カルトラーレの『ハンモックウォレットコンパクト』をご紹介しましょう。
特徴は以下のとおり。
- 最小クラスの財布
- コインとお札が使いやすい
- 国産牛革型押しの、エレガントな表情
- 水、キズに強く、ガシガシ使える
- made in Tokyoの美しい仕立て
今日、たくさんの「小さな財布」があります。それらと比べ、ダントツに使いやすい財布。
普段使いから、旅先まで。さまざまなシチュエーションで利用してきました。本ページでは、ハンモックウォレットコンパクトの使い勝手、特徴、メリット・デメリットをわかりやすく解説します。
ぜひ参考にしてみてください。
スペック
ブランド | カルトラーレ |
---|---|
商品名 | ハンモックウォレットコンパクト |
収納力 | ★★☆☆☆ |
お札入れの数 | 1 |
お札の枚数 | 10 |
コインの枚数 | 10 |
カードの枚数 | 4-5 | サイズ | W93×H69×D26mm | 重さ | 59g |
素材 | 国産牛革 |
一般的な二つ折り財布と比べると、とてもコンパクトなサイズです。
動画
革の質感、ユニークな使い方、サイズ感が伝わるように動画にしてみました。
カタチ・構造
ハンモックウォレットコンパクトは「小さな財布」にカテゴライズされます。
3つ折りのボディで、コロンとした丸みのあるフォルム。本作より小さい財布もあるのだけど、手にすっぽりと収まるサイズ感です。一般的な財布と比べるととてもコンパクト。あと、モノスゴク軽い。
一つひとつのパーツはとても薄い。1mmに満たない革で作られているのだけど、しなやかで、ピンとしたハリもあります。ガッシリと手で持っても、ぐにゃりと曲がることなくカタチを保ってくれます。
ボタンで留めるだけの、シンプルなつくり。ゆるやかなカーブを描いたフラップも、使いやすさの「キモ」です。
どの角度で指を添えても、カーブラインに指をかけやすいんです。親指でスナップするように、カンタンにオープンできます。
使い勝手
カード、お札、コインの使い勝手を解説します。
カード
ハンモックウォレットコンパクトには、2種類のカードポケットが備わっています。収納枚数は、合わせて5枚ほど。革でできていますから、馴染めばもう少し入るようになるでしょう。
カードポケット1
財布を開くと目に入るのが、ひとつ目のカードポケット。両サイドからカードが顔を出すデザインです。
このカードの収納量は、2〜3枚。重ねているシンプルなつくりです。クレジットカードのような凸凹のある厚いカードなら、2枚ほど入ります。革で留めるつくりですから、馴染んでくれば3枚は入ります。
使い方
一番上のカードなら、指を添えてスライドするように引き出すだけ。私の場合、メインのクレジットカードが一番上にくるようにしています。意識しなくても、「もっともよく使うカード」が上になりますね。
反対側から押し出すように、取り出すこともできます。
そしてこの切れ込みが、使いやすさのポイント。
2枚目以降のカードを使うときは、「いったんすべてのカードを出してあげる」必要があります。写真のように押し出すとカードに段差ができるため、狙ったカードをセレクトしやすいです。この使い勝手は、「小さい財布abrAsus」と同じですね。
使いやすさ
財布を開いて、最初にカードが使えるのが特徴。使いやすさの「キモ」です。
お会計のとき、カードを先に出すことが多いはず。クレジットカードで決済するときは、フラップを開いて、カードを出して、お会計完了。お札やコインを使わないシーンでは、あれこれと財布を持ち替える必要はありません。支払うアクションまでコンパクトです。
ちなみに、一枚目のカードなら、財布を開かなくても使えます。フラップを閉じた状態でも、隙間からカードが顔をだしています。
この隙間をスッと押し込むことで、財布を開けなくても、カードを出せるのです。慣れるとノールックで、出し入れ可能。クレジットカードを使うときは、これでお会計が終了です。
カードポケット2
コインポケットの裏にも収納スペースがあります。
こちらはガバっと開きますし、「革ではさむ」だけのつくり。スッと出し入れできます。
先ほど紹介したカードポケット1の2枚目に入れるくらいなら、むしろこちらの方が出し入れしやすい。サブのクレジットカードなど「そこそこ使うカード」があるならこちらに入れておくと便利です。
また、普段は隠れて見えませんから「あまり使わないけれど持ち歩きたいカード」を入れるのに、最適なスペースです。たとえば、Suica、保険証、免許証などですね。私はSuicaを入れています。
駅の改札も、もちろんパスできます。パスケースを別に持つ必要はありません。
