WILDSWANSのコンパクト財布、パームを購入しました。
外装にホーウィンシェルコードバン、内装にブッテーロを使ったモデルを解説します。
動画
ホーウィン社のシェルコードバン グリーンは独特の色です。表情は動画のほうがわかりやすいと思います。
濃色のシェルコードバン(ブラック、ネイビー、グリーン)を比較した動画です。
使い勝手
定番のパームと、サイズ、機能は同じです。本ページでは「使い勝手」は解説しません。
以下のレビューをご参照ください。
カタチ・構造
いつものパーム。手への収まりがいい。
外装の素材はシェルコードバン。カラーはグリーンです(詳細は後述)。
パームの流麗なフォルムは、コードバンとよく合います。
さて、構造です。
カード収納ポケット。パームの使いやすさを実感できる、優秀なポケット。財布を開かずに、クレジットカードを取り出して決済できるのが良い。ちなみに、WILDSWANSの製品だとタングもバックポケットが備わっています。
内部の構造は、定番パームと一緒。素材はブッテーロ。カラーはブラックです(後述)。
ロゴ変更後しばらく経ちました。最初は違和感があったけれど、慣れてきますね。主張しないロゴが好きなら、気に入るんじゃないでしょうか。ブッテーロのサラリとした表情にもマッチします。ロゴは銀箔や金箔が押されていることもあるのですが、今回は素押し。
ステッチはベージュ。相変わらず丁寧に作られています。
ホックはシルバー。ホックの色はゴールドのときもある。好みが分かれるところかな。ブラックにはシルバーもゴールドも両方合います。
特徴
ホーウィン社シェルコードバン バーボン
素材はシェルコードバン。アメリカのタンナー、ホーウィン社の代表作。もっともメジャー、もっとも人気のあるコードバンですね。
カラーはグリーン。とても魅力的な色です。光量、調光によっても色味が違って見える。ネイビーにも見えますが、ネイビーと並べると違う。比べてみるとグリーンなんです。
艶やかな表情が美しく、触れるとつるりとした感触。見ても触れても楽しめる、最高級の革です。
指の色まで映し出す表情は、コードバンだからこそ。
#8やブラックよりは淡い色合いで、透明感と濃淡が楽しめます。
淡色のコードバンは角度によって表情が変わるのがいい。
ちなみに、毛穴や小キズだってあります。ホーウィンでは避けられません。
端正・均整な表情が好みならホーウィンは合わないでしょう。新喜皮革やレーデルオガワのコードバンのほうが気に入るかもしれません。
内装はブッテーロ
内側にはイタリア、ワルピエ社のオイルレザー、ブッテーロが採用されています。ハリ・コシの強い革ですからWILDSWANSのコンセプトに合っている気がしますが、なぜかオーダーメイドでしか使われていません。
グリーン✕ブラックは組み合わせとしてどうかなとも思ったのですが、コードバンのグリーンがかなり濃い色なのでコントラストは控えめ。意外と合いますね。落ち着いた感じ。
ちなみに、ブッテーロのグリーンはもっと鮮やかなグリーン。内装にブッテーロのグリーンを使ったほうがコントラストが生まれるでしょう。
サラリとしたスムースな肌です。型押しされていないため、使っているうちにシワがでてくるはずです。
ゆっくりとエイジングを楽しめる革です。
あとがき
シェルコードバンのグリーンは一応、限定品。ですが、オーダーで受けてくれます。オーダーだと内装の革もある程度自由に選べますので、検討してみてはいかがでしょうか。