WILDSWANSはレザーアイテムを得意とする、日本のドメスティックブランド。
上質な革で仕立てられたアイテムは、どれも素晴らしい出来。レザーマニアの評価が高いブランドです。
革財布のイメージが強いかもしれませんが、カバンも制作しています。
一言で説明すると「大人が持つにふさわしい上質なカバン」です。
ただ、ラインナップが豊富で、それぞれ特徴も利用シーンも異なるため、どれをセレクトすれば正解なのか?と迷ってしまうかもしれません。
そこで本ページでは、WILDSWANSのカバンの中から「間違いのない定番アイテム」をピックアップしてご紹介します。少しずつ改良されながら販売が続く、WILDSWANSのロングセラーのみを厳選しました。
私自身、WILDSWANSならではの魅力に引かれて、いくつか購入して愛用しています。それぞれの革の特徴、使いやすいシーン、メリットだけでなくデメリットも含めて、分かりやすく解説します。
はじめてWILDSWANSのカバンをお考えの方は、ぜひ参考にしてみてください。
WILDSWANSのカバンの魅力について
天然素材である革は、動物の種類や、革の作り方によって千差万別です。
革の表情、色、ハリ、ツヤといった特徴が、それぞれ違うんですね。
(WILDSWANSに限らず)レザーブランドは、革を使い分けて、カバンを作っているわけです。
さて、レザーバッグを作るブランドはたくさんあります。
WILDSWANSだからこそ、の特徴をあげるとこんな感じ。
- 使いやすいこと
- 「最高の革」が使われていること
- あらゆる空間に映える、美しいフォルム
- オンとオフ。どちらでも使いやすいデザイン
- 10年使える丈夫なつくり
- 公式メンテナンスサービスが受けられること
たくさんの魅力があるのですが、とくに気に入っている特徴をかいつまんでご紹介します。
最高ランクの革を、贅沢に使っていること
WILDSWANSは、カバンを使うシーンに合わせて、ふさわしい革をセレクトしています。
例えば、普段使いのコンパクトなショルダーバッグ。
カジュアルに使うことが多いカバンだからこそ、グングンとエイジングが進む、ミネルバボックスが使われています。(詳細は後述)
一方、ビジネスシーンに添えるカバンには、2つの革が使い分けられています。
ひとつは、サドルプルアップ。
エイジングをしっかりと楽しめる革で、迫力ある表情に変わっていきます。
力強さを印象づけたい、ビジネスシーンに最適です。
サドルプルアップの表情、ツヤ感、エイジングが伝わるように動画にしてみました。前半で、カバンでよく使われる、ブラックとチョコを紹介しています。
もうひとつは、シュランケンカーフ。
こちらはエイジングによる変化がほとんど見られない革です。言い換えると、美しい表情が長く続くわけです。いつまでも上質感を演出できる革と言えます。
カバンの使い方や、扱うシーンにふさわしい、最高ランクの革が使われているわけです。
美しいフォルム。シンプルなデザイン
WILDSWANSのカバンの真髄は、素材を活かしたプロポーションにあります。
例えば、こちら。私が愛用するブリーフケース、サーキュロです。
スタイリッシュな立体感や、弧を描くラインは、革のハリと厚みを活かしているからこそ。全体として流麗なフォルムに完成されています。
素材や利用シーンに応じてデザインすると、行き着く先がシンプルになるのでしょう。上質な革で仕立てられたカバンは、そのカタチそのものが美しさや高級感を伝えてくれます。
上質な素材と流麗なフォルム。これらが相まったWILDSWANSのカバンは、他のブランドにはない、美しいデザインに仕上がっているのです。
どのカバンも、外装にブランドロゴが見当たらないのは、プロダクトに対する自信の表れでしょう。カバンに「WILDSWANS」とでかでかとロゴが付いているなら、どうしてもロゴに目が行ってしまいます。もし、そういったデザインだったなら、私は惹かれなかったはずです(ロゴを目立たせるのは、むしろ無粋です。)。
「余計な装飾は加えないこと」は、WILDSWANSのデザインポリシーなのでしょう。カバンだけでなく、財布もシンプルにロゴがあしらわれているだけです。
私が学生のときに、WILDSWANSのカバンを見ても、「面白みのないカバンだな」と思ったはず。ただ、革マニアになった今、WILDSWANSほど革の良さを活かしたカバンはなかなか無いように思います。
細部まで、美しく仕上げられている
コバの美しさはWILDSWANSの代表的な意匠です。WILDSWANSの丁寧な仕上げは、たっぷりとカバンにも注ぎ込まれています。例えば、カバンのコバ。美へのこだわりを感じます。
正直、コバの仕上げは、使い勝手にほとんど影響しません。(安モノのアイテムでは革が切りっぱなしになっていたりします。手間と時間がかかるからですね)
