商品リンクにはプロモーションを含んでいます

ONES WORKER コードバン ショートラウンドジップウォレットのレビュー。使い勝手、メリット・デメリットについて

ONES WORKERの財布ショートラウンドジップウォレットをご試供いただきました。

使い勝手、特徴、メリット・デメリットについて分かりやすく解説します。

特徴

特徴は、以下のとおりです。

  • 小さなラウンドファスナー財布
  • 最高級の国産コードバンを使用
  • 丈夫で長く使える
  • 手縫いとミシンを組み合わせた美しい仕立て

スペック

ブランドONES WORKER
商品名コードバン ショートラウンドジップウォレット
収納力★★★★☆
お札入れの数1
お札の枚数15枚
コインの枚数15枚
カードの枚数8〜10枚
サイズW120×H90×D28mm
重さ141g
素材コードバン×ブッテーロ

取扱いサイトで見てみる

カタチ、構造

ファスナーでしっかりと閉じるラウンドファスナー財布です。カバンの中で勝手に開いたりしませんし、ひっくり返っても中身がこぼれません。

「ショートラウンドジップ」という名前のとおりコンパクトです。いわゆる「小さい財布」と比べてしまうと大きいですが、一般的なラウンドファスナー長財布よりもずっとコンパクト。片手でバランス良く持てて、「手への収まりの良さ」も優れています。取り回しが良く、操作しやすいです。

「革を薄くする」ことで、薄く・軽くした財布もありますが、耐久性が怪しいものもあります。そういった中、本作はしっかりと革の厚みが残されています。丈夫で、長く使えそう。革のハリが生み出す、ラウンドしたプロポーションも美しいです。

素材は最高級レザーの国産コードバン(詳細は後述)。

ファスナーの引き手もコードバン。

この引手もすごい。ほとんどの財布は革を通しただけで、どうしてもチープになりがち。しかし、本作は立体的で高級感があります。このフォルムを作るために、革の中に素材を閉じ込め、手縫いで作られています(手縫いでしか作り込めない美しさがあります)。丈夫で、長く使えるため耐久性も向上します。

掴みやすい絶妙なサイズ。しかも、固くてしっかりとした質感のため、引っ張っるとスムーズにファスナーを開閉できます。量産品では採用されない(できない)技術によって、使いやすさも作り込まれています。

ファスナーはYKKの最高峰、エクセラ。ひとつひとつの歯が研磨されており、高級感も抜群。下位グレードのファスナーと比べて開閉がなめらかです。

内側のデザインもユニーク。素材はイタリアの革、ブッテーロ(後述)が使われています。

美しい造形の中に、機能性が作り込まれています(使い勝手は後述)。 

こちらはコインポケット。イタリアPRYM社のホックが使われています。開け閉めするときの音が良いです。

ループ状のカード収納ポケット。

ブランドロゴは内側にだけひっそりと型押しされており、目立ちません。個人的にはロゴが目立たない方が好みです。素材や仕立てがよい財布の場合なおさら、ロゴを主張する必要はないでしょう。財布そのものから十分に高級感を得られますし。

奥にお札を収納します。ここにもカードを収納するスリットがあります。

使い勝手

カード、お札、コインの使い勝手を解説しましょう。

カード

4つのカードポケットに、合計8枚ほど収納できます。

ループポケット

こちらのポケットが最も出し入れが簡単でスムーズ。「よく出し入れするカード」を入れると使いやすいです。

ループにカードを差し込みます。2枚までまとめて入れることができます。馴染むと3枚くらいは入りそうです。  

カードを掴みやすく、取り出しやすいです。

サイドポケット

スリット状のポケットにカードを差し込むことができます。他のポケットと比べると出し入れしにくいので、あまり使わないカードを入れると良いでしょう。

小銭ポケットの裏にも。こちらにはプラスチックのカード、まとめて2枚ほど入ります。

奥まで収納するとカードは隠れて、出しにくくなります。ちょっと浅めに入れておくと取り出しやすいです。

タッチ決済用のポケット

札入れの内側に切り込みがあり、カードを収納できます。普段はお札で隠れてしまうため、出し入れしにくいです。 

入れっぱなしのカード、例えばSuicaなどのタッチ決済専用とすれば良いでしょう。ほとんど取り出さない、免許証や保険証などを入れておくのも良いと思います。

コイン

一般的な二つ折り財布のコインポケットより幅が広く、大きなスペースです。

両サイドにマチがあり、ガバッと開きます。たくさんのコインをまとめて収納もカンタン。

収納スペースが広いため、見やすくて、取り出しやすいです。

15枚くらいが使いやすいですね。Max20枚くらい。財布全体をファスナーでしっかりと閉じるため多少無理に詰め込むことはできますが、財布に負担がかかるため避けましょう。

お札

お札は財布を開いた状態では見えません。

パーツを手前に倒すと、お札の収納スペースが大きく開きます。

ガバッと開くので、お札を数えやすく、出し入れもしやすいです。

素材

最高級レザー 国産コードバン

コードバンは馬皮の表面と裏面の中間層(シェル層)から作り出した、貴重な素材です。※ご紹介しているカラーはグリーンです。

繊細な光沢は国産コードバンならでは。ホーウィン シェルコードバンと比べると、謹製な表情です。染料仕上げのコードバンですね。わずかな濃淡を楽しめるのも魅力的です。

指を映し出すほどの光沢はコードバンの醍醐味ですね。とても高級感があります。

ブッテーロ

内側の素材はイタリア ワルピエ社のオイルレザー、ブッテーロ。牛のショルダー部位を使った、ハリ、コシのある革です。

一般的には財布の外装に使われる高級素材です。さらりとしたマットな質感は最初だけ。使い込むことでオイルで表面がコーティングされ、艶が出てきます。

オーダーについて

本作は外装、内装、ファスナーの色を選んでオーダーできます。

色の変化を楽しみたいなら、ブラック以外がおすすめです。

ファスナーのエレメントカラーを選ぶことができるのがユニークです。中でもブラックは珍しい。一般的には使われることがない色なので、人と違う財布を持ちたい人にもおすすめです。

クオリティ

丁寧に作られた、高品質な財布といえます。

コバ

革の断面を「コバ」といいます。丁寧に作られた財布はコバが仕上げられています。

コードバンのコバには黒い塗料が使われていて、キリッと締まるイメージ。

内装のブッテーロは、着色せずに磨かれています。ブッテーロ本来の光沢を楽しめます。

捻(ねん)

革のフチに引かれたラインを捻(ねん)といいます。キリッと見た目が締まる。

小さな引き手もラインが引かれています。細部の丁寧な作り込みを見て取れます。

ステッチ

ポケットなどの内装のパーツはミシン縫い。縫い目が綺麗です。

外装は手縫い。やや広めのピッチです。斜めに列ぶステッチラインの美しさは、手縫いの醍醐味です。

あとがき

小さすぎないコンパクトさで取り回しやすく、使い勝手の良い機能的な財布です。サイズやフォルムが心地よく手に馴染み、操作しやすい。お札、小銭、カードの出し入れが快適でした。

人が使う道具として、気持ちよく操作できるようにデザインされています。クラウドファンディングでも新しい財布を買っていますが、サイズばかりを追求した財布が多く、使いにくさを感じることが多いのですが、本作はそういった位置づけではないのでしょう(コンパクトを追求していないと感じます)。財布の本質的な機能(使いやすさなど)が作り込まれた良品です。

操作感はネットではお伝えしにくいので、気になる人はぜひ香川県のショップに行ってみるのも良いかなと思います。素敵なお店です。

取扱いサイトで見てみる