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LAST CROPS ウォレットロープのレビュー。ROUGH-OUT SERIES Wallet Rope Horween Cordovanの特徴にせまる

日本の革工房、LAST CROPSのプロダクトを購入しました。
本日ご紹介する、ウォレットロープです。

特徴はこんな感じ。

  • 55cmの丁度よい長さ
  • 異なるサイズのフック付き
  • 丈夫で、表情豊かな編込みタイプ
  • 素材は、ホーウィンシェルコードバン

ウォレットロープは「財布を落とさない」ための最適なツールですね。

お探しの方は、ぜひ参考にしてみてください。

動画

使い方、革の質感が伝わるように動画にしてみました。

LAST CROPS Wallet Rope 特徴と使い勝手

使い勝手

長さは55cm(革の部分は40cm)。
身長170後半の男性が使って、長すぎず短すぎずのサイズ感。

ウォレットロープの長さは、もっとも大切なポイントです。長すぎると、装着時にダラシなくぶら下がってしまう。短いと、財布を使いやすい場所(お腹の前あたり)まで伸ばせない。

けど、「長さ」はあまり心配しなくて良いかと思います。
各ブランドからウォレットロープがラインナップされていますが、LAST CROPSに限らず丁度良い長さにしているはず。だって、昔からある定番アイテムですから。

革の素材は、ホーウィン社のシェルコードバン。
言わずと知れた、コードバンの最高峰のひとつですね。

細く断裁した2本のコードバンを織り込んで作られています。革を張り合わせたウォレットロープよりも、立体的でクラフト感のあるデザインですね。

もう片方は、断裁された革がまとめられているため、ボリュームがあります。

本作は、しっかりと仕立てられているため、長く使えそう。
ちなみに、「長く使う」なら、そこそこ老舗ブランドのアイテムを購入することをおすすめします。なぜなら、ちゃんとリペアしてくれるから。LAST CROPSに限らず、ポーターやエムピウ、WILDSWANSなど10年以上続くブランドは、修理してくれます。

ちなみに、本作の前に利用していたウォレットロープも編み込みタイプ。
以前のものは、旅行用として年に10〜20日ほどしか使ってなかったはず。使用頻度が低いとはいえ、氷点下のヨーロッパや、高温多湿の東南アジアなど、世界中を連れ回っていたので過酷な環境だったのでしょう。12年くらいで、編み込みが解けてしまった(とはいえ、10年以上使えたわけで満足)。

そして今回、品質に定評があり、修理も受け付けてくれるLAST CROPSをチョイスしたわけです。

さて、ロープの両端には、アイテムを繋ぎ止めるためのフックがついています。
それぞれ、サイズが違う。

どちらも同じような構造で、指で押すことでフックが開くデザイン。

まずは小さいフック。

開閉パーツが小さいので、ちょっと開け閉めしにくい。ただ、頻繁につけ外しするものでもないので、気にならないと思います。むしろ勝手にオープンしにくいので、安心です。

小さなフックには財布や、定期入れなどを取り付けます。
小さい財布abrAsus、旅行財布abrAsusのように、「ハトメ」があしらわれているものは、直接通せます。ハトメのサイズによっては通せないかもしれません。

フックを開いて、ハトメに通します。

引っ張っても、外れない。

フックとロープとの接合パーツは360度くるりと回ります。ロープがねじれることがなく、快適に使えます。

もう片方は、身体と繋ぎ止める部分。

こちらは大きめで、開きやすい。

ベルトループに通すこともできるけれど、おすすめしません。
私の場合、耐久性に信頼がおける登山ブランドのパンツでだけ、直接ベルトループに取りつけています。

ウォレットロープの役割は、財布を落とさないこと。これに尽きるはず。
ベルトループが切れて、財布を落としたら本末転倒です。

ベルト通しのキーホルダをかませた方が安全です。
LAST CROPSからはキーホルダ、『SATELITE』がラインナップされていますね。同じブランドで揃えた方が一体感があっていいかも。素材や色も合わせられるし。

ウォレットロープが腰から垂れるのは、抵抗があるかもしれません。ただ、高価なアイテムだから「旅行のときだけ」と割り切るのは難しい。普段も使わないと勿体ないですね。カバンに取り付けることもできるので、定期入れなどと組み合わせるのもイイですね。

特徴

ホーウィンシェルコードバンのウォレットロープ

本作の特徴は最高級のスムースレザー、「コードバン」を使っていること。

コードバンは、いくつかのタンナーが作っているのだけど、本作で採用されているのは、ホーウィン社のコードバン。世界最高峰のコードバンです。

参照:買う前に知っておきたいコードバンのホントのところ

色はナチュラルを選びました。
小さな面だから、ツヤの変化はあまり感じられない。けれども色の変化は楽しめると思ったからです。

ラフさと上品さを感じるルックス

小さなパーツなのだけど、景色を反射して映すほどに磨かれている。丸みを帯びた面のためか、ギラリとした光を放つ。

このルックスは好みが分かれると思います。
光沢が苦手ならLAST CROPSのウォレットロープは合わないかもしれません。落ち着いた印象になる真鍮製のパーツを使ったウォレットロープが、他ブランドからラインナップされていますので、そちらを検討してみてもいいかも。

ラインナップ

LAST CROPSのウォレットロープは、さまざまな素材でラインアップされています。

  1. マシュア社 サドルプルアップ
  2. ワルピエ社 マレンマ
  3. ホーウィン シェルコードバン

素材によって値段が違い、最大で5,000円ほどの差があります。シェルコードバンが最も高価です。

さて、どれがオススメかというと、正直、色にこだわらなければどれでも良いと思います(ナチュラル以外は、色の違いが顕著ではない。特にブラック、チョコならほとんど違いが分からないかと・・・)

ウォレットロープの革面が細いため、財布などの大きな面の革製品と比べると、「革の違い」を堪能できない。色艶のエイジングもガッツリとは味わえないため、あえて高価なコードバンをチョイスするメリットはそれほど無いかなと思います。

あとがき

何年も使えるものだからこそ、上質なウォレットロープをチョイスしたい。
であれば、LAST CROPSのウォレットロープは一考の価値あるプロダクトだと思います。