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WILDSWANSのコンパクト財布 kf-003のレビュー。CORBO.とコラボした財布の魅力とは?

kf-003

世界の銘革を使い、力強いフォルムの革製品をつくるWILDSWANS。

WILDSWANSのコンパクトな財布、『kf-003』を紹介しましょう。

日本の革工房 CORBO.(コルボ)の古瀬聡氏がデザインし、WILDSWANSが作る「ウォーカーズシリーズ」。その中でも、もっともコンパクトなモデルがkf-003です。

本ページではkf-003の使い勝手や特徴、メリット・デメリットをわかりやすく解説します。

動画

お札やコインの使い勝手、革の質感などを撮影してみました。動画で紹介しているkf-003はサドルプルアップモデルです。

WILDSWANS kf-003。使い勝手や特徴について

スペック

ブランドWILDSWANSとCORBO.
商品名kf-003
収納力★★★☆☆
お札入れの数1
お札の枚数10
コインの枚数20
カードの枚数6
サイズH82×W106×D25mm
重さ-
素材牛革(サドルアップ)/クロコ

※素材によって価格は変動

カタチ・構造

kf-003のカタチは、いわゆる「二つ折り財布」に近いといえます。

一枚革で仕立てられた外装は、丸みを帯びたフォルムになっていて、手にスッと吸いつくようにフィットします。言い換えるなら「手馴染みが良い」財布ですね。
kf-003 フォルム

男の私が持って、手に収まるほどのサイズ感です。
kf-003 サイズ感

今日では「小さい財布」はたくさんありますから、そういったものと比べてしまうとバツグンに小さいとは言えません。それでも一般的な「二つ折り財布」に比べると、十分にコンパクトです。

財布を開けるときに指を添えるポイントが、わずかにカーブを描いています。
kf-003 入り口

どちらの面を上にするべきか、直感的に分かります。オープンするときに迷わない。
kf-003 サイズ

使い込むと指が位置を覚えるようで、自然と開くのに最適な位置に指が添えられえます。慣れるとノールックで開けるようになる、良く考えられたデザインだと関心します。kf-003 オープン

kf-003はダブルホックで留めるつくり。パチパチッと小気味良い音を奏でて、財布が開きます。WILDSWANSのパームタングでも採用されている構造ですね。
kf-003 オープン

しっかりと閉じられているので、カバンの中で逆さまになっても、落としても、中身が飛び出すことがない。バツグンの安心感です。

使い勝手

お札

財布を開いて、右側がお札を収納できるスペース。kf-003 札入れ

お札の収納スペースは、一万円札の長さ+数mmほど。
コンパクトな財布ながら、出し入れにストレスを感じさせないデザインになっています。
kf-003 札入れのサイズ

「小さい財布」の多くは、お札を折ってから収納しなくてはいけません。仕舞うときは折ってから、使うときは伸ばしてからといった所作が必要になるわけですが、これがとても面倒です。

比べてkf-003は、「お札を二つ折りで収納できるギリギリのサイズ」に仕上げられています。
一般的な二つ折りと比べてみると、縦横が10mm以上コンパクトで、それでいてお札の使いやすさも実現しているわけです。

気になる点をあげるなら、3つ。

まず、札入れの仕切りが1つだから、一万円札と千円札を分けて入れることはできません。

2つ目は、マチがそれほど無いため、収納枚数は10枚ほどです。(WILDSWANSの店員さんが言うには、馴染めばもう少し入るとのこと。)私は3万円ほどのお金しか持ち歩かないので、特に問題なく使えています。

3つ目は、右利きの人向けの財布だということ。お札の収納スペースが右側ですから、右手でお札を使うことになります。左利きの人は利き手ではない方でお札をさばくことになるため、使いにくいと思います(私は右利きなので気になりませんが)。

まとめると、札入れはたくさんのお札を持ち歩かない、右利きの人にとって使いやすいです。

コイン

財布を開くと、閉じた状態のフラップが目に入ります。こちらがコインポケットです。
kf-003 コインポケット

シングルホックになっていて、指をかけてカンタンに外すことができます。
kf-003の内装にはサドルアップという革が使われていています。この革はとてもハリが強いんですね。元の状態に戻ろうとする力が働くので、力を入れなくてもオープンできます。
kf-003 コインポケットのボタン

両サイドにマチが付いています。kf-003 コインポケット

折込マチのつくりですから、前方にガバッと開くことができます。
kf-003 コインポケット

だから、

  • コインを使うときは探しやすく、取り出しやすい。
  • コインを仕舞うときは、入れやすい。

つまり、「使いやすさのキホン」が押さえられています。

ちなみに、コインポケットの内装も、すべて革の表面(銀面)が貼られる贅沢なつくり。
革には表と裏があります。革の裏面は汚れが付きやすいんですね(コインが擦れ合うことで金属粉が生まれます。これが革の線維に入り込むことで黒ずんだような汚れに見えてしまう)。

kf-003の場合、ポケットの中がすべて革張りされていますから、清掃もグッと楽にできます。スムースな面ですからカンタンに拭き取ることができるんですね。

目に見えにくいパーツの革が汚れても、それを「いいヤレ感だなぁ」と感じるので、あまり気にしないのですが・・・。キレイな状態で使い続けたいなら、すべて表革で仕立てられたkf-003に満足できるはずです。

kf-003以外のWILDSWANSの財布は、すべてのパーツで革張りしてあるわけではありません。普段目に見えない内装もすべて美しい革で仕上げて欲しいニーズに応えているのは、kf-003だけなのです。

