財布の用途はとてもシンプルです。
お札、コイン、カードを収納し、持ち歩き、取り出すことができるもの。
その使われ方から考えると、ありふれた形にたどりついてしまいます。
この「当たり前」に疑問を持つデザイナーがおり、これまでに無い機能的な財布をつくりだしています。
本ページではそういった機能的な財布を発明するブランドを紹介します。
人と違った財布が欲しいと考える人に、チェックして欲しいブランドです。
目次
エムピウ
デザイナー | 村上雄一郎 |
財布の価格帯 | 5千円代〜 |
取扱い商品 | 財布、キーケース、カバン、眼鏡ケース、パスケース、ペンケース、その他小物 |
エムピウは、これまでにない、新しい財布を発表し続けています。
代表作ミッレフォッリエは日本の財布に革命を起こしました。
これまでと異なるフォルム、異なる使い方。
だけれども、とても使いやすかったのです。
使い勝手の良さにおいては、1つの完成系といえます。
10年以上、少しずつ改良を加えながら、ずっと親しまれています。
エムピウの財布は数種類ありますが、どれもが機能的。
独特のフォルムと機能性をもったユニークな一品がラインナップされています。
エムピウの財布のすべてをまとめたのがこちら。
どれもが面白く、美しいデザインです。ぜひ、眺めてみてください。
https://func-wallet.click/summary/m-piu_wallet-sumally/
ちなみに、機能的なアイテムは財布だけにとどまりません。
ぜひ、複数の製品を見てその斬新さを体験してください。
SUPERCLASSIC
デザイナー | 南 和繁 |
財布の価格帯 | 1万円代〜 |
取扱い商品 | 財布、バッグ、カメラバッグ、パスケース、その他小物 |
"薄い財布"といえばabrAsus。知名度は随一でしょう。
同社の商品は道具の使い方だけでなく、使い手のライフスタイルを変える力があります。
例えば薄い財布abrAsusはカードが5枚しか入りません。
毎日使うカードはどれほどあるのか?と問いかけ、本当に必要なカードだけを持ち歩くライフスタイルを提案したのです。
それが成功していることは薄い財布abrAsusの成功を見れば明らかですね。
特に小さなアイテムのデザインを得意とし、人気があります。
薄い財布は2013年に、小さい財布は2014年にグッドデザイン賞を受賞しています。
SUPERCLASSICのアイテムは、商品名が機能を表しています。
薄いXX。ひらくXX。などですね。
そして、それに特化しています。
裏返すと、すべてを持ったオールインワンの製品をSUPERCLASSICに求めることはできません。
「たくさん入る財布」はありません。
コンセプトに合わない機能を捨てているんですね。
結果として、エッジが効いた機能的な製品となっています。
各種メーカーとコラボしたデザインの限定版を出しているのも面白い試みです。
ただし、コラボモデルは限定販売です。
例えば、薄い財布とYUHAKUのコラボモデルは既に購入できません。
迷っている間に終了する場合がありますので、気になる方はお早めに手に入れることをおすすめします。
safuji
デザイナー | 沢藤勉、沢藤加奈子 |
財布の価格帯 | 9,180円〜30,240円(税込み) |
取扱い商品 | 財布、バッグ、パスケース、そのた小物 |
代表作はミニ長財布。
一般的な長財布よりも20mmほど短くすることで、扱いやすさ、携帯性の良さを実現した機能性の高い財布を作り出しました。
革の特性を利用して丸みを表現した作品が多く、温かみを感じることができます。
ITMediaなどでコラムを持つ納富 廉邦氏と協力することで自社の財布を改善し発売する柔軟性の高いブランドでもあります。機能的な財布を求める人にとってこれほど嬉しいことはないでしょう。
safujiはデザイナー兼職人として夫婦でやっているブランドのためか、流通数が少ないようです。お目当ての財布に在庫があればラッキーかもしれません。
safujiの機能的な財布はこちらでまとめています。気になる方はチェックしてみてください。
https://func-wallet.click/summary/safuji-wallet-sumally/
YUHAKU
デザイナー | 仲垣友博 |
財布の価格帯 | 15,120〜194,400円(税込み) |
取扱い商品 | 財布、カバン、靴、そのた小物 |
美しい色を、財布で表現するYUHAKU。
グラデーションを生み出すYUHAKU独自の染色技法は、どのブランドも真似できないもの。この点においてYUHAKUと並ぶブランドはありません。
その実力は薄い財布abrAsusとYUHAKUのコラボモデルが出たことからも明らかでしょう。YUHAKUの色の美しさゆえに実現したものです。
財布だけでなくiphoneケース、ベルトや靴といったようにラインナップが豊富。
色の美しさは公式サイトでも確認でき、さながら美術品のようです。
それほどまでに美しく、YUHAKU以外には表現できない色なのです。
なお、色ではなく、機能性を追求した姉妹ブランドとしてALBERTEがあります。
あらゆる長財布の中で、ALBERTEの長財布は最薄かつ、世界一カードを使いやすい財布です。
所作
デザイナー | 橋本太一郎、河村真 |
財布の価格帯 | 15,000〜32,000円(税込み) |
取扱い商品 | 財布、バッグ、パスケース、その他小物 |
所作とは、ふるまい。身のこなしを意味します。
