「2020年にもっとも利用した革製品」をご紹介します。
目次
補足
掲載ルール
使った回数が多い革製品を、財布、カバンなどのカテゴリごとに掲載します。
写真について
使用した革製品を、2020年12月に撮影しています。色・ツヤ、カタチも変化していますのでエイジングの参考にもなると思います。
参考
2019年の記事です。
財布
2020年も、もっとも使った革製品は財布です。写真には収まりきらないほどの財布を使いました。その中から「よく使った財布」をピックアップします。
エムピウ ストラッチョ ブッテーロモデル
手のひらに収まる「小さい財布」です。いくつか所有していますが、ブッテーロモデルは100日ほど使っています。ホックが隠されていて、外側からは革しか見えないのも良い、革の表情・手触りだけを楽しめます。
「小さい財布」をレビューするときは、ストラッチョを使ってみてベンチマークにしてます。2020年もたくさんの「小さい財布」が発売されましたが、その代表は今日においてもストラッチョ。無駄がなく、気軽に使えるのが良い。
ブッテーロ、ミネルバリスシオ、プエブロとさまざまな革でラインナップされていて、すべてての革でエイジングを楽しめます。1万円以下なのもGood。「はじめての小さい財布」、「はじめての革財布」としておすすめです。
より使いやすく、より上質に仕立てた「スペリオーレ」もあります。お好みでどうぞ。
エムピウ ミッレフォッリエ2 P25
エムピウの代表作です。カードはたっぷり16枚入り、現金もそこそこ入る。そして使いやすい。エムピウの財布はエッジの効いたものが多いのですが(たとえばストラッチョはたくさんのカードを収納できません)、ミッレフォッリエは万人におすすめできます。
複数モデル所有していますが、もっとも使ったのは黄色のミネルバリスシオ。150日使用したナポリ(黄色)です。ワックス、クリームは使ってません。
グッと深みが出てくる。ツヤツヤになるエイジングが楽しめます。
0〜100日間のミネルバの変化を動画にしています。
ミネルバは柔らかく、キズつきやすい革ですが、ちょっとした引っかき傷は、揉めば目立たなくなります。
カタチを真似た模倣品もあります。が、3年以上使いたいなら「エムピウのミッレフォッリエ」を推奨します。以下はブッテーロモデル。ケツポケで3年以上使用。買ってから10年以上になる。型くずれせず、今も使えます。長く使える耐久性も作り込まれた名品です。
カルトラーレ ハンモックウォレットコンパクト クラシコ
小さい財布です。広い面にコインが並び、使いやすいのが本作の特徴。ちなみに、ハンモックウォレットは複数モデルあるのですが、パンツの前ポケットに快適に収納できるのは「コンパクト」モデルだけです。
「ハンモックウォレット コンパクト」は、「定番」と「クラシコ」がラインナップされています。素材としてはクラシコの方が珍しいかと思います。濃淡のある表情がユニークですね。あと、定番よりもっちりとした質感です。
機能的にもクラシコの方が上。と、いいたいところですが、鍵を入れるポケットを使わないなら、定番と一緒です。革の好みで選んで良いでしょう。
ハンモックウォレットコンパクト クラシコを取扱いサイトで見る
three2four POCKET
「ミニL字ファスナー財布」です。内側の仕切りまでホーウィン社シェルコードバンで作られた贅沢な一品。カード5枚、お札10枚コイン10枚ほどを持ち歩くなら、POCKETのミニマムな機能で十分です。
色はバーボン。ホーウィン シェルコードバンの中では淡い色です。色が濃くなりましたね。POCKETはヒップポケットに入れて使っていたので、変化が早いのかもしれません。今年はワックスやクリームを使ったメンテナンスもしていませんが、ツヤはしっかりと出ています。
昨年の傷は馴染んで、目立たなくなりました。
一方、新しい傷は増える。ポケットに入れてラフに使ってますから、今後も傷は増えるでしょう。
ちなみに、three2fourのミニL字ファスナーでSIZというモデルもありますが、コインの見やすさ使いやすさはPOCKETが優れています。仕分け、カッコよさ、ギミックなど、SIZにはSIZの魅力がある。これはお好みで。
