日本製のシンプルな長財布のまとめ。日本の職人技術が光る、かぶせ蓋タイプの長財布の特徴と選び方について

土屋鞄 コードバン 長財布

シンプルで上質な長財布が欲しい。

そう思っていざ探しはじめると、ブランドも長財布もたくさんあって選ぶのが大変です。

そこで今回は、上質な長財布を作るブランドからセレクトして紹介します。

革にこだわり、一流の職人が作るメイドインジャパンの逸品。
あらゆる財布のカタチ中で、一番使いやすい、「かぶせ蓋タイプ」に絞ってみました。

価格帯も示しますので予算に合わせてチョイスできます。

ぜひお気に入りの財布を見つけてください。

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かぶせ蓋の長財布について

ここでは、かぶせ蓋タイプをざっくりと紹介します。

かぶせ蓋財布って何?

YUHAKU 束入れ 内装

かぶせ蓋タイプとは、財布を開け閉めするためのパーツが一切無いもの。伝統的な長財布ですね。

スッキリとした仕上がりで、スマートな印象を受けます。どちかというと、男性に人気のある、財布の形です。

日本の技術の結晶

パット見、ものすごくシンプルなのですが、細部を見ると、いろんな技術が使われていることが分かります。

  • コバの磨き
  • 菊寄せ
  • 年引き

いずれも日本の職人だからこその仕上げです。
財布の見た目を引き締め、丈夫で長持ちさせるためのキモです。

日本の長財布は、こういった職人技の結晶です。組み合わせ、洗練させて、完成度を高めた結果、美しい長財布に仕上がるんですね。

余計な装飾がないため、素材やつくりの良さで勝負するしかないわけです。ごまかしが効かないんですね。

使いやすい

また、使い勝手が良いのもメリットの1つ。

開け閉めのアクションが最小ですから、財布を取り扱う所作もシンプルになります。
(ファスナータイプのように、ファスナーの開け閉めというアクションが必要ありません)

あらゆるシーンで使いやすい

オーソドックスでシンプルな財布ですから、カジュアル、フォーマルを問わず、様々なシーンで活躍します。

スーツでも快適に使える長財布

かぶせ蓋タイプの長財布は、スーツやジャケットを着こなす男性に特に人気があります。

シンプルなつくりですからスリムなものが多いんですね。
スーツの内ポケットに収めたときの快適さはダントツです。

※近年、財布のユニセックス化が進み、ラウンドファスナータイプは男性にも人気があります。ただし収納量が増える分、厚みも増します。
そのためスーツに合わせる財布としてはあまりオススメできません。

土屋鞄

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価格帯 18,000円〜44,000円
素材 ステア、カーフ、バッファロー、ブライドル、コードバン
種類 21種類

土屋鞄は1965年にランドセルの製造から始まった老舗ブランド。
名実ともに日本最高の革工房といえるでしょう。

2015年には軽井沢工房展をオープンし、実店舗としても身近に訪れることのできるブランドです。

多くの革製品を作り続けてきた伝統と技術は、財布にも活かされています。

公式サイトでは各アイテムの利用シーンや、エイジングの紹介がされていて、革好きにはたまらない作りになっています。
また、製作中のアイテムが分かるように紹介しています。
販売開始とともに売り切れる商品もあるため、販売開始時にメールがもらえるサービスを提供しています。

財布も人気のアイテムが揃っていて、フォーマルで使えるものも多様にあります。

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写真の財布は、コンフィオヌメ革長財布。
スタンダードな形で、同社の最軽量モデルです。
お値段も18,000円と手が出しやすい一品。
タンニン鞣しのヌメ革ですから革を育てる楽しみも味わえます。
初めて長財布を買う方にオススメです。

土屋鞄公式サイトで長財布を見る

AYAME ANTICO(アヤメアンティーコ)

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価格帯 27,000円
素材 牛革(ミネルバリスシオ、ミネルバボックス)
種類 2種類

アヤメアンティーコは、日本の革工房。
イタリア・トスカーナ地方のタンナー、バダラッシカルロ社の革を使った、シンプルで美しい財布に定評があります。

利用する革はミネルバボックスとミネルバリスシオのみ。
タンニンでなめされ、染料仕上げされた革は、革独自の風合いを活かしつつ、透明感のある美しい発色が特徴。世界中で愛される銘革です。

