YUHAKUの財布のまとめ。全シリーズの特徴やデメリットを鋭く考察する

日本の革工房、YUHAKU。その真髄は、美しいカラーにあります。

奥行きのある透明感とグラデーションに惹かれて、興味をお持ちになるのではないでしょうか。
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さて、YUHAKUは、さまざまな財布をラインナップしています。その数、60種類ほど。

少し、比べてみましょう。

たとえば、以下はどちらもYUHAKUの財布。カラーはBlueです。

こちらは、コードバンシリーズ。
YUHAKUコードバン束入れ 色合い

こちらは、フォスキーアシリーズ。dsc05057

YUHAKUの青い財布が欲しい」と思っても、質感や色合いに「違い」があるんですね。たくさんの財布の中から、気に入ったものをセレクトするのは、なかなか大変なはず。

そこで本ページでは、YUHAKUの財布全シリーズの特徴や、メリット・デメリットに鋭く切り込んでご紹介します。

最後までお読みいただければ、お気に入りのYUHAKUの財布を、見つけることができるはず。高価なアイテムだからこそ、購入前に参考にしてみてください。

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YUHAKU(ユハク)

YUHAKUは素材や着色方法など、それぞれ特徴の異なるシリーズを展開しています。

各シリーズの特徴と、シリーズを象徴する財布をご紹介します。

Veratula(ベラトゥーラ)

種類 二つ折り(小銭入れ有/無)、長財布(小銭入れ有)
L字ファスナー、コインケース
価格(税込) 20,520円〜44,280円

「Veratula」はYUHAKUの染色を、もっとも味わえるシリーズ。

YUHAKUの定番、かつロングセラーです。初めてのYUHAKUなら、Veratulaをセレクトして間違いありません。yuhaku-velatura-satuire-35

他のシリーズでも、美しいグラデーションを見ることができますが、全シリーズ中で、もっとも濃淡のコントラストを効かせた仕上がりです。

財布の中心は鮮やかに、端にいくほど深みを増して濃色になります。この絵画的なグラデーションは、YUHAKUでしか味わえないのです。

Purpleはこんな感じ。
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透明感のある色合いも特徴。光を取り込むことでコロコロと表情が変わります。いつも楽しませてくれます。どこか妖艶な美しさをまとう、大人にふさわしいシリーズです。
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外装はベビーカーフ(生後6ヶ月以内の仔牛の革)。キメ細かでスムースな表情は、触れて気持ち良い質感です。
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Wineはこんな感じ。

鮮やかすぎず、落ち着きのある色味ですので、ビジネスシーンでも違和感なく使っています。

濃い色の内装も、おすすめのポイント。汚れが目立たないので、長く使えます。

二つ折りから長財布まで、いくつかのタイプがあります。

ベラトゥーラの特徴や他シリーズとの違い、すべてのラインナップのメリット・デメリットに鋭く切り込んでみました。ベラトゥーラが気になったら、ぜひ参考にしてみてください。

参考:ベラトゥーラとは何か?使い比べてみてわかった、他シリーズとの違い

私のオススメは長財布タイプの束入れ。濃淡の効いたグラデーションを、大きな面で楽しめます。
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参考:Veratula札入れのレビュー。日本一美しい二折り財布(Purple)
参考:Veratula束入れのレビュー。日本一番美しい長財布(Wine)

Veratulaシリーズを見てみる

Foschia(フォスキーア)

種類 二つ折り(小銭入れ有/無)、ラウンドファスナー、コインケース
価格(税込) 20,520円〜42,120円

フォスキーアシリーズの染色は、全体に霧がかったようなイメージ。Veratulaよりもやわらかい印象のカラーリングです。

ラウンドファスナー長財布は、野暮ったいものが多いのですが、Foschiaは美しさが圧倒的に勝ります。というか、YUHAKUのラウンドファスナーは、他ブランドのものと比べてスリムな仕上がりになっています。「スリムなラウンドファスナー」ならYUHAKUと考えてもらっても間違いありません。

