今回ご紹介するのは、小さな財布『DUN FOLD』です。
特徴は以下のとおり。
- 極めて小さくて、極めて薄い
- カード3〜5枚、お札6枚の最小限の収納
- きめ細やかで、サラリとした牛革を使用
徹底的にコンパクトを追求した財布で、現金をあまり持ち歩かない人にはまる財布です。
本ページではDUN FOLDの使い勝手や特徴、メリット・デメリットについて、分かりやすく解説します。
スペック
ブランド | DUN WALLETS |
---|---|
商品名 | DUN FOLD |
収納力 | ★☆☆☆☆ |
お札入れの数 | 1 |
お札の枚数 | 6〜8 |
コインの枚数 | 0 |
カードの枚数 | 3〜5 | サイズ | W94×H65 x D8mm | 重さ | - |
素材 | 牛革 |
カタチ・構造
手のひらにすっぽりと収まってしまうくらいのコンパクトなボディ。「小さい財布」にカテゴライズできます。
ボディサイズは国際規格のカードサイズと比べて、縦横+10mmほど。極めて小さい。
さらに、極めて薄い。実測値で8mmほどしかない。
外装は一枚革で作られていて、余計なステッチが一切ない。スムースでサラリとした表面。きめ細やかな肌目で微細なシボが並びます。
使用している革は明らかにされていませんが、カーフかキップだと思います(子牛の革)。ハリがほとんどなく、柔らかくて気持ちいい質感です。上質な革の手袋を触っているような感覚。大人の牛だとここまでの質感にはなりませんから。
ブランドロゴが印字されたメタルプレートが添えられています。ヘアライン加工されていて、高級感があります。
内部構造も、一般的な財布とは異なります。
開くとこんな感じ。三つ折り構造になっていて、非常にシンプルです。
一般的な財布にある「マチ」構造が一切ありません。つまり、「たくさんのアイテムを収納すること」はできないのです。「小さくて薄い」を優先した財布といえます。
使い勝手
カード、お札、コインをどのように使えるのか、解説しましょう。
カード
収納箇所が3つあります。
ボディ背面
本体の背面に、スリット状のポケットが備わっていて、カードを収納できます。
カードを奥まで差し込んで、少し顔を出すサイズ感。
後述しますが、DUN FOLDを開くと「お札が丸見え」になります。財布の中身が明らかになるため、少し心配になるかもしれません。
そこで、この背面ポケットが活躍します。財布を開かなくても、サッと取り出すことができる。クレジットカードを入れておけば、抜き出してお会計完了。便利で安心、スマートです。
SuicaなどのICカードを入れておけば、これで決済できるし、改札も通ることができる。薄くて邪魔にならない。カードやお札も収納できるパスケースとして利用するのもアリでしょう。
スリット幅はカードサイズぎりぎり。収納できるカードは1枚だけです。国際規格よりも大きなカード、例えばクオカードは入りません。
薄いカードなら2枚入る。革が馴染んできたら、厚みのあるカード(クレジットカードなど)も2枚入るかもしれません。
しかし、DUN FOLDの「スリムさ」を活かすなら1枚のほうが良いでしょう。重ねて入れる構造でマチもないため、2枚入れたらカードを選別する手間がかかります。使いやすさの点でも1枚がおすすめ。
隙間が1mmもないため、逆さにして勢いよく振ってもカードは落ちてきません。
余幅がないジャストサイズだから、カードを「真っ直ぐ」にの出し入れする必要があります。慣れれば、むしろ良く思える。ピッチリとして気持ちいいのです。
内部ポケット1
DUN FOLDを開くと、中にもポケットがある。
こちらも「スリット構造」で、マチはありません。カード1枚がいい。
こちらは横にカードを入れます。クオカードも入りますね。
奥まで差し込んだときに、カードが少し顔を出すサイズ感。
親指を滑らせるようにして取り出すことができる。使いやすいです。
内部ポケット2
同じ構造のポケットが反対側にもあります。