参考:POCKETのレビュー
クレバレスコ コンパクトマルチウォレット
薄い財布です。ケツポケで60日くらい、ガシガシ使いました。
クレバレスコの財布でもっともコンパクトで薄い。ジャケットの内ポケットやカバンに入れても邪魔になりません。快適に持ち歩く財布として、極めて優秀です。
使っていると、カタチが変わる。フチにはカードのあたりが付く。新品のときには味わえなかった複雑な光沢が生まれます。
レーデルオガワのコードバンを手縫いで仕上げた贅沢な財布。コードバンに食い込むリネンの糸のステッチを楽しめるのも本作の醍醐味です。似たカタチの財布はたくさんありますが、最高の素材を最高の技術で仕立てていて、「長く使える耐久性」も作り込まれた小さいフラグメントケースをお探しなら、本作がトップクラスです。
旅行財布abrAsus
旅行に最適な財布です。旅先でのアクテビティに応じて、ポーターのタンカーとどっちを持っていくか悩むんですけど、あまり汗をかかないなら革財布でも問題ないため、旅行財布abrAsusを持っていきます。今年はポーターのタンカーよりも出番が多かったです。ちなみに、旅行用だけじゃない、普段使いでも使いやすい財布です。
内装はファブリック。革好きは物足りないかもしれません。これは快適に持ち歩けるよう、デザインしたのでしょう(革よりファブリックの方が軽い)。
構造上、シワができるし角は折れてくる。けれど、もともと柔らかな革だから気にならない(型崩れだとは感じない)。クタッとしたヤレ感のあるエイジングを楽しめます。
m.ripple Dew-001
オードソックスな二つ折り財布よりも小さい、ケツポケに最適なサイズ感のお財布で、ジーンズにすっぽりと収まります。こちらもケツポケでガシガシ使いました。
表面の素材は、バダラッシカルロ社のミネルバボックス。新品のときはマットな表情でしたが、数ヶ月使うとツヤが出てきます。
フラップの部分は、ワルピエ社のマレンマです(ちなみに、ブッテーロのモデルもあります)。2種類のイタリア オイルレザーを楽しめるのもDew-001の醍醐味ですね。
当初、ぷっくりとしたフォルムも、100日くらいのケツポケでスリムに。
カードのあたりもいい感じです。
参考:Dew-001のレビュー
WILDSWANS パーム
WILDSWANSの意匠をコンパクトに楽しめるお財布、パームです。いくつか所有していて、今年はコードバンとサドルプルアップのモデルをよく使いました。
折り曲がる部位が好きです。さまざまな革でラインナップされていますが、ほぼすべての革で色・ツヤが変化するエイジングを楽しめます。
ホーウィン社コードバンも好きです。美しい革です。
クロコもラインナップされています。クロコも最初はマットですが、ツヤがでてきます。
カタチも変化します。使っていると潰れていって、膨らみも抑えられます。今日、「薄さや小ささをウリにする財布」はたくさんありますし、パームはそれらより大きい。でも、革のハリ・コシなどを含めて堪能できるのがパームの魅力なんじゃないかと思います。
参考:パームのレビュー
safuji ミニ長財布
短い、長財布です。オーソドックスな「かぶせ蓋の長財布」とは使い勝手が異なります。「手縫い」だからこそ作ることができる財布。量販品では実現できないコンパクトさ、美観に優れた一品です。
ミニ長財布はカードが出し入れしやすく、コインが使いやすいです。Youtubeやレビュー用の現金、カードのストックを本作に収納していて、100回くらい触ったはず。
素材はナッパネビアという革。ミネルバと同じタンナー、バダラッシカルロ社の革なんですが、safuji以外ではあまり採用していないですね。ミネルバにワックスを施した革だと思います。(写真はミネルバのオルテンシアと、ナッパネビアのブルー)。
色・ツヤが変化します。とはいえ、本作は5年以上経っていますし、ベースの色が黒なので、昨年と比べるとほとんど変化は体感できないです。カラーラインナップがいくつかありますので、「色の変化」を楽しみたいなら黒以外をチョイスしましょう。
