記事内に広告を含む場合があります

フラグメントケースの使い勝手、メリット・デメリット。おすすめのフラグメントケースのまとめ

「フラグメントケース」は、薄くて小さい財布です。

「フラグメントケース」は1種類だけではありません。さまざまなカタチのフラグメントケースがあります。

最小のフラグメントケースは、ほぼカードサイズ。一般的な財布よりバツグンに小さい。最低限のお金、カードを気軽に持ち歩ける財布です。

本ページでは、複数のフラグメントケースを使用してきた財布マニアの視点で、2部構成でご紹介します。

第1部はフラグメントケースの解説です。様々なフラグメントケースのカタチ、機能、使い勝手、特徴、メリット・デメリットについて、わかりやすく解説します。あなたに必要な財布かどうかを見極めましょう。

第2部はフラグメントケースのまとめ。様々なブランドのフラグメントケースの中から厳選してご紹介します。

フラグメントケースの解説

フラグメントケースは、最低限のお札とカードを収納できる財布です。機能や、カタチ、メリット・デメリットを解説します。

フラグメントケースとは何か

フラグメント(Fragment)とは断片を意味します。つまり、全体のうちの一部。

では、全体とは何かというと「オーソドックスな財布」です。

フラグメントケースとは、オーソドックスな財布から、必要最低限の機能を抜き出した財布です。

たとえば、長財布にある、階段状のポケット。
マルティーニ・オーモンドウォレット カードポケット1

この部分を抜き出したような財布をフラグメントケースと呼びます。

フラグメントケースの機能

多くのブランドがフラグメントケースをラインナップしていますが、機能が異なります。

代表的な機能を解説しましょう。

カード

フラグメントケースの代表的な機能は「財布を開かなくてもカードを使えること」です。ほとんどのフラグメントケースは、外側にカードポケットが付いています。

指を添えて、引き出すことができる。よく出し入れするカード、たとえばクレジットカードで支払うときに便利。カンタン・スピーディーに出し入れできます。

フラグメントケースのカタチ(後述)によって、収納できる枚数は異なります。

コイン

反対側の面に、コインが収納できるものもあります。

薄いフォルムを保つため、ポケットの片方だけが開くように作られています。長財布の小銭入れのように、ガバッとは開かないため、オーソドックスな財布と比べると、見にくく、出し入れしにくいです。

こちらは、もう少しコインが使いやすいタイプ。ただし、中央にファスナーがついているため、数ミリ厚くなります。

お札

ほとんどのフラグメントケースは、お札を収納するときに「手で2つ折り」にする必要があります。また、使うときはお札を伸ばす必要がある。

スリットがあり、お札を収納できます。

ブランドによってお札を収納する構造が異なります。

フラグメントケースのデメリットはお金が使いにくいことです。メリットは、携帯しやすく、身軽になれること。つまり、お札やコインの使いやすさが大事なら「使いやすい小さい財布」を選んだほうがよいと思います。

フラグメントケースの種類と選び方

様々なカタチのフラグメントケースがあります。カタチと特徴をご紹介します。

ミニサイズ

ほぼ正方形のカタチ。もっとも小さく、もっとも薄いフラグメントケースです。とにかく小さいフラグメントケースが欲しいならミニサイズです。

カードを横向きに差し込みます。カードの出し入れが楽なので、カードをよく使う人におすすめ。ただし、収納できるのは3枚だけ。4枚以上のカードを収納したいなら、後述するミドルサイズ以上のフラグメントケースを選びましょう。

携帯性の良さをもっとも体感できるフラグメントケースです。

ミドルサイズ

少し大きくしたモデル。ミニサイズよりも、多くのカードを収納できます。

ブランドによって多少カタチや機能が異なります。たとえば、ポーターのフラグメントケースはサイドポケットが複数ある。カードだけでなく、お札も収納できます。

こちらは、カードが縦に並ぶフラグメントケース。カタチも長い。

なお、ミドルサイズであってもお札を折って収納が必要です。

3つ折りが必要なフラグメントケースもあります。

ロングサイズ

ALBERTE長財布 サイズ感

一般的な長財布と同じくらいのサイズです。ただし、圧倒的に薄い。フラグメントケースに収納力を求めるなら、こちらが良いでしょう。
ミニ長財布とALBERTE薄さの違い

