ベルロイ(Bellroy)はオーストラリアのレザーブランド。
「毎日の必需品を効率良く運ぶ」をコンセプトに、スリムでコンパクトな財布をラインナップしています。
今回紹介するのは、そのベルロイの財布「Note Sleeve」。
2016年にモデルチェンジした、新型(新スタイル)です。
NoteSleeveはベルロイの財布の中で、人気No1。
使い勝手も含めてホントのところをしっかりとご紹介します。
ベルロイを検討されている方は、参考にしてみてください。
スペック
ブランド | Bellroy(ベルロイ) |
---|---|
商品名 | NoteSleeve |
収納力 | ★★☆☆☆ |
お札入れの数 | 1 |
お札の枚数 | 10-12 |
コインの枚数 | 5-6 |
カードの枚数 | 7-10 | サイズ | H103 × W85 × D11mm | 重さ | 41 |
素材 | 牛革 |
使い勝手
手に持つと、こんな感じ。
手のひらに収まるサイズ。
信じられないほど、コンパクトでスリムです。
ヒップポケットやスーツの内ポケットはもちろん、どんなポケットにも楽々収納できます。
NoteSleeveは、いわゆる二つ折り財布です。
パタンと閉じるシンプルなつくりで、留めるものはありません。
開くとこんな感じ。一般的な二つ折り財布と、中のつくりがまったく異なります。
一般的な二つ折り財布は、左右で機能が分かれています。カードポケットと小銭入れですね。
一方、NoteSleeveはカードポケットだけ。
まずは、独特の使い勝手から、NoteSleeveの特徴を紹介します。
カード
NoteSleeveのカードポケットは、とても面白いつくりです。
その使い勝手を紹介します。
取り出しやすい3つのカードポケット
財布を開くと、まずはカードが目に入ります。
左に1枚、右に2枚。
合計3つのカードポケットが用意されています。
- メインのクレジットカード
- サブのクレジットカード
- よく行くお店のカード
このように3枚に収まるなら、十分に使いやすいです。
一般的な二つ折り財布のカードポケットは、大体3段です。ほとんど違いが無いとお考えください。
ポケットは、革に切れ込みを入れたつくり。
出し入れすることが多いため、ダメージも受けやすい場所ですが
しっかりと返し縫いされているので、耐久性もそこそこありそうです。
プルタブで引き出す、セカンドカードポケット
財布の中央から顔を覗かせる、プルタブ。
プルタブを引き出すと、カードが現れる、NoteSleeveだけの面白いギミックです。
力を入れなくてもサッと引き出すことができます。
あまり使わないカードを入れておくのに最適なスペースとお考えください。
引き出したとき、カードは重なった状態です。段状のポケットと比べて、見やすいとはいえませんが、そもそも普段使わないカードを入れるなら、あまり気にならないでしょう。
自然と、最後に使ったカードが、上に重なっていきます。
よく使うカードほど、取り出したときに上になっていますから、使いにくいとは感じないんですね。(一番下にあるカードほど、使わないということです。一番下にあるカードがいつも同じなら、そのカードは不要かもしれません。NoteSleeveから取り出してカードケースに入れることで、もっと身軽に、快適になるはずです)
クレジットカードなどの厚みのあるものなら、4枚ほど収納できます。
新品のときは4枚が限界とお考えください。時間とともに、革は馴染んできますから、もう少し入れることができるようになるはずです。
使い終わったら、すっと優しく押してあげると、スムーズに収納されます。
隠しポケットにもカードを収納
2つのカードポケットの背面にも、カードを収納できるポケットがあります。
しっかりと奥まで収納するとこんな感じ。
ギリギリのサイズ感はさすがですね。
2枚ほど収納できます。
隠れたカードポケットですから、普段は使わないけれども持ち歩きたいもの。
例えば、免許証や保険証などを入れておくと便利です。
「いつもここに入っている大切なカード」として覚えておくと、迷わずカードを出せます。
NoteSleeveの公式カード枚数はMax11枚となっています。
無理なく(財布を膨らませすぎない程度に)使うなら、7-8枚とお考えください。
