プエブロとはなにか。バダラッシカルロ社の毛羽立ちレザーの特徴にせまる

「プエブロ」は、イタリアのタンナー、バダラッシカルロ社の革です。
バダラッシカルロといえば、ミネルバがあまりにも有名ですね。

プエブロは、ミネルバと同じような特徴を持つ、魅力あふれる革です。

本ページでは、いくつかのプエブロのアイテムを愛用してきたユーザの視点で、プエブロの特徴、メリット・デメリット、エイジングなどについて、分かりやすく解説します。

プエブロに興味がある人は、ぜひ参考にしてみてください。

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プエブロの特徴

動画

プエブロの表情が伝わるように、動画にしてみました。

毛羽立ちのある表情

プエブロの特徴といえば、やはり独特の表情。これに尽きます。

微細に乱舞するのは「革の繊維」。
小さな引っかき傷にも見えてしまうため、好みが分かれるかもしれません。

こちらは、プエブロ のベースの革、ミネルバリスシオ。スムースな表面の革。

ミネルバリスシオに、あえて毛羽立ち加工をしたのがプエブロです。

この毛羽立ち具合は、ひとつのアイテムの中でも部位によって差がある。

また、ロットによっても違います。
この写真のプエブロは、荒々しい個体。

こちらは、落ち着きのある表情。

イタリアのタンニンなめし革は、同じ色でも違う。

「完全に同じ色あい」で手に入れるのは無理。これはプエブロに限らず、ミネルバも、コードバンもブッテーロも同じ。ロット差が必ずあります。同じ色で揃えたいなら、顔料仕上げの革をチョイスした方が幸せになれるはずです。

ただ、新品のときの色に差があっても、気にする必要はありません。
エイジング(後述)することで色が深まるため、少しずつ色の差がなくなっていくからです。

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手触り

部位によって毛羽立ち度合いに差があります。
模様が多い部位は、触れるとザラッとした質感です。まるで和紙のような質感です。

この手触りも少しずつ変化していきます。
使い込むことで繊維が、より寝ていく。スムースな手触りになっていきます。

香り

革製品のお店に入ったときの香りをイメージしてみてください。

それを、ギュッと凝縮した香り。個人的には強すぎる。正直、新品のプエブロの香りは苦手です。まぁ、個人差があるので、なんとも言いにくいところなのだけど。

ただ、あまり気にする必要はありません。数ヶ月でかなり収まるからです。

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キズへの耐性

スムースレザーと比べると、毛羽立ちのあるプエブロはキズが目立ちにくい

とはいえ、キズは避けられません。

プエブロは、タンニンなめし、染料仕上げの革。
薄化粧で彩られた革だから、どうしたってキズはつくのです。

「傷つきやすさ」を気にする人もいるでしょう。しかし、気遣いは無用です。

なぜなら、表面を乾拭きしたり、揉み込むことでキズが目立たなくなるからです。
エイジング後のプエブロは、さらにキズが目立たなくなります。

プエブロのベース素材であるミネルバを使って、キズの耐性と修復について検証動画を作ってみました。エイジングしたプエブロも、ミネルバと同じようにキズを修復できます。

メンテナンスフリー

財布、カバンなどさまざまなプエブロのアイテムがラインナップされています。

基本的に、ケアは不要です。

カードケースや財布などは、毎日触るはず。人の手に付いた油分が、プエブロの表面に移るため適度にオイルコーティングされた状態が続きます。

また、プエブロはオイルレザーで、最初からオイルを含んでいます。

つまり、外からも油分が補給されるし、革の中からもゆっくりとにじみ出てくる。だから、オイルの追加は不要。たとえ使わない期間があってもカサついたりしません。過度なオイル追加は、ハリ・コシが弱まるのでやめましょう。