今日では、カードサイズの「小さな財布」はたくさんあります。そして、そのほとんどのカードポケットは、「カードを重ねて入れる」デザインです。しきりを無くすことで、最小スペースでカードを収納できるからです。
私は日本の革工房がリリースしてきた「小さな財布」を、たくさん持っています。そのどれと比べても、ハンモックウォレットコンパクトの「カードの使いやすさ」は飛び抜けています。
カードポケットが2箇所に分かれているため、圧倒的に使いやすいのです。(ストラッチョも小さい財布abrAsusも、カードポケットは1つしかありません。)
コイン
カードポケットをさらに倒すように開くと、コインポケットが目に入ります。
本作の特徴、ハンモック式のコインポケットです。
財布を開いていくと、コインポケットが自動的に広がる。実にユニークなつくり。
いわゆるハンモックは、人が寝るためのものですが、本作はコインが収納されます。
驚くことに、コインを留めるものがありません。折りたたまれていた革が壁となって、コインが落ちるのを防いでくれるのです。
他のどの財布よりも、コインポケットを大きくガバッと開けるのが特徴です。
最大までオープンすると、フルフラット。この広い面にコインが散るので、見つけやすく、取り出しやすいんですね。
コインが使いやすいので、小銭が増えにくく、結果として財布をスリムに保つことができます。
収納もカンタン、かつスムーズ。口が大きいため、コインを流し入れるように収納できます。
ほとんどの「小さな財布」は、コインポケットも「小さなつくり」です。コインの出し入れが難しく、決して使いやすいとは言えませんでした。
コインが使いやすいことは、「財布の使いやすさ」のキモだと思うのですが、あらゆる「小さな財布」の中で、ハンモックウォレットのコインの使いやすさはNo1です。
ただし、デメリットもあります。しっかりと留めるものが無いため、財布を開いたまま傾けすぎたり、財布を落としたりすると、コインは落ちます。
ただ、注意することで防げますから、あまり気にしなくても良いでしょう。私は落としたことはありません。
快適に、持ち歩きたいならコインは10枚程度とお考えください。軽く、コンパクトなフォルムを保てるからです。
20枚以上入れることもできますが、財布はぷっくりと厚みを増します。膨らんだフォルムも可愛らしいのですが・・・。私は軽く・快適に持ち歩きたいので、詰め込みません。というか、コインが見やすいので、本当に小銭が増えません。あまり心配する必要はないでしょう。
お札
コインポケットの下が、お札の収納スペース。
仕切りはありませんから、すべてのお札をこちらに重ねて入れることになります。
コンパクトをウリにする財布の多くは、「お札を折ってから」入れなくてはいけません。余計なアクションですから、使うときも、仕舞うときも面倒に感じるはず。
一方、本作はサイドからサッと入れるだけ。手間がかかりません。ガバッと札入れが開くので、入れやすく、取り出しやすいんですね。
このときも、コインが落ちることはありません。
写真のように、コインケースを掴んで、札入れをガバっと開けても、コインポケットは革で囲まれているためこぼれ落ちないんですね。
収納できるお札は、10枚ほど。
コインの量とのバランスもありますが、たくさんのお札を入れると、ボタンを閉めるのがきつくなります。
あえてデメリットを挙げるなら、お札がゆるやかな三つ折りになること。
ハンモックウォレットコンパクトは、3つ折りのため、お札も少し丸まってしまいます。キッチリと折り目がつくわけではないので、不便に感じることはありません。
使い勝手のまとめ
ハンモックウォレットコンパクトは一般的な財布と、使い勝手が異なるので、少し戸惑う部分もあると思います。
ただ、実際に使いはじめると、不思議と慣れるもの。2〜3日で、とても使いやすく感じるはずです。
たくさんのアイテムを詰め込むのは得意ではありません。
快適に(コンパクトに)持ち歩くなら、以下ほどとお考えください。
- お札10枚
- カード4枚
- コイン10枚
実際には、カード5枚、コイン20枚も入ります。
ただ、ぷっくりと膨らみ、重くなります。美しいルックスと、快適な持ち運びを実感したいなら、おすすめしません。
必要最低限、だからこそのコンパクトなフォルムなんですね。「小さくてたくさん入る財布」は存在しないのです。
Apple PayやSuica、クレジットカードでの決済が多くなり、たくさんのお金を持ち歩くシーンは減っているように思います。
最低限を、気軽に持ち運びたい。しかも使いやすいもの。
そんな財布をお探しなら、ハンモックウォレットコンパクトは、最高の財布といえるでしょう。
