usuha2のレビュー。小さくて薄い財布の使い勝手、メリット・デメリットの解説

革工房artigianoの財布『usuha2』をご紹介しましょう。

特徴は以下のとおり。

  • 二つ折り財布
  • 小さくて、薄い
  • お札、コイン、カードを分けて収納
  • イタリアレザー、ブッテーロを使用
  • 色・ツヤが変化するエイジングを楽しめる

本ページではusuha2の使い勝手、特徴、メリット・デメリットについて分かりやすく解説します。

参考

usuha3のレビュー

usuha2の後継である、usuha3のレビューです。

使ってみての結論としては、usuha3の方が小さくて、軽い。お札が使いやすい。
usuha2の方が、開け締めがしやすく、カードが使いやすく、カッチリと丈夫な質感です。

スペック

ブランド点と線
商品名usuha2
収納力★★★☆☆
お札入れの数2
お札の枚数10
コインの枚数15
カードの枚数5〜7
サイズW89×H89×D21mm
重さ49g
素材ブッテーロ

usuha2を取扱いサイトで見る

カタチ、構造

usuha2は二つ折り財布です。オーソドックスな二つ折り財布と比べると、かなり小さい。手のひらに収まるサイズ感です。「小ささをウリにした二つ折り財布」の中では最小。

ただし、ストラッチョなどの極小財布と比べると大きい。極小を求めるなら三つ折り財布を選んだほうが良いですね(ただし、usuha2の方が薄い)。

usuha2は軽い。実測値でわずか49gです(1〜2gほどの個体差はあるでしょう)。身軽に持ち歩ける二つ折り財布としてダントツに優れています。小さくて軽い財布を手に入れたいなら最有力候補でしょう。

素材はイタリアのレザー、ブッテーロ(詳細は後述)。色はイエローでオーダーしました。

裏面です。usuha2には華美な装飾はありません。ブランドロゴすらないシンプルさ。極小サイズのフォルムとユニークな構造がusuha2のアイコンです。ミニマムで洗練された美しさがある。ブランドロゴを際立たせる必要はないのでしょう。

作りもとても贅沢です。usuhaは革を折り畳んで作る構造になっているため、大きな面で革を切り取る必要があります。大きなキズがある部分は使えないでしょうから贅沢な革の使い方(キズを避けて裁断しているはず)になる。面がつながったシームレスな造形もusuha2だからこそ。

縫い目が少なく、革の手触りを堪能できるのもusuha2の醍醐味です。

縦に開くタイプ。革の切れ込みに差し込んで留まっている状態。勝手に開くことはなさそう。フラップを押し上げることで開きます。

内側の構造です。ミニマルなデザイン。

カードポケットがひとつ。まとめて入れるタイプです。一般的な財布でよくある折マチ構造ではありません。usuha2のマチは、収納スペースがつねに開いている構造。つまり、カードが1枚でも7枚でも本体の厚みがほとんど変わりません。

言い換えるとカードが少ないなら、usuha2はオーバースペックかもしれません。カード3枚で、お札もそれほど持ち歩かないなら「フラグメントケース」をチョイスしたほうが薄く携帯できます。

カードはベルトで留める構造。

カードポケットの上に、コインの収納スペースがあります。

ロゴはコインポケットの内装にだけ。型押しで目立ちません。usuha2の装飾はここだけ。カタチや機能に優れる製品は、ロゴを主張する必要はありませんね。

奥手がお札の収納スペース。

閉じるときは、差し込むように。一般的なホックとは違うため戸惑うかもしれませんが、10回ほど使うとなれますね。なかなか使いやすいと思います。

それと、別にとめなくても良いんですよね。この手の財布はカードの落下防止のため、財布を閉じることが必須なものもあるんですけどusuha2だったら閉じなくてもよい。前述のカードのベルトを使えば、カードは落ちないからです。

