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革工房 異一文字。ブライドルレザーを使った、機能的な財布と名刺入れについて

ブライドルレザーの特徴は、ハリが強く、硬くて丈夫なこと。実はさまざまなタンナーが作っている革で、100を超えるほどの種類があります。

そんな中、日本でもよく使われているのがトーマスウェア社製のブライドルレザーです。ブライドルレザーの故郷であるイギリスの老舗タンナーですね。堅牢さとハリ感に定評があります。

そのトーマスウェア社のブライドルレザーを使ったアイテムを作っているのが、「異一文字」です。北海道に居を構える革工房で、デザイナー兼職人である粕谷氏が、お一人で制作なさっています。

ざっくりとブランドの特徴をご紹介すると

  • ブライドルレザーを使ったアイテム
  • オリジナリティあふれるデザイン
  • ハンドメイドの美しく丁寧な仕上げ

といったところでしょうか。

ユニークな財布と名刺入れをしばらく使ってみましたので、ご紹介します。

ブライドルレザーの財布

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使い勝手

とても小さい、とは言えませんが、片手で何とか収まるほどのサイズです。
ブライドルレザーの一枚革で仕立てられたボディは、流麗な装い。丸みを帯びたフォルムは手にスッポリと収まりが良いです。
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ストラップの付け口は、ぐるり360°回るので、使い勝手が良いです。付属のストラップも同じくブライドルレザーが使われています。
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お好きなものを付けてもいいですし、最初からついているストラップを付けると一体感が増します。金具の色を合わせてくれると、なお良しといったところでしょうか。今後に期待ですね。

財布には、大きめのボタンがあしらわれています。
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スナップボタンの財布は、いくつか持っています。
WILDSWANSのものと比べると、少し固めな印象を受けます。その分、しっかりと閉まる安心感がありますね。

コイン

本作の一番の特徴が、コイン専用にあしらわれたコインキャッチャーです。このギミックを組み合わせたところに面白みがあるわけですね。

ずらりと並んだスペースには、10円から500円の4種類のコインを分けて収納できます。
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金具でキッチリと留められるサイズになっていて、逆さまにしてもコインが落ちることはありません。
(職人がコインの幅に合わせて、コインキャッチャーのサイズを微調整しているからだそうです。)
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一列につき、6枚ほど収納できます。
どの列に収納するかは決まっていますから、キレイに収まるんですね。コインの収納位置が一目瞭然で、狙ったコインにアクセスできます。

一方で、決まった位置にしか収納できません。10円玉を10枚収納することはできないのです。

難点は、たくさんのコインを素早く取り出したり、収納することはできないことですね。レジでもらったコインが多いとき、ササッと収納するのは難しいです。

コインポケットはもう一つあります。
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こちらには、コインキャッチャーに納めない、1円と5円玉を収納することになります。
個人的には、小銭が10枚以上にならないようにキッチリと出したい性分ですから、急いでいるときはこちらに収納してしまった方が、素早くお会計できてしまいます。15枚ほどは収納できます。

折込マチになっていて、ガバッと開きます。
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カード

カードポケットは3つあって、カード6〜9枚ほど持ち歩くことができます。

コインキャッチャーの後ろにカードを収納できるスペースがあります。
財布を開いてすぐにアクセスできるので、もっとも使いやすいポケット。重ねて入れるタイプで、2枚ほど収納できます。
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札入れの中には、2つのカードポケットがあります。
こちらも2枚ずつ収納できます。
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カードポケットも革でできていますから、馴染んでくればプラス1枚はいけそうです。

お札

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ガバッと開くので、一般的な財布よりもお札の出し入れがしやすいです。

札入れには仕切りがあるので、2種類のアイテムを収納できます。

  • 一万円札と千円札
  • お札と商品券

など分けて収納できるので、便利です。

特徴

本作は総ブライドルレザー仕立ての贅沢なつくり。
はぐるりと一枚革で仕立てられていますから、手に持ったときに革の質感をたっぷりと味わうことができます。

ブライドルレザーの堅牢なつくり

本作で使われている革は、ブライドルレザーです。もともとは、馬具に使われる素材だったため、硬くてハリがあり、丈夫でカッチリとした革です。

本作では、そのブライドルレザーの真髄である、ハリ・コシがしっかりと活かされていて、カッチリと硬い印象です。ハリが強いため、ボタンを外すと写真のようにオープンします。革が真っ直ぐになろうとして、自然と財布が開くんですね。
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財布を掴むと、ギュイギュイと革の鳴く音がします。これはタンニンでなめされた本革だからこその音。革好きにはたまりません。手に持つたびに、ブライドルレザーの強靭さがひしひしと伝わってきます。

本作の外装は、裏張りされていますから、より一層にハリを感じられる仕上がりとなっています。外装を指で弾くと、「カツン」と音が鳴るほどです。

ジャパンメイドの丁寧な仕上げ

真っ直ぐなステッチは、ブライドルレザーの表情と相まって、見た目の印象をグッと引き締めてくれます。
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個人的に一番気に入ったのがコバの仕上げ。
厚みのあるブライドルレザーを何枚も重ねたコバは、丁寧に磨かれており、まるで一枚革のように見えます。

こちらは5枚の革が重なった部分なのですが、滑らかに磨かれていますから、指で触れたときにとても気持ちいいんですね。
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安価な財布では塗料で塗り固めただけのコバが見受けられますが、本作は違います。
削って、磨いて。これを繰り返すことで、美しく滑らかに仕上げられているのです。革の層はまるで木目のような美しさです。

異一文字のアイテムは、その全てをデザイナー兼職人である粕谷氏がお一人で作られています。
ご紹介した丁寧な仕上げには時間がかかるため、大量生産はできないそう。量産品には見られない、丁寧な仕事こそが個人工房の強みなのかもしれませんね。

ブライドルレザーの名刺入れ

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こちらもトーマスウェア社のブライドルレザーで作られたもの。

端正で美しい、オーソドックスな名刺入れに見えますが、これもまたエッジの効いた作品です。

特徴

働く男性にとって、名刺入れはビジネスシーンに添える必需品です。もっとも最適な収納場所はスーツの内ポケットですから、スリムなものが好まれます。

一方で、本作はそういった既成概念を一切排除したデザインとなっています。

ブライドルレザーを何層も重ねて作られた本作は、美しいルックスとは裏腹に、けっこうな厚みがあります。
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また、ダブルホックで留めるのも特徴ですね。
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正直なところ、スーツの内ポケットには少しばかり収まりが悪く感じます。
どちらかというと、お店(カフェや雑貨屋)の紹介カードを収めるといった用途に適しているように感じます。

本作の長所は、財布同様に美しい仕上げにあります。
特にコバの美しさはダントツですね。ここまで美しい切れ目仕立てのコバを、私は見たことがありません。
塗料で覆い隠すのではなく、革の層を美しく楽しめるように仕上げられているのです。
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ただ、置いておくだけで絵になる。そんな名刺入れだと思います。

ステッチの美しさも、申し分ありません。DSC06472

あとがき

異一文字のアイテムは、ユニークなものばかりです。
エッジの効いたデザインは美しく、珍しい装いを演出してくれます。

もちろん、トーマスウェア社のブライドルレザーは間違いの無い上質なレザーですか。皮革の美しさやハリ感も含めて楽しめるはずです。

異一文字の財布を見てみる