安価なものから1万円以上のケースまで、iPhoneケースは100種類以上あります。
本ページでは、20以上の革のiPhoneケースを使ってきた経験から「間違いのない上質なiPhoneケース」を厳選してご紹介します。
本ページは、二部構成です。
前半は、革のiphoneケースの特徴について。プラスチックケースと比べての、メリット・デメリットや、iphoneケースのタイプ別の特徴もご紹介します。iPhoneケースの選び方が分かります。
後半は、「大人が満足できる上質なiPhoneケース」をご紹介します。以下を条件に厳選しました。
- 上質な革でできている
- 美しいデザイン
- 何年もiPhoneケースを作り続けている老舗ブランド
- 最新のiphoneに対応している
革のiPhoneケースをお探しの方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
iphoneケースについて
なぜiphoneケースを付けなくてはいけないのでしょうか。
ケースを付ける場合のメリット・デメリットを押さえてみましょう。
ケースを付けるデメリット
iPhoneはラグジュアリー感あふれる美しいプロダクトです。
ケースを装着するデメリットは、この美しいデザインを隠してしまうこと。流麗なフォルムもカバーに隠れてしまいます。
ケース紹介の記事で、言うのもなんですが・・・・。私は「ありのままのiPhone」が一番美しいと思います。iPhoneのルックスを最大限楽しみたいなら、カバーを付けるべきではないのです。
ケースを付けるメリット
個性を出せる
iPhoneはもっとも売れているスマートフォンです。「みんなと一緒」なわけですが、カバーを付けると「自分だけのiphone」になる。「人と違うものを所有する満足感」がカバーの醍醐味です。
エッジを守ってくれる。画面割れを防ぐ
iPhoneを机の上に置くときにも、角があたったりしてキズがついてしまうこともある。ケースはエッジも守ってくれます。
また、「画面割れ」も防いでくれます。iPhone6で画面を割ってしまったときは、3万円ほどかかりました。落としたときにカバーが犠牲になってくれますから、本体は無傷で助かるわけです。
iphoneを机の上においても、ガタガタしない
iPhoneのカメラは、出っ張っているため、机の上にiPhoneを置くと、少し浮いてしまう。ガタガタとぐらついてしまいます。
カバーを付けることで、出っ張りが無くなります。机の上に置いてもガタつかずに、フラットにおける。
美しい表情を、楽しめる
革以外の素材は、経年劣化します。プラスチックやシリコンは黄色っぽっく変色しますし、シリコンはホコリが付着してして、キレイな状態を保つことができません。iPhoneの高級感を台無しにしてしまいます。
では、革はどうでしょうか?
タンニンなめしの上質な革なら、何年たっても美しいままです。
たとえば、iphoneを4年ほど使う場合、その間、革は美しいままです。しかも、色合いが深まり、ツヤが生まれる、エイジングを楽しむことができます。
なお、革によってはエイジングしないものがあります。本ページでは、iphoneケースごとにエイジングする/しないをお伝えします。変化を楽しみたい人は、エイジングするものを。新品の時のルックスを長くキープしたいなら、エイジングしない革をチョイスすると良いです。
革のiPhoneケースについて
デメリット
高い
プラスチックのiPhoneケースと比べると革のケースは高い。もしiPhoneを一年で買い換えるなら、コスパは良くないです。
ただし、革はとても丈夫です。長く使うほどに美しくエイジングするものもある。シリコンのように、黄ばんだり、みすぼらしい姿になることはありません。
飽きない限り、ずっと使えますから、あまりコスパは気にならないはず。(画面が割れたときの修理代と比べると、ずっと割安です。)
メリット
手触りの良さ
サラリとしているのに、手に吸いつく不思議なフィット感。これは革だけの醍醐味です。
革のiphoneケースをセレクトする一番の魅力が、この手触りにあると思います。
iPhoneは毎日持ち歩き、毎日触るはずです。「触れていて気持ちいいこと」を大事にしたいなら、革のiPhoneケースがNo1です。
私は革オタクなので、(iPhoneケースに限らず)さまざまな身の回りのアイテムを革のもので揃えているのですが、そういったアイテムの中でも「一日のうちに、もっとも手で触れる時間が長い」のがiphoneケースです。
1日に何度もiPhoneを使う人ほど、革のケースにして良かったと思うはずです。
手に優しい
革は線維がギュッと詰まった素材ですから、適度な弾力があります。
iphoneのエッジは金属のため、手で持っていると支えている指が痛くなります。
革のiphoneケースには、弾力としなやかさがあるので、カバーを付けないときに比べて、指への負担をグッと少なくできます。ずっと持っていても、指が痛くならないんですね。