一方で、美観には大きく影響します。美しいカバンは、所有する満足感はダントツです。
丁寧な仕事が、とても高級そうなカバンに見せてくれるのかもしれません(実際、高いのですが…)。
利用シーンにマッチする、圧倒的な使いやすさ
「美しいルックス」を褒めるのはカンタンです。
私がWILDSWANSのカバンに感じる美しさは、使う場所、使う人、使い方を追求した、機能性の高さにあります。「機能美」に優れたカバンなのです。
シーンに合わせて、使いやすく、上品で、長く使えることがWILDSWANSのカバンに共通するコンセプトだと思います。あなたのスタイルに合うものをセレクトすることで、きっと気に入るはずです。
WILDSWANSの定番カバン
あらゆるシーンで使いやすい、万能クラッチバッグ
FOSSETTE mini(フォセット ミニ)
機能 | メインポケット×1、サブポケット×3 |
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サイズ | H220×W280×D32mm |
タイプ | クラッチバッグ |
素材 | シュランケンカーフ |
WILDSWANSの最小バッグがこちら。フォセットミニです。
iPad Miniやいくつかの小物をひとまめにできる収納力。
(ちなみに、ipadをケース付きで入れるとかなりキツイです。)
収納力を控えめにした、コンパクトで取り回しの良いクラッチバッグとお考えください。バックインパックとしても優等生です。
使われる革はシュランケンカーフ。
150年以上続くドイツの老舗タンナー、ベリンガー社の代表作です。ビビッドな発色とシボの美しさにおいて、並ぶものがないと言われる銘革です。
しなやかで、ハリと弾力があり、ギュッと握ってもふんわりと元に戻る、不思議な質感となっています。一言でいうと、触れていてとても気持ちの良い革なんですね。
エイジングはほとんどなく、新品の美しさを長く楽しめる革です。
シンプルなつくりですから、どこか「ありきたり」なルックスのクラッチバックばかり。
そういった中で、フォセットミニが特別だと思うのは、シュランケンカーフの良さを活かしているからでしょう。ボディに余計な装飾は無く、どこを見ても、どこに触れても、シュランケンカーフの魅力を味わえるわけです。
コンパクトでフワリとした質感や鮮やかな発色が目を惹くようで、女性からの評判がいいのもチョットだけ嬉しいポイントです(たぶん、感覚的にあこがれのブランドに近いものを感じるのでしょう)。
実はシュランケンカーフは、エルメスなどのトップメゾンで利用され続けている革です。その品質が世界最高ランクであることの証明として十分でしょう。
鮮やかなカラーバリエーションもフォセットミニの魅力です。
小さくて、上質なクラッチバッグをお探しなら、きっとフォセットミニを気に入るはずです。
DOCUMENTO(ドキュメント)
機能 | メインポケット×1、サブポケット×3、ペンポケット×2 |
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サイズ | H260×W360×D30mm |
タイプ | クラッチバッグ |
素材 | サドルプルアップ |
フォセットミニより、一回り大きなクラッチバッグ。
A4サイズも楽々入るサイズ感です。書類を折り曲げずに携帯したいなら、ドキュメントの方がふさわしいでしょう。
ドキュメントの革は、ドイツ マシュア社の代表作であるサドルプルアップ。
WILDSWANSが10年以上にわたり、使い続ける定番レザーです。(私が大好きな革の1つです。)
最初はハリが強く、かなりカチカチな印象なのですが、使い込んでいくと、ハリ感を残しつつ、しなやかさが増し、手に馴染むように変化していきます。
10年使ったエイジングが公開されていることからも、バツグンに丈夫であることが分かります。
最初はスムースでマットな質感ですから、面白みを感じないかもしれませんが、使うほどに美しく変化していきます。
1年ほど使うと、マットな質感がなくなり、ツヤ、テリ感がハッキリと見て取れるようになります。無骨でハリのある質感と相まって、気品のある力強さを醸し出してくれます。
私が1年ほど使った、サドルプルアップのグラウンダーがこちら。ブラックのレザーは、凛とした美しさがありますね。
フォセットミニで使われているシュランケンカーフとは、まったく違う特徴を持つ革です。
革でセレクトするなら、こんな感じでしょうか。
美しい表情を、ずっと楽しみたいならフォセットを。
エイジングを楽しみたいならドキュメントをセレクトすると、良いでしょう。
普段使いに最適。身軽なボディバッグ
PISTE(ピスト)
機能 | メインポケット×1、サブポケット×1 |
