WILDSWANSの小さくて使いやすい財布、 カーサのレビュー。特徴、使い勝手、メリット・デメリットについて

WILDSWANSの財布、『カーサ(CASA)』を購入しました。

本ページではカーサの使い勝手、特徴、メリット・デメリットについて分かりやすく解説します。

特徴

カーサの特徴は以下のとおり。

  • 二つ折り財布
  • お札、カード、コインを分けて収納できる
  • カード、コインが使いやすい
  • 最高級の素材を贅沢に使用
  • 革の表面だけが見える、上質なつくり

スペック

ブランドWILDSWANS
商品名カーサ
収納力★★★★☆
お札入れの数1
お札の枚数11枚
コインの枚数15〜20枚
カードの枚数6〜8枚
サイズW105×H85×D35×mm
重さ88g ※
素材アルラン社 シェーブル ※

カーサを取り扱いサイトで見る

※カーサは様々な革でラインナップされており、革によって、質感、重さなどが変わります。本ページでご紹介するのはゴート(ヤギの革)を使ったモデルです。

カタチ、構造

手のひらに収まるサイズ感。オーソドックスな二つ折り財布より小さくて、ケツポケできるサイズ感。ただし、今日の「小さい財布」と比べると小さくない。コンパクトを優先するならカーサは選択肢に入らないです。ちなみにWILDSWANSで選ぶならパームの方が小さいですね。

ストレートとカーブを描く独特のフォルム。コロンとしています。見た目の好みは人によって違うでしょうが、個人的にはkf-003よりもWILDSWANSらしい流麗なプロポーションだと思います。けっこう好き。

この厚みも最初だけ。使ううちに潰れてスリムになっていきます。

バックポケットが1つ。美しいカーブラインは、タングやパームでも採用されているWILDSWANSの意匠です。見た目が良いだけじゃない、カードの出し入れがしやすい。機能的な財布なのです。

フロント。見た目はパームと似ている。WILDSWANSの財布において、パーム、kf-003が比較対象となるでしょう。それらとは使い勝手が異なります。カーサだけの使いやすさがデザインされています(後述)。

ダブルホックで留める構造です。ちなみに、ホックの色は淡いゴールド。本モデルの革はトップメゾンでも採用されるだけあって、エレガントです。黒にゴールドの組み合わせが良いですね。すごく高級感があります。

カーサは縦に開いて使う財布です。開くとこんな感じ。

ゴールドのロゴ。新しいロゴも見慣れてくるとシンプルで良いですね。

カード、コイン、お札を分けて収納することができます。

こちらはカードポケット。大きく開くのがカーサの特徴です。

上部にもスリット式のカード収納部。

コインポケットにはホックが付いていて、開くとアクセスできます。かなり大きめのポケットで使いやすいです(後述)。

お札の収納スペースは右側にあります。

使い勝手

カード、お札、コインの使い勝手を解説しましょう。

カード

カーサは3箇所のポケットに分けて収納できます。

バックポケット

WILDSWANSではおなじみのポケット。カーブラインが指を添えやすいです。内側にも革が貼られているため、カードが「革の表面」で出し入れできる。カードの滑りの良さ、耐久性に優れます。安価な財布では採用されない仕立てです。

安定の使いやすさ。よく使うクレジットカードを入れておくと使いやすい。ここからカードを出してお会計が終了しますから、スマートです。バックポケットは様々なブランドの財布で採用されていますが、使い心地の良さはWILDSWANSが抜きん出ています。

革が柔らかいからなのかな。新品のときから2枚入る。ちなみに、コードバンのパームやサドルプルアップのパームは、かなりきつくて、使い込んでようやく2枚入る程度でした。フルグレインなどの硬い革のカーサだと、1枚がジャストかもしれません。

Suicaなどを入れておいても良いですね。タッチ決済できます。ただし、中に入れるカードと干渉するとエラーになるので、時期予防カードを入れたほうが良いでしょう。

バックポケットに2枚入れると選別に手間がかかるので、おすすめしないです。せっかく早く、出し入れしやすいポケットなんですから、よく使う1枚を入れたほうが良いかな。と思います。

可動するポケット

本作の特徴です。これまでのWILDSWANSでは「ベロ」と呼ばれる仕切りがありました。タング、パーム、kf-003では収納できる枚数が3〜4枚ほどでした。

一方、カーサは、プラスチックカード6〜7枚くらい入ります。複数のカードをまとめて収納することができます。なお、コインの収納枚数とのバランスによって、カードの収納可能枚数が変動します。コインを入れないならカード10枚入れることも可能ですが、マチに負荷がかかるのとホックが閉じにくくなるので使いにくいです。実用性を考えると上限は7枚かなと。

