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【レビュー】グランドセイコー SBGA211。5年以上使ってみてのメリット・デメリットの解説

グランドセイコーのSBGA211を5年以上使用しています。

本ページでは使い勝手、特徴、メリット・デメリットなどを分かりやすく解説します。

スペック

正確なスペックは公式サイトをご確認ください。

満足していること

SBGA211購入前に、気に入っていたポイントは以下です。

  • 簡素なデザイン
  • 秒針のなめらかな動き
  • 軽い
  • 72時間、動き続ける

上記は、長く使った今でも満足しているポイントです。

なお、本ページで掲載しているSBGA211は、革ベルトに変更しています。理由は、軽くなるのと、私が革製品が好きだからです。

金属ベルトと革ベルトへの変更については、別ページで掲載していますので、ぜひご参照ください。

美しく簡素なデザイン

簡素で使いやすい

GSには3つのコレクションがあります。

  • Elegance Collection
  • Heritage Collection
  • Sport Collection

SBGA211は、Heritage Collectionにカテゴライズされます。公式サイトでもトップ出ていること、カタログでも大きく掲載されていることから、Heritageの顔とも言えるモデルなのでしょう。

Heritageとは「遺産」を意味します。他の2コレクションと比べると、クセがなく、簡素で使いやすい。そんな立ち位置と感じます。

Eleganceはラグジュアリ感が強い。革ベルトで映えるデザインで、ちょっと落ち着きがある。Sportはダイバーズなどですね。

さまざまなグランドセイコーを見ましたが、その中でもSBGA211はもっとも装飾が少なく、目立ちません。まさに「最高の普通」です。

言い換えると、一番使いやすかった。仕事はもちろん普段も使いやすいです。プライベートではおとなし過ぎると感じるかもしれませんが、ベルトを交換して遊ぶことができますし。

美しい仕上げ

ザラツ加工で仕上げられたケースは、鏡のように外界を映し出します。

高級時計が高いのは手間のかかる工程で美しさを作り込んでいるからです。SBGA211の加工も、熟練の職人が仕上げを行っていて機械ではできないそう。LEXUSの塗装も、熟練の職人が目で見て触ってチェックしているそうですが、Grand Seikoも自動化できない職人技の工程があるのでしょう。

流麗なフォルムは、横から見ても素敵です。

インデックスのひとつひとつ、エッジが加工され、光沢が出るように研磨されています。文字盤に立体感が生まれ、傾けるとバーインデックスも光沢を放ちます。インデックスはシルバーのため、雪しろとのコントラストは低いのですが、それでも時間が見やすいと感じるのはインデックスが光を反射して輝くからです(時針、分針がどこを指しているか、判断しやすい)。

お店で見ることができるなら、さまざまな角度に傾け、文字盤を確認してみてください。(SBGA211に限らず)高価な時計は1mm未満のパーツに極限の美しさを追求しています。

なお、インデックスに蛍光塗料は使われていないため、暗闇では光りません。暗い場所での見やすさを求めるなら向かないでしょう。

大きすぎないサイズ

私は平均的な男性より手首が細いです。SBGA211以外には34mm〜42mmの時計を使用しており、ドレスウォッチは34〜36mmが気に入っています。それらと比べるとSBGA211は41mmと大きい。

ただ、不思議と大きすぎるとは感じませんでした。後述しますが、同じケースサイズの時計より軽いため、見た目のサイズほどの大きさを感じないのかもしれません。

腕時計が大きい、小さいは個人の主観です。人の意見は無視して、まずは試着してみて下さい。見た目の印象、シャツやジャケットと合わせやすいか(邪魔にならないか)は、誰かに決めてもらうものではないでしょう。自分がどう感じるかを大切にしたほうが、満足感は高いはずです。

大好きな動画がありますのでご紹介します。世の中に溢れるケースサイズの人気・不人気を見聞きすると不安になるかもしれません。しかし、それらに惑わされず「あなたに最適なサイズ」を試着して判断してみて下さい。

小径ウォッチの良さを伝えたい

フィット感の良さ

ケースサイズより、装着時のフィット感の方がずっと大事だと思います。どんなに高価な時計でも、付け心地が良くなければ、付けるのが嫌になってしまうからです。

ではSBGA211のフィット感はどうか?私にとってはよかった。

フィット感はケースフォルムとベルトの構造・素材によって変わるし、手首の形や、手首の肉付きによっても変わります。つまり、人の意見は参考になりません。装着する人が身につけて判断するしかないのです。