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サイズ | W280×H140×D50mm |
タイプ | ボディバッグ |
素材 | シュランケンカーフ |
ピスト(PISTE)は、WILDSWANSの中でもっともコンパクトなボディバッグです。
収納できる量をあえて少なくすることで、コンパクトで美しいプロポーションに仕上がっています。
内装は、マチ無しのサイドポケットが1つと、メインの部屋が1つのシンプルなつくり。
具体的には、以下のアイテムを詰め込める容量となっています。
- 財布
- キーケース
- タバコ
たくさんのアイテムを詰め込むのは得意ではありません。
あえて収納力を落とすことで、身軽に出かけられるコンパクトなボディバッグに仕上がっているわけです。
ベルトは72cmから120cmまで調整できます。
オールレザーのものと比べて、身体への当たりが優しく、それでいてホールド感が生まれます。ピストは内側の生地がすべり止めになるので、身体にフィットするようにデザインされています。
内装はWILDSWANSオリジナルのコットン。
ハチの巣のようなハニカム状のデザインで、触ると微細な凹凸を感じます。
ふんわりとした不思議な質感です。冬に触ってもひんやりとせず、夏に触るとどこか涼しい生地は、触っていて心地よい、不思議な質感です。
一般的に使われるライナーよりは少し厚みがあって、ふくよかな質感。手触りの良さもバツグンです。
ちなみに、この内装は、WILDSWANSの代表的な意匠です。ピストに限らず、すべてのカバンで使われています。
ピストに使われる革は、シュランケンカーフ。
クロムなめしで作られた革で、キズ・水・汚れに強いといった特徴があります。
デイリーユースでは、汚れや、雨は避けられないもの。しかし、シュランケンカーフなら大丈夫。水を弾きますから、染みになることはありません。ちょっとした汚れや水も、サッとひと拭きするだけで、キレイな表情に戻ります。
美しいシボは、薬剤で革をギュッと収縮(シュリンク)させて生み出したものです。革の密度がギュッと高まっているので、衝撃やキズに強いんですね。
世に出回るシボ革のほとんどは「シュリンク風」で、「型押し」によってシボを表現したものです。弾力・しなやかさ・タフさの点で、シュリンクレザーにはかないません。
美しい表情に目がいきがちですが、機能面でも優れた皮革なんですね。
ビビッドなカラーバリエーションは、シュランケンカーフならでは。
小さくて、美しい、大人のボディバッグをお探しなら、きっとピストはお気に入りになるはずです。
COLLIER(コリアー)
機能 | メインポケット×1、サブポケット×1 |
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サイズ | H270 x W180 x D70mm |
タイプ | ボディバッグ |
素材 | ミネルバボックス |
ショルダーバックのコリアーは、2009年から販売が続く、人気モデルです。
ショルダーストラップの長さを最短約97cm~最長148cmと調整することができるので、肩かけや斜めがけが可能となっています。
L字に付いたファスナーを開けると、サイドポケットが1つ目に入ります。
すぐに取り出したいもの、例えばスマホや財布などを入れておくと便利です。
ピストと比べると、少し大きなつくりになっていて、以下のアイテムが収納できるようになっています。
- 財布
- ペットボトル(500ml)
- キーケース
- iPad mini
使っている革は、イタリア バダラッシカルロ社のミネルバボックス。
タンニンでなめされ、オイルをたっぷりと含んだレザーです。
タンニンでなめされた革は、多かれ少なかれ、色やツヤが変化するエイジングを楽しむことができるのですが、ミネルバボックスは、そのスピードがとても顕著です。グングンと進むエイジングが一番の特徴といっていいでしょう。
最初はマットでサラリとした質感ですが、1年以内にハッキリと分かるほどに色は深まり、ツヤがあがってきます。
シワ、シボの表情が魅力的です。このシボは、手揉みで生み出したもの。シボ感にムラがありますが、型押しレザーとは違う、自然な美しさを感じ取れる仕上がりです。
色の変化、ツヤが生まれることで、このシボに陰影が生まれ、迫力のあるルックスに変わっていきます。
シュランケンカーフが「長く新品当時の美しさを保つ革」なら、ミネルバボックスは「使い込むほどに変化していく革」といえます。つまりエイジングを楽しみたい方にとって、ミネルバボックスは最適なんですね。
豊富なカラーパターンはどれも味わい深く、発色が良い仕上がり。ビビッドな色合いと、革の風合いこそが、イタリアの革が愛され続ける理由なんだと思います。