なお、クレジットカードより少し大きなカード、クオカードも収納できます。

カーサでは、仕切の構造が一新されました。仕切り=コインポケットのフラップとなっていて、このフラップが動き、カードの収納枚数が限定されません。カードが少ないときは薄く、多くなるほどカーサは厚くなります。

フラップを引っ張ると、ガバッと開くギミック。

コインポケットのホックを開いてから動かしたほうが、稼働しやすい。

ホックを閉じたまま稼働するとコインポケット内側のマチとの摩擦が大きくなり、動かしにくいです。ちょっとここが気になるところ。ホックを閉じたまま1000回くらい稼働したらどうなるのか、耐久性が気になるところです。ここは使い込んでみて。

ポケットに仕舞うと、ほぼ完全にカードが隠れます。フラップを動かしていない状態でもわずかにカードが見えます。ただ、見やすいとは言えません。

とはいえ、最後のカードは難なく取り出すことができます。フラップの稼働は必須ではありません。

フラップを前に倒してからのほうが、カードが選びやすいです。倒すのが手間だと感じるなら合わないでしょう。

さて、カードが選びやすいです。複数のカードをまとめて入れることになるため、視認性の点では二つ折り財布や、長財布には劣るのですが、カードをまとめてバッと取れて、抜き出しやすい。

収納スペースに余裕があるのも素晴らしいです。横幅がカードサイズ+αあるため、出し入れがスムーズです。今日ではコンパクトで使いやすさを売りにする財布がたくさんありますが、正直、結構な割合で使いにくい。比べるとカーサは「財布のサイズは大きい」のですが、気持ちよく使えます。こういうスペックに現れないところは使ってみないとわからないところなんですけど、カーサはすごく良い。

ちなみに、フラップを前に稼働させるときフラップが凹む感じがするのですが、これも、本モデルの革が柔らかいからなのかもしれません。とにかくカチッとした剛性が好みなら、フルグレインがいいかな。

上部のスリット

収納するとほぼ完全にカードが見えなくなります。

使いにくい。構造的に出し入れが難しいです。カーサは他のポケットが使いやすいため、本ポケットを無理に使う必要はないでしょう。

あえてメリットを言うなら、ホックの圧力をカードが受けてくれるので、ホックのアタリが出にくくなることでしょうか。しかしながら、この状態で運用するとカードが割れるリスクがある(ケツポケするならリスクは高まります)。この点でもおすすめはしません。

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コイン

フラップの内側に収納します。ここはシングルホックで留める構造になっているため、財布を開いてからさらにホックを開く必要があります。これを手間だと思うならカーサは合わないかな。パームを選びましょう。

カードの収納枚数が増えるほど、コインの収納スペースが少なくなる。カードとコインの枚数、そして使いやすさはトレードオフです。

さて、可動式ポケットにカードを6枚、お札を11枚収納した場合の使い勝手です。
ガバっと開く。

入れやすいです。15枚のコインを流し入れるように収納できる。

1円:4枚
5円:1枚
10円:4枚
50円:1枚
100円:4枚
500円:1枚
合計、15枚入れてみました。必要十分。見やすいですね。

取り出しやすいです。

さらに10円玉を5枚追加。20枚入れてみました。これくらいがMax。

カード7枚、お札11枚、コイン20枚で、きちんと閉じることができる。ただ、そもそもキッチリと支払う人は20枚入れることが殆どないです。面倒でお札を出しがちな人も安心、というところですかね。

お札

お札の収納スペースも内側に革が貼ってあります。お札の出し入れがスムーズにできます。安価な財布ではまず採用されません(革の裏面がむき出しになっているものがほとんど。摩擦が生じるためスムーズに出し入れできない)。

右側に入れます。収納量のMaxは11枚ほど。

収納スペースには余裕があって、複数のお札をまとめて入れるときもスムーズです。11枚のお札を同時に入れるとさすがにスルリは入りませんが、それでもストレスを感じるほどではないです。普通に使いやすい。

最大収納時の使い勝手

プラスチックのカード7枚、お札11枚、コイン20枚を収納しました。けっこうなボッテリ感。ちなみに、実測値で37mmの厚み。このサイズ感では、パンツのポケットに収納するとつっぱってしまい、快適に持ち歩けるとは言えません。それと重い。サイズが小さいから片手で持ちやすいのですが、だからこそズシンと来ますね。コインは少ない方が快適に持ち歩けるけるし、取り回しが良い。

