コードバンを使用したYUHAKUのDiamantシリーズの財布を購入しました。
コインケース『YFC150』をご紹介しましょう。
特徴は以下のとおり。
- コインケース
- カード、お札も収納できる
- 素材はYUHAKUオリジナルの最高級コードバン
- 色・ツヤが変化するエイジングを楽しめる
- 小さくて、携帯しやすい
- パスケースとしても使える
本ページではYFC150の使い勝手、特徴、メリット・デメリットについて分かりやすく解説します。
スペック
ブランド | YUHAKU |
---|---|
商品名 | Diamant YFC150 コインケース |
収納力 | ★★☆☆☆ |
お札入れの数 | 0 |
お札の枚数 | 1 |
コインの枚数 | 20 |
カードの枚数 | 5 | サイズ | W96xD66xH18mm | 重さ | 42g |
素材 | コードバン(レーデルオガワ) |
カタチ、構造
本作は「コインケース」にカテゴライズされる財布。コンパクトで、手のひらに収まるサイズ感です。
素材はコードバン(詳細は後述)。最高級の国産レザーです。
シングルホックで留めるデザイン。
指を添えて外します。
イタリアPRYM社のホックが採用されています。高級感のルックス。さらに開け閉めするときの音がいい。
上質なホックを使っています。
中には、3つの収納スペースがあります。
中央がコインスペース。
奥にはカードやお札が入る。
手前にも収納スペースがあります。
そして、背面にもカードが入る。
この構造はYUHAKUのYFC150だけかな。ユニーク、かつ美しいデザインです。
収納スペースが複数あり、コイン、お札、カードを分けて入れることができる。つまり、カテゴリとしては「小さい財布」に含めても良いかもしれない。
使い勝手
コイン、カード、お札の使い勝手を解説しましょう。
コイン
もっとも大きなスペース。ここにコインを収納します。
15枚準備しました。
両端にマチがあるため、ガバッと開く。だからコインが入れやすい。たくさんのコインを、まとめて流し入れることができます。
余裕で入りますね。ポケットが浅いから見やすい。取り出したいコインが一目瞭然です。
大きく開くから、指を入れやすい。
もちろん、取り出しやすい。
入れやすく、見やすく、取り出しやすい。使いやすいコインケースです。
ちなみに、15枚入れた厚みは以下のとおり。少し膨らみますが、まだ余裕がある。カードも収納するなら、15〜20枚位が厚みを抑えつつ、使いやすいと感じる容量です。コインケースとしては十分でしょう。
カード
3箇所のポケットに分けて、合計5枚ほど収納できます。
背面ポケット
スリット状のポケット。スライドして右側から出し入れすることになります。
クレジットカードなどの厚みのあるカードで1枚がジャストサイズ。Suicaなどを入れておけば、パスケースにもなります(ICカードを複数入れる場合は、電磁波干渉防止のカードを入れましょう)。
カードサイズギリギリで作られていて、テンションがしっかりとかかる。思いっきり振っても、カードが抜け落ちることはありません。
馴染めば2枚いけるかもしれません。が、避けた方がいいかな。革が伸びるのでカード枚数を2枚→1枚と減らした時にスペースに余裕ができる。カードが抜け落ちてしまうかもしれません。
ちなみに国際規格のカードサイズに対応しています。少し大きなクオカードは入りません(馴染めば入るかも)。
奥のポケット
財布を開いて、もっとも奥のポケット。ここにも収納できます。
2枚収納がいいかな。
手前のポケット
財布を開いて、もっとも手前のポケット。
こちらも2枚くらい収納できます。カードを入れることで財布全体がカッチリと固くなる。長期的な型崩れの予防もできそう。
お札
お札も収納することができます。ただし、手折りが必要。出し入れのたびに、お札を曲げたり伸ばしたりする必要があります。本作はコインケースですので、お札も入るようにデザインされた財布と比べるのはフェアじゃないですね。
