機能的な革製品をラインナップするブランド、SYRINX。
本日は、『MEKURU《めくる》ペンケース』を紹介します。
特徴は、こんな感じ。
- ペン2本の収納力
- 「めくって開く」、ユニークなデザイン
- コンパクトでスリムだから、携帯しやすい
- 上質なイタリアンレザーの一枚革を贅沢に使用
一言で説明すると「大人にふさわしい、コンパクトなペンケース」です。
もちろん、SYRINXらしいユニークな機能も備わっています。
ぜひ参考にしてみてください。
動画
MEKURUペンケースは、いくつかの素材、カラーでラインナップされています。
本ページでご紹介するのは、皮革はアラスカ。カラーはGrafilteです。
美しい表情と、MEKURUペンケースのユニークな使い勝手を動画にしてみました。
使い勝手
パッケージを開けると、ボディの小ささに驚くはず。ペンを入れるアイテムだから、サイズに限界はあるのだけど、一般的なものと比べると抜きん出てコンパクトです。
独自のカッティングが施されています。
外装は一枚革でぐるりと覆うデザイン。つなぎ目がないから、革の質感をダイレクトに感じることができる。小さくても所有欲が満たされますね。革のハリによって中央は膨らんでいます。使い込むことで、スリムになっていくはず。
それでは、開いてみましょう。
アイテムの出し入れ
ファスナートップは、外装と同じ皮革。
「SYRINX」のブランド名が型押しされた引手が付いています。この素材も外装と同じです。
ファスナーは、YKKの最高峰、エクセラ。立体感のある美しいフォルムです。
ペンを取り出すとき、ファスナーはここまで開ければOK。
この状態で、革を「めくる」と、
ペンが頭を出す。
そして、引き出すことができる。ゆえに、本作は《めくる》と名付けられているのでしょう。
これこそが、本作の面白いところです。
一般的なファスナータイプのペンケースだと、ファスナーが「コの字型」に付いている。いわゆるラウンドファスナータイプですね。ファスナーを全開にしないと、アイテムを出し入れすることはできないのです。
一方、MEKURUペンケースなら、最小限の所作でペンを出し入れできる。実に機能的です。
ファスナー全開にするとこんな感じ。机の上で、ペン置きとして使ったり、2本のペンを頻繁に出し入れするシチュエーションでは全開にしたほうが使いやすいですね。
革の床面がむき出しのデザインは、好みが分かれるかもしれません。が、これはスムーズにに「めくる」ことができるように、厚みを計算しているのかもしれません。
収納力
MEKURUペンケースに収納できるのはペン2本です。消しゴムも入りません。
たくさんのアイテムを収納することはできないため、クリップやのりなど、アレコレと収納したい人には、明らかに向かない。
収納力を犠牲にするからこそ、ミニマムなペンケースに仕上げることができるわけです。
私の場合、パソコンを使うことがほとんどなので、たくさんの文具は必要ないのです。持ち歩くのは、お気に入りの2本のみです。一般的なペンケースはあまりにも大きすぎる。そうお考えなら、MEKURUは最適だと思います。
携帯しやすい
サイズを、ペンケースと比べてみましょう。(ちなみに、比較対象のペンケースも一般的なものより小さめです)
長さが同じ、ペンケースでも。横幅は10mmほど短く。
厚みも1/2ほど。
コンパクトでスリムだから、カバンの中のサイドポケットなど、マチのないスペースにもすっきりと収納できます。ちょっとした移動なら、ポケットに突っ込んでも邪魔になりませんね。
冒頭で「大人のペンケース」と言ったのは、このミニマムなサイズから。
コンパクトであることは、ペンを大切にすることにも繋がります。スペースがないため、ペン同士が衝突することが減り、傷がつきにくい。
たくさんは持ち歩かない。大切なペンを、最小限のスペースで快適に持ち歩きたい。MEKURUペンケースは、そんなニーズに応えてくれます。
特徴
オイルレザー、アラスカを贅沢に使用
構造がシンプルなペンケースは、さまざまなメイカーからラインナップされています。
数ある革のペンケースの中でも、MEKURUペンケースが優れているのは、素材の良さ。上質な革を使っているところにあります。
本作の素材は、「アラスカ」。
イタリアのタンナー、ラ・ペルラ・アッズーラ(La Perla Azzurra])社の皮革です。
独特の表情が面白いですね。
おそらく下地はグレーっぽい色だと思うのですが、雪が薄っすらと積もったような表情です。均一な色合いではなく、部位によって異なる濃淡が出ていますね。
ハッキリとしたシボの部位をなぞると、指先に凹凸を感じることができます。
触れてみると、艷やかでしっとりとした質感です。「白い表情」の部位は蝋(ろう)を浸透させているからですね。
アラスカは、タンニンなめし、かつ染料仕上げの皮革だそう。つまり、エイジングを楽しむことができます。
シボのある白い表情が、雪が溶けるように変化していくのではないかと思います。(これは使い込んでみてから、後ほどご紹介できればと)
ラインナップ
素材は2種類。
ひとつは、ラ・ペルラ・アッズーラ社の、「アラスカ」。本ページでご紹介しているものです。カラーはGrafite。
もうひとつは、テンペスティ社の、「エルバマット」(画像は、公式サイトよりお借りしました)。アラスカと比べると、スムースな表情です。ちなみに、SYRINXの定番レザーはこちらみたいです。
エルバマットの財布をレビューしているので、質感はこちらをご参考に。
どちらもイタリアのオイルレザーです。
カラーラインナップが豊富ですから、お気に入りがきっと見つかるはず。
あとがき
子供のころは誰しもが使っていたペンケース。
大人になると持ち歩かなくなるのは、「大人には大きすぎるから」が理由だと思うのです。
本作は収納力を犠牲にしているからこそコンパクト。誰にでもおすすめできる万能ペンケースではないのだけど、スタイリッシュに、快適に持ち歩けるペンケースをお探しなら、本作ほどハマる1品はなかなか無いはずです。