以下の財布は、ポルタフォーリオ クラシコ
アヤメアンティーコ 長財布

ミネルバボックス特有の、自然なシボ加工が美しい財布。

一方、こちらは、16タスキーネ ポルタフォーリオ
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ミネルバリスシオを内装にも使った、とても贅沢な逸品です。

カードポケットが両面にあり、16枚ものカードを持ち運べる機能性の高い財布。それなのに、20mmのスリムなボディを実現しています。

これらのミネルバという革は、しっかりとエイジングを楽しめるのも魅力の1つ。グングンと色味が深まり、ツヤが生まれてきます。いわゆる「育つ革」として、世界的にも有名な革なんですね。
さらに嬉しいことに、たっぷりとオイルを含んでいますからメンテナンス不要です。手の油分が適度に財布に移るので、オイルケアをしなくても、美しく変化するさまを味わえます。

美しさ、機能性、細部の丁寧な仕上げは流石はメイドインジャパンといったところでしょうか。小さな部品ひとつにこだわり、普段は目にしない内装も丁寧に仕上げられています。

オーソドックスながら、キホンを押さえた財布ですから、とてもおすすめの長財布です。

リーズナブルな価格帯で提供できるのは、余計な流通を通さない革工房ならではですね。

アヤメアンティーコの長財布を見てみる

safuji(さふじ)

safuji 製品

価格帯 25,000円〜31,000円
素材 牛革
種類 3種類

safujiは2010年創業、比較的新しい革工房です。

ご夫婦で始められたブランドで、一つひとつハンドメイドで作られています。

safujiの特徴は2つ。

1つは、とても使いやすいこと。
例えば小銭入れは、ガバッと大きく開きます。
safuji ミニ長財布 小銭入れの使い勝手
長財布の中で、これを超えるものはありません。

もう1つが、やわらかさを感じられるデザイン。
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財布の外側になるべくステッチが見えないように作っています。
革の生き生きとした表現風合いを最大限楽しめるんですね。

このために、手縫いで仕上げる部分がとても多い、手間のかかるつくり。
職人の技術力高さが分かる逸品です。

safujiの長財布を見てみる

safujiの中でも、機能性の高い財布をセレクトして紹介しているのがこちら。
気になる方はチェックしてみてください。

safujiの財布のまとめ。機能的×コンパクト×美しい財布の魅力をお伝えします
safujiは、財布やカバンといったレザーアイテムを得意とする革工房。 機…

キプリス(CYPRIS)

キプリス シラサギレザー 長財布

価格帯 16,000円〜80,000円
素材 キップスキン、ステアスキン、カーフ、ラムスキン、コードバン
種類 21種類

キプリスは1995年に始まったブランド。

株式会社モルフォが手掛ける、最高品質の財布をリーズナブルな価格で提供しています。
高級素材(リザード、クロコダイル)を贅沢に使用したブランド「CYPRIS COLLECTION」も展開しており、幅広い価格帯のニーズに対応しています。

キプリスは多数の職人をかかえる企業だけあって、シリーズ展開が豊富。
革ごとにシリーズが分かれていて、その中でもたくさんの形の財布を販売しているため、お気に入りのものが見つかるはず。

タンナーと協力した独自の素材や技法の取り入れにも積極的です。
例えば、写真の品もその代表的なシラサギレザーの長財布です。
兵庫県姫路市で牛皮を鞣して作ったシラサギレザーを使ったキプリス独自の製品です。

コンビ鞣しにより繊維の詰まったシワの出にくい下地。
使い込むことで光沢が増し、革独自の風合いを十分に味わえる素材です。
高度な技術で染色された革は、表面の独特なムラと透明感から他にはない高級感を漂わせます。キプリスの中では、ビジネスシーンで選ばれる財布として3本の指に入る人気製品です。

キプリスの長財布を見てみる

大峡製鞄

おおば

価格帯 32,400円〜51,840円
素材 ブライドル、カーフ、ベビーカーフ、コードバン
種類 26種類

半世紀以上続く老舗で、革職人歴50年以上の人材を多く抱える日本を代表する革工房です。

長財布はシンプルな形状の長財布しか作っていません。
気難しい職人魂が見てとれますね。

他ブランドと比べると少し高めの価格帯からのラインナップになっています。

写真の財布は、束入れ小銭入れつき
利用している革はサンタクローチェ® ・ヌーヴォ。
イタリアトスカーナ地方でバケッタ製法で鞣され、手染め仕上げされた最高級の革で仕立てた一品です。タンナーと大峽製鞄による共同開発の革ですから、大峡製鞄でしか楽しむことができない財布です。

