日本の革のキーケースのまとめ。間違いの無い選び方と、ユニークなキーケースを紹介

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キーケースは単純なつくりですから、たくさんの革工房が発売しています。
オーソドックスなものが多く、なかなかお気に入りの1品を見つけるのが難しいように思います。

そこで本ページでは、エッジの効いたユニークなキーケースを厳選して紹介します。

ピックアップする条件はこんな感じ。

  • 日本の革工房のもの
  • 上質な革でできている
  • 余計な装飾のない、シンプルなデザイン
  • ユニークな特徴をもつもの

一言でいうと「大人が満足する、上質で珍しいキーケース」といったところでしょうか。
人と被らないキーケースをお探しの方にも、きっと満足いただけるはずです。

キーケースをお探しの方は、ぜひ参考にしてみてください。

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キーケースの選び方

素材で選ぶ

キーケースの素材はさまざまです。
ここではもっともメジャーな布と革について、その特徴を押さえてみましょう。

布のキーケース

布のキーケースのメリットは、軽くて傷が目立ちにくいことです。

デメリットは長持ちしないことです。
生地がこすれ合うことで「毛羽立ち」が起きてしまいます。長く使うほど、これが目立ってきますから、長くキレイな状態を保つことができません。

革のものと比べると安価ですから、とにかく安く手に入れたい。という方におすすめです。

革のキーケース

革の特徴は、手触りがよく、高級感があり、エイジングを楽しめることです。
たくさんありますね(汗)。順に紹介してまいります。

手触りとフィット感が気持ちいい

革の吸いつくような手触りと、フィット感はとても心地よく感じます。

キーケースは、毎日手にとって使うものです。
だからこそ「触っていて気持ちが良いもの」をセレクトしてほしいと思います。

しなやかさ、ハリ、弾力、スムースな質感などは革だからこその醍醐味。気持ちよさを実感できる素材に、革以上のものはありません。

バツグンの高級感

天然素材である革には、独特の風合いがあります。
なめらかに見える表面も、じつは微細な凹凸があるため、光を受けて微細に輝くのです。

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この美しい表情は革でしか味わえません。

美しいエイジング

また、色やツヤの変化、いわゆるエイジングも楽しめます。

色は深みを増し、徐々に光沢を帯びてきます。「革は育つ」と呼ばれるのは、その表情が変化していくからです。
最初の状態も美しいのですが、変化したときも様になるんですね。
他のマテリアルと比べて、高級感と存在感がダントツです。

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「革」のメンテナンスが大変そうだな、と思われるかもしれませんが、キーケースではほとんど必要ありません。

ボディが小さいため、ふつうに使ってあげるだけで、手のオイルが革に移り、自然と変化していきます。
革は適度にうるおった状態が続くので、ここで更にオイルを追加したりすると、革のハリが弱まってしまいます。実際、私はこれまでずっとノーメンテナンスで使っています。
(これがカバンやクツになると、話は別です。手で触れない部分は乾燥しやすいため、オイルやクリームなどのメンテナンスが必要になります。)

カギの本数で選ぶ

カギの収納が少ないなら、ちょっと変わったキーケースをセレクトすることができます。
一般的なものとは使い勝手も違うため、少しクセはありますが、ダントツに小さいこと、人目を引くユニークなルックスが醍醐味ですね。

コンパクトだからこそ、どんなポケットでもスペースを取りません。あまりモノを持ちたく無い人ほど、快適さを実感できるはずです。

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カギを5本以上収納するなら、一般的なキーケースをおすすめします。DSC06786
くるりとカギをカバーし、ダブルスナップのボタンで留める、伝統的なキーケースですね。

さまざまなカタチのキーケースがある中で、今日でも選ばれ続けるのは、ダントツに使いやすいからです。道具としての実用性の高さは、このカタチでほぼ完成しているんですね。

プレゼントとして選ぶ

キーケースをもらったことも、贈ったこともあるのですが、革のアイテムの中で、もっともプレゼントに最適だと思っています。

理由をいくつかあげてみます。

使い勝手に大きな差が無い

革のアイテムの代表といえば財布ですね。これはプレゼントに難しいと思います。

持ち歩きたいお金やカードの量。
使うシーン。
実用性を求めるのか?機能性を求めるのか?

