カルトラーレの代表作、ハンモックウォレットについて、使い勝手、特徴、メリット・デメリットをわかりやすく解説します。
特徴は以下のとおりです。
- そこそこ収納できる
- コンパクトでスリム。さらに軽い
- コインがバツグンに使いやすい
- 上品な装いで、ビジネスユースにも最適
スリムで使いやすい財布をお探しなら、おすすめの財布です。
スペック
ブランド | カルトラーレ |
---|---|
商品名 | ハンモックウォレット |
収納力 | ★★☆☆☆ |
お札入れの数 | 1 |
お札の枚数 | 10-15 |
コインの枚数 | 20-25 |
カードの枚数 | 4-6 | サイズ | W82×H93×D19mm | 重さ | 60g |
素材 | 国産牛革 |
動画
独特な使い方がわかるように、動画にしてみました。
カタチ・構造
手に持ったサイズ感はこんな感じ。
片手にすっぽりと収まり、しっかり掴めるサイズ。一般的な二つ折り財布と比べて、一回りコンパクトです。
かなりカッチリとした質感。力を込めて握っても、ぐにゃりと曲がることはありません。表面を指で押すと、ハリがあり、跳ね返りを感じます。
ボタンで留めるつくりとなっています。スナップするようにすると、カンタンに財布をオープンできます。
使い勝手
コイン
財布を開くと目に入るのが、本作の特徴である、ハンモック型のコインポケット。
オープンしても、最初は完全にコインが目に入るわけではなく、少し閉じた状態です。
そのまま、さらに財布を広げることで、ハンモック状のコインポケットがカパッと開きます。
コインポケットが浮いた状態になります。
本体を開いていくと、コインポケットが少しずつオープンします。開ききると、ほぼフラットになるようにデザインされています。
正面から見ると、台形を2つ合わせたようなカタチ。左右シンメトリのルックスが美しいですね。
全開にすると、コインポケットの周りの革が垂直に立ちます。上下左右が「革の壁」に囲まれるため、コインがこぼれ落ちることはありません。
ハンモックウォレットの使いやすさの「キモ」であるハンモック構造によって、広い面にコインが散ります。見やすくて、取り出しやすいんですね。
コインを入れるときも、とても快適。しかも、気持ちいいです。面が広いので、流し入れるようにして収納できます。
さて、財布を閉じるときのアクションです。
コインが増えてくると、ポケットの中央(折りたたむ位置)にコインが集まってしまいます。中央にコインがあると、財布を閉じにくいので、財布を手前に傾けて、コインを寄せましょう。
コインポケットの周りの革は、自然に倒れてきます。自分で折りたたむ必要はありません。そのまま、財布をたたむようにして閉じます。
収納できる枚数は、25枚ほどまで。他ブランドの「小さい財布」や、一般的な二つ折り財布と比べると、圧倒的な収納量です。
なお、たくさんのコインを収納することは、おすすめしません。コインが増えるほど、財布が重く、厚くなります。せっかくのスタイリッシュなルックスが台無しです。ただ、気になることはないでしょう。上述のとおり、コインが使いやすいため、10枚以上のコインを持ち歩くことがほとんどないからです。自然と小銭が少なくなり、スリムなボディを保つことができるはずです。
個人的に、小銭が扱いやすいことは、財布の使いやすさの一番のキモだと思います。しかし、コンパクトをウリにする財布のほとんどは、小銭が使いにくいです。携帯性だけを重視した小さな財布は、決して「使いやすい」とは言えませんでした。
比べてみると、本作の使い勝手はダントツです。
電子決済が増えた今日でも、自販機やランチなどでは、まだまだ現金で支払うシーンが多いもの。そういったときにハンモックからサッとコインを使える本作は、実用的です。
ちなみに、この独特のつくりは、特許申請済みとのこと。他の財布では、この使いやすさを味わうことはできません。
カード
コインポケットの上下に、フラップがあります。このフラップの下に、差し込み式のカードポケットがあります。
少しカードが顔を覗かせていますね。
カードの出入り口は、フラップが自然と倒れて「返し」のように働きます。また、カードポケットには、しっかりとテンションがかかっているため、カードが抜け落ちることはありません。
カードを取り出すときは、財布をギュッと握りましょう。入り口に隙間ができて、カードを引き出しやすくなります。
