本を読む時間を、さらにステキな気分にさせてくれる「革のブックカバー」はお気に入りの革製品のひとつ。いくつか持っていて、気分によって使い分けています。
革のブックカバーは、各ブランドからラインナップされています。種類がたくさんあるため、どのようにセレクトすれば良いのか?と迷う人も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、革のブックカバーの選び方と、オススメをご紹介します。
本ページをお読みいただくと、以下が分かるようになります。
- 「革のブックカバー」の特徴と機能
- お気に入りの革のブックカバーを見つけるコツ
- 日本製のオシャレで上質なブックカバー
革のブックカバーは、安くありません。だからこそ、10年使える間違いのないものをセレクトしましょう。
革のブックカバーを検討されている方は、ぜひ参考にしてみてください。
革のブックカバーについて
革のブックカバーの特徴
今日では、紙やCODURAを使ったブックカバーもあって、革よりもずっと安い。
ではなぜ、あえて革のブックカバーを使わなくてはいけないのでしょうか?
ここでは、「革のブックカバー」だからこその魅力をご紹介します。
ざっとピックアップすると、こんな感じ。
- 美しい表情
- やわらかで、やさしい手触り
- 革のいい香りがする
- 使い込むほどに、美しく変化する
他の素材では体験できない、革だけの魅力があるからこそ、革のブックカバーが愛用されるのです。
美しい表情
革を作る会社をタンナーといいます。
このタンナーごとに色や風合いが異なる革を作っています。革の表情は千差万別なんですね。
私が愛用する、2つのブックカバーを例にご紹介します。
まずは土屋鞄の人気の革、トーンオイルヌメを使ったブックカバーです。
革をギュッと揉み加工することで生まれた凹凸(シボ)による立体感のある、やわらかな表情が特徴です。
もうひとつ。こちらは、シワをそのまま活かした表情です。
革の表面には、シワや血管があります。動物が生きていた「証」を、あえて残しているんですね。トーンオイルヌメと比べると、サラリとしたスムースな表面となっています。
どちらも同じ「牛革」です。しかし、革をつくる業者(タンナー)によって仕上げの方法などが異なるため、表情がガラリと変わるのです。
この表情こそが、もっとも違いが出るポイント。ブックカバーをセレクトするときのキモです。個人的には、見た目が一番大切だと思っています。
美しいと思うブックカバーをセレクトしましょう。自分が気にいったものだからこそ、長く使えるはずです。
読書を気持ちよくする、手触りの良さ
紙や布といった素材は、サラリとした感触です。
一方、革のブックカバーは、手に吸いつくような感触があります。
さらに、革が違えば、手触りも変わります。
トーンオイルヌメのようにシボ感があるものは、最初から手馴染みがよく、ふんわりとした手触り。一方、マットなタイプはサラリとしたさわり心地です。
シボがあるブックカバーはフィット感がバツグンで、本がすべりにくいのがメリット。しかし、これは気にする必要がありません。スムースな表情のブックカバーも、エイジングすることで、フィット感が高まるからです。
どちらを心地よく感じるかは人それぞれです。
ちなみに、私はどちらも好きなので、気分によって使い分けています。
ぜひ店頭で触ってみてください。ふんわり系とサラリ系、どちらがより気持ちよく感じるかが分かるはずです。
革の香りを楽しむ
革には、独特の香りがあります。
オイルの香りだったり、染料の香りですね。この香りが、革好きな人にはたまらない。
ちなみに、香りがキツく感じる革もありますが、使っているうちに次第に弱まってきますからご安心ください。
使うほどに美しくなる
革のブックカバーなら、色が深まり、ツヤの出るエイジングを楽しむことができます。革の最大の魅力と言っていいいでしょう。
特別なケアが必要なのでは?と心配されるかもしれませんが、ブックカバーなら心配不要。
ほぼすべての面を手で触るアイテムですから、普通に使うだけで手のオイルが革に移ります。わざわざオイルを追加するといったケアは必要なくて、使ってあげるほどに、美しく変化していきます。あらゆる革のアイテムのなかで。もっとも気軽に扱えるのがブックカバーなんですね。
ちなみに、美しいエイジングを楽しみたいなら、以下の2つがポイントになります。
- タンニンなめしで作られた革
- 染料で、色を付けられた革
実は日本で流通する革の90%が、「上記以外の革」です。つまり、ほとんどの革のアイテムで、エイジングを楽しめません。具体的には、「クロムなめしで作られ、顔料で染められた革」です。2千円ほどの安価なブックカバーは、ほとんどがこの製法の革で、エイジングしません。