そのブランド名が示すとおり財布を取り出すしぐさ、財布そのものの佇まい。そこに美しさを感じられる財布を作っています。
結婚式でのお祝いを包む袱紗をモチーフにしたという財布は、一枚の革を縫わずに織り込んで仕立てた極薄の財布。
手間をかけているという染色は独特です。特に金色の財布は珍しいのではないでしょうか。
所作はカラーの相談、仕様変更のカスタマイズ、名入れサービスも受けています。
他の人と違う、一点モノの財布をお求めの方はチェックしてはいかがでしょうか。
Cartolare
デザイナー | HARU |
財布の価格帯 | 1万円代〜 |
取扱い商品 | 財布、そのた小物 |
二つ折り財布において硬貨の収納部の視認性を高める財布を創りだしたのがCartolareです。
代表作はハンモックウォレット。
多くの財布はマチを閉じた空間で再現してきたため、視認性に限界がありました。
特にコンパクトな財布においては小銭の扱いにくさは顕著で、だからこそ小銭が増えてしまいがちです。
小銭入れの構造をハンモックのように広げることで小銭の視認性、扱いやすさを最高に高めたのがこのブランドの財布なのです。
小銭の使い勝手が良い財布を求めている方は是非チェックしてみてください。
rethink
デザイナー | 守川武 |
財布の価格帯 | 19,440円(税込み) |
取扱い商品 | 財布、そのた小物 |
同社が販売している財布は「Lim Wallet」の1つのみ。
こちらは1枚の革のみで仕上げた薄い財布です。
ブランド名が示すとおり"もう一度考える"ことで独創的な製品を生み出しているブランドです。
なんというか、このブランドの出す製品はとても美しいのです。
最小限の機能しか持っていないのです。
余分な装飾は一切なく、簡素さの中に機能美が見て取れます。
ベルロイ
デザイナー | - |
財布の価格帯 | 7,340〜22,680円(税込み) |
取扱い商品 | 財布、パスポートケース、iphoneケース |
オーストラリアのレザーブランドです。
薄く小さい財布を作るブランドとしてもここ数年で知名度が上昇しています。
完全防水の財布のため、自転車などのアウトドアに最適です。
そういった用途を想定した商品だからこその3年間保証も嬉しいです。
容量に合わせたラインナップを展開しているので、自分に合った財布が見つかるず。
SIMカード専用のポケットなど近年のモバイル情勢に合ったアイデアを盛り込んでいるのも面白いです。
スマホやパスポート収納など、他のブランドには無いタイプの製品が揃っています。
ヴィンテージリバイバルプロダクションズ
デザイナー | 塩田裕基 |
財布の価格帯 | 15,120〜30,240円(税込み) |
取扱い商品 | 財布、バッグ、パスケース、その他小物 |
代表作はAirWallet。
最軽量モデルは革財布でありながら30gを実現しました。
当ブランドの発表する財布はどれもが軽く薄いものばかりです。
薄い財布を探しているのであればチェックをおすすめするブランドです。
ヴィンテージリバイバルプロダクションズの製品を取扱いサイトで見てみる
クアトロガッツ
デザイナー | nagisa |
財布の価格帯 | 8,424〜10,584円(税込み) |
取扱い商品 | 財布、バッグ、パスケース、その他小物 |
お尻ポケットに入れてちょっとでかける。
そんなときに使える小さな財布を作っているのがクアトロガッツです。
機能的な財布の多くは、大人っぽい落ち着いたデザインが多い中ポップなデザインが特徴的です。
カラーオーダーも承っており、独自のカラーを出したい人にはオススメのブランドです。
参考:日本製の上質財布をつくるブランド
機能性が高いとはいえませんが、
メイドインジャパンにこだわった上質な財布を作るブランドがあります。
こちらの記事では、日本の革工房をまとめていますので、気になる方はチェックしてみてください。
https://func-wallet.click/summary/japan-wallet-brand/
まとめ
ベルロイを除き、全てが日本のブランドでメイドインジャパンの財布です。
日本製の何が良いのでしょうか?
それは、日本の生活環境にあった形で財布がデザインされることにあると思います。
結果、使いやすさに繋がるのです。
日本はアメリカほどにクレジットカード文化になっていないため小銭が溜まっていきますし、1万円札は世界有数の大きさです(お金のサイズは国によって違います)。
さらにお会計の前にTカードを要求され、お店ごとにポイントカードまである。
このような会計が日常的に行われていて、これはたぶん世界一複雑です。
だからこそ日本の革職人は、
カードポケットをどこに、どう付けるか。
小銭の扱いやすさをどうやって向上させるか。
1万円札をどうやって快適に収納するか。
といったことを考えて財布を設計しているのです。
この設計こそジャパンメイドの革財布が、世界の一流メーカーに機能の面で勝てる理由なのです。
(ルイ・ビィトンやボッテガヴェネタの財布は世界共通です。日本のライフスタイルに合わせて設計しているわけではありません)
特に今回挙げたブランドは王道の財布に疑問を持ち、業界にイノベーションを起こした財布を発表しています。
もしあなたの中に "財布は普通こう使う" といった考えがあるなら、きっと独特の機能性に驚くはずです。
ちなみに、どのブランドも財布以外の製品も出しています。
ブランドのファンなら公式サイトを見るだけでもワクワクできると思います。