大峡製鞄の長財布を見てみる

WILDSWANS

surfs

価格帯 31,320円
素材 牛革(サドルアップ)
種類 2種類

WILDSWANSは財布やカバンを得意とする革工房。
10年以上使えるアイテムを作ることで有名です。

WILDSWANSのかぶせ蓋タイプの長財布はわずか2種類。

中でもおすすめなのが、サーフス。

15mmととてもスリムなボディに、長財布としての使いやすさの基本をシッカリと持つ逸品です。

10年以上使える秘密の1つは、サドルアップという革。
ベルギーのタンナー、マシュアの銘革です。
ハリとコシ、丈夫さを合わせ持つオイルレザー。

サーフスもサドルアップを使っており、使うほどに、手に馴染み、色の変化、ツヤの生まれなどのエイジングを楽しめます。

ゆるやかなカーブを描いたデザインも美しく、ちょっとした遊び心を取り入れたい人におすすめの財布といえます。

WILDSWANSの財布を見てみる

Flatority(フラソリティ)

flatority 束入れ

価格帯 3,0000円〜
素材 コードバン、牛革(ブエブロ)
種類 2種類

Flatorityは創業50年を超える、老舗革工房。
カバンや財布といった革の小物を得意とするブランドです。

写真の品は、コードバンのお財布。
コードバンの仕上げを専門とする、レーデルオガワのコードバンで仕立てた逸品。

YKKエクセラニッケルと、極細のファスナーテープを使っています。
結果として、わずか15mmととてもスリムな財布。

近年、コーバンの価格は上がる一方。
本作は、寝かせてあった数年前のコードバンを使ったもの。
その当時の原価でのリーズナブルな価格設定となっています。

売り切れ次第、この価格での提供はできなくなるとのこと。

スリムなコードバン財布を探している方におすすめの長財布です。

コードバン束入れを見てみる

万双

万双コードバン 長財布

価格帯 24,000円〜
素材 双鞣和地、ブライドルレザー、コードバン、クロコダイル
種類 8種類

万双も老舗革工房の1つです。

「世界最高峰の品質」と「常識的な価格」を謳うだけあってリーズナブルな価格でシンプルな財布をリリースしています。
例えばコードバンの長財布は29,800円で手に入れることができます。

万双の財布にはブランドロゴがありません。
これは万双のこだわりの1つで、使い手と一緒に育っていくことを大切にしているからとのこと。
考えてみると当然ですが、革の質感やエイジングを楽しむのにロゴは不要です。
革財布の本質はロゴではなく、共に育ってきた時間だと考えれば納得できますね。
このコンセプトは、革の質にこだわる方ほど納得できるのではないでしょうか。

写真の品はコードバン 長財布(小銭入付)。
コードバンの1枚仕立てで仕上げた逸品です。
コードバンの特性は質感と耐久性。長く愛用できる財布になるはずです。
スーツの内ポケットに入れて違和感の無い仕様感と定評があります。

万双の財布を見てみる

GANZO

GANZO長財布

価格帯 29,160円〜270,000円
素材 カーフ、ブライドル、コードバン、リザード、オーストリッチ、クロコダイル
種類 40種類

GANZOの特徴は種類の豊富さにあります。
その数なんと40種類。シンプルで伝統的なフォルムの長財布のみでです。

公式サイトでは有名タンナーの上質な革で仕立てた財布がずらりと並びます。

財布によってはアイボリー、グリーンといった女性にも人気のあるカラーリングを揃えています。

写真は、THIN BRIDLE (シンブライドル) ファスナー付き長財布
表装にJ&E セジュイックのブライドルレザーを、内装にバダラッシィ・カルロ社のミネルバ・ボックスといずれも高価で人気のある革を贅沢に使った財布です。