いざという時のお金を忍ばせておく使い方が良いかな。カード収納ポケットにスッキリと収まります。
コインポケットにも入るけど、当然コインと干渉します。お札に金属粉がついて汚れてしまうでしょうから避けた方が良いです。
特徴
YUHAKU独自のコードバン
素材は国産最高級レザー、レーデルオガワ社のコードバンです。
馬のお尻の、シェル層と呼ばれる部位を使った特別な革。磨きを施すことで圧倒的な光沢を見せてくれるコードバン。タンナーによって特徴が異なりますが、レーデルオガワ社のコードバンは透明感と均整な表情・色合いが特徴です。
ホーウィン コードバンと比べると、
色むらが少なく、肌目もスムースです。
本作はレーデルオガワのコードバンに、YUHAKUが独自の染色を施した特別なコードバン。中央は淡い色。フチに近づくにつれて、グッと深みのある色になっています。これは手染めによる染色を施しているから。
コードバンは個体差があるため、「同じ色」でも色の濃度が異なる。本作は赤みが強いです(赤と茶が混じったようなレーデルオガワもある)。フチだけでなく表面全体にYUHAKUの染色が施されているのかもしれません。
つるりとした質感で、かっちりと固い。わずか2mm弱の厚みなのだけど、ハリ・コシがあります。これもコードバンの特徴ですね。
バツグンにスムースな表面は指のカタチ、色を映し出すほどです。
世界でもっともスムースなコードバンだからこそ、鏡面のような反射を楽しむことができます。
色・ツヤが変化するエイジング
タンニンなめし、染料仕上げのコードバンです。つまり、色・ツヤが変化する。
鮮やかな色合いは、深みを増していくでしょう。YUHAKUの染色もどのように変化するのか、楽しみです。
ちなみに、使っていると曇った表情になることがあります。けど、磨いてあげればツヤが復活する。これも楽しいんですよ。
最小限のコンパクトな財布になる
現金をあまり使わず、カード決済が多いなら、財布は本作だけで十分でしょう。コイン、カード、お札を収納することができるコンパクトなコインケースだからです。
お札やカードの収納枚数は少ないですが、ほとんどの「小さい財布」よりYUHAKUのコインケースの方が小さい。快適に持ち歩くことを優先するなら極めて優秀です。
YUHAKU最上級ラインの仕上げ
YUHAKUはさまざまなシリーズをラインナップしているのですが、本作を含めた「コードバン」シリーズは最高級グレード。細部まで美しく仕上げられています。
革の表しか見せない
1mm弱にスライスした革を張り合わせています。革の使う量が増えるし、1mmのズレも出ないように作るため、技術も手間もかかる仕立てです。グッと上質になる。
特にサイドのマチまで裏張りされているのがすごい。2万円以上の財布でもマチにまで表面が使われている財布は、ほとんどありません。
美しい状態を長く保つことができる
コインケースの内装も、丁寧に裏張りされています。スムースな表革だから汚れが付着しにくい。また、ダークブラウンカラーのため汚れてもそもそも汚れが分からない。コインが擦れ合うことで金属粉が生じる。結果、黒ずんでしまうのだけど、YUHAKUのコインケースなら美しいルックスを長く楽しめます。
ステッチ
乱れのないステッチ。コードバンの色を邪魔しないよう、コードバンと同系色の糸が使われています。
負担のかかる場所は、しっかりと返し縫いがされています。
コバ
コバは顔料。マットな仕上がりです。
磨きによるキリッとした仕上げではないけど、革の断層が見えないように丁寧に塗られています。つるりとしていて、触れていて気持ちいい。
捻
財布のフチに引かれたラインを捻と言います。
キリッと引き締まるし、こばが丈夫になる。
パッケージ
YUHAKU定番のシンプルなパッケージ。高級感があり、プレゼントにも最適です。
あとがき
コインだけじゃない。カードやお札も収納できる。さらに最高級の素材をYUHAKU独自の染色で楽しめる。本作に代わるコインケースはない。機能的にも美観的にも優れた財布です。