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買う前に知っておきたい コードバンのホントのところ。特徴やメリット・デメリットを解説します

コードバン テリとキズ

コードバンの魅力は「美しさ」に尽きます。醸し出す気品はコードバンだからこそ。最高峰レザーとして世界中で愛され続けています。バツグンの光沢と存在感。革が好きになってたどり着く「ひとつのゴール」です。

コードバンを使っている人も少なく、よく分からないこともあると思います。大人の事情もあり「コードバンのデメリット」をほとんどのメディアは伝えていません。

本ページでは、50以上のコードバン製品を使ってきたマニアの視点で、コードバンの特徴、メリット・デメリット、メンテナンス、エイジングなど「コードバンの、あらゆる情報」を分かりやすく解説します。

コードバンのアイテムを手に入れる前に、ぜひ参考にしてみてくだい。

=>間違いのない、コードバン財布の選び方
=>間違いのない、コードバンベルトの選び方

コードバンの特徴

最初に、コードバンの特徴を3つピックアップします。

  • キメ細かな、美しい表情
  • ギラリとした光沢。迫力が増すエイジング
  • 牛革の3倍の強度。トップクラスの丈夫な革

なお、コードバンはさまざまな企業(タンナー)で作られており、特徴が異なります。

世界中のコードバンを使用していますが、中でも新喜皮革社とホーウィン社のコードバンを愛用しています。両者の違いを以下で解説しています。

参考:新喜皮革とホーウィン。世界トップクラスのコードバンの違い

美しい表情

コードバンはあらゆる革の中で、もっともキメ細かく、スムースです。バツグンの輝きを放つ、美しい素材なんですね。

コードバンの与える印象は「力強さと気品」といったところでしょうか。
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ギラリと光る表情は、否応なく人目を引きます。あらゆる空間で映える革です。
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世界には200種類以上の革があります。しかし、光沢や凛とした雰囲気は、コードバンにしか出せません。100年以上にわたって愛され続けているのには理由があるのです。

コードバンの触り心地

コードバンによって、触り心地は変わってきます。

ホーウィン社のコードバンはサラリ・もっちりとした触り心地です。 

新喜皮革社、レーデルオガワ社のコードバンは、サラリ・カッチリとしています。

使っているうちに油分でコーティングされ、サラリからツルリと質感も変わります。

コードバンのエイジング。どのように変化していくのか

コードバンに対して、どういったイメージをお持ちでしょうか?

ほとんどの人は「ギラリと光る革」と、お考えになるかと思います。

これは、「半分正解」といったところです。

コードバンが輝いて見えるのは、スムースな表面がオイル(油分)によってコーティングされた状態だからです。つまり、表面の状態によって、コードバンの表情は異なります。

また、新品のコードバンの中には「マットな質感のもの」もあります。たとえば、こちらは新品のコードバン。マットですね。
WILDSWANS コードバン 表情

別のアイテムです。こちらも、ほぼ新品のコードバン。

どちらのコードバンもスムースですが、「ギラリとした光沢」は見えません。表面に油分が行き渡っておらず、線維の凹凸がある状態だからです。

このマットな質感は少しずつ変化していきます。一年ほど使うと以下のとおり。陶器のような、とろりとした質感と、艶やかな雰囲気を身にまといました。使い込むことで、中に含まれているオイルと、手から伝わる油分によって表面がオイルコーティングされていくのです。

また、モノと触れあうことによって、よりスムースな表面になっていきます。結果として、光沢と重厚感を持つ、美しい表情に変化します。

コードバンを手に入れたとき、「あれ?光ってない」と感じるかもしれませんが、それは最初だけ。少しずつ、イメージする「美しいコードバン」に育っていきます。DSC06798

補足:新品のコードバンの表情はさまざまです。なぜなら、コードバンを作る会社(タンナー)の仕上げ方法もさまざまだから。たっぷり光沢を出すように仕上げたコードバンもあります。一方、「マット」なものもあります。また、気温、馬の個体、ロットによっても光沢の度合いは変わります。いずれにせよ、ツヤが増すエイジングを楽しむことができます。