内側はまだワックスが残っていますね。この霧がかった表情から、ワックスが落ち、色が変わる。そして、色も変わっていきます。
参考:ミニ長財布のレビュー
無二 コードバンコインケース
コードバン専門ブランド、無二のコインケースです。20枚以上入る収納力も特徴ですね。ただ、コインケースの中では、少し大きいため、携帯しやすさなら、馬蹄型のほうがよいと思います。
新喜皮革社のオイルコードバンを使った、最高品質の財布です。
コバの美しさだけじゃない。長く使えるよう、耐久性も作り込まれた作品です。
キプリス 馬蹄コインケース
こちらも常に手に取れるところにあります。フォルムも、手への収まりも好きでよく触っています。何年も使っていますが、堅牢なコードバンだから型崩れも起きてないです。
コインケースにも様々なカタチがあります。どれを選ぶべきかと悩むかもしれませんが、高価でも良いなら、馬蹄型をぜひ使ってみてほしい。コンパクトで使いやすいですし、型崩れしない丈夫なコインケースです。
「駒合わせ縫い」という技法で仕立てたものを馬蹄型というんですけど、そうじゃないものも馬蹄型として販売されていたりもしますね・・・。キプリス、ガンゾなどは昔ながらの馬蹄型です。長く使いたいなら、きちんとしたメイカーの馬蹄型を選ぶことをオススメします。
キーケース
WILDSWANS クリッパー2
昨年に引き続き使用。ホーウィン社シェルコードバンを使ったキーケース。
深みのあるバーガンディが大好きです。ギラついた光沢はシェルコードバンだからこその醍醐味。色気もたっぷりです。
今年は濡らしてしまってシミができたため、一度だけワックスによるメンテナンスを実施しました。
もう3年目ですが、全然カタチが崩れない・・・。コードバンとサドルプルアップのハリ・コシ、WILDSWANSらしいカタマリ感を長く楽しめるキーケースです。
参考:クリッパー2のレビュー
カードケース(名刺入れ)
カルトラーレ OR
ガバッと開く独特の構造。財布に入りきらないカード類を入れてます。「名刺入れ」ですので、ちょっと長いカードも入る。
ワックスコーティングされていた最初はミルキーでマットな肌目でしたが、ワックスが取れて青みが出てきた。ツヤも出てきました。
参考:ORのレビュー
クレバレスコ 名刺入れ
新品のときから名刺が出し入れしやすいのが良い。伝統的なカタチには意味がある。使いやすいです。
素材、カタチともに変化しにくい、カチッとしたフォルムはビジネスシーンに最適です。
大切に使っていたため、傷もない状態。少し光沢がでてきました。
カバン
アロー22(新型モデル)
アウトドアメイカー、アークテリクスが2019年にフルモデルチェンジした、アロー22の新型。今年は100日くらい使ったかな。
軽いバックパックも持っているのですが、アロー22を使うことが多い。なぜなら、雨が降ってきた時の安心感がダントツだから(革製品をいくつも持ち歩くので濡らしたくない)。止水ファスナーが使われているため、ほぼ完璧の防水性能です。
普段使いとしては十分な収納量。今年は 1泊2日の旅行や、登山にも使いました。2泊以上になると着替えの量によってはきついと思います。 「アロー22」という名前のとおり、理論上は22リットル入るんでしょう。しかし、独特の形状のため思ったより入りません。
新モデルは内部にポケットが付いたため、旧モデルより「仕分けやすさ」が大幅にアップ。一方、「仕切りの厚み」によって収納力はダウンします。ここはトレードオフ。好みで選べば良いでしょう。PCやiPadなどの精密機器を持ち歩かないなら、旧モデルのほうが使い勝手が良いかもしれません。※旧モデルは廃盤になるとのこと。
ONES WORKER ミネルバボックス ボディバッグ
コンパクトなボディバッグ。たくさんは入りませんが、このサイズ感だから気軽に持ち歩ける。近所ならこれで十分。
素材は、ミネルバボックス。色はオルテンシア。バダラッシカルロ社の青い革は特別です。ミネルバのオルテンシア。プエブロだとペトローリオというカラーなんですけど、購入して3年経っていますし、だいぶ色が変わりましたね。深みのある緑?青?なんともいえない色。「Dew-001」もけっこう変わったなと思うんですけど、並べてみると全然違うんですよね。
