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キプリスのキーケース ポトフィールのレビュー。新品の美しい表情が1年以上続くボックスカーフの魅力を語る

キプリスは、もっともメジャーな日本の革工房の1つです。

職人の数、取扱店舗の多さにおいて、日本トップクラス。
全国の百貨店で手に入り、修理サポートも万全です。安心してセレクトできるブランドですね。社会人であれば、一度は手に取ったことがあるはずです。

さて、キプリスはさまざまな革製品をラインナップしています。

本ページで紹介するのは、ボックスカーフを使ったキーケース、
『ポトフィール』です。

まずは特徴をピックアップしてみましょう。

  • オーソドックスなキーケース
  • 日本の職人による、丁寧な仕上げ
  • 毎日使っても、ずっと美しい素材

400日ほど、ほぼ毎日持ち歩いていました。

本ページではその使い勝手や特徴、メリット・デメリットについて鋭く紹介します。

シンプルなキーケースをお探しの方におすすめできる一品です。

ぜひ参考にしてみてください。

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使い勝手

キプリスのキーケースは、いたってオーソドックスなプロポーションです。
片手にスッポリと収まるサイズ感ですね。
キプリス キーケース サイズ感

仔牛(カーフ)の一枚革を使って仕立てられた外装は、つなぎ目のないシームレスな表情。とてもサラリとした質感を楽しめます。
キプリス キーケース 一枚革

エンボス(型押し)を施されているため、光を取り込んで、独特の表情を見せてくれます。見ても・触れても気持ち良いデザインといったところでしょうか。
キプリス キーケース 表情

決して厚くはない皮革ですが、ハリがあるので、ぐにゃりと曲がるほどではありません。
キプリス キーケース ハリ

エッジの方を触ってみると、ちょっと固い感触があります。たぶん、中に芯材が入っているのでしょう。
ダメージを受けやすく、型崩れが目立ちやすいエッジほど、しっかりと仕上げられているため、1年使った今でもキレイなカタチを保っています。
キプリス キーケース エッジ

さて、本作はいたってオーソドックスなキーケース。革を折りたたむことで、キーをひとまとめにするデザインです。
シングルホックで留めるつくりとなっているため、片手で持って、親指で弾くようにしてオープンできます。片手に荷物を持っていても、あれこれと持ち替えなくてよいわけです。使い勝手は素晴らしいです。
キプリス キーケース 片手で開ける

たぶん、1,000回くらいは開け閉めしているのですが、金色のホックは剥げていません。美しいルックスを保ったままです。
キプリス キーケース ホック

中はこんな感じ。一般的なものと同じですね。
キプリス キーケース 内装
キーリングは4つあるので、足りないことはないでしょう。

公式サイトでポトフィールを見てみる

特徴

美しいボックスカーフの表情を長く楽しめる

キプリスのキーケースラインナップは20以上にも及びます。
そういった中で、本作をおすすめするポイントは、「美しい表情を長く楽しめること」。これに尽きます。

1年以上、毎日使っていたのですが、外装はほぼキズが付いていません。新品のときからあまり変わっていないように思います。
DSC07670

コードバンやミネルバといった、いわゆるエイジングを楽しむ皮革は、スムースな表情ですから、どうしてもキズがついてしまいます。
一方、本作はエンボス加工が施されており、かつハリのある質感のため、キズが付きにくいのでしょう。

毎日触っていますから、多少手に馴染むように質感がシットリとしています。内装にもボックスカーフが使われているのですが、内側の方がサラリとした質感ですね。キプリス キーケース 内装

驚くべきことに、内装もごらんのとおり美しいままです。ギザギザと鋭く、凹凸のある鍵を包むわけですから、普通はキズがついてしまうもの。ところが、本作ではほとんど見当たりません。

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400日の使用で、これほどまでに美しい姿を保つことができるのです。
私はさまざまな皮革を愛用しているのですが、「新品のままの美しさの持続」といった点で、本作を超えるアイテムを知りません。長く、美しく使い続けたいなら、本作以上のものはなかなか無いように思います。

ただし、裏返していうと、これはデメリットでもあります。
色、ツヤの変化といったエイジングはあまり楽しめないのです。「革を育てたい」なら、他のキーケースをセレクトした方がよいでしょう。キプリスだけでも豊富にあります。

キプリスの美しい仕上げ

日本の革工房として50年以上にもわたって培ってきた技術は、小さなキーケースにもしっかりと活かされています。

菊寄せ

革製品ではエッジの処理が、美しさを決めるキモになります。
薄い革を張り合わせた本作のようなアイテムでは、コバを磨き上げることは難しいのです。そのため、革をぐるりと回しこんでステッチする「ヘリ返し」と呼ばれる仕上げとなります。このヘリ返しでは、エッジ部に革が余ってしまうので、これを「菊寄せ」という技法で、美しくまとめているんですね。

そして、キプリスの菊寄せは、日本で一番美しいように思います。
キプリス キーケース 菊寄

放射状にまとめられたエッジは、美しいだけでなく堅牢性にも優れます。だからこそ、長く使っていても型くずれしていないのです。

コバもごらんのとおり、美しいままです。コンパクトでスリムなのに、堅牢性に優れたキーケースです。
キプリス キーケース コバ

ステッチ

貼り合わせた革を、真っ直ぐに、かつ均等に縫い合わせる技術も素晴らしいです。
キプリス キーケース ステッチ

あとがき

シンプルで余計な装飾の無い本作は、「素材やつくりの良さで勝負したキーケース」といえます。ブランドロゴは内側にあしらわれている程度。プロダクトが上質なら、外装にブランドロゴは必要ありません。
キプリス キーケース ロゴ

まさに大人にピッタリのアイテムです。あらゆる年代の人に気に入ってもらえるでしょうし、(財布などに比べて)お手軽なプライスですから、プレゼントにも最適だと思います。

長く、美しく楽しみたい。それでいてシンプルでオーソドックスなものがよいなら、本作以上はのキーケースはなかなかありません。

公式サイトでポトフィールを見てみる

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