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エムピウ ピアストラ2のレビュー。ピアストラ1との違いの解説

エムピウの財布ピアストラ2を購入しました。

本ページではピアストラ2の特徴、使い勝手メリット・デメリットについて、前作のピアストラ」と比べながら解説します。参考にしてみてください。

特徴

ピアストラ2の特徴は以下のとおり。

  • 二つ折り財布
  • お札、コイン、カードを分けて収納できる
  • コインが25枚入る。
  • コインが見やすく、出し入れしやすい
  • イタリアのオイルレザーを使用
  • 色・艶が変化するエイジングを楽しめる

ピアストラと比べて、サイズがアップし、携帯性はダウン。
一方、コインの収納量と使いやすさ、カードの使いやすさがアップしています。

スペック

ブランドエムピウ
商品名ピアストラ2
収納力★★★★☆
お札入れの数1
お札の枚数11枚
コインの枚数15〜25枚
カードの枚数6〜8枚
サイズW95×H108×D25mm
重さ96g
素材ブスケット/ ミネルバリスシオ

動画

ピアストラと比べての使い勝手、サイズの違いなどを解説しています。革の表情や質感などは、動画のほうがわかりやすいと思います。

エムピウ ピアストラ2のレビュー。ピアストラ1と比べての特徴や使い勝手、メリット・デメリットの解説

以下はピアストラです。

エムピウ 薄い財布ピアストラのレビュー。使い勝手、収納量、サイズ感、エイジングについて

カタチ、構造

一般的な二つ折り財布と同等のサイズ感です。

「ピアストラ」や「小さい財布」をたくさん使ってきているため、初めて手にしたときの率直の感想は「ピアストラより大きい、厚い」でした。縦横のサイズも、ピアストラは違います。後述しますが、本作は小ささ、薄さに特化した財布ではありません。

携帯性はピアストラの方が良いです。薄く、しなやかに曲がるためヒップポケットに入れても快適です。一方、ピアストラ2は横幅は短くなったはいますが厚みがあるためスムーズに出し入れできるとはいえません。気軽に持ち運ぶ快適さにおいてピアストラが優れているわけです。

素材はイタリアの革、ブスケット(詳細は後述)。ハリのある革です。エムピウの定番素材ですね。

背面にはカードポケット。ここはピアストラ1でも採用されていました。

「ギボシ」という留め具で抑えるデザイン。ギボシはミッレフォッリエでも使われていますね。最初は硬いです。が、使ううちに柔らかくなり、開け締めしやすくなります。穴が広がらないように切れ込みが入っているため、1000回以上開け締めしても裂けることはありません。ここはミッレフォリエでも検証済み。

カードの収納スペース。

その奥手が、お札の収納スペース。

カードポケットの手前にはホック式のコインケース。

ボックス型です。構造的にはピアストラよりもミッレフォッリエに似ているかな。なお、本作は内装も外装も革(ブスケットやミネルバ)で作られています。

ボックス型コインケースは革が重なるため厚みが増えます。ピアストラと比べると薄いとは言えません。なお、下記写真のピアストラは使用しているため新品のときより薄くなっています。新品のピアストラ2と比べるのはフェアではありません。ただ、押しつぶしてもピアストラ2のほうが厚いです。

さて、使い込むことで少しずつ薄くなりました。以下は3週間ほど潰れやすい使い方(ケツポケしたり)をしたものです。こちらで比べる方がフェアですね。

ピアストラ2はコインとカードが重なるようにデザインされています。一方、ピアストラはコインとカードが重ならない。つまり、同じ量を収納したとしても、ピアストラ2のほうが厚みが増します。

piastraとはイタリア語で「皿」や「板」を意味します。名前のとおり前作のピアストラは薄かった。一方、本作はピアストラ2と名付けられていますが、(ピアストラと比べると)薄くない。薄さではなく、コインの使いやすさを特徴とする財布といえます。

エムピウがピアストラ2とピアストラを併売していることからも、両者は異なるコンセプトの財布だということがわかりますね。

使い勝手

カード、お札、コインの使い勝手を解説しましょう。

カード

3箇所に分けて、プラスチックカードカードを最大8枚ほど収納できます。

バックポケット

プラスチックカード1枚を収納できます。こちらは前作のピアストラでも採用されていました。

かなりきつくて、1枚のプラスチックカードでジャストサイズです。薄いカードなら2枚収納することができるかな。ただ、2枚のカードを選別するのが面倒だと思うかもしれません。やはりここは1枚。よく使うクレジットカードなら財布を開かなくてもお会計ができてスマートです。Suicaなどを入れておいても良いですね。

