ITTA LEATHER パルマ ミニウォレットのレビュー。特徴、メリット・デメリットの解説

革工房ITTA LEATHER(イッタレザー)のパルマ ミニウォレットの使い勝手、特徴、メリット・デメリットについて分かりやすく解説します。なお、試供いただいてのレビューです。

特徴

パルマ ミニウォレットの特徴は以下のとおりです。

  • 三つ折りの、小さい財布
  • カードを7枚収納できる
  • 子牛の革(カーフ)を使用
  • 内装にも革を使った、贅沢で美しい仕立て

スペック

ブランドITTA LEATHER(イッタレザー)
商品名パルマ ミニウォレット
収納力★★★☆☆
お札入れの数1
お札の枚数10
コインの枚数15
カードの枚数7
サイズW105×H75×D30mm
重さ67g
素材牛革(カーフ)

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カタチ、構造

手のひらに収まるサイズ。「小さい財布」にカテゴライズされる財布です。

ストラッチョ小さい財布abrAsusよりは一回り大きめです。最小とは言えません。その代わり、上質な仕立て、長く使える耐久性、カードの収納量などに優れます(後述)。

素材はカーフ。子牛の革です。継ぎ目がないように、ぐるりと外装を覆うように贅沢に作られています。滑らかでサラリとしたカーフの手触りを堪能できます。

三つ折り財布としては、極めてユニークな構造です。

ラウンドしたフォルムは量産品では採用されないデザインです。革をたくさん使うし、縫製、コバの処理など、あらゆる点で難易度が上がるからです。高い技術の裏付けといえます。

ファスナーはYKKの最高峰、エクセラです。歯の美しさが段違いですね。こちらがコインポケット。つまり、コインに1アクションでアクセスできるわけです。

コインポケットの横には、隠しポケット。こちらにカードを収納できます。

シングルホックで留められています。本体をグッと押し出すことで、パチンと外れる。開きやすいです。

国産ホックのハシハトです。

ロゴは型押し。内側にだけあるのもGood。目立たなくたって良いですよね。

内側にカードの収納スペース。

さらに内側にお札の収納スペースです。

それぞれのスペースにカード、コイン、お札を分けて収納できます。

使い勝手

カード、お札、コインの使い勝手を解説しましょう。

カード

2箇所の収納スペースがあります。パルマミニウォレットは、小さいながらもプラスチックのカード7枚を収納でき、かつ、分けて整理できることです。

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隠しカードポケット

ほとんどの「小さい財布」はカードを取り出すときに財布を開く必要があります。

しかし、本作は革を「めくる」だけの最小限のアクションでカードが使用できます。

革をめくると、カードが顔を出します。ポケットがカッティングされていて、見やすく、識別しやすいです。

緩やかにカーブしたカットラインに指を添えやすく、そのまま引き抜くことができます。あれこれと財布を操作せず、直感的にカードを取り出せるのが本作のすごいところ。ただ美しいだけじゃない。機能的にも優れたデザインです。

また、SuicaなどのICカードを入れておけばタッチ決済も可能です。コンパクトな財布ですので、通勤時の定期代わりにもなりますね。持ち歩くものがひとつ減ります。なお、もう一つのカードポケット(後述)にSuicaを入れた場合、お金や他のカードと干渉しやすいためか、タッチが効きにくいです。

プラスチックのカードで2枚までが、フォルムが崩れず、使いやすさとのバランスが取れる限界かなと思います。2枚入れるなら、よく出し入れするカード1枚+Suicaの2枚が使いやすいかな。

硬いプラスチックのカードを収納するとコインポケットが開きにくくなります(カードによって「コインポケットも真っ直ぐなカタチ」がキープされるため、しなやかにポケットが開きにくい)。逆にいうと、カードによって、コインを入れても財布が膨らまず、小さくフラットなフォルムをキープできます。コインの使い勝手を考えると、カードは1枚がベストかなと思います。

ちなみに、3枚収納することもできるのですが、ちょっと無理がある。入れる枚数が多いほど選別の手間も増えるので、1〜2枚がおすすめ。このポケットはスマートに使いたいですね。

