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腕時計の革ベルトとはなにか。金属ベルトとの違い、メリット・デメリットにせまる

腕時計のベルトには、金属ベルトと革ベルトがあります。購入した時計に付いている金属ベルトを、ずっと使い続ける人が多いと思います。

しかし、私のおすすめは「革ベルト」です。今、金属ベルトをお使いの方も、ぜひ「革ベルト」へ交換してみてほしい。

本ページでは、「腕時計の革ベルト」の魅力について紹介します。金属ベルトと革ベルト。使い比べてみてわかった、革ベルトの醍醐味、メリット、デメリットなどをわかりやすく解説します。

腕時計の革ベルトに興味がある方は、ぜひ参考にしてみてください。

金属ベルトの特徴

金属ベルトの素材は、ステンレスやチタンです。錆びにくく、匂いもつかない。たまに水洗いしてあげるだけで、汚れが目立つことこともない。メンテナンスがカンタンです。

金属ベルトでは「コマ」と呼ばれる5〜10mmのパーツで構成されています。コマ数を調整することで、ほぼ思い通りの長さに調整可能。

時計によってケースサイズは違う。さらに手首の太さも人それぞれ違うのだけど、ほぼすべての人にフィットするのは、コマ調整できるから。これは金属ベルトのメリットです。

高価な時計ほど、金属ベルトの作りも上質になる。グランドセイコー SBGA211の場合、コマが3列に別れて、それぞれが微妙に動く。だからフィット感が良い。

一部のスポーツ時計(ロレックスのプロフェッショナルモデル、セイコーのプロスペックスなど)では、コマ調整せずに長さを3〜10mmほど拡張することができるエクステンション機能もありますね。夕方になってキツくなってきたとか、汗が気になるので緩めにしたいなど、フィット感をカンタンに調整できて便利です。

美観も優れています。腕時計メイカーは、ケースデザインにマッチしたベルトを標準装備しているわけです。例えば、ダイバーズウォッチなら、スポーティーな仕上がりですね。

つまり、標準の金属ベルトで十分に使える。メイカーの推奨する組み合わせなのです。

ただ、カチッとしすぎていて、なんと言うか「遊び」がない。ずっと付けていると飽きて、他の時計に目移りするかもしれない。

そんなときこそ、革ベルトへの交換をおすすめします。

革ベルトの特徴

革の表情を楽しめる

金属とは異なる表情です。ハリのある質感、微細な光沢は革の醍醐味といえます。

白×黒のコントラストが強い組み合わせにすると、クラシカルな装いになりますね。フォーマルには革ベルトがふさわしい。と言われるのも納得です。

金属ベルトのときはキリッ、カチッとした装い。

ブラウンの革ベルトに変更すると、柔らかく、クラシカルな印象になる。

ルックスの変化を手軽に楽しめるのも、ベルト交換の醍醐味です。特に革ベルトは、革の種類、色によって100種類以上楽しめます。お気に入りがきっと見つかるはず。

伸縮に弱い

腕時計の革ベルトは、10年使うことはできないそうです。

革は丈夫な素材ですが、折り曲げに弱い。付いてしまったクセはもとに戻らないし。ひび割れてしまった表情が、元に戻ることもない。新品の美しさをずっと保つことはできないのです。

特にバックルピンを留める穴のまわりは、着脱のたびに「伸縮・曲げ」を繰り返すため、ダメージが顕著です。ひび割れが起きることも多く、完全にちぎれる前に交換しなくてはいけない。

ちなみに、革ベルトの寿命を延ばすバックルが、「Dバックル」です。

穴の位置を固定したまま着脱できるので、革の伸縮を最小限になる。結果、ダメージが激減し、ベルトの寿命を伸ばすことができる。また着脱のための時間も半分以下に短縮できます。私はDバックル愛好家です。

参考:Dバックルとは何か。間違いのない選び方

軽量化できる

利用しているベルトにもよりますが、20%前後は軽くできます。

GrandSeiko SBGA211の場合、ベルト+バックルで39gある。ケースと組み合わせると92gです(ベルトのコマ数によって重さは変わります)。

これを革ベルト+Dバックルに変更することで、72gになります。ちなみに、ピンバックル(一般的な尾錠)なら66g。20gの軽量化。これは腕につけてみるとハッキリとわかる。

SBGA211のベルトはチタン製。つまり、金属の中でも軽い素材です。金属の種類によって軽量化の割合は変わります。ステンレスのベルトならチタンより重いため、30%以上軽量化できる。より軽くなったように感じます。

汗をかいたときも気持ちよく装着できる

革ベルトは吸水性があるため、手首から出た汗を多少吸い込んでしまいます。この吸水性があるからこそ、革ベルトは快適なのです。

金属ベルトの場合、ベルトと皮膚の間に汗が溜まり、じっとりと汗がまとわりつく。密着しているから乾きにくく不快なのです。

汗に弱い

革の吸水性は、装着時の気持ちよさの点ではプラスです。

ただし、革は、水・塩・アンモニアに弱い。劣化してしまいます。

1日の終わり。時計を外したあとは、裏面を固く絞った布でサッと拭いてあげることで、塩分が緩和されるそうです。乾拭きするだけでも、皮脂が除去されるのでグッと長持ちするはず。

お気に入りの革ベルトを長く使いたいなら、ちょっと手間をかけてあげましょう。

値段はピンきり

革ベルトがはじめてなら、値段の高さに驚くかもしれません。

革の種類、仕立ての美しさによって、2,000円から40,000円以上と、かなり幅がある。

高価な革ベルトは、細部の仕上げを見ればすぐに分かります。たとえば、緻密で均等なステッチ。

美しく磨かれたコバ。

幅わずか20mm弱の小さなレザープロダクトに、革職人の熟練技術がギュッと詰まっているのです。

素材の値段より、プロダクトを作る技術、制作時間にずっとコストがかかります(職人さんのお給料ですね)。モノづくりをしている人なら、納得できる価格でしょう。

はじめての革ベルトなら、高価なものをセレクトする必要はないでしょう。もしかしたら金属ベルトのほうが性に合うかもしれませんし。1万円以上するオーダーベルトなどは、「革ベルト」が好きかどうか、試してみてからでも遅くありません。

あとがき

なぜ金属ベルトから、「革ベルト」に付け替えるのか。

革にしか出せない表情があるから。趣がガラリとかわるから。これに尽きます。

高価な時計をいくつも購入することは難しいけれど、ベルトを交換することで、気分を変えることができます。まずは一本、革ベルトを試してみてはいかがでしょうか。