さまざまなブランドから名刺入れがラインナップされています。似たデザインのものが多く、どれを選べば正解か、分かりにくいはずです。
オーソドックスな名刺入れから、ユニークなものまで、これまで10以上の名刺入れを利用してきた経験から、本ページでは「間違いのない名刺入れ」を切り口にわかりやすく解説します。
本ページは2部構成です。
前半は、名刺入れのまとめ。以下を条件に、厳選しました。
- シンプルなもの
- 使いやすいもの
- 上質な素材で作られているもの
- 仕事で使える、シンプルで美しいもの
後半は、名刺入れの選び方。間違いのない名刺入れを選ぶポイントを押さえましょう。
人と違うユニークな名刺入れをお探しの方は、ぜひ参考にしてみてください
名刺入れのまとめ
YUHAKU ベラトゥーラ名刺入れ
ポケット | 3 |
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サイズ | W108×H64×D14mm |
素材 | イタリア産ベビーカーフ×キップ |
カラー | Blue/ Wine/ Purple/ DarkBrown |
日本の革工房、YUHAKUの特徴は、独特の色使いにあります。
YUHAKUの染職人がいくつもの染料を重ねて生み出したグラデーションが醍醐味です。
奥行きのある透明感と、繊細に混ざり合う色のハーモニーを楽しめる名刺入れは本作だけです。個人的には、日本一美しい色合いの名刺入れだと思います。
機能的にも優れています。背面にもカードポケットを備えているので、名刺以外も収納可能です。
YUHAKUは本作以外にもブライドルレザー、クロコダイルを使った名刺入れをラインナップしています。
どれもYUHAKUの美しい染色が施された逸品ですから、色で勝負したい方にオススメのブランドです。
カルトラーレ OR
ポケット | 2 |
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サイズ | W105×H70×D23mm |
素材 | イタリア産牛革 シビラ |
カラー | Black/ DarkBrown/ Navy/ Pistachio/ Orange |
機能的な革製品をつくる、カルトラーレの名刺入れです。
革のベルトで留めるデザインがユニークです。
ORは、奇抜なルックスだけじゃない。バックポケットでスムーズに出し入れできる使いやすさも備えています。
また、収納量に合わせて厚みが変わるのもユニーク。名刺の数が少ない方はスリムに携帯できます。
Crevaleathco リザード名刺入れ
ポケット | 4 |
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サイズ | W115×H70×D20mm |
素材 | イタリア産牛革×リザード |
カラー | Black/ Green/ Navy/ Brown |
メイドインジャパンをウリにするブランドには、高品質を求めたいものです。Crevaleathcoは日本トップクラスだと言えます。本作のスゴさは、素材とクオリティへのコダワリです。
通しマチの名刺入れで、たっぷり入ります。
開いたときに、リザードを楽しめるデザイン。一部にだけエキゾチックな表情を楽しめるのが本作のポイントです。
手縫いによる、立体感のあるステッチは、所有欲を十分に満たしてくれます。
安くはありませんが、日本トップクラスの技術で作られた上質な名刺入れです。
リュテス 名刺入れ
ポケット | 2 |
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サイズ | W115×H70×D19mm |
素材 | ミネルバリスシオ |
ユニークな構造、美しい手縫いが楽しめる革工房、リュテスの名刺入れです。
ユニークな構造の名刺入れです。カードの出し入れがしやすいです。
細部まで丁寧に、美しく作られています。所有欲を満たされる一品です。
BAHARI ガルーシャ名刺入れ
ポケット | 6 |
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サイズ | W106×H74×D20mm |
素材 | イタリア産ベビーカーフ×キップ |
カラー | Blue/ Wine/ Purple/ DarkBrown |
ガルーシャ(エイの革)を使った珍しい逸品です。
ひとつひとつのビーズが、光を取り込んでさまざまな表情を見せてくれます。
その表面はカッチリとした感触で、サラリとしています。
一般的な革のような柔らかな感じではありません。どちらかというと、鉱物に近い硬さを感じます。にも関わらず、革全体としては、しなやかさがある、不思議な素材です。
この硬さのおかげで、まったくキズが付かないのも嬉しいポイントです。
機能性もバツグンです。ポケットが備わっているので、仕分けもしやすいですね。
シンプルなものもから、美しいデザインが施されたものまでラインナップが豊富ですから、きっとお気に入りが見つかるはずです。
大変珍しいお品ですから、人と被ることはまずないでしょう。
ユニークな名刺入れが欲しい方におすすめです。
キプリス ボックスカーフ 名刺入れ
ポケット | 5 |
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サイズ | W110×H75×D15mm |
素材 | ボックスカーフ |
カラー | ブラック/ チョコ/ グリーン |
ビジネスシーンに添える、オーソドックスな名刺入れを探すなら、キプリスがNo1でしょう。
名刺入れだけで、30種類以上あります。革の種類がとても豊富。お気に入りの革からセレクトすることもできます。
中でもボックスカーフを使った名刺入れがおすすめ。ボックスカーフのきめ細やかな表情が映える、美しい名刺入れです。