カードが顔を出すし、ブランドプレートが片側にだけ付いているため目印になる。左右対称のシンメトリな構造ですが、どちらにカードを入れていたか迷うことはありません。
お札
DUN FOLDの中央に、「帯」のようなパーツが見えます。
空洞になっていて、左右で貫通しています。ここにお札を挟み込みます。
収納するとこんな感じ。左右どちらからでもお札を出し入れすることができる。
お札を「帯で留める」感じ。帯の左右からはお札が見える状態になります。好みが分かれるところでしょう。
私は、abrAsusやマネークリップなどの「お札が見える財布」も使っているので、違和感ありません。人によるかなと思います。初めて「お札が見える財布」を使うなら、少し心配になるかもしれません。
さて、DUN FOLDは、お札がとても使いやすいです。
財布を開くと、お札の面が出ているから、見やすい。
パラパラと数えて、
そのまま取り出す感じ。マネークリップに近い使い勝手です。
財布の向きによって、取り出し方が変わります。
横にして、左手の親指で左側のお札を押さえ、右側の親指で右側のお札面をスライドさせると、1枚ずつ取り出せます。これも便利。
お札を入れたら、DUN FOLDを畳み込んでポケットにしまう使い方になります。
DUN FOLDの薄さを活かすなら、5〜6枚までにした方がよいでしょう。
ボタンなどで留める構造がまったく無いため、お札を重ねるほどに、財布が開きやすくなります。
DUN FOLDを閉じたあとに、財布をギュッとするか。
財布をたたむ前に、お札に折り目を付けたほうが良いです。
以下は8枚。
6枚でも少し開く。構造的にカチッと閉めることは難しいですね。
DUN FOLDをラインナップするブランド、DUN WALLETはオランダのブランドです。ユーロ圏で使われる紙幣、「ユーロ」は日本紙幣よりずっと小さい。ユーロやドル紙幣を収納するなら、より快適に使えるかもしれません。
コイン
収納できません。収納スペースがそもそもありません。
DUN FOLDがオールインワンの財布にはなれないのです。
コインも使うライフスタイルなら、コインケースを別に持つ必要があります。
特徴
極めてスリム、極めてコンパクト
薄さ、小ささをウリにした財布はたくさんありますが、DUN FOLDはダントツです。
縦横のサイズだったら小さい財布abrAsusの方が小さいのだけど。
小さい財布abrAsusやストラッチョより、DUN FOLDは薄い。
コインを収納できる財布と比べるのはフェアではないのだけど、
コインの収納を諦めることでDUN FOLDの方が圧倒的にスリムになるのは事実です。
最小限に抑えることで、収納したあともミニマムなサイズを実現しています。
RFID搭載
スキミングを防止するRFIDが搭載されているとのこと。
カード情報を抜き取るのを予防するためのシステムですね。
DUN FOLDに限らず、ベルロイや、THE RIDGEなどの海外の財布では搭載されているものがありますね。海外で使うなら必要なのかな。日本の財布ではあまり搭載されていない機能。
DUN FOLDはどんなスタイルにフィットするのか
コインが入らないし、カードもたくさん入るわけではない。制約の多い財布です。
現金を使わない生活なら、まったく問題ないでしょう。
また、スーツにも最適です。
財布を収納するのに最も相応しいのが、スーツの内ポケット。
厚み20mmが、シルエットをキープできる限界です。DUN FOLDはお札とカードを収納しても20mm未満。スリムで軽く、柔らかい。だから邪魔になりません。
キャッシュレス社会に活躍する財布ですね。
あとがき
コインは入らないし、カードもお札もたくさんは入らない。DUN FOLDは使い手を選ぶ財布です。
必要最小限だからこそ、お札やカードを入れたあとも、最小サイズを保つことができる。ミニマムに設計された財布なのです。
現金をほとんど使わず、最低限のカードとお札を持ち歩きたい。
コインケースを別に持つから、とにかく小さくて薄い財布がいい。
であれば、DUN FOLDを検討してみてはいかがでしょうか。