フォスキーアも、さまざまなタイプがラインナップされています。

一番人気はラウンドファスナー束入れ。YUHAKU公式サイトの人気ランキングNo1の常連です。
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内装に馬革を使うことで、一般的なラウンドファスナーよりも軽量に仕上がっています。携帯性の高さも人気の理由ですね。

内装は明るめのキャメルカラー。中のアイテムが見やすいです。

ただ、暗めの内装と比べると、汚れが目立ちやすいです。

「美しい状態を、長く保ちたい」なら、「Veratula」や「Diamant」のように濃い色の内装のシリーズをおすすめします。

参考:YUHAKU Foschia束入れのレビュー

Foschiaシリーズを見てみる

Diamant(ディアマント)

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種類 二つ折り(小銭入れ有)、長財布(小銭入れ無)、
ラウンドファスナー、コインケース
価格(税込) 17,280円〜73,440円

革のダイヤモンド、コードバンを使ったシリーズ。

あらゆるスムースレザーの中で、もっとも美しく高級感のある皮革だと思います。素材の美しさ、品格、光沢を求めるなら、本シリーズがもっともしっくりとくるはず。

世界最高峰の国産コードバン(新喜皮革)に、YUHAKUの手染めを施しているのが本シリーズの魅力。濃淡のあるコードバンは、YUHAKUだけの醍醐味です。
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コードバンの財布を得意とする日本の革工房は、20ほど。その中から、「美しさ」でセレクトするなら、本シリーズがNo1。右に並ぶものはありません。

バリエーションも豊富です。
内装をコードバンで仕立てた最高峰のものから、キップ(生後6ヶ月〜2年)のものまで予算に合わせてセレクトできます。言うまでもなく、前者の方が高価なのですが。

ちなみに、「コードバンのラウンドファスナー財布」をお探しなら、コードヴァン束入れ [ラウンドファスナー]をセレクトしましょう。美しさ、丁寧な仕上げ、そして価格とのバランスを考慮すると、とても満足感の高い1品です。
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コードバン × YUHAKU。この最上級の美しさを大きな面で楽しめるのも、本作の醍醐味。内装に牛革を使うことで、リーズナブルな価格を実現しています。

YUHAKUの染色が楽しめる6万円以下のラウンドファスナー長財布は2種類しかありません。
1つがFoschiaの束入れ。さらに1万円プラスすることで、外装がコードバンになったこちらが手に入ります。
少なくとも3年は使うでしょうから、この価格差ならコードバンも視野に入るでしょう。

参考:YUHAKUコードバン束入れのレビュー

Diamantシリーズを見てみる

Tourbillon(トゥールビヨン)

種類 長財布(小銭入れ無)、ラウンドファスナー、
コインケース
価格(税込) 17,280円〜41,040円

Tourbillonシリーズは、ブライドルレザーで仕立てられているのが特徴です。

写真の品はブライドル束入れ

こちらのシリーズでは、YUHAKUの象徴ともいえるグラデーションは施されていません。ブライドルレザーの素材感と、エレガンスなデザインを楽しめるように仕立てられたシリーズといえます。

ブライドルレザーはイギリス生まれの皮革です。古くから馬具として利用されてきただけあって、ハリが強く、とても丈夫。力強さと落ち着きが相まった、まさに大人にふさわしい素材といったところでしょうか。
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表面に浮かぶのはブルームと呼ばれるワックスです。使っていると次第に無くなっていき、代わりに艶が生まれてきます。これもまた、ブライドルレザーの醍醐味ですね。
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参考:YUHAKUブライドル束入れのレビュー

Tourbillonシリーズを見てみる

Cobweb(コブウェブ)

種類 長財布(小銭入れ無)、ラウンドファスナー、コインケース
価格(税込) 46,660円〜237,600円

クロコダイルは「エキゾチックレザー」にカテゴライズされる最高級の皮革です。そのため、Cobwebは、YUHAKUのシリーズで最高価格のアイテムがラインナップされています。

一言で「クロコ」といっても、ナイルワニ、シャムワニなど、たくさんの種類があります。
カイマンといったいわゆる「石ワニ」は安価な部類ですが、YUHAKUのCobwebはクロコの中でも高価なナイルワニを使っています。