眼鏡ケース
エムピウ ロトロオッキアリ
昨年に引き続き使用。革で巻くタイプのメガネケースです。素材はマレンマ。イタリアワルピエ社の革ブッテーロよりも多くの油分を含んだオイルレザーです。。今年もリュックに詰めて旅行しました。毎年新しいキズが生まれているのでしょうが、全然気にならなくなる。キズさえも愛着が生まれます。
眼鏡ケースにもたくさんのカタチがあります。正直、スロットインタイプ(後述)のほうが出し入れは楽ちんです。ひと手間かけて、革に触れる楽しみがあるのがエムピウのメガネケースの魅力ですね
メガネの厚み、大きさによらず収納できます。サングラスを入れたりもできる。オールマイティなメガネケースです。
メガネより長持ちすると思う。メガネはその時々のトレンドや好みもあって、同じ形のメガネは選ばないと思うんですよね。お気に入りのメガネケースを買っても、次のメガネでは使えないかもしれない。でも、ロトロ オッキアリならずっと使えます。
今では同じようなカタチのメガネケースがたくさんありますが、こういった「今は当たり前のカタチ」はエムピウがオリジナルなことが多いです。ギミックのある製品、ユニークな製品が好きなら、やっぱりエムピウはおすすめです。
IL BUSSETTO メガネケース
寝室で使用していて、300日は触ってます。このツヤ・透明感は染料仕上げだからこそ。ちなみに、ワックス、クリームによるメンテナンスは一度もしていません。キズを劣化だと思わないのは気に入っているから。
ロトロ オッキアリとはカタチも使い勝手も違う。出し入れのしやすさなら本作が優れています。両端をギュッと押すワンアクションで開閉するため、メガネの出し入れが楽。ただし、大きいメガネ(サングラスなども)は入らないです。全体をカバーできないので、旅行や出張ではなかなか使いにくいかもしれません。ここはトレードオフ。
IDケース
K.T.ルイストン コードバンIDケース
コードバンのIDケースです。ガシガシ使ってます。ポケットにも入れるし、コードバンの面はシャツのボタンにもよくぶつかる。今年は一度だけワックスメンテナンスをしました。よいツヤですね。
コードバンはほとんど相手に見えないので、コードバンのギラツキは主張しません。これが良いのか、悪いのかは、意見が分かれるところですね。
iPadケース
国立商店 フラップカバーケース ブライドルレザー
トーマスウェア社のブライドルレザーを使ったiPadケースです。100日以上持ち歩いたはず。
カバンの中でいろいろなものとぶつかったのでしょう。傷も目立ちます。かなり酷使しました。よく触っているからなのか、かさつきもありません。クリームなどのメンテナンスは一切していないので、丈夫な革なんだなと思います。
なお、もとの色が濃いのもあって、色の変化はほとんど体感できませんでした。
2枚の革を張り合わせているため、フチになだらかな膨らみが生じてきます。iPadのカタチに合わせて変化するんですね。この部分の光沢が好きです。
ブックカバー
ブッテーロのブックカバー
ブッテーロを使ったブックカバーです。四六半サイズ+アルファで、少し大きめ。このサイズは量販品のブックカバーではなかなかない。オーダーメイドしたブックカバーです。大きな面でブッテーロを楽しめるのがブックカバーの醍醐味ですね。
油分をまとい、わずかに光沢が出てきました。自宅でしか使っていないため、傷もない状態で育てられる。
時計ベルト
three2four WATCHBELT
腕時計の革ベルトです。定革がなく、遊革のみ。Dバックルを使用していると、遊革を稼働させる必要があるため、気になる人は気になるかも。一方、ピンバックルを使うなら遊革のみの方が耐久性は優れそうです(無理にベルトを曲げなくていい)。内側の素材は、エレファントでつけ心地が良い。機能的なベルトです。
クロコダイルは部位によってウロコのカタチ・サイズが異なります。だから「クロコのどの部分を使うのか」は製品の顔というか、雰囲気を決める大事な要素なんですよね。本作では、顎下(あごした)の部位を使ってもらったので、わずか20mm幅のベルトでもクロコの表情を楽しめます。