コインを手前に寄せた方が使いやすく感じます。よく使うメインのクレジットカードは、財布の上部のポケットに入れておくと使いやすいです。
手前のカードを使うなら、コインを奥に寄せて取り出します。持ち歩きたいけれどあまり使わないカード、たとえば免許証や保険証などを入れておくと便利です。
横に持っても使えますが、縦持ちよりは、安定しないですね。
1つのポケットに収納できるカードは、2−3枚。クレジットカードのように凸凹のある厚いカードなら2枚まで。革でできているので、馴染めば3枚収納できるようになりそうです。
ハンモックウォレットをスリムに携帯したいなら、合計4枚。Max6枚とお考えください。
お札
コインポケットの下が、お札の収納スペース。
左サイドにスリットがあります。使うときは、そのスリットに親指を添えて、お札を押し出すと、スムーズ。
入れるときは、滑らせるようにお札を入れます。
ちなみに、左側にはストッパーが付いています。反対側から飛び出すことはありません。
私は右利きですから、上記の持ち方になります。左利きの方は上下を逆にすることで、同じように使えるでしょう。
収納できるのは、15枚までとお考えください。快適に、スリムに持ち歩くなら、10枚ほどがベストです。3万円以下しか持ち歩かないライフスタイルなら、十分な収納量です。
ハンモックウォレットに限らず、二つ折り財布は、たくさんのお札を収納できません。たくさんのお札とカードを入れたいなら、長財布をセレクトした方が良いでしょう。
使い勝手のまとめ
ハンモックウォレットは、一般的な財布とは使用方法が異なります。
少しクセのある財布ですから、初めて使うときはちょっと戸惑うかもしれません。ただ、使いはじめると不思議と慣れていきますから、数日後にはバツグンの使いやすさを実感できるはずです。
コンパクトな財布ですから、たくさんのお金を持ち歩くのは得意ではありません。
無理なく収納できる量は、以下のとおりです。
- お札10枚
- 厚みのあるカード4枚
- コイン15枚
最大限詰め込むなら、お札15枚、コイン25枚、カード5,6枚まで入りますし、馴染めばもう少し入るでしょう。ただし、膨らんでしまうので、せっかくのスリムさが活かせません。
どんな財布でも「コンパクトにする」コツは、詰め込みすぎないことです。使う人の気遣いがあってこそ、スリムなボディを保てるんですね。
ちなみに、「小さくて、たくさん入る財布」はありません。
当然ですが、財布が小さくなるほど、収納できる量は減ってしまいます。ここがデザイナーの腕の見せ所です。「コンパクトさ」と「使いやすさ」を融合しようと工夫するからこそ、他の財布とは違うものができるわけです。
たくさんの「小さな財布」を使っていますが、中には、道具として使いやすいとは言えないものも多くあります。
そういった中、ハンモックウォレットは、お札とコインの収納力、使いやすさにおいて、優れた財布と言えます。使いやすさとコンパクトさが絶妙に組み合わさった逸品なのです。
小さくてスリムなボディは、スーツの内ポケット、カバンの中も快適になります。
気軽に、身軽に出かけたい人ほど、この使い勝手の良さに惚れ込むはずです。
特徴
コンパクト&スリムなボディ
一般的な二つ折り財布に比べ、とてもコンパクトでスリムです。
並べてみると、より一層、小ささが分かりますね。
どんなポケットにもスッと収まり、快適に持ち歩くことができます。
国産牛革の美しい表情
国産牛型押しの表情は、シックな仕上がり。ギラリとした輝きではなく、「上品な美しさ」といったところでしょうか。
緻密な格子に光が当たると、微細な光沢を放ちます。
いつも持ち歩くアイテムと並べてみました。非常にコンパクトですが、凛とした存在感があります。
表にブランド名が刻印されています。素押しのため、ほとんど目立ちません。
余計な装飾のない、シンプルな表情ですからビジネスユースにも最適です。
スーツの内ポケットでも快適なのは、スリムなボディだからこそですね。
私の利用シチュエーションは、まさにビジネスシーンです。出張など、たくさんのお金やカードを必要としないとき。それでいて快適に動き回りたいときに愛用しています。
キズや、水分に強い
もう1つ、型押しレザーのメリットを紹介します。
キズが目立たたず、キレイな状態で長く使えます。表面の細かな凸凹がポイントで、引っかきキズに強く、ほとんどキズ付きません。
革は、丈夫で何年も使える素材ですが、小キズはどうしても付いてしまいます。それも含めて、アジとして育てるのも一興ですが、気になる人もいるでしょう。
