といっても、ものが悪いわけではありません。

素材はエムピウのPIATTOやMARSUPIOにも採用されている、タンニンなめしゴート(山羊)。

タンニンでなめされた革は、時間がたつと色味が深くなっていきます。
使い込むほどツヤが増し、色が深くなる「育つ革」です。エイジングを楽しみたい人にとってオススメの素材です。

豊富なカラーラインナップ

ストラッチョ カラーパターン

エムピウの財布はカラーリングの多さも特徴です。

ストラッチョでも6色のカラー展開をしています。

革のバリエーションも豊富

もっとも安価なのがゴートで作られたモデルです。
ここまで紹介したものですね。

ミネルバリスシオ

その後、ミネルバ・リスシオとブッテーロを使ったモデルが発表されました。

ストラッチョ カラーパターン

black・red・blueの3色がブッテーロ。
その他のカラーがミネルバリスシオを使ったものです。

ゴートモデルより、少しハリが増してカッチリとした質感に仕上がっています。
どちらもたっぷりとオイルを含んだ革で、色の深まりとツヤを楽しむことができます。

特にミネルバリスシオは、グングンとエイジングが進むので、半年ほどで見違えるほどの表情に変わっていきます。

リスシオ/ブッテーロモデルを見てみる

クロコ型押しモデル

こちらは牛革に型押しすることで、クロコ柄をあしらったものです。
凹凸が生み出すエキゾチックな表情を楽しみたい方におすすめです。

藤巻百貨店限定のモデルで、数量限定とのこと。
販売開始は2017/1/6から。気になる是非チェックしてみてください。

クロコ型押しのストラッチョを見てみる
クロコ型押しのストラッチョを見てみる

美しいパッケージ

エムピウのパッケージは、もう何年も変わっていません。

クシャッとしたシワ模様が入った、シンプルな黒い箱。
カッチリとした紙でできていて、マットでサラリとした質感。
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ストラッチョのためにデザインされていて、とてもコンパクト。
ストラッチョだけがスッポリと収まるサイズ感です。

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パッケージはそこそこ高級感があります。捨てずに、ずっと持っていたくなるはずです。

まとめ

ストラッチョは日本最小の財布の1つです。

その小ささと、気軽に扱える価格から、レジャーなどでサブとして使うシーンが最適だと思います。リーズナブルな価格だからこそ、ラフに扱えるのもストラッチョのメリットと言えるかもしれません。

ここで1つ、使い方の提案をしてみます。

ストラッチョに免許証と小銭という必要最低限を入れておいて、メインの財布と一緒に持ち歩くのもおすすめです。(軽くてコンパクトですから、苦ではありません。)

そうすることで、フル機能が必要なら2つを持ち歩き、ちょっとした買物ならストラッチョだけで事足りるはずです。

参考リンク
もっとエムピウの財布が見たい方はこちらもどうぞ。
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