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リュテス コンパクトウォレットのレビュー。イタリアレザーを使った、上質でユニークな二つ折り財布の使い勝手と特徴

リュテス(LUTÈCE)は、ユニークで美しい革製品を作るブランドです。本日ご紹介するのは、リュテスの二つ折り財布、コンパクトウォレット(CW-01)です。

本ページでは、使い勝手やメリット・デメリット。独特の構造などを分かりやすく解説していきます。

特徴

リュテスの財布は、ユニークでワクワクするものばかり。本作も珍しい一品です。上質で美しい財布が欲しい人にオススメです。

  • 縦開きの二つ折り財布
  • コンパクトでユニークなデザイン
  • お札/カード/コインが、そこそこ入る
  • イタリアの高級オイルレザーを贅沢に使用
  • エイジングにより、色・ツヤの変化を楽しめる
  • オールハンドメイド。日本トップクラスの仕上げ

スペック

ブランドリュテス(Lutece)
商品名コンパクトウォレット CW-01
収納力★★★☆☆
お札入れの数1
お札の枚数10
コインの枚数15
カードの枚数5〜6
サイズW100 × H90 × D37mm
重さ94g
素材牛革(プエブロ × ミネルバリスシオ)

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動画

ユニークな構造、使い勝手、革の質感が伝わるよう動画にしてみました。

リュテス 二つ折り財布SPINA。使い方や特徴についての解説

カタチ・構造

長方形のフォルムが独特です。一般的な二つ折り財布よりもコンパクトで、手のひらに収まるサイズです。

素材はイタリアの革、プエブロ。色はネイビー。表面に半起毛の仕上げが施されていて、まるで和紙のような手触りを堪能できる革です(詳細は後述)。

リュテスの財布はどれも一般的なものとは異なります。本作もまたユニークな構造です。

パカっと縦に開く。オーソドックスな「かぶせ蓋の二つ折り財布」のようですが・・・、

内部の構造がユニークです。一般的な二つ折り財布と比べると、アイテムを収納するパーツ構成が大きく違います。

使い勝手

各アイテムの収納方法や、使い勝手を解説していきましょう。

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お札

片側がステッチされていないため、大きく開く。

お札を入れてみましょう。

ガバっと開くから、お札が見やすい。数えやすい。出し入れもスムーズ。極めて使いやすい。

気持ちよく使うためのキモである「お札の滑りやすさ」も、リュテスの財布ではきちんとデザインされている。内装の革は、ミネルバリスシオ。サラリとしたスムースな革だから、お札が滑りやすいのです。

反対側は、革の裏面。スムースに加工されているため、お札がひっかかりにくい。

革には「表」と「裏」があります。裏面は「繊維」がむき出し。ザラリとした質感のため「滑り止め」としての効果はありますが、お札を出し入れするときに引っかかることがあって、快適とはいえません。

収納枚数は10枚くらいに抑えた方が良いと思います。新品のときは、ハリが強くて財布が開いてしまう。使い込んでいくとおさまるでしょう。

リュテス以外にも、ミネルバの財布を使ってきた分かるのだけど、ミネルバは徐々にしなやかになります。少しずつ、よりスリムになっていくはず。これは後日ご紹介できればと。

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コイン

PRYM社製の高級ホック。丈夫で美しく、開け締めするときの音が心地良いです。

ここも本作のコダワリです。前面は「革のくるみボタン」になっている。革で包むことで、金属が見えないようにしているんです。

金属が見えると、革とのコントラストが生まれる。だから、革の美しさに集中できない(金具の美しさを楽しめるメリットはあるのだけど)。
ミッレフォッリエ コードバン

本作はミネルバの美しさを味わうためのデザイン。さらに、革にだけ触れる体験もデザインしているわけです。

コインポケットは、すべてミネルバリスシオ。柔らかい革で、かぶせの厚みも1mmほどのため、長期間使っているとシワが出てくるかもしれません。ただ、抜群のエイジングを見せてくれるため、気にならないでしょう(エイジングは後述)。

ポケットは両マチ構造。収納力もあって、15枚くらい入ります。

ガバっと開くので見やすく、取り出しやすい。

構造上、コインを使うときは「縦持ち」になります。クラシックな二つ折り財布と異なる持ち方です。最初はちょっと戸惑うかもしれません。ただ、すぐに慣れるし、むしろ使いやすく感じます。

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カード

収納ポケットは4箇所。合計5〜6枚のカードを収納できます。

各ポケットを解説していきましょう。

カードポケット1

完全に閉じられていない。あおりポケットです。

マチが無いため、1枚だけ。
カードが顔をだすので、出し入れしやすいです。

革ではさむだけ。カッチと留める構造ではないため、「縦持ち」したときにカードが落ちないかちょと心配。今のところ大丈夫そうですが、重要なカードなどは避けたほうがいいかもしれませんね。どうせ捨てるもの、たとえば折りたたんだレシートなどを入れておくといいかもしれません。