天然素材のクロコは、部位によってウロコの模様が異なりますから、1つ1つがが唯一無二です。「型押しクロコ」と異なり、製品ごとの個体差がはっきりと表れるのが醍醐味ですね(均一な表情で仕上げることができないわけです)。

私もいくつかクロコの財布を持っていますが、迫力と高級感はやはりダントツです。

ちなみに、「長財布」の値段が飛び抜けて高価なのは、大きな財布は1匹のワニから1つしか作れないからです。

面白いのは、クロコと牛革を合わせた財布です。クロコ×グラデーション。この美しさを堪能できるのは、本作しかありません。

オールクロコでは手がでないけれど、手にしたい人には丁度良いアイテムかもしれません。

Cobwebシリーズを見てみる

TuiTui(ツイツイ)

TuiTui

種類 長財布(小銭入れ有)、ラウンドファスナー、
L字ファスナー、二つ折り
価格(税込) 17,280円〜39,960円

Tuituiシリーズの財布は、しっとりと手に吸いつくヌバックを使っています。
ヌバックは、カーフ(仔牛)の表面を毛羽立てる仕上げを施した革。

写真の品は束入れ[ラウンドファスナー]
YUHAKU TuiTuiラウンドファスナー

TuiTuiシリーズでは防水加工がされています。
本作に限らず革に防水処理をを施すことで、水はもちろんのこと、汚れ防止にもなります。ただ、効果がずっと続くわけではなく、しだいに落ちていきます。防水を続けたい場合は、定期的に防水スプレーでのメンテナンスすることで、気持よく長く使えます。

TuiTuiシリーズを見てみる

LUCE e Ombra(ルチェ エ オンブラ)

Luce e Ombra カラーリング

種類 二つ折り(小銭入れ有)、長財布、L字ファスナー
価格(税込) 38,880円〜50,760円

YUHAKUのビビッドなカラーに、ブラックの帯をあしらったシリーズ。

メインカラーのグラデーションは控えめ。落ち着きのある色味になっています。
最高級イタリアンカーフを使った表情は、透明感もバツグンです。
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ルチェ エ オンブラの特徴は、使いやすいこと。
財布の内部が、YUHAKUの他シリーズと異なる作りになっています。

一般的な財布とくらべても、珍しい作りで、機能性の高い逸品がラインナップされています。

参考:YUHAKU ルチェ エ オンブラ長財布のレビュー

LUCE e Ombraシリーズを見てみる

Du Monde(デュモンド)

種類 二つ折り(小銭入れ有/無)、長財布(小銭入れ無)、コインケース
価格(税込) 20,520円〜61,560円

Du Mondeの特徴はコードバンに施された美しい色です。

革の仕立てはレーデルオガワ。コードバンの仕上げのみを専門とする企業です。
コードバンに美しい染色、艶出しを生み出す作業を行っていて、そのレベルは世界一だと言われています。
YUHAKUだけではなく、土屋鞄をはじめとする革工房の製品に、レーデルオガワのコードバンが使われているのはその裏付けと言えます。

染色は、アリニン染。
染色後に、アリニンという合成染料を使って革に薄いコーティングを施すことで、水に弱いコードバンを保護すると同時に、透明感と光沢を生み出す着色方法です。

このDu Mondeシリーズは、コードバンを知り尽くしたレーデルオガワとYUHAKUが技術提携して生み出したコードバンを使っています。
つまり、Du Mondeで使われている革は、Du Mondeでしか味わうことができません。