フラグメントケースの中では唯一、お札を折らずに収納できます。10枚ほどのお札を収納できるのは、ロングサイズだけです。
ALBERTE長財布 紙幣閉じ

フラグメントケースの特徴

薄くて小さい財布

フラグメントケースの特徴を一言でいうと、「小さい財布」より薄い。最低限のパーツで仕立てることで、薄く作られた財布は厚み10mmに満たない。

最低限の収納量

フラグメントケースにはたくさんのお金は収納できません。小さなフラグメントケースなら、カード3枚、お札7枚、コイン10枚程度。

サイズにこだわらず、たくさん収納したいならフラグメントケースは避けましょう。たとえば10枚以上のお札を快適に収納するなら、長財布をセレクトしたほうがよいです。

カバン、ケツポケ、胸ポケ。あらゆるポケットで快適

フラグメントケースのメリットは、収納しても薄いこと。お札5枚、カード3枚、コイン6枚。これだけ収納して、厚み10mmもありません。

だから、スーツの内ポケットに収納しても邪魔にならず快適。カバンのサイドポケットにいれてもかさばらないから気軽に持ち歩ける。

フラグメントケースのまとめ

ミニ、ミドル、ラージサイズに分けてご紹介します。

ミニサイズ

もっとも小さなフラグメントケース。最小クラスの財布です。

クレバレスコ

素材、美しさ、丈夫さ、使いやすさなど、すべてにおいてトップクラス。私も愛用している、最高峰のフラグメントケースです。

新品のときも美しいのですが、ここから変化する。コードバンは色・ツヤが変化するエイジングを楽しめるのも良い。

なお、クレバレスコはオーダーによる受注生産のため、到着までしばらく時間がかかります。革の色、糸の色などを指定できるカスタムオーダーも可能。とにかく上質なフラグメントケースを探しているなら、本作がイチオシ。極めて満足度が高い逸品です。

クレバレスコ アニリン染コードバン コンパクトマルチウォレット。薄くて小さい財布の使い勝手、特徴、コードバンの美しさについて解説

参考:クレバレスコ コンパクトマルチウォレットのレビュー

コンパクトマルチウォレットを取扱いサイトで見る

WILDSWANS MINIMAL

WILDSWANSのフラグメントケースです。お札を留めるクリップを取り外すことができるユニークな一品です。色・ツヤが変化するエイジングを楽しみたいなら、検討してほしい一品です。

MINIMALを取扱いサイトで見る

ミドルサイズ

ポーター

ポーターは複数のフラグメントケースをラインナップしています。カタチや機能はほぼ同じで、革が違います。革によって表情、質感、手触りが異なりますので気に入ったものをチョイスすると良いでしょう。

カレントシリーズのように、ビビッドな色でカジュアルに合わせやすいものから。

最高級の革、コードバンを使ったフラグメントケースもラインナップしています。

参考:ポーター カレント ミニ財布のレビュー

ボナベンチュラ

ドイツシュリンクやノブレッサカーフなど、トップメゾンで採用されるレザーを使った一品です。色・ツヤが変化しにくい、新品のときの表情を長く楽しめるフラグメントケースです。

参考:ボナベンチュラ ミニジップウォレットのレビュー

CRAFSTO(クラフスト)

東京の革工房、CRAFSTOのフラグメントケースです。

やや大きめですが、その分コインが使いやすい。

3つの革でラインナップされています。

ちなみに、もっとも色_ツヤの変化が楽しめるのはネブラスカです。香りも良いです。

永久保証を受けることができます。長く愛用できるフラグメントケース。細部まで丁寧に作られているので高級感もあります。

参考:CRAFSTO フラグメントケースのレビュー

CRAFSTOのフラグメントケースを取扱いサイトで見る

ラージサイズ

ALBERT(アルベルト)

ALBERTE長財布 サイズ感

カード、お札、コインを収納しても薄いのが特徴です。色使いも美しいフラグメントケースです。

ALBERTE長財布 ファスナーアップ

参考:アルベルト 束入れのレビュー

ALBERTE束入れを取扱いサイトで見る

あとがき

フラグメントケースは少量のお金、カードを快適に持ち歩きたい、身軽になりたい人にフィットする財布です。