使い勝手

カード、お札、コインの使い勝手を解説しましょう。

カード

「コの字型」の革ベルトが取り付けられています。これが90度動く。

カードを出し入れするときはベルトを操作する必要があります。それほど面倒ではない。見た目的にもどのように動くのか明らかですし、直感的に操作できます。小さい財布abrAsusを使った人ならば、1アクション増えたように感じるかもしれません。

さて、カード収納スペースは1つだけ。まとめて入れることになります。厚みのあるカードで7枚がMax。エンボス加工のあるクレジットカードを入れる場合は、5枚程度。「ストラッチョ」などの極小財布より多めに収納できます。 

収納できるのは国際規格のカードサイズ(一般的なカードサイズ)のみ。ちょっと長めのショップカード、クオカードや名刺などは収納できません。お札の収納スペースに入れることもできますが、落下するかもしれないのでおすすめできません。

切れ込みがあるので指を添えやすい。usuha2では「意味のあるカタチ」が各部に採用されています。どれもが使いやすさにつながっている。よく考えられています。

一番手前のカードなら、スッと引き出してすぐに使える。最も出し入れする回数の多いカードを手前に入れましょう。メインで使うクレジットカードを入れておくと使いやすさがグッと上がります。

複数のカードの中から選び出すときは、カードをすべて引き出してから選別する必要があります。ここもusuha2はなかなか良い。ススっとカードが並び、この中から選定すればいい。カンタンです。カードを引き出すときにもカードが安定するので、落ちそうになる感じがしないのも良いですね。

ただ、完璧ではないです。カードがMax近いほど滑りが悪くなり、取り出すのも入れるのもキツくなります(これはusuha2に限らないですが)。

また、一般的なカードポケットと比べると「たくさんの中から選び出す」アクションが必要です。まんべんなくカードを使うならカードポケットが複数備わった長財布の方が使いやすいと感じるでしょう。ここはサイズとのトレードオフですね。

収納後は、ベルトで留めます。これでカードが落ちない。Maxまでカードを収納すると、キチキチになるので、ベルトで留めなくても落ちないのでしょうけど、ちょっと不安。ベルトで留めたほうが安全だと思います。

usuha2の特徴は、このカードポケットにあります。財布を閉じた状態でもベルトを操作でき、カードを取り出すことができる。ただし、開いている状態のほうが、操作はしやすいですね。

カードを重ねる構造なので、タッチ決済用のカードが複数枚入っていると干渉してエラーになります。Suicaなどをタッチ決済したいなら一番後ろに収納して、磁気予防カードを入れましょう。これで決済できます。

スポンサーリンク

コイン

「浅いコインポケット」です。さまざまな財布が採用していますが、usuha2は優秀です。

2重にフラップが付いています。コインが落ちないように、備わっているパーツです。フラップが邪魔そうに見えますが・・・

usuha2をギュッと握るとコインポケットがガバっと開く。わざわざフラップを指で動かす必要がない。機能的です。ちなみに、内側にも革(ブッテーロ)が貼られています。usuha2以上の価格帯の財布と比べても手間をかけて作り込まれていることがわかる。コインが出し入れしやすいように、特殊な製法で、すごく丁寧に作られています。

入れやすいです。

15枚ほどのコインを収納できます。収納量はこれがMax。これ以上はかなりきついです。ただ、普通に使う分には15枚入れば十分なので使いにくいとは思わないでしょう。コインが見やすく、きっちりとお会計しやすいため、小銭が増えにくいからです。

10枚以上入れるとポケットから溢れたり、一部が厚くなったりするのですが、

財布を振ると、コインが均されて厚みが解消されます。

見やすい。ポケットが浅いからコインが積み上がらないです。

薄い財布のなかでは、比較的使いやすい。

とはいえ、長財布の方が出し入れはしやすいですね。ここは薄さと使いやすさとのトレードオフ(※写真はsafuji ミニ長財布)。

握っていた手を緩めると、自然とコインのフラップが閉じるようになる。ここは革の「元に戻ろうとする」特性ですね。握るたびに革に負担をかけることになります。ブッテーロのハリ感は少しずつ無くなって、柔らかくなっていくでしょう。そのときにも同様の使いやすさになるのかは、使い込んでみないとわからないですね。