ちなみに、質感も少しずつ変わっていきます。新品のときの感じた、ハリや硬さが、使い込むごとにほぐれてきます。次第に手に吸いつくようなしっとり感も出てきます。


まとめます。

コードバンは、新品のときは、まだ未完成。使い込むことで美しく変化していきます。
使い手と一緒に「育つ皮革」なのです。変化を楽しみたい方にこそ、ピタリとハマる素材といえるでしょう。

逆に言うと、「新品のままのルックスを長く楽しみたい」とお考えの方には、合わない革なのです。

以下はホーウィン社シェルコードバン、バーボンを120時間ポケットで使用した動画です。

Horween ShellCordovan Aging. 120 hours in pocket.

ハリ、強度に優れた素材

コードバンは、「堅牢さ」においても優れています。薄くて、軽くて、丈夫。だから、長く愛用されるアイテムの素材にふさわしいのです。

例えば、ランドセルの素材にもコードバンが使われています。乱暴に扱われがちなアイテムで採用されるのは、6年間使える素材だからです。

コードバンのデメリットと注意点

弱点(デメリット)もあります。長く愛用するためのポイントをおさえてみましょう。

コードバンは水に弱い

コードバンは水に弱いです。

水滴が付いてしばらくすると、コードバンの繊維に浸透し、シミができることもある(表面が油分コーティングされていたらシミができにくいです)。

長時間放置すると、水ぶくれが生じることがあります。水分を吸収することで、ギュッと凝縮された線維が元に戻るからです。

以下はホーウィンシェルコードバンのキーケースです。水滴が付いて、気付いたときにはシミになっていました。

触れてみても凸凹があるわけではないのだけど、やっぱり気になりますね。

シミができたあとに完全に除去することは難しいため、応急処置がキモとなります。濡れてしまった場合、なるべく早くしっかり拭きとりましょう。

ちょっと水に濡れて、すぐに拭き取っても曇ってしまいます。

でも、シミが酷くなければ、メンテナンスすることでシミが目立たなくなります(後述)。

コードバンは汗に弱い

汗も苦手です。汗に含まれる、塩分とアンモニアが変色などを引き起こす原因となります(これはコードバンに限らず、あらゆる革に言えることです)。

コードバンの水ぶくれ

出典:http://cou-shop.jugem.jp/

汗をかきやすい夏、コードバンのアイテム(財布や、キーケースなど)をヒップポケットに入れるのは、避けたほうがよいでしょう。キレイなエイジングを楽しめなくなる恐れがあります。

夏場は、汗が移りにくい場所、たとえばカバンやスーツの内ポケットに入れることをオススメします。

コードバンは傷つきやすい

きめ細かで、スムースな表情だからこそキズ付きやすいです。コードバン キズ

シェルコードバンは深くスリキズがつくと、色だって変わる。

「シボのある革」と比べると、キズが目立ちやすいです。

ただ、あまり気にする必要はありません。使い込むことで、キズは次第に目立たなくなっていくからです。

一年ほど使ったコードバンが、こちら。

小さなキズや、凹みがあります。どんなプロダクトでも「初めてのキズ」にはショックを受けるもの。でも、コードバンはキズも含めて「味」となっていきます。

コードバンは「タンニンなめし」で作られた革です。タンニン成分によって色が深まり、キズも目立たなくなっていきます。完全になくなるわけではないのですが、光沢とツヤが増してくるため気にならなくなります。

こちらもポケットに入れて使っていた、シェルコードバン。よく見ると、小キズが複数。

でも、使っていると気にならなくなる。美しさが増すからです。

キズよりも、エイジングによる「雰囲気が勝る」といったところでしょうか。革ならではの醍醐味ですね。ガシガシ使って、育てた方が、楽しめると思います。高価だからといって、気を使いすぎるのは、あまり楽しくないですよね。

コードバンのお手入れ

普段のお手入れ

通常のお手入れは、柔らかいクロスでの空拭きだけで十分です。ゴシゴシと力を入れると、キズつく恐れがあります。優しくなでるようにしましょう。

おすすめはペダックのレザーグローブ。あらゆるレザーに使えるので、1つ持っておくと便利です。私は4年以上愛用しています。
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ブラシを使用するなら、折り目に入ったホコリを払うくらいにしましょう。優しく掃き出すようにしてください。

参考:革財布のカンタン メンテナンスについて

クリームなどを使ったメンテナンスは必要か?