店頭でお買い求めになる際は、店員さんに聞いてみると良いでしょう。
「このブックカバーは色が変わりますか?」。これがYesなら、エイジングを楽しめます。
ネットショップで買うなら、「タンニン」や「染料」といった説明があればOK。
逆に「クロム」や「顔料」といった表現があるなら、エイジングしない革だということです。
革のブックカバーのデメリット
布などのブックカバーと比べて、革だからこその弱点をご紹介します。
水に弱く、傷も付く
天然素材である革は、水に弱いです。
雨に降られたり、お茶をこぼしたりすると、濡れた部分が染みになったりします。
また、落としたりもするでしょうから、スリ傷が付くこともあります。
デリケートに感じるかもしれませんが、紙や布などに比べて丈夫で、破れたりすることはありません。何年も使えるのです。
染みもキズも、最初に付いたときは気になるかもしれませんが、そういった点も含めてアジとして楽しみましょう。使い続けるほどに、あなただけの、世界に1つの表情に変わっていきます。
ちなみに、「タンニンなめし、染料の革」のブックカバーは、傷がついた部分を少し揉んであげることで、キズが目立たなくなります。(革の中のタンニンや染料が移動して、色が馴染むためです。)
他の素材に比べると重い
布や紙に比べると、どうしても重量があります。
とはいえブックカバーで使われる革は、カバンや財布に使われるものよりも薄く、面積も少ないので、重いと感じることはありません。
あくまでも、「紙に比べると重い」だけですから、心配不要です。
革のブックカバーを選ぶ4つのポイント
あなたに合うブックカバーを選ぶための、ポイントを押さえましょう。
サイズを選ぶ
一般的なブックカバーには、2種類のサイズがあります。
- 文庫本サイズ
- 新書サイズ
もっともメジャーな「文庫本サイズ」。小説を読むなら、こちらを買っておけば間違いありません。ほぼすべてのブランドが、このサイズのブックカバーをラインナップしています。
新書をよく読むなら、少し縦に長いサイズのものをチョイスしましょう。ビジネス本などはこちらのサイズが多いです。
サイズを選ばなくてはいけないのは、ブックカバーを選ぶときのデメリットでしかありませんよね。使い手からすると、サイズを統一してほしいところですが、現実には2種類のサイズに別れてしまっています。
はじめてのブックカバーなら、どちらのサイズの本をよく読むのかでチョイスすると良いでしょう。
革の表情で選ぶ
革には表情があります。
スムースなもの、シボがあるもの。どちらが優れているということはなくて、好みです。ブックカバーを使うのは、あなたです。何年も愛用できそうな、お気に入りの表情とカラーのものを選びましょう。
シボ革は、キズが目立ちにくいです。
弾力があるため、スムースレザーよりも傷つきにくいんですね。またシボの凹凸によって、キズが目立ちにくいです。キズが気になる人は、シボタイプを選んだ方が幸せになれるはず。
一方、スムースタイプは、キズが付きやすい。ただし、革本来の風合いを楽しめます。
エイジングしたときに、より「自分で育てた感」を味わえるのが特徴ですね。
エイジングする/しないで選ぶ
ブックカバーを使っていると、革の色やツヤが「変化」していくことがあります。
色は深みを増し、ツヤをまとった表情になる。いわゆる「エイジング」です。
エイジングする革
「革の変化」を楽しみたいなら、エイジングするブックカバーをセレクトしましょう。
すべての革がエイジングするわけではありません。
タンニンなめし、かつ染料仕上げの革をチョイスする必要があります。
淡い色の革は、より色の変化を味わえます。
また、マットな質感の方が、よりツヤの変化を楽しめます。
何年も使うアイテムだからこそ、変化する方が嬉しい。であれば、エイジングするブックカバーがおすすめです。
エイジングしない革
新品の表情をずっと楽しみたいなら「クロムなめし、かつ顔料仕上げ」の革をチョイスしましょう。
エイジングを楽しむことはできません。
しかし、水、キズに強いため、ガシガシ使えるタフなブックカバーです。
なお、日本の革製品の9割は、エイジングしません。「エイジングする革」よりも発色が良いため、お店に並んだときに「映える」し、安価なため「売りやすい」からです。3千円以下のブックカバーなら、エイジングは楽しめないとお考えください。
ちなみに、エルメスなどのトップブランドで採用される革は、「高価だけどエイジングしません」。美しい発色を長く楽しむために、最高級の素材、仕上げが施された革が使われてます。
エイジングする/しないの見分け方
本ページ後半では「エイジングする/しない」ブックカバーが分かるように紹介しています。
店舗で買うなら、店員さんに「色が変わるか?」聞いてみてください。
どのタイプがおすすめか?
