ポーターの「カジノ(CASINO)」はブライドルレザーを使った、無骨で力強いシリーズ。
本ページでは、カジノシリーズの特徴について紹介します。また、その全アイテムのメリット・メリットにも鋭く迫っていきます。
ブライドルレザーの財布をお探しの方は、ぜひ参考にしてみてください。
カジノシリーズの特徴
ここではカジノの特徴を押さえてみましょう。
英国ブライドルレザーを贅沢に使用
カジノの特徴は、ブライドルレザーを贅沢に使っていること。
その特徴をピックアップすると、こんな感じです。
- ハリ・コシの強さがNo1
- オイルをたっぷりと含んだスムースレザー
- ツヤが現れる、味わい深いエイジング
- ブルームの浮き出た表情
- 10年使える、丈夫な素材
もっと詳しく知りたい方は、ぜひこちらをご覧ください。
さて、このブラドルレザーを作るのは、ポーターではありません。
革作りを専門とする業者(タンナー)が作っています(ポーターに限らず、すべてのブランドはタンナーから革を仕入れて、財布を作っています)。
ブライドルレザーをつくるタンナーはたくさんあるのですが、ポーターが使うのは英国産のもの。ハリ・コシがしっかりとあり、握ると「ギュイッ」と音が鳴ります。これは、時間をかけてタンニンでなめされた、本物の革である証です。
そしてスムースで艶やかな表情は、品格ある装い。大変上質なものであることがわかります。
さて、カジノのスゴイところは、このブライドルレザーを内装にも使っているところ。
ブライドルレザーは6ヶ月以上かけて作られるため、他の革と比べると高価です。
そのため、多くのブランドは、外装にのみブライドルレザーを使い、内側は違う革を使っています。このメリットは安くできることと、2種類の革のコントラストを味わえることにあります。
しかし、力強さ、実直な雰囲気は、やはり総ブライドルレザーの一品にはかないません。
あえて言うなら、革の表情からは遊び心を感じられないかもしれません。カジノはブライドルレザーの無骨さ、力強さを堪能できるようデザインされた財布。男臭さの境地とも言えるシリーズなのです。
大きくて、厚みのあるつくり
ブライドルレザーは、牛のショルダーが用いられます。
厚みのある皮革で、そのコシ・ハリを活かすため、薄くスライスせず、そのまま素材として使われます。1つ1つのパーツを扱うときに、革のハリを感じられるほど。
結果として、ブライドルレザーを使ったアイテムは、大きくて、厚みがあるプロポーションになってしまいます。
これはカジノに限りません。GANZO、ココマイスターといった日本有数の革工房のアイテムも同様です。ブライドルレザーのアイテムは、革のカタマリ感を味わえるよう、厚みのある仕立てとなっています。
さらに、カジノは内装もブライドルレザーで作られていること、そしてユニークなデザインによって、その厚みはNo1といっていいでしょう。
今日、小さくて軽い財布は、いくらでもあります。そういったものと比べてしまうと、カジノは決して携帯しやすいとは言えません。
では、なぜカジノをセレクトするのでしょうか?
カジノの魅力は、ブライドルレザーのカタマリ感にあるのです。(小さくて軽くて、身軽になりたいなら、カジノをチョイスするべきではありません)
皮革に求めることは人によって違うはず。携帯性よりも、ブライドルレザーの凛とした力強い装い。ハリ、丈夫さを堪能したい人にこそ、カジノはふさわしいのです。
エッジの効いた、ユニークなアイテム
カジノシリーズには、ありきたりなアイテムは、ほとんどありません。そのつくりや使い勝手がユニークです。
たとえば、イチオシの二つ折り財布は、小銭入れが外に付いたデザイン。財布を開かなくてもコインが使えます。
カジノには、こういったユニークな意匠がデザインされています。人と違う財布を手に入れたい。であれば、きっとカジノはお気に入りになるはずです。
ポーターNo1の仕上げ
ポーターの財布は、すべてジャパンメイド。どのシリーズも、日本の職人が作っていますから最高品質のものばかりです。そして、それらの中でも、カジノの仕上げはダントツ。満足度No1のシリーズです。
コバ
革の端っこ、その断面をコバといいます。そして、コバの仕上げは、革製品の質を決めるキモといえるポイントです。そして、カジノのコバは、量産品に見られる、塗料で塗り固めたものとは一線を画します。
コバの仕上げは、いくつかの方法に分かれます。その中でもカジノは、もっとも手間と時間のかかる「切り目仕上げ」。断面の手触りがよくなるまで、削り・磨きを繰り返す、日本伝統の技法です。
カジノの断面は、塗料を使わずにコバ材でだけ仕上げられています。革が重なり合ったルックスは、まるで木目のような迫力があります。そして、その触り心地はサラリとしていて気持ちよい仕上がり。見た目とのギャップにきっと驚くはずです。
シンプルなデザイン
カジノには、あの有名過ぎるポーターのロゴはありません。
カジノでは、財布の内側に目立たないように型押しされているだけ。
カジノに限らず、ポーターの革財布のほとんどに、ロゴは付いていません。必要ないからです。最高の素材&技術でつくられた上質なプロダクトは、そのものがブランドです。ポーターであることを主張する必要はありません。
リーズナブルな価格
すべてブライドルレザーで作られているのに、カジノは安価です。(他ブランドと比べて、30%くらいは安いです)
これは、モノが悪いからではありません。ご紹介したとおり、カジノの品質はトップクラスです。
では、なぜリーズナブルなプライスで提供できるのでしょうか?