1枚でも出し入れがきついです。使っていると馴染んでいくため、少しは出し入れしやすくなりますが、スムーズとは言えません。

なお、ピアストラの方がポケットの横幅に余裕があるため、出し入れしやすいです。

内側のポケット

プラスチックカード5枚を重ねて収納できます。

ユニークな構造です。帯状の革でポケットが構成されています。カードを収納するときに帯が横に広がるように伸びるため、カードが入れやすい。

7枚入れてみました。入るには入りますが、帯がはみ出て横幅が増えてしまう。カードが増えるほどカードの出し入れもしにくくなります。5枚までが使いやすいと思います。

前作のピアストラではカードポケットの上にコインポケットが配置されているため、コインを収納した状態(コインポケットが膨らんだ状態)のときは、カードが取り出しにくいと感じることがありました。なお、財布を曲げることでそれほど邪魔にはならない。

一方、ピアストラ2ではコインポケットの出口に邪魔するパーツが存在しないため、ピアストラよりカードが取り出しやすいです。

7〜8枚のカードを収納したいなら、手前に入れましょう。ここは縦に入れたほうが見やすくて選別しやすいです。なお、ここにカードを入れる場合は、コインは15枚程度までとお考えください。カード8枚で、コイン25枚を入れようとすると財布を閉めるのがかなり難しいです。

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お札

カードの奥手に、お札の収納スペースがあります。仕切りがなく、ここにまとめて入れることになる。収納枚数は10枚前後です。

お札がはみ出にくいです。こういう状態になりにくい。コンパクトさを追求しないことにもメリットがあるわけです。ただ、比べるとピアストラの方がはみ出しにくいです。

フラップは好みが分かれるところ、止めても、止めなくてもよい。そして、フラップで抑えられた状態でもお札を取り出すことができます。

なお、フラップに収めずに財布と閉じる使い方では、財布を開いときにお札が倒れてきがちです。カードとコインが使いにくくなるので、止めたほうが使いやすい。

横向きでも問題なく使用可能。こちらのほうが使いやすいかな。

コイン

ボックス型のコインケース。四方が革の壁で囲まれているためコインがこぼれることがありません。

大きく開くため、大量のコインを流し入れることができる。

ピアストラ2の底面のカタチは正方形で、かなり広い。コインが散らばりやすい。収納量も25枚と大容量です(一般的な二つ折り財布で15枚、ミッレフォッリエも15枚ていど)。

目的のコインを探しやすく、取り出しやすい。

なお、縦に使うと、手のひらの大きさによっては、手前の革が邪魔に感じるかもしれません。個人的には横向きのほうが使いやすいかなと感じました。

ちなみにピアストラはコインケースにマチがなく、出し入れが快適とは言えませんでした。比べるとピアストラ2のほうが断然使いやすいです。

特徴

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イタリアのオイルレザーを贅沢に使用

素材はイタリアの革、ブスケット。私はグリーンを選びました。

透明感のある革です。新品のときから光沢があります。

ブスケットをギュッと押すとちょっと色が変わる。染料とオイルが革の中で移動する感じ。

シワがある表情ですので、好みが分かれるかもしれません。色の濃淡も個体によって違います。

ツルリとした手触りです。

ハリ・コシがあり、硬さ的にはブッテーロと同等です。

耐久性は、ブッテーロと同じくらいかな。爪でひっかくと、傷付きます。

白っぽくなるのは、表面の色が最も濃くて、内側にいくほど淡い色になるから。革の中間層がちょっと見えちゃっている状態。裏面はずっと淡いので、深い傷ほど白っぽく見える。

こすってもキズがなくなることはありません。ただし、染料、油分が馴染むことで目立たなくはなるでしょう。

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エイジングについて

なお、ブスケットはタンニンなめしです。ちょっとわかりにくいかもしれませんが、指で押すと色味が変わります。オイルを含んだ染料仕上げの革ですね。なので、使っているうちに、色、艶が変化していくはず。

また、カタチも変化します。新品のときはハリが強く、ボリュームもある。使っていくと潰れて(私はケツポケしていました)、少しずつスリムになります。

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革のラインナップ

ピアストラ2は2種類の革で展開されています。

ブスケット

ミッレフォッリエでも採用されている素材です。ピアストラ2では3色展開されていて、私はグリーンをチョイスしました。

ミネルバリスシオ

イタリアのタンナー、バダラッシカルロ社のオイルレザーです。

ブスケットより柔らかく、マットなさわり心地です。ただ、使い込むことでかなりオイルが出てきます。エイジングも非常に早い革です。ゆっくりとエイジングを楽しみたいなら、ブスケットの方が良いと思います。

100日使用。ミッレフォリエ ミネルバリスシオのエイジング

クオリティ

コバ

ちょっと磨いてあるのかな?程度。そもそも価格帯が全く異なるため、WILDSWANSやクレバレスコと比べれるのは酷です。

ストラッチョなどと同じ仕上げですね。

ステッチ

ミシン縫い。革と同色の糸で縫われているため、革の表情に集中できますね。

あとがき

前作のピアストラは「薄さ」を特徴とした財布でした。しかしながら、ピアストラは薄くない。同じ名前を継承しつつ、特徴が違います。コインをたくさん収納したい、コインが使いやすい方がよい。そんな人にフィットする財布と言えます。

参考リンク

ミッレフォリエのレビュー

ピアストラのレビュー