どちらが良い/悪いではなく、「どのように使いたいか」でチョイスすれば良いでしょう。
たとえば、プールやビーチに持っていく、バックパックに詰め込むからキズを気にしなくない。であれば、顔料仕上げのブックカバーのほうがマッチすると思います。
ブックカバーの機能で選ぶ
ブックカバーには、機能的な違いもあります。
ベーシックモデル(差し込み式)
もっともシンプルなつくり。ブックカバーの、ザ・オーソドックスです。
差し込んでフィットさせるだけ。
余計な装飾がないから、もっとも読書に集中できるブックカバーです。
つくりが単純なぶん、安価なラインナップが多いのも嬉しいところ。初めてのブックカバーとしてもオススメです。
しおりだって入れることができます。
しおり
ブックカバーに、「しおり」として使える革が付いたタイプ。しおりを持ち歩かなくて済むので、便利です。
上記のブックカバーは、しおりが上の方に縫われています。このタイプは、しおりを使わないときは、本の後ろに回すことができて邪魔になりません。
ちなみに、「しおりの付き方」は、ブックカバーによって違います。
こちらは、背表紙にしおりがついています。
抜いて、横から挟み込むタイプです。
開き留め
大きなリュックやトートバックの中に入れていると、「本が開いてしまう」ことがあります。それを防ぐ機能が付いたブックカバーです。
写真のブックカバーは、ひもで留めるタイプです(ボタンで留めるものもあります。)
しっかりと本が留められるので、知らないうちに本が開いて、ページが曲がってしまうことは起きません。
ただ、この機能は、あまり重要だと思いません。
サイドポケットなどの「スリムなポケット」に収納するなら、本が開くことはありませんし、自宅専用なら必要ないですよね。
デザイン的にも、好き嫌いが別れると思います。余計な装飾が増え、シンプルさが失われてしまいます。読書中、装飾に手が触れるこもあり、気になる人もいるかもしれません。
A6サイズの手帳・ノートカバーとしても使える
ブックカバーのほとんどは、文庫本サイズ。「ほぼA6」ですから、本を読まないときにはA6サイズの手業やノートカバーとしても代用できます。
まとめます。
基本的に、機能が増えるほど、ブックカバーの価格は高くなります。
ベーシックなモデルでも、十分に革の魅力を実感できますから、「絶対に欲しい機能」が無いなら、ベーシックなタイプで十分だと思います。もっとも安価なタイプですし、はじめての革のブックカバーなら間違いないでしょう。
おすすめのブックカバー
ブックカバーを購入するまでに、各ブランドのブックカバーを調べていました。
そのときに見つけた逸品を、特徴ごとに分けてご紹介します。
エイジングを楽しめるブックカバー
美しいエイジングを楽しむことができブックカバーを厳選しました。
どれもジャパンメイドの逸品ですから、丁寧なつくりなのは当然ですね。10年使えるお気に入りになるはずです。
土屋鞄 トーンオイルヌメ ブックカバー
素材 | 牛革(トーンオイルヌメ) |
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サイズ | 文庫 |
機能 | しおり |
土屋鞄は創業から100年以上の老舗革工房。日本でもっとも有名な革工房といっても過言ではないでしょう。大きな工房ですから、たくさんのブックカバーを販売しています。
私のお気に入りは、定番の「トーンオイルヌメ」を使ったブックカバーです。
トーンオイルヌメは、土屋鞄の代表的な革。土屋鞄がタンナーと協力して作ったオリジナルです。もう10年以上続く、人気のシリーズですね。
特徴は、強めのシボ。
凹凸は均一ではなく、部位によって異なります。
人によっては、凹凸を感じすぎるかもしれません(個人的には、気持ち良い感触だと思います)。
内装は豚の革を使っていて、フカフカした手触りです。(残念ながらブックカバーの内装に触れることはほとんどないので、本を付け外しするときにしか楽しめませんが…)
私物のトーンオイルヌメのブックカバーがこちら。
こちらのモデルは廃盤。少しずつマイナーチェンジが続いている、定番品です。
トーンオイルヌメのブックカバーは、土屋鞄のベストセラーアイテムです。自信を持っておすすめできる、間違いのない逸品です。難点といえば、在庫切れが多いことでしょうか…。
エムピウ ブックカバーCL
素材 | 水牛 |