three2fourは高価な革の取り扱いが多いのだけど、本作はその中でも特別です。松山さんが藍と紫根で染めたクロコダイル、究極素材だそう。オーダーしてから1年以上かかったけど、待ってよかった。
今年は60日くらい装着したかな。最初はマットな質感でしたが、油分をまとうことで光沢が出てきました。4ヶ月経過後の表情を動画にしました。藍染の深みのある色合い、ツヤ、透明感は動画の方が分かりやすいと思います。
ベルト
CIRCUS OF HAPPINESS
サドルプルアップを使ったベルトです。存在感のある革ですが、25mmのナローベルトなのでビジネスシーンに添えても良い。カジュアルに使うには好みが分かれるかもしれません。ふっくらとした革の表情も魅力です。
手袋
Soli ディアスキングローブ
手のサイズに合わせて、オーダーメイドした手袋です。革がしなやかで、内部にはカシミアが使われているのでとてもつけ心地が良い。けっこう高価でしたが、購入してよかったです。こればかり使ってます。
スマホは操作できないので、機能的ではないのかもしれない(スマホを操作できる革の手袋だってある)。とはいえ、歩きスマホしないなら気にならないです。
マウスパッド
エムピウ マウスパッド
昨年に引き続き。1年間机の上に置きっぱなし。 素材はバダラッシカルロ社のミネルバリスシオです。色・ツヤがぐんぐんと変化する革ですが、エイジングは控えめ。マウスがMX Erogoなので、動かし続けることがない。マウスパッドとしての使い方というよりは高さ調整です。あと、時計置いたりも。
参考:カンペットのレビュー
ル・ボナー デスクマット
もっとも触れた時間が長い革製品です。在宅勤務の日は1日に10時間は触っていました。少なく見積もっても1000時間以上使用したはず。昨年から合算すると、トータル1500時間は使用しています。
素材は大好きなブッテーロ。小キズも目立つようになりましたが、ツヤもしっかりと出てきました。厚みがあるし、硬い革ですからたくさん使っても堅牢さは残っています。
椅子
pat woodworking おあげ
背もたれのないシンプルな椅子。スツールです。長時間のデスクワークには向かないけれど、さっと使えるのが本作の良いところ。今年は在宅勤務でも使っていましたので、昨年よりも利用時間はずっと多め。800時間は座っていました。今年、もっとも「負荷をかけた革製品」と言えます。
染料仕上げのタンニンなめし革(サドルプルアップ)を使っているのが「おあげ」の特徴です。ちなみに、革はサドルプルアップ、ブッテーロが使えます。どちらも大好きな素材(私はサドルプルアップでオーダーしています)。どちらも色が深まり、ツヤの出るエイジングを楽しめます。透明感のある表情を楽しみたいならブッテーロのほうが良いかもしれません。
最初に購入したサドルプルアップの製品は、WILDSWANSのグラウンダーかタングだったかな。ケツポケして使ってきましたが、堅牢な革です。
「おあげ」は、トータル1000時間以上座っていますが、しっかりとハリが残っています。染料仕上げで傷の目立つ革ですし、濡らすとシミもできる。でも座っていると「乾拭き」されるわけで、少しずつ傷も目立たなくなりますね。ガシガシ使って育てていきます。ちなみに、木材はウレタンコーティングされていないため、適度なメンテナンスが必要です。けど、そういった手間も楽しいと思える一品です。
足の長さは人それぞれ違うため、すべての人に完璧とは言えないでしょう。どんなに美しい椅子も「座り続けたい」と思う道具じゃないと意味がないです。店舗販売はされていないので、試してみたいならWILDSWANSの店舗で座ってみてください。自分に合う椅子をチョイスしましょう。
参考:おあげのレビュー
あとがき
今年もたくさんの革製品を楽しませてもらいました。革工房のみなさま、職人のみなさま、ありがとうございました。
YoutubeやInstagramでは、多くの方からイイねいただいており、大変励みになっております。コメントもありがとうございます。大変参考になっています。
2021年も、機能的な革製品をご紹介できるよう、頑張っていきます。引き続きよろしくお願いします。