また、冬にiPhoneを持つと、まるで凍っているのではないかと思うほど冷たく感じますよね。
革は冷たくありませんから、オールシーズン快適に使えます。
革の風合い
高級感あふれる表情も、革の魅力の1つですね。優しく、柔らかな風合いは革だからこそ。プラスチックなどには出せない上質な雰囲気です。
キズにも強い
革のiPhoneケースってキズが目立つのでは?と思うかもしれません。
キズ付きますが、ほとんど目立ちません。少しずつ目立たなくなっていきます。
例えばこんな感じ。左下に引っかき傷を付けてみました。
二日後がこちら。ほとんど分からないくらいになりました。
革は線維がギュッと詰まった素材ですから、ちょっとくらいキズが付いても、なでてあげたりすることで、キズが目立たなくなります(線維が「元に戻ろうとする」ため、キズが無くなったように見える)。
最初はショックを受けるかもしれませんが、普通に使っているうちに、キズは隠れていきます。プラスチックや金属だと、キズがついたらあきらめるしかありません。
タイプ別、革のiPhoneケースの選び方
iPhoneケースには、さまざまなカタチがあります。あなたのスタイルに合うカタチを押さえてみましょう。
カバータイプ
iPhoneの背面とエッジのみをカバーする、もっともシンプルなタイプです。肌に触れるすべての面が革でできているわけですから、革の質感や手触りをたっぷりと味わうことができます。
デメリット
画面にカバーが無いため、他のタイプと比べて安心感は少ないと感じるかもしれません。
気になる人は、フィルムを張りましょう。
メリット
カバータイプの醍醐味は、使い勝手の良さにあります。ポケットから取り出して、「使いたいときにすぐに使える」んですね。この気軽さはiPhoneケースの中でダントツです。カバー無しの状態とまったく変わりません。
後述する手帳型のように、フラップが邪魔することがないため、ボタンが操作しやすい。
革を使う量も少ないため、他のタイプと比べてリーズナブルにゲットできるのも嬉しいポイントです。
フラップタイプ(手帳型)
安心感と使い勝手のバランスを取ったタイプです。
デメリット
iPhoneを使うたびに「フラップを開く」必要があります。1アクション多いわけで、面倒に感じるかもしれません。
このフラップのデザインは、ケースによって違いがあります。カンタンなものなら、フラップを留めるパーツがありませんから、親指でひと押しするだけでオープンできます。
iphoneを使うときは、フラップが邪魔になります。たとえば、左側のボタンを押すときに両手を使ったり。
ボタンを片手で操作するには、フラップを背面にまで倒せば良いのですが、その手間が増えるし、カメラを覆ってしまうため写真を撮れなくなります。
また、「画面をカバーする革」が増えるため、数ミリほど大きくなりますし、革を多く使うため、高価になりがちです。
メリット
表側をフラップでカバーするため、「画面をキズから守る」点で優れています。
上質な革の美しさを、もっとも味わえるのも手帳タイプの醍醐味です。表でも裏でも、革の表情をたっぷりと楽しむことができます。
また、このタイプのものは、カードを収納できるポケットが付いています。Suicaやクレジットカードをいれておけば、財布を使うことがほとんどないですね。
スリーブ型
iPhoneをすっぽりと収納するタイプ。
デメリット
スリーブから取り出すという一手間が増えるため、一瞬で使うことはできません。使い勝手を優先する人は、カバータイプや手帳タイプがおすすめです。
また、取り出したあと、ケースが邪魔になります。
メリット
しっかりと守るといった点で、もっとも優れています。持ち運ぶときだけガードしたい。使うときは、裸のiPhoneを楽しみたい。新しいiPhoneを購入し、新鮮な気持ちで使いたい。そんな人にマッチするiPhoneケースです。
厳選。革のiPhoneケース
JOGGO(ジョッゴ)
タイプ | 手帳 |
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カラー | 15色からお好みのカラーでオーダー |
JOGGOはオーダーを専門とする革工房。
JOGGOのiPhoneケースに、決まった色はありません。
あなた自身がデザイナーとなって色を添え、世界に1つのiPhoneケースを作りあげることができます。
オーダーはとてもカンタンです。公式サイトで塗り絵のように色をセレクトしていくだけ。真っ白なキャンパスに、14色のカラーの中から、お気に入りの色を付けていきましょう。10分ほどで完成です。
リーズナブルな価格ですが、ちゃんと革でできています。タンニンなめしで作られて革ですから、しっかりと革のハリがあります。以前、JOGGOの財布をオーダーしてみたのですが、ふくよかな質感です。
ビビッドな色は顔料仕上げとのこと。新品のときのビビッドな色合いがずっと続くのが特徴です。その代わり、エイジングは控えめです。