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サイズ | 文庫 |
機能 | しおり |
エムピウは、機能的なアイテムをラインナップするレザーブランド。
本作は、水牛(バッファロー)の革を使った、シンプルなブックカバーです。
マットでサラリとした表情は、最初こそ面白みがありませんが、使い込むことでツヤが上がっている逸品です。
しおりの付き方も面白いですね。革に切り込みを入れることで作られたしおりは、厚みを押さえたつくりとなっています。これもエムピウだけのギミックです。
レザークラフト一革
素材 | コードバン(新喜皮革/ ホーウィン) |
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サイズ | 文庫 |
機能 | ベーシック |
たぶん、日本でもっとも高価なブックカバーです。
素材はコードバン。
馬のお尻にある「コードバン層」と呼ばれる部位を、削り出して作った革です。生産量が少なく、作成に半年以上かかるため、貴重で、最高級のレザーです(世界一高価なスムースレザー)。
さまざまなタンナーがコードバンを作っています。
一革は、世界トップクラスのコードバン、新喜皮革とホーウィンのコードバンを採用しています。
世界中のどの革と比べても、圧倒的に美しく、存在感のある表情を楽しむことができます。
コードバンはツヤ感の変化を楽しむ皮革ですね。ヌラリとした、まるで陶器のような光沢をまとうようになります。もともと濃い色のため、色の変化は控えめです。
なめらかな表面で、つるりとした触り心地を楽しむことができます。土屋鞄のトーンオイルヌメと対極にあるブックカバーと言えます。どちらが優れているというわけではなくて、しっくりとくる方をセレクトすればいいでしょう。
参考:買う前に知っておきたい、コードバンのホントのところ
参考:一革 シェルコードバンブックカバーのレビュー
一革 ブックカバー ホーウィン社 シェルコードバンモデルを見てみる
WILDSWANS スーティド
素材 | 牛革(サドルプルアップ) |
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サイズ | 文庫(M)/新書(L) |
機能 | しおり |
ドイツのタンナー マシュア社の代表作、サドルプルアップを使ったブックカバーです。
固くてハリのある革なのですが、使い込むことでしなやかになり、ヌラリと光るツヤが生まれてきます。
WILDSWANSは10年以上にわたって、サドルプルアップを使っています。いわば定番の革。サドルプルアップのブックカバーなら、WILDSWANSの右に出るものはいません。(ブックカバーに限らず、サドルプルアップを使ったアイテムはどれも美しく、丁寧に仕上げられています。)
マットでスムースな表情です。サラリとした表面ですから、革の質感をダイレクトに楽しめる革なんですね。エイジングは比較的遅く、1年以上使っていくと、段々とツヤが生まれてきます。マットな質感にヌラリとした光沢が生まれ、サラリとした質感はスッと手に吸いつくように変化するさまを楽しめます。
ただ、スムースな表情だからこそ、キズ付きやすく目立ちやすい。どちらかというと革上級者のブックカバーといえるでしょう。私はキズも含めて革のアジだと思うのですが。まぁ、これは人それぞれですね。
アヤメアンティーコ リブレリア アンティーカ
素材 | 牛革(ミネルバボックス) |
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サイズ | 文庫 |
機能 | なし |
アヤメアンティーコは、イタリアの革でアイテムを作る、日本の革工房です。
このブックカバーで使われている革は、ミネルバボックス。イタリアの老舗タンナー、バダラッシカルロ社の代表作です。余計な装飾のないシンプルさこそ、本作のウリ。革の良さを十分に堪能できます。
特徴は、独特のシボ。革に揉み加工することで、生み出したものです。
型押しとは違って、自然な風合いに感じられるはず。土屋鞄のトーンオイルヌメに比べると、凹凸は控えめですね。個人的には、ミネルバボックスの方が好みです。
グングンと進むエイジングも、ミネルバボックスの特徴。ブックカバーではないのですが、一年使うと、こんな感じで変わります。
Before。
after