高価か安価かは関係ありません。例えば、SBGA211より安価なオシアナスの方が、付け心地は良いです・・。

なお、SBGA211にはセイコー最高峰の金属ベルトが備わっていますが、より軽く、より付け心地の良さを求めて、私は革ベルトに変更しています。

SBGA211だけの文字盤「雪白」

文字盤のデザインにおいても、他ブランドを含めて、ほとんど迷いませんでしたSBGA211の文字盤は、SBGA211でしか楽しめないからです。「雪白」と呼ばれる文字盤は、SBGA211の特徴です。グランドセイコーは200以上の時計をラインナップしていますが、本作とレディースモデルのSTGF359でしか採用していません。

100以上の時計を見てきましたが、雪白と似た文字盤はありませんでした。微細に波打つ表情によって凹凸が生み出され、のっぺりとなりがちな白い文字盤に表情を作り出してくれます。サンレイ仕上げのようなキラキラと光る光沢はないのですが、僅かな光沢を放つ、落ち着きのある表情です。何年使っていても、腕に付けるたびに雪白の表情に惹かれます。

目立ちすぎないから仕事でも使いやすいし、冠婚葬祭でももちろん問題ないです。場所を選ばず使いやすいのもSBGA211の魅力です。

あえて言うなら、スプリングドライブのメーターは文字盤に無くてよかった。雪白の表情を堪能できるからです。2021年あたりに、スプリングドライブのメーターをケース背面に配置したモデルも出ました。どれくらい動くのかを文字盤で見たいというのも特にないのですよね。なお、このメーターも美しいです。

秒針のなめらかな動き

Seikoだけの技術「SPRING DRIVE」によって、なめらかに・ヌルリと動く。これが実に美しいのです。

ほぼ全ての機械式時計の秒針は、1秒進むときに2〜4コマ動きます。ごくわずかな時間なのだけど、断続的に刻むように進みます(これが悪いというわけではないです)。

一方、SPRING DRIVEは、時間が流れるイメージ。

スプリングドライブモデルはいくつかあるため、ルックスにこだわらなければ、SBGA211以外をチョイスしても良いと思います。ただ、雪原に伸びる青い秒針が、なめらかに流れる美しさはSBGA211でしか楽しめません。

軽い

SBGA211の素材はチタンです。ちなみに、グランドセイコー、ROLEX、OMEGAなどの「銀色の時計」のほとんどはステンレスです。チタンはステンレスより軽いため、時計の重量も軽くなります。

同じケースサイズ41mm、スプリングドライブモデルのグランドセイコーの時計で比べると重量は2/3です。

SBGA211:100g
SBGA203:150g

一日中腕につけるものだからこそ軽い方が楽です。SBGA211より重い時計も使っていますが、重くてメリットを感じることはありません。

ちなみに、ベルトを革にすると更に20gほど軽くなります(私のベルトの長さだと、72gまで減らせる)。革のベルトに交換することで重さの違いをはっきりと体感できます。SBGA211に限らず、軽くしたい・身軽になりたいなら革ベルトへの変更がおすすめ。

72時間動き続ける

自動巻き機械式時計において、72時間もつのは魅力的でした。金曜の夜に外して月曜の朝にも動いているからです。

ただ、現在はアドバンテージにはなりにくいですね。2019年頃は画期的でしたが、今では他ブランドでも70時間以上駆動する時計があるからです。例えばROLEXのオイスターパーペチュアル(ケース経36mm以上)は70時間駆動します。SBGA211が2時間長く持つことに、大きなメリットがあるとは考えにくいです。

丈夫で傷がつきにくい

仕事や土日にも使っています。付けないのは旅行や登山、泳ぐときくらい。さすがにSBGA211をつけてスポーツはしにくいです。たとえば、オシアナスを着けたまま海に入るし、自転車にも乗ります。だからキズがついています。気負わずに使えるのは高すぎないからです。

でも、SBGA211は自転車に乗るときには付けないし、混雑する場所では気を使う。電車のラッシュ時も時計を気にしてしまう。正直、こういったことを考えながら生活するのは心地良くないです。コードバンもですが、一度傷ついてしまえば気にならなくなるのでしょうけれど、いまだに大きな傷が付いていないのですよね。

では何年も使ったSBGA211の状態はどうかというと、ケースにうっすらと傷はつきましたが、ほとんど気にならない程度。

ガラス面は傷がわからないです。サファイアガラスと呼ばれる、とても丈夫な素材が使われているため、普段の用途では傷がそもそもつかないのでしょう。

日付の変更に手間がかかる

日付の変更をするためには、リューズをたくさん回さなくてはいけません。1日変更するのに、24時間分回さなくてはいけないのです。他の時計では、日付だけをカチカチと変更できたりするのですがSBGA211はできません。

時計を止めなければ良いのですが、装着しない日が3日以上続くこともあるわけで。

日付が合っていないと気になる人は、気になるでしょう。

あとがき

数年使った今も、買ってよかったと思える時計です。ぜひ店頭で「雪白」の美しさと、軽さ、スプリングドライブの美しい秒針の動きなどを体験してください。