例えば、ポケットにカギと一緒に入れたとき。取り出すときに爪を引っかけたとき。こういったシーンに強いわけです。もちろん、深いキズであれば隠しきれませんが、それでも格子状の表情が目立たなくしてくれます。
また、水分が浸透しないのもGood。
水染みが起こりにくいため、雨なども気にせず気軽に使えます。
ずっとキレイに使いたい、そう考える人に最適な素材なんですね。
美しい表情を見せるデザイン
革には、表と裏があります。
裏面は毛羽立ちがあり、見た目や触り心地がよろしくありません。
ハンモックウォレットは、どこを見ても、すべて表面となっています。
革を重ね合わせることで、表しか見えないデザインになっています。
例えば、お札入れの部分は、あまり目に入りませんし、手で触れることも少ない場所。
こういったパーツも、型押しレザーが貼り合わされています。
目に入るすべてのパーツが、美しい表情なんですね。
made in Tokyoの上質なつくり
ステッチ
革を縫製するステッチは見事。
Rを描くカーブも、直線もキレイにステッチされています。
一切の乱れなく、真っ直ぐなステッチが見て取れます。
コバの仕上げ
財布のフチはしっかりとコバ仕上げされています。
財布は、革を重ね合わせて作られています。つまり、「革の層」があるんですね。にもかかわらず、まるで一枚革のように見えるのは、丁寧なコバ処理のおかげ。
財布本体をダメージから守ってくれるので、長持ちします。コバ処理がされていなければ、破れたり裂けたりしやすいんですね。当然、リペアにかかる費用や時間も少なくてすみます。
また、手で触れたときのあたりがやさしいため、使っていて気持ち良いです。
長く愛用できるポイントが、しっかりと作り込まれているんですね。
豊富なラインナップ
ハンモックウォレットには、4つのモデルがあります。
ノーマルモデル
本ページで紹介したのが、ノーマルモデル。
メンズ用にデザインされた、クラシックなタイプ。
カチッとした装いで、ビジネスシーンにも最適だと思います。
色・ツヤの変化(エイジング)はほとんど起きず、「新品の美しさ」が長く続く革です。
カラーは5種類。どれも落ち着いたカラーとなっています。
- Black×Black(本記事で紹介したもの)
- DarkBrown×DarkBrown
- DarkGreen×Green
- Camel
- Navy×Khaki
イタリアンレザーモデル
素材にイタリアンショルダーを使った、イタリアンレザーモデルです。
光沢のある、スムースタイプのレザーが使われています。
カラーは3色。
- Black
- Brown
- Dark Brown
色やツヤの変化、いわゆるエイジングを楽しみたないなら、こちらがおすすめ。特にBrownはもっとも変化を堪能できます。
以下の動画で紹介しているのが、イタリアンレザーモデルのBrownです。
参考:ハンモックウォレット イタリアンレザーモデルのレビュー
ゴートレザーモデル
山羊革を使った、ゴートレザーモデルです。
ハリがありつつもしなやかな質感です。
自然なシボによって、優しい雰囲気に仕上がっています。ノーマルと比べると表情の違いがわかるかと思います。好みで選ぶとよいでしょう。
ちなみに、ゴートレザーモデルが最軽量です。ノーマルも十分に軽いのだけど、さらに10g軽量です。「持ち歩く快適さ」をとるなら、ゴートレザーモデルが良いでしょう。
買ってみました。詳細は以下をごらんください。
レディースモデル
レディースモデルがこちら。
パステルカラーでラインナップされています。
こちらのモデルは、財布の外と内で、異なるカラーを使ったバイカラーとなっています。
- PaleBeige×BlueGreen
- GrayishBrown×Yellow
- LightPink×PerlCream
ハンモックウォレットプラス
ハンモックウォレットプラスは、外側のポケットにもカードが追加されたモデルです。
パッケージ
黒くてマットな質感のパッケージ。中央には、ブランド名とmade in Tokyoが銀押しされています。
あとがき
今では、コンパクトなこと、スリムなことをウリにする財布は、たくさんあります。
そんな中、ハンモックウォレットはコンパクトで、使いやすく、それでいて上質。
上品なルックスは、ビジネスでも十分使えます。
快適に持ち歩くライフスタイルを実感できる逸品です。