本体を結ぶ金属は、真鍮でできているとのこと。錆びませんし、金属特有の経年変化が楽しめますから、ミネルバボックスとともに育ちを味わえます。
ちなみに、ストラップは取り外し可能。
ショルダーバックとして使わないときは、クラッチバックやバックインバックとしても利用でき、一粒で二度美味しいカバンです。落ち着きのあるカラーをセレクトすれば、ビジネスシーンに添えても違和感なく使えるはずです。
ビジネスシーンに使えるカバン
ビジネスにも使えるカバンもあります。
ここで紹介するのは、特にお気に入りの2点。
どちらも上品さ、気品さを感じられる逸品で、大人のオン・オフに使える美しいルックスのカバンです。
DRUCKER(ドラッカー)
機能 | メインポケット×1、サブポケット×1 |
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サイズ | W440×H320×D160mm |
タイプ | トートバッグ |
素材 | サドルプルアップ |
サドルプルアップを贅沢に使ったトートバック、ドラッカーです。
こちらも2010年から販売が続く、定番のカバン。
上部をキュッと絞ったフォルムが特徴で、独特の美しさを生み出していますね。
このプロポーションこそ、ドラッカーのオリジナリティです。他ブランドを探しても、同じフォルムのトートバッグはありません。
大きな1室と、ファスナーポケットが配置されています。機能面では平均的なトートバッグとお考えください。
サイズ感は、大きすぎずといったところでしょうか。A4サイズの書類が折らずに入るくらいです。
アイテムの見やすさと収納力はトートバッグならではですね。気楽にポイポイとアイテムを投げ込んで使いたいなら、ドラッカーは最適です。
ドラッカーの底には、「底鋲」が打たれているので、床に置いたときに安定して自立します。その装いは美しく、自信と品格を表してくれると言っても過言ではありません。
(就活のときに自立するカバンを買えと言われたものですが、こういった理由があるわけです。)
床に置くことが多いカバンにとって、「底鋲」は長く使うためのキモです。
底面の汚れやキズからも守ってくれるので、長くキレイに使いたいなら必須です。ドラッカーに限らず、ぜひチェックして欲しいポイントです。(個人的に、ビジネスシーンで使うカバンは、この底鋲が付いていないものは絶対に買いません。)
ハンドルも少し長めに作られているので、肩かけもOK。
丸みのあるハンドルですから、肩にかけても、手で持っても痛くなくて、優しくフィットします。
とても軽いのも嬉しいポイントです(財布のサドルプルアップと比べて、革を薄く仕上げているとのこと)。
美しいエイジングもドラッカーの魅力です。
スムースな革ですから、キズも付きやすかったりするわけで、最初は気になってしまうかもしれません。ただし、革の中までしっかりと染色されているので、次第にキズが目立たなくなります。(ちょっと揉み込んであげると、染料やオイルが移動するので、キズが隠れてしまいます。)
使い込んでいくうちに、重厚感や、どこか妖艶な雰囲気を身にまとってきます。長く使うほどに愛着が生まれるので、手放す気に一切なりません。10年使うにはうってつけです。
サドルプルアップで作られたトートバックは大変珍しく、まず人と被ることはないでしょう。
加えて、エイジングによって変化していきますから、唯一無二の相棒となるはずです。
CIRCULO(サーキュロ)
機能 | メインポケット×2、サブポケット×1 |
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サイズ | W450×H370×D120mm |
タイプ | ブリーフケース |
素材 | サドルプルアップ |
「美しいプロポーション」で言えば、WILDSWANSの中でもNo1だと思います。
ブリーフケースにカテゴライズされるだけあって、書類の出し入れのしやすさはNo1。
一般的なカバンと比べて、少し大きめのサイズですから、A4の書類やファイルなども引っかからずに収納できます。
スリムでスタイリッシュなデザインですから、たくさんのアイテムを入れるのは得意ではありません。どちらかというと、普段の通勤などにふさわしいカバンだと思います。(というか、私はそういったシーンで使っています。)
流麗なフォルムはサーキュロの醍醐味です。「見て楽しめるカバン」と言っても過言ではないでしょう。
ただそこにあるだけで、サドルプルアップによる「革のかたまり感」がビシビシと伝わってきます。とても高級そうに見えるため(ホントに高いのですが…)、どこに出しても恥ずかしくない逸品です。
WEBBER(ウェーバー)
機能 | メインポケット×2、PC用スリーブ×1、サブポケット×2、サイドポケット×1 |