※ちなみに「パーム」は、内装も2016年から革張りされるようになりました。ただし、マチの部分は裏張りされていません。現状は、2018年のポロサスモデルなど、特別バージョンのみがマチまで裏張りされています。

カード

財布を開いて、まず目に入るのがカードポケットです。
kf-003のカードを収納できるスペースは3つあります。順にご紹介します。

カードポケット1

kf-003 カードポケット
ゆるやかなカーブに、美しいステッチが映えています。
ここはスリットになっていて、カードを収納できるスペースです。

カードを差し込んでみた様子がこちら。
kf-003 カードポケット
奥まで差し込んでも、これくらいカードが顔を覗かせるデザインとなっています。左右からしっかりとテンションがかかっているので、カードが抜け落ちるといったことはありません。

収納枚数は、厚みのあるカードで2枚までとお考えください。
最初はかなり固くて1枚しか入りませんが、次第に馴染んでいくので2枚ほど収納できるようになります。

個人的にはkf-003のカードポケットの中で、もっとも出し入れし易いポケットに思います。そのため、メインのクレジットカードなどを収納しています。

ちなみにホックのあるこちら。カードを入れられないことはありませんが、おすすめできません。
kf-003 カードポケット 入れちゃいけない
ホックと干渉するので、プラスチックのカードを入れると、カードが割れてしまうかもしれません。
クーポンやレシートなどの「折れ曲がっても問題ないもの」をはさみ込む程度に考えた方が良いと思います。

カードポケット2

コインポケットの奥にカードスペースがあります。
kf-003 カードポケット2
完全に奥まで仕舞うと、カードは完全に隠れます。ですので、免許証や保険証といった「持ち歩きたいけれど普段は使わないカード」を入れておくのに最適です。

よく使うカードを入れるなら、こんな感じで少しだけ顔を出すようにしておくと、取り出しやすいです。
kf-003 カードポケット2に差し込んだ様子

こちらもMAXで2枚ほどとお考えください。

カードポケット3

kf-003 カードポケット3コインポケットの中にベロと呼ばれる仕切りがあって、コインとカードを分けて収納できます。
このつくりはWILDSWANSの代表的な意匠です。
コインケースのタングの場合、お札を収納するスペースがありませんから、折りたたんだお札を入れるような使い方もできました。
一方、kf-003は「お札入れ」が独立していますから、このベロの内側はカードを入れるためだけに利用できます。(コインとカードを一緒にする使い方は好き好きが別れると思いますが・・・)

コインだけを入れるなら、20枚ほど。
カードも入れるなら、当然コインの収納できる枚数が減ります。
つまり、コインポケットの使い方によってカードとコインの収納量が違ってきます。これは使う人が使いやすいようにバランスさせるのが一番だと思います。

特徴

日本製の美しい仕上げ

コバ

革の断面を、削って、磨いて、これを何度も繰り返したコバ。kf-003 コバ

「磨きコバ」と呼ばれるもので、手間がかかりますし、手作業になりますから機械で作り上げる量産品には見られない仕上げです。

kf-003で使われる革は、ワイルドスワンズが得意とするサドルアップが使われています。
財布を作るために革を重ね、縫い合わせて、その後に磨きをかけているんですね。

財布のフチはどこもこのように美しく仕上げられています。

微細に面取りされ丸みを帯びたエッジは、手当たりが優しいのでギュッと握っても痛くありません。
また、服とこすれることが多い部分で、もっともダメージを受けやすいのですが、コバを処理することで、財布の本体にまでダメージがいないようになるんですね。

コインポケットのフラップでさえも丁寧に磨かれていて、ヌラリとした光沢とツヤを放っています。細部にいたるコバ磨きは、WILDSWANSの代表的な意匠です。
kf-003 コバ

WILDSWANSの財布は10年持つと言われていますが、こういった丁寧な仕上げのたまものといえます。(実際、10年以上使われている財布の写真が公式サイトにアップされています。)

ステッチ

均等でまっすぐなステッチは流石です。
kf-003 ステッチ kf-003 ステッチ3

ダメージを受けやすいところは、返し縫いがされていて革がバラバラにならないように補強されています。
kf-003 ステッチ2

ウォーカーズシリーズ

従来よりWILDSWANSは、他ブランドとのコラボにも力を入れていました。
ただ、定番モデルの革やカラーリングの変更だけだったはずです。つまり、デザインを他ブランドに任せるのはウォーカーズシリーズがはじめて。

購入のきっかけをまとまとめると、以下のとおり。

  • ウォーカーズシリーズに興味があった
  • コンパクトな財布が好き
  • WILDSWANSのパームとの違いを知りたい

あとがき

「すべての人が満足できる財布」はありません。
本作も例外ではなく、正直に言うと「オールインワンの完璧な財布」とは言えません。

例えば、kf-003の特徴の1つはコンパクトなことですが、今日においては「もっとコンパクトな財布」があるわけです。サイズだけで比べると、見劣りするでしょう。

いろいろな財布を使っている利用者目線でkf-003だからこその魅力をあげるなら、「WILDSWANSらしさが散りばめられたコンパクトなオールインワン財布」だといえます。
コバやステッチの美しさはもちろんのこと、厚みのある革が表現する丸みのあるフォルム、力強いルックスはとても美しいと思います。

WILDSWANSが好きで、コンパクトな財布も好き。そんな人にフィットする財布だと思います。