内側のポケット

ホックを開いた箇所にもカードポケットがあります。こちらは、使うまでにホックを開いて、三つ折りの状態から展開するアクションが必要になります。そのため、使用頻度の低いカードを入れておくと良いでしょう。

重ねて収納するタイプのポケット。Maxは5枚ほどです。

ポケットの内側にも滑らかな革が貼られています。さらに、ポケットにもゆとりがあるため、カードの出し入れがスムーズです。

お札

「革の裏面」はザラつきがあるため、お札の滑りがよくないのですが、本作は内側にも「革の表面」を添えることで、お札をスムーズに出し入れ出るように作られています。革を2倍使い、張り合わせ、縫いが必要になるため、安価な財布では絶対に採用されません。しかし、この手間をかけることで、見た目、機能、耐久性が格段に上がります(そのため、お値段も上がります)。

収納枚数は10枚がMaxです。プラス数枚入れることもできますが、ホックの締まりや財布のボリュームが出てしまいます。

ポケットが大きく開くから、お札が見やすく、数えやすい。かつ内装がすべすべしているため、出し入れで引っかかることがありません。

ストラッチョや小さい財布abrAsusと比べると大きい。逆に言うと、スペースに余裕があるため、お札をテキトウに入れたときにお札がはみ出しにくいです。慎重に操作する必要がありません。

コイン

コインポケットの内側にも革が貼られています。コインのすべりが良くなり、美観も良いです。手間がかけられていますね。内装が黒いため、コインの金属粉による汚れが目立たず、ずっとキレイなまま使えます(そもそも汚れが見えない)。

片方にマチがついています。

両方にマチのある財布と比べると、ガバっと開くとは言えません。ただ、数枚のコインならまとめて収納できます。収納量は15枚ほどがMax。もう少し入れることもできますが、財布が膨らんでしまって、小さなフォルムをキープできません。

ポケットが浅いため、そこそこ見やすく、選びやすいです。ただ、マチの無い方にコインが寄ると、ちょっと取り出しにくいかな。10枚以内なら問題ないですが、たくさんのコインを詰め込みたい人は向かないと思います。

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最大収納時の使い勝手

カード7枚、お札10枚、コイン15枚を収納してみました。これが本作のMaxかなと思います。お札とコインはもう少し入りますが、入れる量が多くなるほどカタチが膨らみます。

特徴

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インカス社 カーフを使用

素材はインカス社の、パルマ。非常に珍しい革です。

カーフとは、子牛の革のこと。成牛に比べると、きめ細やかな表情。手触りもスムースになります。質感としてはマイネに近いかな。とてもマットな質感でサラリとしています。オイリーさがほとんどありません。ミネルバやクロムエクセルのようなオイルレザーとは全く違います。

染料で染色されているのでしょう。牛のシワが見えます。

ぎゅっと押した場所、引っ掻いた部分は色が濃くなり、少し艶が出ています。エイジングを楽しめる皮革です。

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長く使える、丈夫なつくり

本作で使われる革は厚み、1mmほど。薄いから、小さくできるわけです。しかし、革を薄くするだけだと耐久性がなくなり、長く使うことができません。

そこで本作は、極薄にスライスした革を張り合わせて、強度が上がるように作られています。カードポケット内側も、札入れの内側もあらゆる箇所に革が貼られています。

2枚の革を張り合わせることで、耐久性が2倍以上になります。革の伸びを予防し、長く使えます。小さい財布なのに高価だと思うかもしれません。目に見えない部分まで手がかけられているからです。

クオリティ

コバ

革の断面を、コバと言います。コバは黒い染料が使われています。革の色は淡い色なのですが、コバを黒くすると引き締まりますね。

革を張り合わせたコバも面取りされています。触れたときに気持ち良くなるように手間がかけられていますね。

革のフチに引かれたラインを捻(ねん)といいます。見た目がキリッと引き締まりますね。カーブラインの美しさは高度な技術の証です。

革を張り合わせている部分は圧着されて、耐久性も上がります。

ステッチ

ピッチ間隔は広め。糸目が斜めに、綺麗に並んでいます。捻引きとあいまって美しいです。

あとがき

パルマ ミニウォレットはユニークで丁寧に作られた、小さい財布です。人と違う、上質な財布をお探しの方は検討してみてはいかがでしょうか。

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