本日は、2017年を振り返ってみて、私の財布コレクションの中で「よく利用した財布」を紹介したいと思います。
新しい財布に買い換えるご予定があれば、ぜひ参考にしてみてください。
どれも財布マニアの私が自信をもってオススメできる一品です。
ご紹介する財布について
私が「使いたい」と思う財布には、いくつかの特徴があります。
たとえば、こんな感じ。
- 上質で、所有欲が満たされるもの
- 手ぶらで出かけたいときに、もっとも気軽になれるもの
- 利用シーンで美しく映えるもの
- 旅先で便利に使えるもの
- ビジネスシーンやデートで、ネタになるもの
このすべてを満足する財布は存在しないため、シーンに合わせて財布を使い分けています。使いやすくて、心地よいからですね。
2017年もいろいろな財布を使ってきました。
そこで本ページでは、一年を振り返ってみて、よく使った財布をピックアップします。
人によってニーズが違うはず。「利用回数ランキング」を紹介しても、役に立たないでしょう。そこで本ページでは、「財布の特徴」を切り口に、紹介していきます。
あらゆる空間で映える、美しい財布
YUHAKU コードバン束入れ
YUHAKUの真髄は、ユニークな色彩。これに尽きます。
素材や染色が異なる、いくつかのシリーズをラインナップしていて、そのどれもが美しい仕上がり。透明感とグラデーションが見事で、あらゆる空間で映えます。
そして、私のYUHAKUコレクションの中でも、今年もっとも出番が多かったのはコードバンシリーズの一品。「コードバン ラウンドファスナー束入れ」です。
コードバンは、景色を映すほどにスムースな、大変美しい皮革です。
たくさんの革工房が、コードバンの財布をラインナップしていますが、コードバンをそのまま素材として使うため、あくまでも単色です(これはこれで、ラギットな美しさがありますが)。
一方、YUHAKUのコードバンでは、淡いグラデーションを楽しむことができます。コードバンにYUHAKU独自の染色を施すことで、他では味わえない美しい色合いに仕上げているからです。
財布の内装は、暗いカラーの革。これも嬉しいポイント。汚れが目立たず、ずっと美しい見た目のままです(黒ずみが目立たない)。
YUHAKUのコードバン財布は、20代後半〜30代に受けの良いアイテムです。
高級感がずば抜けているため(実際、高価なのですが・・・)、男女問わずに評判が良いように感じました。
なお、カラーバリエーションも豊富で、どれも落ち着いた色合いのため、ビジネスシーンにも十分使えます。
人と被らないコードバンを楽しみたいなら、YUHAKUのコードバンシリーズに代わるものはありません。
小さくて、使いやすいものをお探しの方へ
カルトラーレ ハンモックウォレットコンパクト
カバンを持ちたくない、手ぶらででかけたいシーンにふさわしいのが「小さい財布」です。
「小さい財布」は、財布の機能を、ギュッとコンパクトに詰め込んだアイデアの集合。とても気に入っているカテゴリの財布です。
そういった小さい財布をいくつか持っているのですが、今年もっとも愛用したのが、革工房カルトラーレの「ハンモックウォレットコンパクト」です。
なぜ、本作なのか?
答えは実にシンプルです。小さくて、とても使いやすいからです。
財布にはさまざまなカタチがあって、完璧なものは存在しません。
たとえば、「小さい財布」には気軽さ、身軽さといったメリットがあります。一方、たくさん入らない、使いにくいといったデメリットがあるんですね。
そして、カルトラーレの本作は、小さい財布の「使いにくさ」を解決した一品。ハンモックのように広がるコインポケットによって、コインが見やすく取り出しやすいのです。(しかも、他の「小さい財布」に比べて、たくさん収納できる)。
型押しレザーのエレガントな表情も特徴ですね。小さくても高級感があります。
ビジネスシーンに添えても違和感がありません。ジャケットを着るようなパーティシーンでも邪魔になりません。
革のカタマリ感、無骨さを味わいたい方へ
WILDSANS パーム
WILDSWANSは、流麗なフォルム、コバの美しさ、そしてボリューム感が特徴です。
いくつか所有していますが、中でも頻度が高かったのはパーム。WILDSWANSの財布の中では比較的コンパクトで、普段使いにちょうど良い一品です。
デメリットもあります。
- 一万円札の出し入れがしにくい
- カード収納が6枚ほど
決して、「すべての人を満足させてくれる財布」ではないのですが、立体的なプロポーションが大変美しく、机に置いておくだけで映える逸品です。
また、ギラリと変化するエイジングも楽しみです。長く使ってあげたくなる財布なのです。
あまりにも好きすぎて、いくつか所有しているほどです。
ちなみに、WILDSWANSの財布は10年使える丈夫なつくりに定評があります。
銀座や京都の店舗では、エイジングサポートや修理を受けることができます。1つの革製品を長く使いたい方におすすめです。
難点は、手に入りにくいこと。小さな工房のため、つねに在庫不足。(新宿 高島屋にも、ほとんど入ってこないとのこと)。欲しいアイテムに、在庫があればラッキーです。
参考:パームのレビュー
あとがき
年末になると、あちこちのブログで「今年買ってよかったものXX選」がアップされますね。個人ブログの面白さがあって、毎年楽しみにしています。
さて、本ページでは、そういった内容にはしませんでした。
なぜなら、今年も10以上の財布を買い、それらをすべてご紹介しても仕方ないと思ったからです(どの財布もメリット・デメリットがありました)。
財布という道具は、アパレルや家電のように、毎年リニューアルされるものではありません。10年前に発売された財布が、今日でも売られているのは、間違いのない定番品だからです。
「今年買ってよかった財布」に、それほど価値はないのです。
ということで、「今年よく使った財布」を紹介してみました。
みなさんのライフスタイルに合うものがあれば幸いです。
最後に御礼を。
本年も、たくさんの革工房からエッジの効いた財布が発表されました。それを手に取り、使うことが楽しみで、今年も本サイトを運営することができました。ありがとうございます。
また、いつも見てくださっている読者さまにも感謝を申し上げます。
ときおり、感謝のご連絡をいただくのですが、弊サイトを続けるモチベーションになっています。ありがとうございます。
来年も、革マニア・財布マニアの視点で、実直に、鋭く、財布を紹介していきます。どうぞよろしくお願いします。