GANZOの財布を見てみる

ソメスサドル

ソメスサドル 長財布

価格帯 21,600円〜32,400円
素材 ブライドル、カーフ、コードバン、
種類 13種類


実は国内屈指の馬具メーカー。

武豊氏などプロジョッキーが利用する鞍。
洞爺湖サミットでの8カ国首脳夫妻への鞄の贈呈などをしているブランド。
その品質と信頼性は確かなものです。

長財布はリーズナブルな価格帯です。
かぶせ蓋タイプの財布では、コインポケットが付いているものが3種類のみです。

写真はノーマン束入れ。
柔らかくシットリとした手触りの長財布です。

ソメスサドルの長財布を見てみる

ココマイスター

ココマイスター

価格帯 21,000円〜120,000円
素材 カーフ、ブライドルレザー、コードバン
種類 17種類


ココマイスターは、100名を超える日本の熟練職人を持つ革工房です。

欧州のタンナーが生み出した天然革のみを使い、日本の職人が仕立てています。
大量生産できないため、売り切れ中の財布には半年待ちの財布も。
公式サイトで在庫が△マークになったら直近で手に入る最後のチャンスかもしれません。

歴史あるタンナーから、ブッテーロやマットーネといった上質な革のみを仕入れ、贅沢に使った長財布が並びます。

写真はマットーネ マルチウォレット
バダラッシ・カルロ社のマットーネはオイルをたっぷりと含んだ革です。
使いこむなかで、内側からオイルがゆっくりとにじみ出ていくるため面倒なメンテナンスは不要。革の育ちをメンテナンスフリーで楽しむことができます。

ココマイスターの長財布を見てみる

参考:マルティーニ・オーモンドウォレットの使用レビュー

CORBO.(コルボ)

CORBO. 長財布

価格帯 17,280円〜59,400円
素材 カーフ、サドルアップ、ブライドルレザー
種類 20種類


CORBO.は1998年創業のカバンメーカーです。
ユニークなバッグは当時売れるはずがないと揶揄されてきましたが、固定ファンの気持ちをガッツリと掴み、成長してきたブランドです。

丁寧な仕事ぶりには定評があり、財布の細かい部分も綺麗に仕上げられています。

長財布のうち半分はカジュアルな印象を受けますが、残り半分はビジネスに使えるもの。

写真の品は face Bridle Leather 束入れ
シンプルだからこそ、革の質の良さが際立ちます。
コバの処理も大変綺麗な一品です。
ちなみに、CORBO.のほぼ全商品がamazonでは10%のポイントが付きます。

CORBO.の長財布を見てみる

YUHAKU

YUHAKU 束入れ

価格帯 25,940円〜19,4400円
素材 カーフ、ブライドルレザー、コードバン、クロコダイル
種類 23種類

YUHAKUはグラデーションの綺麗な染色が有名なブランド。

独自の美しい染色を活かしたプロダクトが多数ラインナップされています。
おすすめはやはり長財布。面積が広いため、その美しさを存分に味わうことができます。

ビジネスシーンでは男性のオシャレは容認されていないことが多いため、他の人と差別化を図ることは難しいものです。
そういった中で財布は自分を表現できる数少ないアイテム。YUHAKU独自のカラーで飾ってみてはいかがでしょうか。

写真はYUHAKUの束入れ濃淡の移り変わる、繊細なグラデーションはYUHAKUの醍醐味です。

YUHAKUのかぶせ蓋タイプの長財布で最も軽く、薄いモデルです。
フォーマルで使うならDeepBrownもしくはDeepBlueといった暗めのトーンがオススメです。

もちろん、趣味嗜好は人によると思いますから、気に入ったカラーをセレクトして間違いありません。どの色もYUHAKUの美しさを堪能できます。

YUHAKUの長財布を見てみる

参考:YUHAKU Veratula束入れのレビュー。日本一番美しい財布を紹介

参考:YUHAKU ブライドル束入れのレビュー

選考外のブランド

知名度、質の高さともに十分ですが、フォーマルに適したシンプルな財布を販売していないブランドがあります。

以下に挙げるブランドはどちらかというとカジュアルの財布を検討時に候補にすると良いでしょう。ビジネス兼用となると少し難しいです。

今後の発売に期待しましょう。

WILDSWANS(ワイルドスワンズ):長財布はあるが小銭入れなし。無骨な印象。
aniary
HERZ(ヘルツ)
FARO (ファーロ)
SLOW

まとめ

財布がジャパンメイドであることの価値はどこにあるのでしょうか。

ジャパンメイドだからこそ、高品質で、安心して長く使える。これに尽きます。

縫製や、染色、コバ仕上げといった作業で、日本の職人にしかできない技が活かされていること。また、すべての工程を通して高い品質を、製品の個体差なく均一に仕立てるのは海外では難しいでしょう。

多くのブランドを紹介しましたが、いずれも最高の技術で財布を作るブランド。
どれを手に入れても、きっと満足するはずです。