実際、土屋鞄やキプリスのコードバンを眺めても、あくまで単色のカラーです。

写真の財布は、Du Mondeの札入れ。本シリーズで唯一小銭入れが付いた財布です。

一般的なコードバンに比べて、YUHAKUの特徴であるグラデーションが活かされた色味は、まさにDu Mondeでしか楽しめない逸品です。

Du Mondeシリーズを見てみる

ALBERTE

ALBERTEはYUHAKUの姉妹ブランド。

その位置づけは、明確に違います。

一言で両ブランドを表すなら、
YUHAKUが染色による「美しさ」。
ALBERTEは「発明」です。

発表する財布はいずれも、これまでの財布とは異なるフォルムと使い勝手を持ちます。
これが、とても使いやすいのです。

SOLE

種類 二つ折り(小銭入れ有)、長財布(小銭入れ有)、L字ファスナー
価格(税込) 19,940円〜29,160円

「薄さ」を特徴とする財布を発表しています。

「薄さ」象徴ともいえる財布は束入れ
ALBERTE長財布 バリエーション

カードとお札の使い方が独特で、実に洗練されたお金の払い方ができます。
圧倒的に薄くて軽いため、内ポケットの中でもバツグンの快適さを体験させてくれます。

このシリーズは実際に買っていますので、気になった方はこちらも参考になさってください。
参考:

SOLEシリーズを公式サイトで見てみる

あとがき

どのシリーズもYUHAKUだけの特色を持っています。
それぞれハッキリと違いがありますから、趣味嗜好で選ぶのが一番です。

初めてのチョイスであれば、やはり独特なグラデーションを堪能できる長財布を選んでほしいなぁと思います。

参考までに、YUHAKUの水染めの動画を紹介します。

YUHAKUの色使いに魅了されたのであれば、以下の2シリーズがオススメです。

以上、「違いが分かる!YUHAKUシリーズの特徴と財布の紹介。あなたの欲しいYUHAKUを見つけよう」をご紹介しました。

最後までお読み下さりありがとうございます。

参考 廃番モデル

シリーズの統合、または皮革の確保の難しさなどから廃番となったモデルもあります。

参考までにご紹介します。

Bicolore(バイカラー)※廃番モデル

種類 ラウンドファスナー
価格(税込) 48,600円

シリーズ名の示すとおり、バイカラーのカラーリングが特徴。
比較的コントラストがハッキリした2色を使い分けているため、スタイリッシュな印象を受けます。

YUHAKUのBICOLOREは、ラウンドファスナータイプの長財布1つのみ。

どのカラーも、ブラック + YUHAKUのグラデーションが施された逸品です。

財布でのバイカラーというのはなかなか珍しいのではないでしょうか。
というか、YUHAKU以外では見たことがありません。

ほとんどの革工房は、革の染色を自前で行いません。
多くの革はタンナーで染色されていて、工房は染色済みの革を使って財布を作るだけです。
YUHAKUの特徴の1つは、染色を自前で行っていること。だからこそ、バイカラーといった珍しいカラーリングの財布を発表できるのです。

Bicoloreシリーズを公式サイトで見てみる

Diamant(ディアマント) ※廃番モデル

種類 長財布(小銭入れ有)
価格(税込) 66,960円

Diamantの財布は1つ。こちらの長財布のみです。

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外装をコードバン、内装をカーフで仕立てた長財布。

内装の革はドイツのタンナーベリンガーの「クリスペルカーフ」。

カーフとは仔牛の革です。
正牛に比べてキメが細やかなため、表情や艶感が美しいのが特徴ですが、キズが付きやすいというデメリットがあります。

クリスペルカーフは、仔牛の革をクロムなめしの製法で作られているため、キズや変形に強いのが特徴です。

クリスペルカーフは、水シボと呼ばれる非常に小さなシボが表面に並んでいて、このシボに光があたることで、キラキラして見えます。

クリスペルカーフは、クロムなめしにもかかわらず、エイジングが楽しめる珍しい革です。
YUHAKUのクリスペルカーフは黒いため、色の変化は目立ちませんが、艶が出てきて、当初の細かなシボにもより深い陰影が見て取れる様になります。

出典:ワイルドスワンズ。http://cou-shop.jugem.jp/

出典:ワイルドスワンズ。http://cou-shop.jugem.jp/

軽く、しなやかで、そして育つ革であるクリスペルカーフと、コードバンの融合。
1つの財布で2つの革の表情を楽しめる贅沢なシリーズといえるでしょう。

Diamantシリーズを見てみる

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