これは、ブライドルレザーの入荷量が、ケタ違いだからです。
ポーターは、カジノを全国で販売するため、タンナーから大量のブライドルレザーを仕入れています。当然、たくさん買ってくれるポーターへの、卸価格は安くなります。
つまり、日本最大の革工房 ポーターだから実現できたプライスであって、他ブランドには真似できないのです。
長く愛されるシリーズ
実はカジノは、発表されてから10年以上続くロングセラー。上質なプロダクトは、時間が経っても色褪せません。今日も販売が続くのは、ずっと愛されている証です。
カジノの財布。その全アイテムに鋭くせまる
カジノでは、さまざまなタイプの財布がラインナップされています。
そのほとんどが、一般的な財布とは異なる、エッジの効いたデザインとなっています。
ここでは、各アイテムの特徴についてご紹介します。あなたにぴたりとハマる1品を押さえてみましょう。
なお、以降の画像は、ポーター公式サイトより引用させていただいたものです。
長財布
機能 | カードポケット×7、札入れ×2、小銭入れ×1 |
---|---|
サイズ | W190/H100 |
価格 | 24,840円 |
カジノの長財布は本作のみ。
外装は、ブライドルレザーの一枚革で、内装にもたっぷりとブライドルレザーが使われています。ロングフォルムだからこそ、美しいコバをもっとも堪能できる1品です。迫力で選ぶなら本作がNo1です。
一般的な長財布と比べてみても、サイズはほとんど変わりません。
札入れが2つ付いているので、お札と商品券などの使い分けもカンタンです。
すでに長財布をお使いなら違和感なく愛用できるはずです。オーソドックスな1品ですね。
二つ折り財布
小銭入れ外タイプ
機能 | カードポケット×8、札入れ×1、小銭入れ×1 |
---|---|
サイズ | W130/H100 |
価格 | 25,920円 |
パット見、シンプルな二つ折り財布ですが、エッジの効いた仕上がりとなっています。これぞカジノの真髄といえる1品。
外側にデザインされた小銭入れが特徴です。
これがとても便利。財布を開かなくてもコインにアクセスできるわけで、自販機での購入などちょっと小銭を使いたいシーンで大活躍します。
ホックで留めるつくりのため、ふだんはカッチリと閉まっています。
小銭入れを外側に設けているため、内装はカードポケットが両面に準備されています。お気に入りのカード4枚を段状のポケットに、また、スリットにも4枚のカードを収納できます。
デザインと使い勝手なら、本作に代わるものはありません。
人とちょっと違うものをセレクトしたい方に、おすすめです。
小銭入れ内側タイプ
機能 | カードポケット×5、札入れ×1、小銭入れ×1 |
---|---|
サイズ | W97/H110 |
価格 | 24,840円 |
こちらは、フラップの付いた小銭入れが、内側にデザインされています。
オーソドックスな二つ折りに近い仕上がりです。コンパクトな二つ折りが欲しいなら、こちらの方がよいでしょう。
純札入れ
機能 | カードポケット×8、札入れ×1 |
---|---|
サイズ | W120/H100 |
価格 | 23,220円 |
純札入れとは、小銭入れのついていない二つ折り財布のことです。
コインを収納することができないため、オールインワンの財布としては使えません。小銭入れを別に持つ、そもそもコインを使わないといったスタイルの方がセレクトする財布です。
小銭入れを無くすことで、カードを両サイドに収納できるのが特徴です。10枚ほどのカードを持ち歩くことができます。
カジノではコインケースもラインナップされていますから、合わせて持つのも面白いかもしれません。
PORTER CASINO カジノ 二つ折り財布 小銭入れ無し
コインケース
機能 | 小銭入れ×1 |
---|---|
サイズ | W82/H85 |
価格 | 13,500円 |
本作は「馬蹄型」にカテゴライズされるコインケース。ラウンドしたフォルムの中に、コインを収めるつくりです。馬蹄形は、ラウンドしたフォルムに沿って手縫いして仕上げるため、あらゆる財布の中で、もっとも作るのが難しいとされています。熟練した職人しかつくることができないため、量産できず、価格も高価です。
その真髄は、やはり美しいプロポーションにあります。
個人的には、造形美の点で、馬蹄形を超える財布はないように思います。
(カジノではないのですが、キプリスの馬蹄形を愛用しています。使い勝手などを知りたい方は、レビューをご参照ください)。
手のひらに収まる、小さな芸術作品。
ブライドルレザーの馬蹄型を手に入れるなら、イチオシです。
あとがき
カジノは、どれもエッジの効いたデザインですから、人目を引くことは間違いありません。
ポーターの財布から、「カッチリとした大人のデザイン」をセレクトするなら、やはりカジノ以外の選択肢はありません。