ココマイスターのマットーネは、イタリアの革を使ったシリーズ。
革を編み込んで仕立てたイントレチャートが特徴の、美しいデザインの財布です。
今回は、コンパクトな財布、「マットーネ オリヴェートコインパース」を紹介します。
サブの財布が好き、小銭入れを別に持つ方に、おすすめの財布です。
スペック
ブランド | ココマイスター |
---|---|
商品名 | オリヴェートコインパース |
収納力 | ★★☆☆☆ |
お札入れの数 | - |
お札の枚数 | - |
コインの枚数 | 20 |
カードの枚数 | 8 | サイズ | W114 × H72 × D21mm | 重さ | 62g |
素材 | ミネルバリスシオ |
コインケース以上、二つ折り以下のサイズ。
一般的な「二つ折り財布」よりも、かなり小さいサイズです。
使い勝手
オリヴェートコインパースは、とても小さなラウンドファスナー財布。
手に持つとこんな感じ。スッポリと収まるコンパクトなサイズです。どんなポケットにもすっきりと収めることができるので、携帯性はバツグンです。
ファスナーのすべりは快適。引っかかることなく、開閉できます。
それでは、中身の特徴を見てみましょう。
見やすく、使いやすいコインポケット
財布は折込マチになっていて、収納力のある大きなポケットが2つあります。
1ポケットに、コイン20枚ほどは入ります。
左右対称、完全にシンメトリーの作りですから、左利きの方も同じように使えます。
折込タイプのマチでガバッと開き、一般的な小銭入れよりも大きいため使いやすいです。
見やすく、探しやすく、取り出しすいといった、小銭入れにたいせつなキホンをしっかりと押さえたつくりになっています。
コインが均しやすいのも特徴。サッと揺すれば、均等に散らばります。
探しやすくなりますし、収納するときはコインが重ならないので、スリムなフォルムを保てます。
カードもたっぷり入る
さて、コインポケットが2つあるので、両方にコインを入れることもできるのですが、カードを入れることでグッと使い勝手が高まります。
厚みのあるカードで8枚ほど入れられます。
- クレジットカード1
- クレジットカード2
メインの財布として使うなら必須なカードはこんな感じでしょうか。
ちょっとしたお出かけであれば、まったく問題ありません。
ちなみに、8枚入れてみた様子がこちら。
オリヴェートコインパースは長方形ですから、カードも余裕をもって入れることができます。使うときに引っかかったりしないので、ストレス無く使えます。
また、財布の両サイドにも一枚ずつカードを収納できるポケットがあります。
こちらは、マチが無いのでメインポケットと比べると出し入れはしにくいです。
持ち歩きたいけれど、普段は使わないカードを入れておくと便利です。
- 免許証
- 保険証
などですね。
レシートなどの、「後で捨てるもの」を入れておくのにも便利です。
まとめます。
カードを収納できるのは3箇所。
合計10枚程度のカードを持ち歩くことができます。
いわゆる「小ささな財布」の中ではダントツの収納力です。
工夫次第で、使い勝手Up。真ん中のポケット
財布の中央はスリット状になっていて、ここにもアイテムを収納できます。
こちらはほとんどマチが無いため、たくさん詰め込むことはできません。
- メインのクレジットカード
- カギ
- クーポン
よく使うものを入れておくことで、もっと便利に使えるはずです。
特徴
ミネルバリスシオを贅沢に使った仕立て
本作で使われる革は、ミネルバリスシオ。
イタリアのタンナー、バダラッシカルロ社の代表作です。
なめらかなスムースレザーで、
しっとりと手に吸いつくような質感が特徴です。
ギュッとにぎると、「キュッキュ」と小気味良い音がします。
天然素材である革の風合い、高級感、しなやかさ。
こういった革独自の良さをしっかりと堪能できる銘革で、世界中で愛され続けています。
マットーネだけの美しいイントレチャート
ミネルバリスシオはしなやかでコシがある革。ほとんどの場合、一枚革をそのまま財布に仕立てます。
とても美しい革を、イントレチャートで仕立てたのが、本作の最大の特徴。
オリヴェートコインパースの外側は、ぐるりとこのイントレチャートが施されています。
イントレチャートの手触りをどこを触れても楽しめるようになっています。
ブランドロゴを含め、余計な装飾がないシンプルなつくり。
革そのものが上質ですし、イントレチャートの美しさ、そして小ささが相まって、とても品のある財布に見えるんですね。