タンニンなめしの革は、色味が深まり、ギラリとしたツヤが生まれてくるのですが、ミネルバは変化のスピードがダントツに早いんですね。数ヶ月でその変化がハッキリと現れてきます。エイジングを楽しみたい人に最適な素材です。私は、世界一エイジング楽しめる革だと思っています。
「革の表情の美しさとエイジング」を楽しみたいなら、本作が一番だと思います。
カラーラインナップも豊富です。
ちなみに、私のお気に入りは「アッズーロ」。イタリアの革らしく、ビビッドな色合いがとても美しいですね。アヤメアンティーコの特注だそうですから、本作以外で楽しむことはできません。美しい青が、どのようにエイジングしていくか楽しみな逸品です。
新品の美しさを、ずっと楽しめるブックカバー
エイジングを楽しめるブックカバーはどれも上質です。ただ、価格が高いのがネックでしょうか。
一方、エイジングしないブックカバーのほとんどは安価です。
エイジングは楽しめませんが、新品の姿のまま、長く楽しめる特徴があります。
ここでは、そういったブックカバーをご紹介します。
JOGGO ブックカバー
素材 | 牛革(顔料仕上げ) |
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サイズ | 文庫/新書 |
機能 | しおり |
JOGGOは皮革製品のオーダーを得意とするWebショップです。
他のブランドとの違いは、どのアイテムにも決まった色がないこと。すべてのアイテムが、カラーオーダーとなっています。
オーダーといっても、とてもカンタンに注文できます。
公式サイトで、真っ白なブックカバーに色をセレクトして、あなただけのデザインに仕上げていくだけ。まるで塗り絵のように楽しみながら作成できます。
名入れも無料でできます。
世界に1つのブックカバーを作るなら、JOGGOがもっともカンタンかつ安価に実現できるわけです。
JOGGOの革は特注品だそう。微細なシボの風合いが特徴です。
帯びにはデザイナーとして、あなたの名前が添えられます。
包装もキレイですし、プレゼントにも最適です。
納期は2〜3週間。さらにとても安価にオーダーできますから、プレゼントにも最適ですね。
knoxbrain フィオナ ブックカバー
素材 | 牛革(コンビネーションなめし、染料仕上げ) |
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サイズ | 文庫 |
機能 | しおり |
KNOXは、東京生まれの革工房です。
そのNOXのオリジナルブランドが、knoxbrain(ノックスブレイン)。
1985年に生まれてからずっと、ステーショナリーを主力商品として制作し続けてきた老舗です。それだけに、アイテムの実用性はピカイチです。
ブックカバーのラインナップも豊富です。
その中でも、おすすめはフィオナシリーズのブックカバーです。
ムラ感のある染色と、奥行きのある透明感が相まって、とても美しい表情のブックカバーです。
ほとんどの革工房は、タンナーが作った革をそのまま製品に仕立てます。
一方、フィオナで使われている革はKNOXが独自に作ったものです。つまり、この美しさはフィオナシリーズでしか楽しめません。
この革は「コンビなめし」で作られています。
わずかにエイジングし、ハリとコシがある革に仕上がっています。(カンタンにいうと、タンニンなめしとクロムなめしのいいとこ取りの革です。)
タンニンなめしのブックカバーほど劇的な変化は見られませんが、フィオナの美しい表情を長く楽しめるわけです。
内装はブラックのレザーに型押しが施された、高級感のある仕上がり。
内と外のコントラストにも美しさを感じることができます。
knoxbrainは、革ごとにシリーズ展開しています。お気に入りの革で揃えるのも統一感があって良いですね。
どのシリーズもシンプルなデザインですから、大人が持つにふさわしいブランドだと思います。気になる方は、ぜひ公式サイトもご覧ください。
あとがき
本屋さんで小説を買ったとき、紙で包装してくれますよね。
ブックカバーを買わなくても、「本をカバーする」といったサービスは無料で手に入るわけです。
それでも私が革のブックカバーを愛用するのは、美しい表情、手馴染みのよさ、読書の気持ちよさなどの、「革にしかない魅力」に惚れ込んでいるからです。
革が好きなら、きっと何年も使えるお気に入りになるはずです。