コードバンのアイテムに、オイルやクリームによるケアが必要でしょうか?

財布などの「毎日手にとって使うアイテム」の場合、オイルメンテナンスは必用ありません。手から油分がコードバンに移り、潤った状態が保たれるからです。

むしろ過剰に油分を与えるとしなやかさ、ハリが弱まってしまいます。

なお、コードバンのメンテナンスは、人によって考え方が違うはずです。

  • ツヤをさらに出したい、色の変化を加速させたい
  • 色ツヤの変化をゆっくりと体験したい

前者なら、ワックスなどを使ってメンテナンスすれば良いし、後者ならワックスは不要です。ここに正解はありません。どのように楽しむかは、使い手が決めれば良いでしょう。

ただし、乾燥には気をつけましょう。長期間利用しない場合や湿度の低い部屋で保管していると、少しずつ油分が抜けていきます。

表面が乾いてカサカサしてきたり、光沢が落ちたように感じたときには、クリームで油分を足した方が良いです。「色を変化させず、油分を補給するケア」動画を参考にしてみてください。

シェルコードバンのクリームによるメンテナンス方法。カサついて光沢が落ちた表情に、再びツヤを取り戻す動画

動画でも使っていますが、おすすめはコロニルのシュプリームデラックス。カンタンにメンテナンスできるし、過度にエイジングさせずに油分が補給できます。コードバン以外にも使える万能さもGoodです。

ちなみに、艶出しにおすすめは長谷革屋のコードバン専用ワックスです。コードバンを知り尽くす、なめし業者の方が作ったワックスです。光沢が落ちたコードバンでも、カンタンに美しいツヤが復活します。

また、水に濡れたコードバンでもシミを無くすことができます。

濡れたシェルコードバンのシミを無くし、光沢を取り戻す方法

素材から見る、コードバンのスゴさ

コードバンは、希少な馬の皮から作られる

コードバンの原料は、馬の臀部(お尻)から採取できる皮。コードバンを採取できるのは、右下の「SHELLS(シェル)」と呼ばれる部位だけです。

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出典:horweenHP

英語で「Shell Cordovan」と称されるのは、シェル層を使っているからです。お尻の皮は、全体の2割もありません。さらに、シェル層は、一頭あたりから採れる量はわずか。素材が希少なのです。

コードバンと他の皮。構造の違い

牛や豚などの皮革は、2層構造になっています。「表面(銀面)」と「裏面(床面)」が重なった状態で、「1枚の革」となります。動物の皮膚をそのまま活かした素材なのです。

1枚に見える革も、厳密には分かれているため、経年変化で層が歪んでしまい型崩れが起きることがあります。

対するコードバンは、そもそも表裏が存在しません

コードバンは、皮の中間に位置する「コードバン層(シェル層)」だけを使った「単層構造」になっているため、長年使用しても歪んだり、型崩れが起こりにくいんですね。(層が歪むということが起こりえないのです)。

牛革と比べて、コードバンはとても薄い。わずか1.2〜2mmほどしかありません。
コードバン 厚み

「コードバン層」を削り出して作るため、そもそも「厚みのあるコードバン」は存在しないのです。

最高峰のコードバンタンナー

ホーウィン社と新喜皮革のコードバン

上質なコードバン」を作る企業は、以下の2社が有名です。

どちらも老舗のコードバンタンナー。品質はトップクラスですし、世界中の革工房で採用され続けています。

ではどちらが良いのか?

正解はありません。そもそも特徴が異なりますので、使う人の好みで決まってしまうものです。両者を使い比べていますので、違いを知りたい方は参考にしてみてください。
=>ホーウィン社と新喜皮革。どちらのコードバンが優秀なのか?

