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WILDSWANS サーキュロのレビュー。美しいブリーフケースに、使い勝手は宿るのか

サーキュロ 流麗なフォルム

なるべく多くのシーンで革のアイテムを愛用したい。それは、ビジネスシーンに添えるカバンも同じわけです。

財布などの小物と違って、カバンを選ぶのは難しいと思います。その理由は使うシーン、使い勝手、ルックスなど、セレクトする基準が多くあるからでしょう。

アレコレと悩みはじめると、まったく決められません。

そこで「ビジネス用途」と決めてしまって、押さえるべきポイントを1つに絞りました。

そのポイントとは、「美しいカバン」であること。
で、セレクトしたのは、WILDSWANSのサーキュロ(CIRCULO)。いわゆる「ブリーフケース」にカテゴライズされるカバンです。

本ページでは、その使い勝手や特徴をご紹介してまいります。

仕事に使えるWILDSWANSのカバンを手に入れたい方や、美しいブリーフケースをお探しなら、おすすめの一品です。ぜひ参考にしてみてください。

使い勝手

ハンドルは長くもなく、短くもなく。丁度よい長さです。
丸みを帯びた肉厚のハンドルは、ふくよかな弾力と堅牢性を持つボリューム。だからこそ、手当たりが良く、たくさん詰め込んだサーキュロを持ったときも、手が痛くならないのです。
サーキュロ ハンドルのコバ サーキュロ ハンドル

カバンの底には、5つの底鋲が打たれています。美しく自立させることができるんですね。
ビジネスシーンでは、カバンを床に置くことが多々ありますから、ビジネスに添えるカバンには必須でしょうし、カバンをキレイに保つためのキモです。サーキュロに関わらず、チェックしてほしいポイントです。
サーキュロ 底鋲

外装は、とてもシンプル。
サーキュロにはショルダーストラップを付けることはできないので、「手で持って運ぶ」ことになります。そもそも一般的なビジネスバッグに付いている、「肩掛け用の留め具」さえありません。持ち運びの利便性より、持ち歩くスタイルにこだわったカバンと言えるでしょう。
サーキュロ サドルアップの光沢

ではこれがデメリットになるのか、というと、それは使い手によると思います。
個人的には、これはネックにはなりませんでした。そもそも肩かけしなくてはいけないほど、長時間持ち歩くこともありませんし、肩かけってイケてないイメージがあります(どこかくたびれた印象で、クールじゃない)。

肩かけしたいなら、本作は合わないと思います。(WILDSWANSからセレクトしたいなら、ドラッカーをセレクトすると良いでしょう。ギリギリビジネスに使える、肩かけができるバッグです)。

それでは中を見ていきましょう。

内装のつくり・使い勝手

メインコンパートメントの入り口は、カバンの上部をラウンドするように覆うファスナーの仕立て。ダブルファスナーになっていますから、使い勝手はバツグンです。
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このファスナーも、こだわりの1つ。YKKの最高峰、エクセラです。
1つ1つの歯が研磨されているエクセラは、光を受けてギラリと輝く光沢感を持っています。日本が誇る世界のYKK、その中でもトップクラスのファスナーですから、ストレスなく開閉することができます。

両端はフラップ状になっているので、ガバッと開くことができますし、出し入れするときに干渉しません。
サーキュロ ファスナー

内装は、WILDSWANSの定番ですね。ハニカム状の生地が貼られています。高級感があり、フワリとした触り心地です。
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中はシンプルなつくり。
大きな仕切りがカバンを横断するように備え付けられていて、カバンの中を2分割するようなデザインです。この仕切は、カバンの底では繋がっていなくて、柔軟に動かすことができます。そのため、ちょっと厚みのあるものでも収納できるんですね。ペットボトルも余裕です。
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仕切りにはポケットが備え付けられていています。このポケットにはマチがありませんが、生地に柔軟性があるため、厚みのあるものでもある程度は入ります。WILDSWANSの財布などは、余裕ですね。

サブポケットのサイズは、iPad miniを入れて、少し余裕があるていど。
以下のアイテムくらいなら、まとめて入れることができます。

  • 財布
  • キーケース
  • スマホ

こちらはWILDSWANSの財布(パームグラウンダー)、キーケース(クリッパー)を入れてみた様子。
サーキュロ インナーポケット

これくらいなら、各アイテムを重ねずに収納することができます(厚みが生まれない)。当たり前ですが、詰め込んだ分だけ、メインスペースにモノが入らなくなります。あまり詰め込みすぎない方が使い勝手が良いです。

2分割されたメインコンパートメントと、インナーポケット。つまり、サーキュロは3つの収納スペースに区切られています。
一般的なカバンと比べると、ポケットは少ない方でしょう。良くいえばシンプル、悪くいえば利便性を重視していないカバンなのです。

そのため、「たくさんの小物」をキレイに収納するのは苦手です。
でも、これを理由にして、サーキュロを選択肢から外すのはもったいない。日本にはコクヨをはじめとする有数の文具メーカーが「バックインバック」をラインナップしています。整理したければ、こういったアイテムを用意することで解決するからです。

サーキュロの収納力

一般的な、ビジネスバッグと比べると、サーキュロは少し大きめです。
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だからこそ、少し大きめのアイテムも、すんなりと収納することができます。

以下のアイテムを収納してみましょう。

  • ノートPC
  • PCのバッテリ
  • 数冊の本

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こららをスッキリと収納できます。私が愛用しているMacBookProは15インチなのですが、まさにジャストサイズで収まります。
サーキュロ 収納