カードポケット2

スリットになっていて、カードを挟ませるデザイン。
ここには2〜3枚のカードを収納できます。

このポケットの構造が、スゴイ。
2箇所、ステッチされています。

カードを入れるときは、ななめに挿して、奥にずらしてはめる。

収納したカードは、真っ直ぐに引っぱっても抜けない。
ステッチによってガードされるからです。

カードを出すときは、ななめに引き出すかんじ。

貴重なカードを収納するのに最適なスペースです。

カードポケット3

さらに奥も、あおりポケット。

ここにも1〜2枚収納できる。

カードポケット4

コインポケットの奥。

ここはカードが完全に隠れてしまうため、出し入れしにくいです。
持ち歩きたいけれど、あまり使わないカードを入れましょう。たとえば免許証、保険証などを入れるのに最適なスペースです。

素材

イタリアのオイルレザーを贅沢に使用

本作で使われる、二種類の革。
どちらも、イタリアのタンナー、バダラッシカルロ社の代表的なオイルレザーです。

ミネルバリスシオ

本作の内装に使われる素材は、ミネルバリスシオ。

スムースでマットな質感。サラリとした触り心地です。世界にはさまざまな革があるのだけど、ミネルバの特徴をひとことで説明すると、「世界一エイジングが楽しめる革」。これに尽きます。

マットな質感は、最初だけ。
色・ツヤの変化する劇的なエイジングを楽しめます。

ミネルバボックスのエイジング。オルテンシアの色艶の変化

カードポケットの一部と、お札入れの奥のカラーは、プルーニャ。深みのある大人のムラサキです。内装の奥に使うところがニクイ。

本作はカラーバリエーションがいくつかあります。
それぞれ、2色のミネルバリスシオが使われているので、お好きなものを選ぶと良いでしょう。ちなみに、ナポリなどの淡いカラーの方が劇的に色の変化を楽しめます。

プエブロ

外装の素材は、プエブロ。

プエブロ、ミネルバリスシオの表面を加工することで、毛羽立った表情に仕上げた革です。

部位によって「毛羽立ち具合」は違うので、個体差を楽しめる革です。
いくつかプエブロを愛用してきたのだけど、本作の毛羽立ちは控えめ。

毛羽立ちのある部位に触れると、まるで和紙のような少しザラッとした手触り。

これがエイジングすると、毛羽立ちが寝ていきます。表面がスムースになるため手触りもスムースに変化するんです。

プエブロもミネルバも、色・ツヤの変化を楽しめる素材です。

プエブロ ペトローリオのエイジング。色、ツヤ、質感、手触りの変化

コンパクトな二つ折り財布

本作のサイズは、W100 x H90mm。一般的な二つ折り財布より、ずっと小さい。

ヒミツは、札入れの構造。財布の端っこ、ギリギリまでお札がきていますね。これがコンパクトのキモ。

一般的な二つ折り財布では、札入れの両端がステッチされ、「コの字型」に閉じられている。この構造の場合、お札を見やすく・取り出しやすくするために、お札の収納スペースを長くしています。だから、財布が大きくなる。
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リュテスのコンパクトウォレットは、札入れを短くすることで、財布をコンパクトにしているわけです。しかも、使いやすさも向上させて。

厚みはありますが、使っていくと革のハリも収まる。少しずつスリムになっていきます。

オーダーメイド

Mens Leather Storeなら、オーダーメイド可能。

カタチや使う革の種類は変更できません。
以下のパーツの色を変更できる、カラーカスタムオーダーとなります。

  • 外装の革
  • 内装の革
  • クリップ
  • ファスナー

美しい仕立て

くるみボタン

ボタンの頭が革になっていますね。これは、「くるみボタン」と呼ばれる仕立て。薄くスライスしたミネルバをボタンの頭に包んで仕立てたものです。シワがなく、丸みのあるくるみボタンは技術の高さの証です。

リュテスは「コインケース」でも美しいくるみボタンを楽しめます。

手縫いのステッチワーク

少しナナメの、立体感のあるステッチワーク。手縫いです
糸の素材は、リネン。光沢が控えめのマットな表情だから、革の美しさを邪魔しません。

手縫いは、財布の表裏を交互にハリを通していく技法。とても時間がかかるんです。
糸を引く向き、力加減を調整しないと均一な表情には仕上がりません。

2色のステッチを使ったデザインも面白いですね。

コバ

凄い。WILDSWANSのファン(私です)でも、満足できる仕上げです。

3枚以上の革を重ねているエッジ。しかし、革の断面が分からないほどにスムースです。写真ではお伝えしにくいのですが、指が映るくらいに光沢があります。

つるりとした質感で、触っていて気持ちいい。

プエブロもミネルバも、柔らかい革です。だからコバを磨きにくい(下手に力を入れると曲がってしまう)。時間をかけて丁寧に仕上げられています。

捻引き

革のふちに引かれたラインを捻(ねん)といいます。どのパーツも捻が引かれています。キリッと引き立つ。美しい仕上げです。

ロゴ

ブランド名は目立たない型押し。上質な素材、上質な仕立てのプロダクトにおいて、ロゴを主張する必要はありません。

あとがき

一般的な二つ折り財布と比べると、少し高価。
でも、内装まですべてイタリアの高級レザーを使い、細部まで丁寧にハンドメイドされている。正直、このレベルの製品でこの価格なのは、かなり良心的です。

さらに独特のルックスがカッコよくて、(失礼ながら)メジャーブランドでは無いため、人と被らない。個人的にとてもオススメです。

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