その他のコードバンタンナー。

近年コードバンをつくり始めたタンナーもあります。たとえば、「ROCADO社」は1982年創業の馬の皮革を専門とするタンナー。ビビッドな発色はイタリアの革らしいです。
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他にもさまざまな企業がコードバンを作っていますが、美しさを追求すると、ホーウィンか新喜皮革がおすすめです。品質にこだわる日本有数の革工房が、両社のコードバンを使い続けているからです。

シェルコードバンとコードバンの違い

「シェルコードバン」と「コードバン」。異なる表記ですが、何が違うのでしょうか。

これは、各ブランドの表現の違いでしかありません。

例えば、ホーウィン社はコードバンを「シェルコードバン」としてラインナップしています。

一方、革工房キプリスは、国産コードバンを「シェルコードバン」と言っています。

つまり、各社が呼び名を付けているだけです。

そもそも、「シェル」とは、外層の下にある隠れた線維、つまり「コードバン層」を指すのです。(日本では「コードバン」と呼ばれますが、英語圏では「シェルコードバン」と呼ばれています。)

コードバンの歴史

コードバンの起源には諸説あるのですが、もとは山羊の皮から作られた説が定番となっています。その起源は16世紀に遡ります。

「コードバン(cordovan)」という名前の由来は、最初にコードバンが作られたとされる、スペインの都市コルドバ(Cordoba)です。(今日でも、コルドバでは、伝統的なコードバンの職人を見つけることができるそうです)

コードバンの品質、美しさ、耐久性は当時もトップクラス。特別な皮革だったため、結婚のお祝い品などに重宝されていたようです。他国の王族同士の結婚を通じて、ヨーロッパ全土、そして世界へと広まっていきました。

19世紀後半、ドイツのタンナーが「タンニンなめし」によってコードバンを作る技術を編み出しました。より美しく、ハリがあり、輝くコードバンを作ることができるようになったんですね。

そして、ドイツからアメリカにコードバン作りの技術が渡り、有名なホーウィン社が成長していくことになるわけです。

ホーウィン社がコードバンを作り出したきっかけは、カミソリの刃を研ぐための「革のストラップ」でした。
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ところが使い捨てのカミソリが主流となり、売上は激減。革のストラップではビジネスを続けることができなくなってしまったのです。この逆境をきっかけに、「革靴用のコードバン」を作りだすことになりました。結果は、御存知の通り。男性の革靴「ALDEN」はあまりにも有名ですね。

ホーウィン社のコードバンは、世界のトップメゾンで愛用される素材になったのです。今日においても、ホーウィン社は、世界一のコードバンタンナーとして定評があります。

その後、製造工程が各国に伝わっていきました。日本のコードバンタンナー、新喜皮革もそのひとつです。

コードバンの作り方

馬のお尻の皮が、すぐにコードバンになるわけではありません。

原皮から、仕上げまでに、半年〜10ヶ月もの期間がかかるのです。たくさんの作業を経て、独特の輝きを生み出しているんですね。

ここでは、コードバンの作り方を見てみましょう。

皮をなめす

原皮は、乾燥したり腐ったりするため、「何年も使える素材」に変化させる必要があります。これを「なめし」といいます。

時間をかけて、タンニンなめし剤に漬け込んでなめすことで、しっかりと革の芯部までタンニンを浸透させ、ツヤ、色の変化を楽しむ革に仕上げることができるのです。スクリーンショット 2017-04-04 18.58.03

原皮の加工

コードバン層を削りだす

なめした皮から、コードバン層を取り出していきます。お尻の皮の表面と裏面は、コードバンにはなりません中間にある1~2mmの層だけが、コードバンになるのです。

熟練の職人が「コードバン層だけ」を削りだします。ちなみにコードバンが、「革の宝石/革のダイヤモンド」と呼ばれるのは、シェル層を削り出す様が、宝石の採掘作業に似ているからです。

コードバンを切り出す

コードバンはお尻の極一部、線維の集まった密度の高い部分にしかありません。ここを切り取ることになります。この大きな面は、馬の下半身。ここから採れるコードバンは、半分以下です。
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コードバンはお尻の左と右で分かれています。つまり、1頭から2枚作ることができます。