カード6枚、コイン15枚にしてみました。コインポケットのカーブがフラットになり、薄くなっているのが伝わるでしょうか。薄くしたいなら詰め込む量を減らす必要があります。

サイズ、使い勝手を考慮するとコイン20枚はおすすめできません。15枚までが良いでしょう(お釣りが出ないように、コインをキッチリと支払えば15枚以上になることはほとんどありません)。

なお、新品の状態のため、より厚みが出ています。パームもkf-003も使い込むことでスリムになりましたし、カーサも潰れて薄くなります。ここは使ってみてどのように変化するのかご紹介できればと。

特徴

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フランスの山羊革、シェーブルを使用

外装の素材は、シェーブル(シェリーとも呼ばれる)。フランスのタンナー、アルラン社の代表的な革です。

微細なシボが並ぶ美しい表情が特徴。サラサラとした手触りで気持ちが良い。多少の油分が入っているのかもしれませんが、フルグレインやコードバンほどではない。1年使ってもオイルレザー特有の手に馴染む感じにはなりません。

クロムなめしのゴートと比べるとパリッとしたハリ感があります。とはいえ、やはりコードバンや、ブッテーロなどWILDSWANS定番の革と比べると柔らかい。素材が柔らかいため、アルラン ゴートモデルのカーサは柔らかい仕上がりです。ここは好みが分かれるところかな。WILDSWANSのカッチリ感が好きなら合わないと思います。

また、サドルプルアップやイングリッシュブライドルなどのタンニン革のような、色・艶が変化するエイジングは期待できません。新品の表情が長く続く革として極めて優秀です。

傷に強いため、ガシガシ使っても大丈夫。水に濡れてたときもシミができにくい。そして、シワも目立ちにくい。カーサは構造上、開け締めを繰り返すとシワが生じるはずです。ただ、そもそも生じるであろうシワと同等、あるいはそれよりも細かなシボがあるため、シワができても目立ちません。

個人的にイマイチかなと思ったのは、開くときの違和感です。これはアルランのシェーブルが柔らかいためでしょう。ホックの留める力のほうが勝るため、開くときに本体が曲がる感じがします。

開けし閉めのしやすさはフルグレインブライドルレザーのような硬い革のモデルのほうがよいでしょう。こういったところはネットで買うと分からないし、メイカーも公称しないので、実物を触って決めたいところです。

軽量です。当たり前ですが、軽いほど持ち歩きは快適です。ただ、WILDSWANSのファンならがっしりとした重みを求める人もいるかもしれませんね。革によって10g以上違いが生じます。軽い方が良いなら、アルランのシェーブルはおすすめ。

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内装はダービー

内装はフランスのタンナー、アース社の革。ダービーです。型押しのカーフ。シェーブルよりシボが大きく、矩形な感じ。

カーフといえば、きめ細やかで柔らかい質感が特徴ですが、本作は型押しを施し、かつ裏張りもしてあるので、適度なハリがあります。

マットな質感です。

ちょっとラグジュアリーすぎるかな。ここも人によりますね。

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バツグンの高級感

革には表と裏があります。裏面は毛羽立ちが生じたりするし、手触りも表面ほどスムースでない。美観も表面に劣ります。

カーサは裏面が一切見えません。内装もすべて、革の表面が使われています。高級感は抜群。革の裏面が見えない、かつ(本モデルでは)黒い革のため、コインやお札を出し入れすることで生じる汚れも目立ちません(見えにくいので)。

クオリティ

非常に高品質です。

コバ

フチを面取りして丸みを出し、磨き上げて美しいコバに仕上げています。シェーブルでこのレベルまで作り込むのがWILDSWANSの凄さ。同価格帯の製品と比べ、トップクラスですね。

他の革(コードバン、サドルプルアップ)などと比べると、コバはマットな仕上げですね。光沢が控えめ。

ステッチ

ダークグレーの糸。ミシン縫いのステッチはいつもながら綺麗です。糸目に立体感があって本当に美しい。ステッチ間隔は広すぎず、せますぎず。本モデルの革が上品なのもあいまって、そう感じるのかもしれませんがクラフト感が少なめです。

返し縫いもしっかりと。耐久性も作り込まれていますね。

あとがき

非常にバランスの良い財布です。大きくなく、小さすぎず、取り回しが良い。お金もカードも使いやすいです。WILDSWANSのほか製品と比べてどうなの?というところは人によって判断が分かれるところだと思いますが、パームとkf-003の良いところどりといったところでしょうか。買って後悔はしないんじゃないかなと思います。おすすめです。