また、水・カビにも強い。ガシガシと使える革です。

エイジング

色ツヤの変化も、プエブロの醍醐味。
ミネルバのように劇的に変化していきます。

表情の変化

新品のときは、表面に毛羽立ちがあり、マット。

4ヶ月ほど、ポケットに入れて使ってみました。
プエブロはノーメンテナス。オイルもクリームも塗っていません。

結果がこちら。
色が深まりました。濃緑から茶系へと、色合いがガラリと変わっています。

このエイジングしたプエブロのカラーは、グリージオ。
もっとも色の変化が楽しめるカラーです。ちなみに、ミネルバシリーズでもラインナップされているカラーです。

光沢もすごい。特にラウンドした部分は光を受けて、光を反射します。

エイジング後も、完全に毛羽立ちが消えるわけではありません。わずかに残ります。

触り心地の変化

新品のときの和紙のような手触りも変化します。
毛羽立ちのある繊維が寝て、表面がスムースになるため、ザラリとした質感が収まる。

ハリの変化

ハリも収まり、少しやわらかくなります。
ただ、グニャリとした感じではなく、ハリは残る感じ。

新品のプエブロとのエイジング比較

新品のプエブロと比べてみます。

左がネイビー、右がグリージオ。元の色違うのだけど、質感や光沢の変化は伝わるはず。

プエブロのベースはミネルバリスシオ。
つまり、劇的な変化はわかっていました。

結果としてはご覧のとおり。かなり味わい深い変化を楽しめる。毛羽立ちのある表情は、好みが分かれると思いますが、使い込むことで毛羽立ちが収まりヤンチャ度合いが影をひそめる。この変化は、ミネルバでは味わえません。

プエブロのタンナー

プエブロを生産するのは、バダラッシカルロ社。
イタリア トスカーナ州に居を構える、100年以上続く老舗タンナーです。

バダラッシカルロ社といえば、ミネルバ・ボックス、ミネルバ・リスシオ有名ですね。どちらも大好きな皮革です。

ドラムなめしが一般的になった今日も、伝統的な手作業での「ヴァケッタ製法」で革を作っています。いわゆる、タンニンなめしです。濃度の異なるタンニンのプールを、いくつも用意して、漬け込む製法ですね。

手間、場所、時間がかかるため、生産コストが跳ね上がる。そのため、高価になってしまうのだけど、ドラムなめしと比べると、皮へのダメージを最小限に抑えつつ、皮本来の自然な風合いを活かすことができる製法です。

美しい色合いは、染料を浸透させる「染料仕上げ」。
革の芯まで浸透させることで、彩りを加える手法です。表面に色を載せているわけではないため、革の風合い・表情をそのまま活かせるわけです。(写真はミネルバリスシオ)

タンニンなめし、かつ染料仕上げで革をつくる、数少ないタンナーです。

プエブロの財布

リュテス マネークリップ

日本の革工房リュテスは、プエブロを中心に財布を作っています。

お札、カードだけでなく、コインもひとまとめにできる、スリムなマネークリップ。

一般的な財布とは異なるユニークなデザイン。最上級の美しい仕立てが特徴です。
コバの仕上げでいうと、日本トップクラスです。

参考:リュテス マネークリップのレビュー

リュテス マネークリップを取扱サイトで見てみる

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リュテス コンパクトウォレット

こちらもプエブロを使った一品。内装のデザインが独特です。

参考:リュテス コンパクトウォレットのレビュー

リュテス コンパクトウォレットを取扱サイトで見てみる

Flathority ラウンドウォレット

flathority ウォレット

Flathorityは創業50年以上の老舗革工房。
使いやすく、壊れにくいという、財布のキホンを押さえた実力に定評があります。

本作は、背面にカードポケットを配置しているのが特徴。

SuicaやPasmoといったICカードの使い勝手がグッと高まる工夫が採用されています。

ブエブロの長財布はとても珍しく、本作以外にはなかなか見かけません。

Flatorityラウンドウォレットを取り扱いサイトで見てみる

あとがき

プエブロは、その独特の表情から万人にウケル皮革ではないと思います。

最初はリスシオかボックスを。そして、そのエイジングを気に入ったらプエブロをチョイスしてみてはいかがでしょうか。

参考リンク

レビュー】ブエブロの眼鏡ケース

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