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非常にまれに、左右のお尻のコードバン層が繋がっていることがあります(「メガネ」と呼ばれます)。
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「メガネ」はコードバン層の繋がった馬からしか採ることができないためさらに希少です(50頭あたり1頭だけ)。

コードバンの仕上げ

染色

カラーリングを施すことで、ブラックや、バーガンディといった美しい色合いをもたせます。

染料で染められたコードバンは、革本来の風合いや表情を活かし、自然な色に仕上げることができます。また、エイジングを楽しむことができます。

一方、「顔料仕上げ」は、革の表面に「水に溶けにくい塗料」を乗せることで均一な色合いに仕上がります。こちらは、色の変化がほとんどありませんが、水や傷に強いです。ランドセルなどで採用されるコードバンは、顔料仕上げです。

コードバンを磨き上げる

表面を磨き上げることで、独特の光沢を作り出していきます。
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コードバンは線維がむき出しで、スムースではありません。削り出した時点では、「どの革よりもスムースではない」のです。磨きをかけることで線維を寝かせ、バツグンに滑らかな表情に仕上げていきます。
コードバン 毛羽立ち

コードバンの、景色を映し出すほどの美しい表情は、職人の技術によって「創り出された」ものなのです。

検品

最後に職人が、「コードバン」の品質基準をチェックします。

手ざわりと、ハリを検品のプロが見定めるのです。スクリーンショット 2017-04-04 20.04.04 スクリーンショット 2017-04-04 20.04.40

コードバン(シェル)ではない部位が見つかったら、切り取ります。
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これで、製品として出荷できるコードバンの完成となります。


これらの工程に6ヶ月〜10ヶ月ほどかかります。

ちなみに、流通する90%の革は、クロムなめしで作られています。わずか数日で完成するため、シーズン売りのアパレルアイテムに使われる安価な革として流通します。

なぜ、コードバンタンナーが少ないのか

1970年代はコードバンタンナーが数多く点在していました。

しかし、時代の流れとともに減少してしましました。これには、大きく2つの理由があります。

1.材料の入手が難しい

材料のシェル層は、欧州産の農耕馬からしか採取できません。

そして、その原皮を採取できる馬が減っているため、コードバンは量産が難しいのです。

タンナーが原皮が無いとコードバンを作れないわけですが、そもそもも、原皮を安定して入荷することが難しいのです。

世界屈指のコードバンタンナー、新喜皮革でさえ、月産2,000枚ほど。日本には100を超える革製品のブランドがありますから、平等に発注しても100枚ずつしか手に入りません。国内外からオーダーがあるわけですから、その希少性が高まるのは必然です。

2.ビジネスとして難しい

コードバンは完成までに半年以上かかる革です。つまり、タンナーにお金が入るまで、時間がかかるのです。


このような理由から、新しくコードバンを作りはじめるタンナーはほとんどいません。ビジネスとしてコードバンを作り続けることが難しいからです。

コードバンの価格は上がり続けます

ここ10年ほど振り返ってみると、コードバンのアイテムは4割ほど値上がりしています。コードバンが値上がりしていますし、職人さんの人件費だってあがっていきます。

つまり、「欲しいときに、買ったほうがいい」。

今後も、コードバンという素材の値段が下がるとは思えません。今、欲しいと思っているアイテムも値上がりしていくでしょうから、ほしいなら買いましょう。

まとめ

革好きなら一度は手に入れたいコードバン。希少性も高く、見た目もよい。高級感もバツグンです。

関連リンク

コードバンと世界の名革の違いについて

コードバン以外にも、世界には「名革」と呼ばれる皮革がいくつもあります。サドルアップ、ミネルバ、ブライドルレザーなどですね。

これらの革を使い比べてみての、コードバンとの違いをまとめてみました。参考にしてみてください。
=>コードバンと世界の名革。その特徴を徹底比較

コードバンの財布

以下のページでは、日本人がデザインした品質の高いコードバン財布を厳選して紹介しています。
=>上質なコードバンを見抜くポイントと、最高のコードバン財布ブランドについて