本日ご紹介するのは、WILDSWANSのパスケース、ナビゴ(NAVIGO)。
ナビゴの機能は、定期カード+1枚のカードを収納するだけ。これ以上でも以下でもない、実にシンプルな「単パスケース」です。
1ヶ月ほど使ってみたので、その使い勝手などについて、鋭く迫ってみます。
スペック
ブランド | WILDSWANS |
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商品名 | ナビゴ(NAVIGO) |
収納力 | ★☆☆☆☆ |
お札入れの数 | - |
お札の枚数 | - |
コインの枚数 | - |
カードの枚数 | 2 | サイズ | W70×H100×D5mm | 重さ | - |
素材 | 牛革(サドルプルアップ) |
使い勝手
素材は、WILDSWANS定番のサドルプルアップ。
はじめはマットな質感ですが、使い込むことでギラリとした光沢を身にまとうオイルレザーです。いわゆる「育つ革」です。
スムースレザーのため、キズや凹みも生じます。そういったところも含めて「アジ」として楽しめる人にふさわしい皮革。
パスケースですから、改札口にタッチしますし、カバンの中に放り投げることもあるでしょう。つまり、「傷つきやすい」シチュエーションにおかれるアイテムなのです。(新品の美しさをずっと楽しみたいなら、ナビゴは合わないかもしれません)
サイズは、カードを一回りほど大きくした感じ。
使い方はカンタン。スリットにカードを入れるだけ。
奥まで入れると、少し顔を出すカタチになります。
ダメージを受けやすい箇所は、「返しステッチ」になっていて、安心感がありますね。しっかりとテンションがかかっているため、カードが抜け落ちることはありません。
ナビゴには、ラミネート板はありません(透明なプラスチックの板)。一般的なパスケースに、ほぼ確実に備わっているパーツをオミットしているのです。
これは、ラミネートが、傷つきやすく、目立つからでしょう。どんなに上質な革を使っていても、全面にわたるラミネート版がキズついているのでは、見た目がよろしくありません。
保護するものがないため、カードは「抜き身」の状態になります。当然のことながらダメージを受けやすいはず。ただ、カードがダメージを受けることで、一体どのような問題があるでしょうか?
個人的には無い。と思います。
たとえ、カードがキズ付き、みすぼらしくなったとしても、新しくSuicaを発行してもらえば済む話。お金もかかりません。
「ずっと使えること」とはシンプルさの追求です。ナビゴのように、余計な装飾がなく、痛みやすいパーツもない道具は、長持ちします。WILDSWANSといえば、「屈強な道具」として定評があるわけですが、それをもっとも再現しているのが、ナビゴなのかもしれません。革と糸だけで仕立てられた、シンプルで美しいパスケースは、ナビゴ以外にほとんど目にすることはないのです。
裏もシンプル。スリットがあるだけ。
こちらは、カードが見えなくなるデザイン。表面同様、すこしだけカードが顔を出します。弧を描くデザインによって、指を添えやすく、カードの出し入れがカンタンです。
特徴
WILDSWANSらしさ
シンプルなカードケースながら、ぷっくりとしたボリュームがあります。
このプロポーションこそ、まさにWILDSWANSらしさ。
サドルプルアップは、もともと厚みのある皮革。カードポケットの断層を見ると、そのボリューム感がハッキリとわかります(カード2,3枚分くらいの厚みがあるのが伝わるでしょうか)。
コバの仕上げも、WILDSWANSの代表的な意匠。美しいです。
カードラインにあしらわれた、太めの「念引き」、美しいステッチもごらんのとおり。
わずかにカーブした流麗なフォルムも、じつは機能美。
磨かれたコバと相まって、ギュッと握っても痛くありません。グニャリと曲がらず、ピンとしたフォルムを保ってくれる、非常に堅牢なつくりです。
小さなアイテムなのだけど、所有欲が十分に満たされる革のアイテムです。
あとがき
シンプルなパスケースで、上質な革を楽しみたいなら、ナビゴは間違いのない一品です。