カップルや友達同士でプレゼント交換するのも楽しそうです。いろいろなアイテムがありますから、チェックしてみてください。
BONAVENTURA(ボナベンチュラ)
タイプ | カバー、手帳 |
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カラー | 20色以上 |
ボナベンチュラはカバータイプを「バックカバーケース」。
手帳タイプを「ダイアリーケース」とラインナップしています。
また、最高級素材を使っているのも特徴です。ひとつは、ペリンガー社の型押しレザー。
もうひとつは、ドイツシュリンクというシボのある革です。
iphoneをセットする台座まで、非常に高クオリティ。
ステッチも美しく、満足感を得られるはずです。
レビュー:ボナベンチュラ ダイアリーケース
レビュー:ボナベンチュラ バックカバーケース
bellroy(ベルロイ)
タイプ | カバー |
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カラー | 9色 |
ベルロイはオーストラリアのレザーブランド。
どちらかと言うと「小さい財布」で有名なブランドです。キャッシュカード文化の豪州ブランドだけあって、「カードとお札を効率的かつコンパクトに持ち運ぶこと」を徹底的に追求しています。
ベルロイの特徴は、シンプルでジャストフィットなことです。革のケースはピタリとはまるサイズに仕上げるのは難しいのですが、ベルロイはiPhone6の頃からフィット感に定評があります。
ベルロイはiphoneケースを2種類ラインナップしています。
カードとsimカードを収納できるタイプ。こちらは3枚のモデルです。
このモデルは、SIMカードと、SIMピンを収納できるポケットが付いています。
海外に行く方におすすめの機能です。SIMカードはとても小さくて無くしやすいもの。にも関わらず、どこにしまっておけばいいか分からないものNo1だと思います。ベルロイなら大切なSIMカードをひとまとめに管理できます。
こちらは、カードを収納できないタイプ。カードを収納できないタイプの方が、薄くて軽いです。お値段も安価ですね。
カードを一緒に持ち歩くかどうかで、決めると良いでしょう。なお、海外に行かれる方は、simカードを収納できるタイプが非常に便利ですので、強くお勧めします。
カラーリングも豊富ですから、お気に入りがきっと見つかるはずです。
シンプルで、貴重品をひとまとめにできる機能性を求めるなら、ぜひチェックしてほしいiphoneケースです。
レビュー:ベルロイ iPhoneケースのレビュー(1カードモデル)
レビュー:ベルロイ Phone Caseのレビュー (カード未収納モデル)
BAHARI(バハリ)
タイプ | カバー |
---|---|
カラー | 6色 |
本作は、ガルーシャを使ったiphoneケース。(ガルーシャとはエイ(スティングレイ)の革のこと)。キラキラと輝く、ビーズのような表情が特徴です。
牛革には無い、ガルーシャだけの特徴がいくつかあります。
まず、ダントツに丈夫であること。
牛革も何年も使えますが、どうしてもキズなどは付いてしまいます。もちろん、それもアジであり醍醐味なのですが。
一方、ガルーシャはカッチリと固い素材。指ではじくとカチンとはじくほど堅牢な革です。
iphoneはカバンに放り投げたり、机の上をスライドさせたりすることもあるはず。
そんな用途でも、ガルーシャのiphoneケースはふさわしい。キズ付かないので気軽に扱えるんですね。
美しい表情も、ガルーシャの醍醐味です。
中央に、ひときわ大きなビーズがあります。これは「スターマーク」と呼ばれるもの。
エイの背の中央に、1匹につき1つだけある、希少な部位なんですね。
スターマークは幸運を呼ぶと言われています。エイが「ラッキーフィッシュ」と呼ばれる理由がここにあります。
スターマークだけでなく、粒状のビーズも大変美しいものです。
わずかに凹凸があるため、光を受けることで一粒一粒がキラキラと輝くんですね。さらにBAHARIのガルーシャは、パール加工が施されていますから、より一層に美しく変化するのです。
珍しい素材のため、まず人と被ることはないでしょう。他の人と違うものをセレクトしたいなら、検討してみてほしい一品です。
COTOCUL (コトクル)
タイプ | 手帳 |
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カラー | 2色 |
COTOCULは、京都の革工房。珍しい素材と使い勝手にこだわったアイテムをラインナップするブランドです。
素材は、黒桟革(くろざんがわ)。姫路のタンナーが作る、日本の皮革。月産20枚ほどしか作ることができない、貴重な皮革です。
藍色と黒が折り混ざるシボは、光を受けることでコロコロと表情を変えてくれる。見ていて飽きません。
ビジネスシーンも含めて、あらゆる空間で映える、凛とした美しさを求めるなら、本作がNo1でしょう。
参考:COTOCUL 黒桟革のiPhoneケースのレビューを見てみる