特徴
国産レザーの美しい表情
素材は、国産牛革。革の表面には、格子状の型押しが施されています。
スマートな装いですね。
サラリとした質感はコンパクトなボディと相まって、上品な印象を醸し出しています。華やかすぎないから、ビジネスシーンにも最適。
スマートな装いですから、スーツを着る人にもおすすめです。もちろん、コンパクトなフォルムは、内ポケットでも快適です。
美しい表情がずっと続く
エンボスによって、キズが目立たないのも嬉しいポイントです。
ハンモックウォレットコンパクトは、弾力がありますし、型押しの表情によって、キズが付きにくいんですね。小さなキズが付いたとしても、エンボスによって、隠れてしまうのです。
つまり、新品のときのエレガントな表情を、長く楽しめるアイテムです。言い換えると、色ツヤが変化するエイジングはほとんど分かりません。
ハンモックウォレットコンパクトを手に入れて2年以上。ケツポケもしたし、海にも持っていった。それでもハゲることなく美しい表情を保てています。
カタチは少しスリムになりました。
日本製の丁寧なつくり
コンパクトなボディの細部に、美しい仕上げを見て取れます。
ステッチ
ステッチは均等で真っ直ぐ。一切の乱れがなく、美しく縫製されています。
同系カラーの糸でステッチされています。美しい表情を邪魔しないデザインです。
コバの仕上げ
革の端っこ(コバ)は、何も処理されなければ線維がむき出しになっています。
こすれることが多く、ダメージを受けやすい箇所です。
ここも丁寧に仕上げられています。
コインポケットの入り口は、コバ塗りされています。
一方、外周はしっかりと「へり返し」されています。
薄い革は、「コバ磨き」ができません。
そこで本作では、折込んだ革を縫製し、統一感のある美しい仕上げが施されています。
革が切りっぱなしになっていると、そこから本体にダメージが伝わります。
つまり、長く使うことができないんですね。
薄い革で心配に思うかもしれませんが、本作はしっかりとコバが処理されています。
長く使うことができますし、リペアにかかる時間やお金が少なくて済みます。
革の表だけを使っている
本来、革の裏側(床面)はザラリとしていて、見た目、触り心地ともによくありません。
本作は、一つひとつのパーツがとても薄いのですが、すべて裏張りされています。
そもそも見えない箇所ですし、床面のままでも使い勝手には影響しません。見た目の上質感、触れたときの気持ちよさを考え、総革張りになっているんですね。
とても手間暇がかかっていることが分かります。
目に見えないところまで丁寧に仕上げられています。どれも、格安の量産品では見ることはありません。
これこそが、日本の革工房の財布をおすすめする理由。長く、気持ちよく使え、満足度の高いつくりです。
ちなみに、本作にはゴテゴテとした余計な装飾は一切ありません。上質な革製品に誤魔化しは必要ないからです。
財布を開けたとき、初めてカルトラーレの財布であることが分かります。
金箔押しであしらわれた、made in Tokyoは自信の現れでしょう。とても完成度の高い財布です。
2シリーズと豊富なカラーラインナップ
ラインナップは2シリーズ。
ノーマルモデル
こちらはノーマルモデル。
- Black×Black
- Dark Brown×Dark Brown(本記事で紹介しているもの)
- Dark Green×Green
どれも落ち着いたカラーですから、好みに合わせてセレクトできます。
こちらはレデースモデル。
- Grayish Brown×Yellow
- Pearl Beige×Bule Green
- Light Pink×Pearl Cream
淡い中間色のパステルカラーで、やわらかな仕上がり。レデイースモデルのみ、外装と内装で、異なる系統のカラーを使ったバイカラーとなっています。
メンズモデルよりも、光沢感があります。
コンパクトなため、小さなバッグに入れるのも良いでしょう。パーティーシーンに最適だと思います。
クラシコモデル
クラシコシリーズは、「濃淡」が楽しめる、ステアレザーを使用しています。
参考
ハンモックウォレットコンパクトの使い勝手を、東京と旅先で使ってみての感想です。
都心でのハンモックウォレットコンパクトの使い勝手
旅先でのハンモックウォレットコンパクトの使い勝手
あとがき
「小さな財布」はたくさんあって、そのどれもが以下をウリにしています。
- コンパクト
- 上質な革
- メイドインジャパン
ハンモックウォレットコンパクトは上記だけじゃない。使いやすく、美しい財布です。
小さな財布をお探しの方に、おすすめの逸品です。