(革が馴染めば、もう少し入るようになるでしょう)
カードポケットごとに、使い勝手が違います。
いわゆる「小さな財布」の中で、使いやすさと自由度の高さはトップレベルです。
長財布のように、「ずらりと並ぶカードからセレクトする」といった使い方はできませんが、よく使うカードが3枚に収まるなら、スリムさと使い勝手のバランスが取れた素晴らしいデザインです。
お札
札入れはこちら。
一層のシンプルなつくりです。
収納できる枚数は10枚ほどとお考えください。
パタンと閉じるだけですから、たくさんのお札を入れると、自然と開いてしまいます。
一般的な二つ折り財布が収納できる枚数は、15-20枚程度。
それに比べ、NoteSleeveは少なめといえます(小さなマチにしているからこそ、スリムに仕上がっているわけです)。
コンパクトに、スリムに持ち歩くコツは、なるべく詰め込みすぎないことです。
こちらは、1万円札を入れたようす。
日本のお金のためにデザインされたんじゃないかと思うほど、ギリギリのサイズです。
今回紹介しているのは、「新型NoteSleeve」です(海外ではVer2として販売されています)。改良して、お札ポケットを2層にすることもできたでしょう。
新モデルでも1層にとどめたのは、スリムなボディを優先したということでしょう。ベルロイが大切にしていることは「貴重品をコンパクトに持ち運ぶこと」であって、「たくさんのものをひとまとめにすること」ではないんですね。
Ver1の発売から数年。今も「世界一小さな二つ折り財布」の座をキープしているのは、徹底的に小ささにこだわっているからです。
コイン
お札ポケットの中に、フラップがあります。
これがコインを収納するスペース。
フラップを開けると、スリットがあり、コインを収納できるようになっています。
数枚入る程度とお考えください。(NoteSleeveはたくさんのコインを持ち歩くのは苦手です)
一般的な小銭入れとは、扱う所作も違いますから、少し慣れが必要かと思います。
ちなみに、私がNoteSleeveに求めるのは「スリムに持ち運ぶ」こと。
ですから、小銭を入れるくらいならカードを一枚でも多く入れたいと思います。
使い勝手のまとめ
NoteSleeveは、コンパクトでスリムな財布。
「持ち歩く快適さ」を大切にしているため、たくさんのお金を持ち運ぶのは苦手です。
無理なく入れるならこんな感じです。
- お札10枚
- コイン数枚
- カード7-10枚
注目すべきは、カードの枚数です。
いわゆる「小さな財布」に比べて、3-5枚ほど多く収納できます。
(例えば、薄い財布abrAsusは5枚しか収納できません。)
利用スタイルから考えると、クレジットカードや電子マネーをよく使う人にとって、NoteSleeve以上のものは無いでしょう。
小銭入れは使いやすいとは言えませんが、小銭を別に持つならまったく問題になりません。
むしろ、NoteSleeveのスリムさが、より一層活かされます。
世界一スリムな二つ折り財布だからこそ、スーツの内ポケットはもちろん、すべてのポケットで快適に持ち歩けるわけですね。
逆に、以下の人にはあまり向かないと思います。
- お金をたくさん持ち歩きたい
- 小銭もお札も1つの財布で管理したい
「たくさんのお金をひとまとめにする」機能なら、ラウンドファスナーの長財布がNo1です。
特徴
NoteSleeveの使い勝手以外の特徴を紹介します。
スリム&コンパクト
革の重なりを最小にし、必要最低限を持ち歩くことをコンセプトにデザインしたのがNoteSleeveです。一般的な二つ折り財布と比べてみると、圧倒的に小さいことに驚きます。
お金やカードを入れたときに財布が大きくなるのは当たり前ですが、NoteSleeveはモノを詰め込んだときのサイズが、スリムに、快適になるようにデザインしたとのことです。
一般的な二つ折り財布との比較
お札10枚、カード8枚を入れて、比べてみました。
正面から見たのがこちら。
この時点でもかなりコンパクトなのが分かってもらえるでしょうか。
横から見たのがこちら。
半分ほどの厚みしかありません。
このスリムさこそが、Note Sleeveの特徴です。