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サイズ | W420×H300×D100mm |
タイプ | ビジネスバッグ |
素材 | サドルプルアップ/ シュランケンカーフ |
WILDSWANSの中で、ビジネスユースにもっとも最適なカバンが、ウェーバーです。
ビジネスバックのザ・ベーシックといえるシンプルなルックスとは裏腹に、とても機能性の高い仕上がりとなっています。
まず、収納ポケットが豊富です。メインの収納スペースが2つに分かれた、ダブルファスナーのデザインが最大の特徴です。
ひとつめのポケット。ファスナーがカバンをぐるりと覆うように取り付けられています。全面をガバッと開きます。荷物が見やすく、取り出しやすいスペース。私はYシャツなどを入れています。
こちらには大きな仕切りが1つあって、15インチのノートPCを入れることができます(MacBookPro15インチも収納できます)。ポケットはフカフカとした素材となっていて、衝撃を吸収してくれます。PCケース不要でそのまま持ち歩いても不安に感じません。
ベルクロで留めるつくりですから、あらゆるサイズのPCをピッタリと収めることができます。
もう片方のポケットがこちら。PC収納スペースと違ってファスナーは上面のみ開きます。A4サイズの書類なら折らずに収納できます。(A3を折らずにキレイに入れるのは難しい)
中には2つのサイドポケットが備え付けられています。
1つ目がこちら。蓋がないため、すぐに取り出したいアイテム。例えばキーケースや財布、スマホを入れるのに最適です。
もう一つは、ファスナー付き。このポケットは、iPad miniが丁度おさまるサイズ感です。
カバンの外側には、小さなポケットが1つ。iphone miniなら余裕。WILDSWANSの財布ならグラウンダーが入るサイズ感とお考えください。サッと取り出したい、貴重品を入れるのに最適なスペースです。
ご紹介しましたとおり、ウェーバーは、実用性と収納力を合わせ持つカバンとなっています。1泊2日ほどの出張であれば、十分に対応できます。
あえて難点をあげるなら、手で運ぶしかないことでしょうか。
いわゆるビジネスバッグには、「肩かけ用のストラップと金具」が付いたデザインのものが多いのですが、本作にそういった備品やパーツは付いていませんから、手で持ち運ぶしか無いわけです。(だからこそ、スッキリとした美しいデザインに仕上がっているわけです。)
引き算の美学と言えば言いすぎかもしれませんが、余計な装飾の無いデザインだからこそ、シンプルな美しさが際立っているように感じます。
ハンドルを補強するパーツは、ツヤが生まれるサドルプルアップ。小さなパーツに施された、美しいコバは、流石WILSDSWANSといったところです。
ウェーバーは2種類あります。使われている革が違います。外装すべてに革が使用されているため、ガラリと印象が変わります。(サドルプルアップは廃盤)
- シュランケンカーフ
サドルプルアップ
優しくふんわりとした見た目(実際に触ってもふんわりとしています)が好きならシュランケンカーフを。優しい印象を受けます。
ビジネスカジュアルの職場なら、サドルプルアップをおすすめします。使い込むほどに、迫力のあるエイジングが出てきますので、力強さを醸し出してくれるでしょう。
あとがき
WILDSWANSのカバンは、どれもオリジナリティにあふれていて、魅力的です。上質な革を使って丁寧に仕上げられていて、利用シーンに寄り添うルックスと使いやすさがあります。
ブランドコンセプトは「丈夫で長持ちする道具」。このこだわりはカバン作りにもたっぷりと注ぎ込まれています。何年も使えるものだからピタリとはまる一品をセレクトしたいですよね。
おすすめの選び方は、「ライフスタイルに合うものをセレクトすること」です。
日常使いなのか?ビジネス専用なのか?オン/オフ問わずに使いたいのか?
どんなに美しいものも、使わなければ意味がありません。私も「自分が持ち歩くイメージ」をハッキリと描けるものを購入するようにしています。
ちなみに、WILDSANSのアイテムは、公式メンテナンスサービスを受け付けてくれています。修理を伴わないエイジングサポートは無料ですし、修理可能なものはリペアしてくれます。(近くに店舗が無いときは、郵送対応してくれます。)
お気に入りのカバンを、長く、美しく愛用できるためのサポートは万全です。あなたのスタイルに合うものを選べば、10年使える相棒になると思います。
参考リンク
WILDSWANSのカバンを仕事用に使いたい。やっとのこと仕事用にWILDSWANSのカバンをセレクトすることができました。
このページでは、仕事に最適なWILDSWANSのカバンだけを厳選しています。実際に仕事に使うことをイメージして、何度も手にとり、思ったことをありのままにレビューしています。