こういった「財布に求めること」が人によって異なるからです。

一方、キーケースは役割も使い方もシンプルで、どれもほぼ同じです。
ですから、ここまで紹介したとおり、素材の違いとルックスでセレクトするだけで、間違いありません。

高品質である

つくりが単純な分、細部までしっかりと作られています(でなければ、山ほどあるキーケースの中から選ばれないからです。)

本ページで紹介するものは、どれも日本の品質基準を満たす、上質なものばかりです。

お相手の好みが分かれば、どれをセレクトしても喜んでもらえるはずです。

リーズナブルなプライス

使用する革の量が少ないこと、また作りが単純なことから、キーケースはリーズナブルにゲットできます。

毎日使ってもらえる

ほとんどの場合、家や会社のカギを収納することになるでしょうから、毎日使ってもらえます。

カバンやポケットに仕舞われて「大事に使われるアイテム」ですから、長持ちします。

新生活をむかえる人にとっては、ドア・ツー・ドアのアイテムになるわけですから、プレゼントに最適です。

キーケースのまとめ

ブランドの特色を打ち出した、個性豊かなキーケースがたくさんあります。

あなたのお気に入りを見つけてみてください。

YUHAKU(ユハク)

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価格帯 1万円台〜2万円台

YUHAKUのキーケースの真髄は、その美しい色合いにあります。

美しいグラデーションは、YUHAKUの職人がハンドメイドで染め上げたもの。いくつもの染料を重ねることで、奥行きのある透明感を実現しています。

美しいキーケースが欲しい。そう思うならYUHAKU一択です。他の選択肢はありません。

コードヴァン&ボックスカーフ キーケース

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外装にコードバン、内装にカーフを使った、贅沢な1品です。

こちらは1本のボルトで、カギを重ねて留めるデザイン。
持ち歩くカギが2〜3本なら、本作をセレクトできます。

一般的なものと比べてコンパクトですから、モノを持たない快適さを実感できるはずです。

コードヴァン&ボックスカーフ キーケースを見てみる

ベラトゥーラ キーケース

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YUHAKUは素材や染色技法の違いによって、さまざまなシリーズをラインナップしています。

本作は濃淡の表現をより強く表現した、ベラトゥーラシリーズ。
YUHAKUの真髄である、グラデーションをもっとも味わえる仕上がりとなっています。個人的にYUHAKUの中でイチオシのシリーズです。

素材も最高級。ベビーカーフとキップが使われています。
キーケースの中では、最高級&最高品質ですね。

つくりは一般的なキーケースと同じですね。6本収納できます。

正直、自分で購入するのには勇気のいるプライスです。
大切な人への贈りものにふさわしいと思います。私のような革好きなら、泣いて喜ぶレベルの逸品です。

ベラトゥーラ キーケースを見てみる

ラウンドファスナーキーケース

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ラウンドファスナータイプのキーケースがこちら。

見た目はもちろん、機能も考えられた一品です。
一般的なカギだけでなく、「厚みのある車のカギ」もひとまとめにできるのは、ラウンドファスナータイプならでは。

カードも一緒に収納できるようにデザインされています。

ラウンドファスナーキーケースを見てみる

JOGGO(ジョッゴ)

JOGGO キーケース

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価格帯 5千円台

JOGGOはオーダーを専門とする革工房です。

オーダーといっても、とてもカンタンです。
公式サイトの商品ページでは、真っ白なキーケースが表示されます。そこに13色のカラーの中から、お気に入りを選んで、色を付けていきましょう。

JOGGOのキーケースに決まった色はありません。あなた自身がデザイナーとなって世界に1つのキーケースを作ることができるんですね。

ちなみに、こんなキレイなパッケージで届けてくれます。

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デザイナーである、あなたの名前も添えることもできます。
私自身、プレンゼントで何度か利用したのですが、とても喜んでもらえました。dsc05616

使われている革はタンニンなめしの本革。
顔料で仕上げられているため、エイジングによる変化は控えめです。その代わり、新品のときの美しい表情が長く続くのが特徴です。

個人的に財布をオーダーしたことがあるのですが、革質はやわらかくしなやかな印象でした。

一般的に、革のアイテムをオーダーすると、数ヶ月待ちで、何万円もかかってしまいます。JOGGOはとてもリーズナブルです。しかも3週間で届くスピードオーダーです。

JOGGOのキーケースを見てみる

ココマイスター

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価格帯 1万円台〜2万円台

ココマイスターは最高級の革だけを扱う、日本の革工房です。
革質の良さと丁寧な仕上げには目を見張るものがあります。

ココマイスターのキーケースは、どれもオーソドックスなデザイン。
違いは素材だけで、機能はすべて同じです。

たくさんあるのですが、革好きの私がおすすめするのは、マットーネシリーズのキーケースです。

マットーネ キーケース

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格子状のデザインが1つ1つ緻密に並んだ美しいキーケースです。