ポケットの膨らみも抑えられるので、スーツの内ポケットはもちろん、さまざまなポケットにスッと収納できます。身軽さ・快適さはバツグンで、本作を超える二つ折り財布はありません。
シンプルで美しいデザイン
余計な装飾が一切なく、どこから見てもコンパクトさが伝わってきます。
ベルロイの財布だと示すのは、外装のブランドロゴのみ。目立たないようにあしらわれています。
NoteSleeveは革財布です。
極小のシボがある表情は、マットでサラリとしたさわり心地。
落ち着いた仕上がりになっているので、ビジネスシーンでも十分に使えます。
使われている革は、ベジタブルタンニン100%でなめされたものです。
使い込むことで、色は深みを増し、ツヤが生まれる、エイジングを楽しめる革なんですね。
実は、日本に流通する革のうち、90%はクロムなめしで作られたものです。
クロムなめしの革財布は、キズや水に強い特徴がありますが、エイジングは楽しめません。
豊富なカラー
カラーは全12色。
落ち着いたものから、ビビッドなものまでラインナップされています。
スキミングガードモデルもある
カード情報の不正読み取りを防ぐ機能が付いたモデル(RFID対応版)もあります。
日本では、まだスキミングの被害があまり出ていませんから、これは好みで選べば良いでしょう。
3つのカラーで展開されています。
安心の3年保証
NoteSleeveは3年間の保証付き。
財布にトラブルがあれば、ベルロイが保証してくれます。
毎日持ち歩く財布で保証があるのは、自信の現れでしょう。
特にNoteSleeveはヒップポケットに突っ込む人も多いはず。
ダメージを受けやすい使い方をしても安心です。
保証を受けるときには、購入の証明が必要とのことですから、レシートなどを持っておきましょう。
パッケージ
ダンボールのようなパッケージは、ベルロイの特徴です。
製品やパッケージに有害な物質を使用しないという、ベルロイのブランドコンセプトにマッチしていますね。
購入したアイテムを開ける時間は、もっともワクワクできる瞬間だと思います。
パッケージは簡易ですが、ベルロイのロゴがあしらわれていたりと、遊び心が活かされたデザインとなっています。
ベルロイの財布で迷ったなら、COIN FOLDとの比較
ベルロイの財布は、すべてコンパクトでスリムな仕上がり。
その中で、カード、コイン、お札をオールインワンで収納できるものは2つだけ。
本作Note Sleeveと、COIN FOLDです。
どちらもスリム&コンパクト。
10mmに満たないほどですが、NoteSleeveの方がコンパクトです。
ではどちらがオススメなのか?
それは、使い方によります。
ざっと、その特徴をまとめるとこんな感じです。
NoteSleeve | COIN FOLD | |
---|---|---|
カードの使いやすさ | ★★ | ★ |
コインの枚数 | ★ | ★★ |
コインの使いやすさ | ★ | ★★ |
お札の枚数 | ★ | ★★ |
その特徴から、おすすめを言うなら、こんな感じですね。
カード決済が多く、コインをあまり重視しない人は、NoteSleeveがおすすめ。
そこそこのお金を持ち歩きたい人は、COIN FOLDがおすすめです。
どちらもスリムでコンパクトです。
異なる特徴を持った財布ですから、あなたのスタイルに合う方をセレクトするのが一番です。
あとがき
ベルロイに出会うまで、「コンパクト」といえば、日本のお家芸だと思っていました。
事実、「小さい財布abrAsus」をはじめとする、日本ブランドの「小さな財布」はたくさんあります。
それらと比べると、ベルロイのNoteSleeveは、以下の特徴を持っています。
- スリムかつコンパクト
- カードをたくさん収納でき、使いやすい
- 上質な革を使っている
カードをよく使う人にとって、NoteSleeveは最高の財布になるはずです。
「たくさんのお金を持ち歩くこと」をあきらめて、「本当に必要なモノだけ」を持ち歩くことにする。その結果「モノを持たない快適さ」を実感できるはずです。
スーツでも、ジーンズのヒップポケットでもスッポリと収まるスリムな財布。だからこそ、財布を持ち歩くシーンを、グッと快適にしてくれるんですね。
日本でもApplePayが始まりましたね。
財布にたくさんの収納を求めることは、だんだん少なくなるのかなと思います。