SLOW(スロウ)
タイプ | 手帳 |
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カラー | 3色 |
SLOWは、国産のレザーを使ったアイテムに定評があります。
本作は栃木レザーを使ったiphoneケース。
手帳タイプで、4枚のカードスロットが配置されています。革のiphoneケースの中で、もっとも機能的な1品といえるでしょう。
少し、本作の革についてご紹介します。
あまり知られていませんが、日本にも革をつくるタンナーがあり、栃木レザー社もその1つ。
食料として消費するお肉の量が少ないので、アメリカやヨーロッパに比べると、タンナーの数も革の生産量もとても低いのが実情です。そういった中で、栃木レザー社はかたくなに国内生産にこだわりレザーを作り続けています。
タンニンでなめした革に、たっぷりとオイルを含ませて仕上げた栃木レザーは、革の風合いと高級感を楽しめる表情です。
私の周りにSLOWのトートバッグを使っている人がいるのですが、そのエイジングの美しさには目を引かれます。
社名と同じ名を冠するレザーですから、もちろん代表作。SLOWだけではなく、世界中の革工房からオーダーが来るとのこと。世界標準の品質を満たしている裏付けとして十分でしょう。
SLOWのiphoneケースは、革もケースもジャパンメイドにこだわった一品です。
OJAGA DESIGN(オジャガデザイン)
タイプ | カバー/手帳 |
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カラー | たくさん |
ユニークなデザインでセレクトするなら、オジャガデザインは押さえておきたいブランドです。
星や月をモチーフにしたデザインは、オジャガデザインのトレードマーク。
1枚ずつ色の異なる革を組み合わせることで、カラフルな色合いを表現しています。
高価なアイテムですが、日本の職人が手間暇かけて作っているからこそです。
まず人と被らないでしょうから、珍しいiPhoneケースをお探しなら、チェックしてみてください。
apple
タイプ | カバー |
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カラー | 6色 |
apple純正は、カバータイプ。
ピタリとはまるフィット感、スピーカーを邪魔しないつくりは流石の純正といったところです。
デザインにおける特徴は、背面のリンゴマークのみ。
良く言えばシンプル。悪く言えば遊び心のない、iphoneケースです。
純正ですから、多くのappleファンが購入しているでしょう。たぶん、もっとも売れている革のiphoneだと思います。
量産できるからこその、リーズナブルなプライスも嬉しいですね。シンプルで、安価でフィット感の良いiphoneケースをお探しなら、本作がNo1だと思います。
リーズナブルな価格ですが、安っぽくは感じません。iPhoneが収まる裏面は、絨毯のように起毛した素材。優しくiPhoneを包み込んでくれます。
丸みを帯びたエッジによって、長く持っていても手が痛くなりません。
apple純正の安心感を求めるなら、ご検討いただきたい逸品です。
SYRINX 《はさむ》iPhoneスリーブケース
タイプ | スリーブ |
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カラー | 12色 |
SYRINXは、ユニークな革製品を作る日本のブランド。
イタリアのオイルレザー、エルバマットを作って仕立てたスリーブタイプのiPhoneケース。
美しく、手触りがよく、それでいて味わい深いエイジングを楽しみたい。そんな人におすすめするケースです。
参考:SYRINX はさむiPhoneスリーブケースのレビュー
廃盤
YUHAKU(ユハク)
タイプ | カバー |
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カラー | 6色 |
サポート | iPhone6/6s/6Plus/6sPlus |
YUHAKUは美しいレザーアイテムをラインナップする日本の革工房です。
YUHAKUの職人がハンドメイドで、いくつもの染料を重ねることで、奥行きのある透明感を表現しています。
上質を求める方にふさわしい逸品です。
iphoneケースは、いつ買うのが良いか?
iPhone発売直後に、すべてのiPhoneケースが出揃うわけではありません。
これまでのiPhoneケースのラインナップを振り返ってみると、iPhoneが発売されてから半年ほどで出揃ってきたように思います。長く使うお気に入りの一品をチョイスするなら、半年ほど経ったときが買い時だと思います。
あとがき
シンプルなものから、こだわりの革を使ったものまで、それぞれ特徴があります。
毎日手にするものだからこそ、お気に入りをのiPhoneケースをセレクトして、革の魅力を感じてみてください。