ポケットも5つ。機能性も十分です。
安価なものから、最高級のコレクションラインまで幅広くあります。予算からプレゼントするのにもおすすめです。
エムピウ フェルマ マチ
ポケット | 2 |
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サイズ | W110×H80×D20mm |
素材 | ブッテーロ、マレンマ |
カラー | コニャック/ ナポリ/ オルテンシア/ グリージオ/ ブラック |
エムピウは機能的な革製品をラインナップする、日本の革工房です。
フェルマ マチは、革のフラップで留める、独特の構造を持った名刺入れ。
しっかりと名刺を守る安心感と、1アクションでオープンできる気軽さ。このバランスがとれた一品です。
参考:フェルマ マチのレビュー
エムピウ チェント2
ポケット | 2 |
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サイズ | W110×H70×D20mm |
素材 | ミネルバリスシオ |
カラー | コニャック/ ナポリ/ オルテンシア/ グリージオ/ ブラック |
エムピウの、もうひとつの名刺入れ。上下にフラップのある特徴的なデザインです。
収納量によって厚みが変わるので、少ないときはスリムに携帯できます。
私はカードケースとして愛用しています。厚みのあるカードも20枚は入ります。名刺入れの中ではトップクラスの収納量です。
チェント2をおすすめする理由は、ミネルバリスシオが使われていること。先に説明したミネルバボックスと異なり、スムースタイプのレザーになります。違いはシボの有り無しだけですから、スムースタイプが好きならミネルバリスシオがおすすめです。
ココマイスター マルティーニ名刺入れ
ポケット | 3 |
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サイズ | W109×H76×D15mm |
素材 | ミネルバボックス |
イタリアの老舗タンナー、バダラッシカルロ社の代表作、ミネルバボックスを使った名刺入れです。緻密なシボによって、美しい表情と、やさしい手触りを楽しめる逸品です。
ミネルバボックスの魅力の1つが、グングンと進むエイジングです。たっぷりとオイルを含んでいるので、使うほどにツヤが生まれてきます。
この変化が劇的に早く、わずか数ヶ月で色やツヤがハッキリと変化していきます。エイジングも楽しみたいという方にオススメの名刺入れです。
特に彩度の高い「リモンチェ」は色がかなり濃くなっていきます。
ツヤを楽しみたい方は暗色のカラーを、色の変化も楽しみたい方は淡色の「リモンチェ」をセレクトすると良いでしょう。
ちなみに、シボの無い革、ミネルバリスシオを使った「マットーネ名刺入れ」もラインナップされています。
ただ、私のおすすめは、やはり「マルティーニ」です。内装も含めミネルバボックスが使われているからです。(「マットーネ」をおすすめしない理由はヌメ革が使われていること。汚れが目立つようになるからです。)
名刺入れの選び方
ビジネスシーンに添えるアイテムですから、間違いの無いものをセレクトしたいですよね。
まずは、長く愛用できる名刺入れを見分けるポイントをご紹介します。
シーンに合うものをセレクトする
名刺入れは、自分のためのものではありません。
自分の名刺だけでなく、お相手の名刺を大切にしまうための道具です。
机の上に名刺入れを置いて、商談を進めることもあります。
ビジネスシーンに添える、人に見られるアイテムなんですね。
カッチリとした仕事なら、実直、誠実、力強さなどを伝えられるルックスのものをセレクトしましょう。
一方、カジュアルが許されたお仕事なら、優しさ、華やかさ、ユニークさを印象付けても良いでしょう。(以下画像はエムピウ フェルマ 。公式サイトより引用)
つまり、名刺入れを使うシーンによって、最適なものは異なるのです。
どういったシーンで使うのか、押さえましょう。
ポケットの数で、セレクトする
ポケットの数は、名刺入れによって違います。
私のおすすめは2ポケット以上。
- 自分の名刺
- お相手の名刺
これらを分けて入れられないと不便に思うはずです。
3ポケット以上あると、さらに使い分けができて便利です。
- 自分の名刺
- お相手の名刺
- よくお会いするお相手の名刺
お気に入りの革からセレクトする
多くの名刺入れは革でできています。
で、この革が、名刺入れの表情を決める大事なポイントです。
革の表情は、マットなものから、シボが施されたもの。
コードバンのように、最初はマットでも、使い込むことでギラリとした光沢を身にまとうものなど幅広くあります。
お気に入りのカラーからセレクトする
ビジネスならブラックかブラウンあたりが一般的です。間違いありません。
デザインやカフェなどのお仕事であれば、お相手の目を惹く、少しポップなものをセレクトしても面白いと思います。
オススメできない名刺入れ
ヌメ革の名刺入れは、おすすめしません。
ヌメ革は劇的なエイジングを楽しめるので、好きな方もいらっしゃると思います。ただ、「見た人すべてが心地よく感じる」とは言えません。
使い込むことによる汚れが、どうしても目立つからです。名刺のインクが移ったりもする。そんな名刺入れに、名刺を入れられたら、お相手はどう感じるでしょうか?
繰り返しますが、名刺入れは自分だけのアイテムではないのです。相手に好意的な印象を与えるものをセレクトするのがベターだと思います。
あとがき
素材や色合い、または機能。
こだわりがある人ほど、名刺入れをセレクトするのが難しいはずです。
今回紹介したものは、どれもユニークな逸品ですから、人目を惹くことは間違いありません。
あなたのライフスタイルに合うものを手に入れましょう。