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日本の職人が、1つ1つ、正確に手編みして作り上げたイントレチャートは、何年使いこんでも寄れたりしません。

編み込まれた、表面に見えない部分にも、もちろん革が使われています。一般的な革のアイテムの2倍の革を使った、贅沢なキーケースなんですね。

もう1つのオススメの理由は、最高の革が使われていること。
イタリアの名門タンナー、バダラッシカルロ社のミネルバリスシオが使われています。100年以上続く老舗のタンナーで、ミネルバはその代表作です。

(ココマイスターに限らず、)日本の革工房で愛用されているのには理由があります。

ミネルバの真髄は、その劇的なエイジングにあります。
オイルをたっぷりと含んだ革ですから、メンテナンスは不要です。普通に使うだけで、色は深みを増し、ツヤと光沢を身にまとうようになります。
その変化は、あらゆる革の中でダントツです。また変化するスピードも早いため、「はじめての革のエイジング」を楽しみたいなら本作がNo1です。

最初は均一な色合いなのですが、風合いと色味が増していきます。
イントレチャートのデザインと相まって、立体感のある変化を楽しませてくれるのです。cocomei-overthewallet-dsc04531

実際、私もマットーネシリーズのラウンドファスナー財布コインケースを1年ほど使ってみたのですが、「美しく変化する」といった点では、本作を超えるものはありません。

「モノ作り」に定評のある日本でも、「革作り」では、まだまだ敵わない部分があります。
品質基準の高い日本人が満足する革のアイテムには、「海外の革」が選ばれるのが現状です。

マットーネ キーケースを見てみる


他にも英国のブライドルレザー、ドイツのクリスペルカーフなど、最高級レザーで仕立てたキーケースがラインナップされています。

素材の持つ高級感と、ジャパンメイドだからこその最高品質を求めるなら、ココマイスターのキーケースがNo1だと思います。

ココマイスターのキーケースを見てみる

ヴィンテージリバイバルプロダクションズ

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価格帯 1万円台

デザイナーの塩田氏が生み出すアイテムは、どれもが新しくギミックの効いたもの。

キーケースも大変ユニークです。
中央にあしらわれたファスナーを開けると、カギが飛び出てくるのです。
(一般的なキーケースのように、ダブルホックを開けるつくりではありません。)

かなりギミックの効いた作品ですから、人と違うキーケースが欲しい人におすすめです。

ヴィンテージリバイバルプロダクションズのキーケースを見てみる

SUPERCLASSIC(スーパークラシック)

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価格帯 5千円台〜。

小さい財布abrAsus」を開発したSUPERCLASSICが発表したキーケースがこちら。

「小さい小銭入れabrAsus」と名付けられていますが、カギを収納できる機能も持ち合わせています。

独特のプロポーションに目を惹かれますが、この細長いボディに、コイン、お札、カギを収納できるようになっています。
収納できるカギは1〜2本ですから、一般的なものと比べると数は少なめですが、だからこそ、コンパクトなサイズに仕上がっているんですね。

最小限に持ち歩きたいなら、検討してみてほしいキーケースです。

小さい小銭入れabrAsusを見てみる

WILDSWANS(ワイルドスワンズ)

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価格帯 1万円台

WILDSWANSのキーケースはCLIPPER(クリッパー)の1つだけ。

いたってシンプルな一品です。

では何が特徴かというと、使われている革にあります。
WILDSWANSが得意とするサドルアップレザーが使われているんですね。

サドルアップは、ベルギーの老舗タンナー、マシュア社の代表作です。
もともとは馬具の素材として使われてきたレザーですから、しなやかさと堅牢さに優れています。100年以上も昔から親しまれているのは、その品質が世界基準にあることの証明として十分ですね。

サドルアップは個人的にも大好きな皮革で、財布やカバンを愛用しています。
気に入っている理由の1つは、美しく変化していくことです。

パット見では、面白みのない革に感じるかもしれません。
でも、これは最初だけ。
新品のときはマットな質感に思うかもしれませんが、使い込むことでギラリとした光沢を身にまとってきます。

まだ2ヶ月ほどの使用なのですが、微光沢をおびてきました。
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厚みのあるサドルアップで仕立てられたキーケースは、「革のカタマリ感」があって所有欲がバツグンに高いのですが、さらにエイジングが加わることで、ダントツの存在感を放つキーケースに変化していきます。