上質な革、美しいデザインこそが本作の特徴。
ものの上質さを示すのに、ブランドロゴさえも必要ないわけです。
緻密かつ整然と折り込まれた表情は、伝統工芸である寄木細工のよう。
なんとなく机においておくだけでも格別の上質感を醸し出します。
個人的に、アイテムを詰め込んだ、オリヴェートコインパースの姿が好きです。
財布が空の状態がこちら。
コイン20枚、カード8枚を入れた様子がこちら。
ぷっくりと膨らみ、コロンした姿からは、どこか可愛らしさも感じます。
財布の役割を果たしているときに、最も美しく見えるデザインになっているんですね。
1年使った今でも、歪みや隙間が一切なく、美しい姿を保っています。
他にもメイドインジャパンの上質さを見てとれます。
例えば、財布のフチの部分は、丁寧に「ヘリ返し」処理がされています。
ポケットとこすれたりすることが多い部分ですから、この仕上げが財布の寿命を決めるキモです。こすれが多いため、エイジングが最も進んでいますが、破れたりステッチがほつれたりといったダメージは一切見当たりません。
ただ美しいだけではなく、しっかりと作り込まれた財布なんですね。
グングン育つ革。美しいエイジングを楽しめる
オリヴェートコインパースの革は、8世紀から続く、伝統的な「バケッタ製法」で作られています。
100%植物タンニンでなめされ、染料仕上げされた革は、大変美しいエイジングを楽しませてくれます。
新品時がこちら。
1年経過時がこちら。
明るいキャメル色が、深まることで濃淡がハッキリと出てます。
ミネルバは、こういった色の変化が顕著に現れます。
時間の経過、手で押したり触ったりすることで、タンニンの成分が変化し、色味が深くなるんですね。
驚くほどツヤが出るのも特徴。
革には牛脚油をたっぷりと浸透されていて、これが時間をかけて表面に出てくるんですね。
特に本作はイントレチャートですから、僅かな凹凸があり、光の当たり方で違ったツヤ感を生み出してくれます。
タンニンなめしの革は、必ず変化します。
その中でもミネルバの変化は、ダントツのスピードと美しさを誇ります。
美しいエイジングを楽しみたい。
そう考える人にイチオシの革です。
豊富なラインナップ
3つのカラーがラインナップされています。
ここではエイジングの切り口で、ご紹介します。
ブランデー
色味の変化 ★★★
ツヤの出方 ★★★
当ページでご紹介している、私が購入したカラーです。
鮮やかなキャメル色のため、色の深まりを最も楽しめるカラー。
ビターチョコと迷っている方には、こちらをおすすめします。
色が深まることで、ビターチョコに似たカラーに育っていきます。
ビターチョコ
色味の変化 ★★☆
ツヤの出方 ★★★
濃色のため、変化はおだやか。
それでもツヤの現れはバツグンです。
落ち着いた色味ですから、どんなシーンでも活躍するでしょう。
オールドブラック
色味の変化 ★☆☆
ツヤの出方 ★★★
色の変化は控えめ。
ただし、ツヤはしっかりと出ます。
スタイリッシュな印象のためか、男性に人気のようです。
購入のきっかけ
オリヴェートコインパースの購入前に、同シリーズのマットーネオーバーザウォレットを買っています。ラウンドファスナーの長財布で、収納量、使い勝手ともに満足できる逸品です。
オーバーザウォレットは、小銭も30枚位入るのですが、入れすぎによる型くずれや、いびつなエイジングを避けたかったんですね。
そこで、別に小さな財布を持とうと思ったわけです。
ココマイスターは本作以外にも、小銭入れとして使えるコンパクトな財布を多くラインナップしています。
そんな中、本作を選んだのは、見た目のデザインが素晴らしく所有する満足感がダントツだから。
私はイタリアの革、ミネルバが大好きで、昔から愛用しています。
そのミネルバリスシオをイントレチャートで仕立てた財布は、ココマイスターのマットーネシリーズ以外にはありません。
とても使い勝手がよく、どんなシーンでも万能に使えます。
飲み会や、ちょっと出かけるときにはコレ1つでこと足りるため、結果としてオーバーザウォレットよりも利用頻度が高くなりました。
あとがき
小さい財布は、たくさんありますが美しいデザインのものとなると、多くはありません。
オリヴェートコインパースは、コンパクトで取り回し良く使え、使うほどに美しく変化する財布。
イントレチャートのフラットな美しさは、エイジングが進むことで、陰影がハッキリとし、小さいながらもしっかりとした存在感の財布に育ちます。
コンパクト×美しいデザイン×エイジングを満たす財布として最良の選択の1つといえます。