本を入れたスペースにはまだ少し余裕があります。ペンケースなども収納できますね。

さらにこれ以上の収納は、難しいです。
あくまでもサーキュロは、ブリーフケースです。着替えなどのかさばるアイテムを持ち歩くのには適していません。ですから、出張用に使うにはキツイです。

スリムでスタイリッシュなカバンですから、毎日の出勤にふさわしいのです。

特徴

高級皮革サドルプルアップを贅沢に使ったつくり

素材は、WILDSWANSが得意とする「サドルプルアップ」。ベルギーの老舗タンナー、マシュア社の代表作です。100年以上も愛用される、とても魅力的な皮革です。

サーキュロは、表、裏、サイド、持ち手。そのすべてのパーツがサドルプルアップで仕立てられた、とても贅沢なカバンです。
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サドルプルアップはスムースタイプのレザーです。新品のときから微光沢をまとい、景色をわずかに映し出します。サーキュロはサドルプルアップの一枚革を贅沢に使用しているため、美しい表情に仕上がっているわけです。
サーキュロ サドルアップの光沢

日本には50を超える革工房があり、カバンを仕立てています。ところが、サドルプルアップを使ったカバンを作る工房は、片手で数えられるくらいしかありません。特にブリーフケースになると、本作サーキュロに代わるものは存在しないのです。

サドルプルアップは個人的に大好きな皮革です。
実は何年も使っているアイテムがあるのですが、サドルプルアップほど堅牢性に優れ、迫力と美しさが相まったエイジングを楽しめる皮革はほとんどありません。

世界一美しいブリーフケース

WILDSWANSのカバンはたくさんあるのですが、その全てが仕事に使えるかというと、そうではありません。個人的には3つしか無いと思っています。
参考:ビジネスシーンにふさわしいWILDSWANSのカバン3選

詳細は上記を見ていただくとして、その特徴をざっくりとピックアップしてみましょう。

ドラッカー

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トートバッグ。
道具の出し入れの気軽さならNo1。カジュアル感が強い。

ウェーバー

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ビジネスバッグ。
ポケットや仕切りの多さならNo1。使い勝手を求めるならこちら。
ただし、カッチリとしすぎていて遊びがない印象。

サーキュロ

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ブリーフケース。
サーキュロには、余計な装飾は一切ありません。シンプルなカバンは誤魔化しが効きません。美しい素材とフォルムで勝負できるという、自信の現れでしょう。


実はウェーバを持っていますし、たまに使っています。正直、機能性を求めるならウェーバーが上です。

ところが、ほぼ毎日持ち歩く、一番のお気に入りはサーキュロなのです。

一番の理由は、やはりその美しいフォルムです。何を美しいと思うかは、みなさんの審美眼によると思うのですが、私から見て、サーキュロ以上に美しいブリーフケースは無いように思います。

トップのアーチを描くライン。サイドから見たときの、流麗なフォルム。
サーキュロ フォルム

ジャケットやスーツスタイルに添えるのに、これほどふさわしいカバンは無いように思います。

正直なところ、機能的な点で見ると、トップの流線型は意味がありません。
ビジネスシーンに使うカバンですから、詰め込むアイテムは書類やノート、PCなど、「四角いフォルムのアイテム」だけのはず。
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考えてみると、人が使うほとんどのプロダクトは「四角い」フォルムです。紙も、机も、本棚も。「端まで無駄なく使えるように」といった点で、もっとも効率的なのです。

では、なぜ弧を描くデザインにしたのでしょうか?
その理由はものすごくシンプルで、「単純に美しいから」ではないかと思います。

サーキュロに限らず、「丸みを帯びたデザイン」は、いたるところにあります。

レクサス、北欧家具、appleのプロダクト、アプリのアイコン。

人がイイなと思うデザインには、必ずと言っていいほど「丸み」があしらわれているのです。そして、そういったプロダクトからは、親近感、優しさ、柔らかさ、そして美しさを感じとることができます。

人が作るカタチに「丸み」を持たせることは難しいのです。四角いものに比べて、手間暇がかります。あえて、丸みを付けるのは、贅沢の極みといえるでしょう。

サーキュロは、サイドの折りマチ構造でさえ、曲線を活かしたデザインとなっています。
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スタイリッシュなだけのカバンなら、四角いソリッドなものを作ればいい。そういったブリーフケースはいくらでもあります。サーキュロは、曲線でデザインすることで、流麗なプロポーションを体現した、唯一無二のブリーフケースなのです。

見て楽しめるブリーフケース

サーキュロの役割を「単なるブリーフケース」だと捉えるなら、ちょっと勿体無いと思います。

上質なサドルプルアップは、その素材自体がいやおうなしに美しさを主張します。流麗なフォルムと相まって、あらゆる空間に映えるカバンなんですね。

私の場合、仕事が終わり、自宅に着いてもこのカバンは、目に見える場所に置いています。見て楽しめるカバンだと思うからです。ブリーフケースゆえの「ちょっとした不便」さえも愛くるしく思うのは、こういった美術的なオマケがあるからなのかもしれません。
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あとがき

サーキュロは、とても上質なブリーフケースです。

サドルプルアップのおかげで、高級なカバンに見えますから(実際に高価なのですが)、どんなシーンでも恥ずかしくありません。

人と違う、上質なブリーフケースをお探しなら、きっと満足できるはずです。