商品リンクにはプロモーションを含んでいます

WILDSWANS パーム 型押しミネルバリスシオのレビュー

2020年11月28日、WILDSWANSから限定財布が発売されました。2020年は銀座周年記念がないから、その代わりかな。

たまに、「定番の革以外」が使われたプロダクトが販売されるのだけど、今回はクロコとミネルバリスシオでした。

『パーム ミネルバリスシオ』を購入しました。

特徴は以下のとおり。

  • 二つ折り財布
  • 背面ポケットのカードが使いやすい
  • お札、コイン、カードを分けて収納できる
  • 型押しのミネルバリスシオを使用
  • 色・ツヤが変化するエイジングを楽しめる

本ページではパーム ミネルバリスシオの特徴、メリット・デメリットについて分かりやすく解説します。

スペック

ブランドWILDSWANS
商品名パーム
収納力★★★☆☆
お札入れの数1
お札の枚数10
コインの枚数10
カードの枚数5
サイズH86 x W100 x D25 mm
重さ93g
素材牛革(ミネルバリスシオ)

動画

型押しミネルバリスシオの質感、ミネルバリスシオやミネルバボックスとの違い。フルグレインブライドルレザーのパームとの違いなどを紹介しています。

WILDSWANS パーム 型押しミネルバリスシオ。フルグレインモデルなどとの比較

定番パームのレビュー動画です。

WILDSWANS パーム サドルプルアップ 。使い勝手、サドルの表情およびエイジングの

カタチ、構造

オーソドックスな二つ折り財布より小さくて、「小さい財布」よりは大きい。手のひらに収まるほどのサイズ感で、手馴染みが良い。  

流麗なフォルムもパームの特徴です。

パームよりも小さい「タング」などもラインナップしているけど、ボリューム感や流麗なフォルムを楽しみたいなら、やはりパームがおすすめです。

外装は型押しのミネルバリスシオ(詳細は後述)。色はコニャックをセレクトしました。

カタチは定番のパームと同じです。(右側はイングリッシュブライドルのブラウン)

背面のポケット。クレジットカードを出し入れするのに最適。SuicaなどのICカードを入れるのもよい。

ダブルホックで留めるデザイン。

中はこんな感じ。内装もミネルバです。

ホックはシルバー。ロゴは銀箔押しでした。

マチは裏張りなし。ミネルバの裏面が見えます。繊維にコインの金属粉が付くので黒ずみが目立ちます。ただし、開閉がスムースになるので、使いやすい。

裏張りには手間がかかる(コストがかかる)。販売価格にもつながるでしょう。ここは美観と使いやすさ、価格などさまざまなトレードオフがあるはずです(KF-003は裏張りがあるけど、開きにくいです)。

使い勝手

カード、お札、コインの使い勝手は定番パームと同じ。本ページでは解説しません。
使い勝手については、定番パームのレビューをご参照ください。

特徴

スポンサーリンク

ミネルバリスシオをたっぷりと使用

素材はイタリアのタンナー、バダラッシカルロ社のオイルレザー、ミネルバリスシオ

さて、本来、ミネルバリスシオは、スムースな革です。

しかし、パームで採用されたミネルバには凹凸がある。

ミネルバリスシオに型押しを施しているからです。

比べてみるとかなり違う。

肌目はミネルバボックスより緻密で、カチッとした印象です。繊細なルックスが好きなら、ミネルバボックスの方が気にいるでしょう。

凹凸もしっかりめ。指で触れてわかるほど。ミネルバはエイジングするとオイリーになるのだけど、本作は凹凸があるため手触りも違いそう。

高価なミネルバに加工を施し、さらに内装にもミネルバを使った贅沢仕様です。

ミネルバは柔らかい革ですので、WILDSWANSの製品としてはどうかなと思うかもしれません。実際ミネルバのタングは(サドルプルアップやフルグレインブライドルレザーと比べて)柔らかく感じました。

でも、本作はしっかりとしています。ふにゃふにゃ感がない。型押しにより繊維密度を高める効果があるのかもしれません。ただし、コードバンやフルグレインブライドルレザーよりは柔らかいです。

ミネルバはキズが付きやすいのもデメリットと捉えられがち(揉めばある程度消えるのだけど)。エンボスを施すことでキズが目立ちにくいかもしれません。

なお、ミネルバは10色以上あるのですが、今回ラインナップされたのは4色。

  • タバコ
  • コニャック
  • オリーバ
  • パパベロ

本ページはコニャック。かなり淡い色です。色味はミネルバリスシオのコニャックと変わらないのですが、凹凸により光を乱反射するため、けっこう違って見えます。(右側はストラッチョ スペリオーレ

ちなみに、パパベロもおすすめ。ミネルバの赤はきれいです。オリーバは色味が変わるのが面白いです。

スポンサーリンク

色・ツヤが変化するエイジングを楽しめる

ミネルバはもっとも劇的に変化する革です。1ヶ月も使えば、ツヤが出て、3ヶ月使えば色の変化を体感できる。変化が早すぎると感じるかもしれませんが、ミネルバはそういう革です。

WILDSWANS 定番のイングリッシュブライドルや、サドルプルアップ、ホーウィン社シェルコードバンより、色・ツヤの変化を早く楽しめるので、エイジングを楽しみたい人にもおすすめ。

100日使用。ミッレフォリエ ミネルバリスシオのエイジング
ミネルバボックスのエイジング。オルテンシアの色艶の変化

それと、質感も変化する。ミネルバは柔らかくなるので、長く使っているとコードバンやブライドルレザーよりハリ・コシの持続は難しいんじゃないかと思う。柔らかくなったら、それはそれで面白いのですが。型押しによる質感の変化の効果は、使ってみないとなんともいえないですね(もしかしたら、硬さが持続する??)。

スポンサーリンク

仕上げ

本作でもWILDSWANSらしさは健在です。

コバ

丸みを帯びたコバ。黒の染料でキリッとしまる。手触りも良いです。

ステッチ

あとがき

型押しミネルバの珍しさから購入しましたが、ミネルバ・ボックスとも違っていて、型押しならではの良さががあります。