お札

カードポケットの奥手にお札の収納スペースがあります。ここにお札を10枚前後収納できます。

お札を入れるときは、札入れを開く感じ。ガバッと開く。

仕切りが1枚。千円札と1万円札など、分けて収納できます。

収納スペースは1万円札+アルファのサイズで設計されています。余裕があるから、お札が引っかかりにくい。

取り出すとき。手前のお札であれば、切込みに指を添えて右にスライドするとお札がスルリと出ます。

中でお札を数えて取り出すのも、なかなか使いやすい。

最大収納時の使い勝手

プラスチックのカード7枚、コイン15枚、お札10枚を収納してみました。これがusuha2で無理のなく使えるMaxです。お札12枚を入れることもできますが、パンパンになって膨らみが目立つ。10枚前後までが良いかなと思います。

少し膨らみます。使い込んでみてペタンとなるかというとそこは分からない。お札の反発があるからです。とはいえ、二つ折り財布の中では間違いなく最小サイズです。

お札、コイン、カード、それぞれが使いやすく、財布の開け締めも直感的にできる。凝りすぎたギミックもなく、多くの人が使いやすいと感じるでしょう。

特徴

スポンサーリンク

ブッテーロ

イタリアの革、ブッテーロが使われています。スムースでマットな表情です。

ushua2では複数のカラーがラインナップされています。

イエローをセレクトしました。ブッテーロの中ではナチュラルの次に淡い。個体によってはトラ・シワ・キズが目立つかもしれません。私に届いたusuha2は血筋が見えますね。

傷?虫刺され?もある。これが苦手なら濃いめの色(ブラックなど)を選んだ方が良いです。ただ、エイジング(後述)によって淡い色も濃くなるので、次第に気にならなくなるかな。そもそも使っているうちにキズが付きますし。

usuha2では1mmほどにスライスされていますが、この薄さでもハリがある。言い換えると柔らかい革が好みなら合わないかもしれません。

サラリとした手触りです。すごく触り心地がいい。

スポンサーリンク

色艶が変化する

ブッテーロは、染料仕上げ・タンニンなめしのオイルレザーです。使い込むことで、色が濃くなり、ツヤが出てきます。淡いイエローも、マットな質感も最初だけです。

スポンサーリンク

クオリティ

usuha2の製品クオリティは、同価格帯の製品と比べて平均以上だと思います。詳細をご紹介します。

コバ

磨きあげて、光沢を出した仕上げです。繊維が詰まったブッテーロならではのコバですね。染色はされていません。磨き上げることでブッテーロ本来の色から少し濃くなった程度。

1枚革の部分も磨かれています。

捻(ねん)

革のフチのラインを捻(ねん)引きといいます。製品が引き締まって見える、高級感が出ますね。

高価な革製品には引かれていることが多いです。usuha2は革のフチ、ギリギリに引かれていますね。技術の高さが見て取れます。

ステッチ

糸はポリエステル。革色と同じ糸で縫われていますね。糸のピッチはそこそこ広いですが、クラフト感が出過ぎない絶妙な間隔。

負担のかかる部位は、返し縫いされています。耐久性も作り込まれていますね。

パッケージ

木製(桐?)の箱に入ってました。財布では初めて。usuha2よりずっと高価な財布も購入してきましたが、こういったパッケージに入っているのは初めて。新鮮です。

紙の箱よりずっとコストがかかるはず。こだわりなんでしょうか。あえてデメリットを言うなら廃棄するのがもったいないのと、usuha2を収納する以外の用途がないことでしょうか。

あとがき

usuha2は、最小の二つ折り財布でありつつ、使いやすさを備えた財布です。素材、仕立ても良い。きっと満足できるはずです。