革によってエイジングのスピードは違うのですが、サドルアップはどちらかというと、ゆっくりと変化していく皮革です。(使い方にもよるのですが)ハッキリとその変化が分かるのは半年から1年くらいでしょうか。

参考までに、私が1年ほど使ったサドルアップの財布をご紹介します。ギラリとしてきました。
グラウンダー エイジング

小さいながらも、他のWILDSWANSのアイテムと同じく、しなやかさとハリを持ち合わせた仕上がりです。
コバやステッチなどの仕上げは素晴らしく、流石はWILDSWANSといったところです。
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WILDSWANSのアイテムは、公式メンテナンスサービスを無料で受けることができます。
例えばコバの補修、清掃など、部品の交換が必要ない作業であれば、なんと無料です。
京都・銀座に店舗があるので、ぜひ遊びにいってみてください。(遠方の場合は、郵送でもサービスしてくれます。送るときの送料のみ負担。返送費用はWILDSWANS持ちという太っ腹です。)

10年使える丈夫なキーケースをセレクトするなら、クリッパーがNo1です。
どちかというと高価なキーケースなのですが、お値段以上に満足できるはずです。

WILDSWANSのキーケースを見てみる

参考:クリッパーのレビューを見てみる

エムピウ

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価格帯 2千円台〜6千円台

エムピウのアイテムはどれも革新的です。斬新なルックスも素晴らしいのですが、そのどれもが不思議と使いやすいのです。

エムピウのデザイナー村上氏は、一級建築士の資格を持つ異色の職人。そのこだわりが、どのアイテムにもたっぷりと注がれています。

そのエムピウのキーケースは2種類あります。順に紹介しましょう。

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「コンキリッア」はイタリア語で「貝」を意味します。「口に出してみると、日本語での発音が難しいですね(笑)。

本作は一枚革でカギをくるりと包み、ギボシで留めるシンプルなつくり。
小さめのつくりですから、カギが2〜3本の方におすすめです。

一般的なキーケースと比べて、ダントツに小さいのも特徴です。コロンとした姿はどこか可愛らしい印象ですね。

使われている革は、色によって異なるのですが、マレンマ、ミネルバ、ブッテーロなどです。いずれもイタリアの名門タンナーの高級皮革です。エムピウに限らず日本の革工房で広く愛用されていますね。

ビビッドなカラーラインナップも、イタリアのレザーだからこそ。お気に入りがきっと見つかるはずです。

オイルをたっぷりと含んだレザーですから、美しいエイジングも楽しめます。
毎日触るキーケースにふさわしい素材が使われているんですね。

コンキリッアを見てみる

FERMA KEY CASE(フェルマキーケース)

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エムピウのフェルマシリーズは、革のフラップ構造で留めるデザインが特徴です。
本作はそのキーケース。

一般的なキーケースと比べると、スッキリとした印象に仕上がっています。
こちらは、ブッテーロ、またはマレンマで作られています。落ち着いたカラーのラインナップとなっていますので、シンプルなものをお探しの方は気にいるのではないでしょうか。

フェルマキーケースを見てみる

キプリス

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ラインナップ 20
価格帯 6千円台〜2万円台

キプリスの特徴は、ラインナップの豊富さにあります。その数、なんと20。
カーフ、キップ、コードバンまで、ありとあらゆる革のキーケースを揃えているのは、キプリスだけです。

品質も流石のメイド・イン・ジャパン。私もキプリスのキーケースを愛用していますが、日本の伝統技術「菊寄せ」は一番上手だと思います。
キプリス 菊寄せ

ここまでに紹介してきたものに比べると、どうしても「ありきたりなキーケース」に見えてしまいますが、モノは確かですし、使い勝手も悪くありません。

オーソドックスなキーケースをお探しなら、まずはキプリスからチェックしてみると間違いありません。

参考:キプリス キーケースのレビューを見てみる

キプリスのキーケースを見てみる

気に入ったものを選ぶのが一番

キーケースをご紹介しましたが、結局のところ、あなたのセンスで選ぶことをおすすめします。

キーケースを使うのは、1日に数回。
持ち運ぶときもカバンの中でしょうから、負担のかからないアイテムです。
(他の革のアイテムと違って、雨風にさらされるような環境に、ならないはずです。)

何年もキレイな状態で、愛用できるのです。
だからこそ、長く楽しめる「お気に入り」をセレクトするのが一番だと思います。

あとがき

似たり寄ったりのものが多く、なかなか個性が出しにくいキーケースですが、探してみるとユニークなものが見つかります。

ぜひお気に入りの1品を長く愛用してみてください。