ユニークな革製品をつくる革工房エムピウのブックカバー「CL」を購入しました。
まずは特徴をピックアップしてみましょう。
- バッファローレザー
- しおり機能付き
- 美しい仕上げ
- エイジングを楽しめる
長く使える、上質なブックカバーをお探しなら、ぜひ検討してみてください。
使い勝手
ぱっと見、オーソドックなブックカバーです。本のセット方法も、一般的なものと変わりません。
内側は、こんな感じ。
片方を、スリットに差し込んで。
もう片方は、こちらのベルトに差し込みます。
こんな感じ。
そして、フラップを折り込んで入れます。
フラップには余裕があるため、厚みのある文庫本でも収納できます。本の厚みに合わせて、いつもジャストサイズに調整できるのです。
いたってシンプルですね。
エムピウらしさは、フラップにあしらわれた、小さな切れ込みのパーツ。
一枚の革から、分かれる感じ。
これは、「しおり」。
普段は、ベルトに抑えられているため、フラットな状態。
読書をちょと止めるとき、スッと引き出せるデザイン。ちなみに、エムピウのブランドロゴがあるのは、ここだけです。型押しのあしらいで、目立ちません。
指を離すと、自然と内側にたおれていきます。
あとは本を閉じるだけ。
つまり、しおりが必要なくなります。
図書館で借りた本には、しおりが付いていないことがほとんどのはず。わざわざ、自宅でしおりを探し出す必要はないのです。
もちろん、購入した本で使うときも、「しおりを探す」といった所作とは無縁。いつだって同じ場所にしおりがあるので、読みはじめも、終わりも。さっと使えるのです。
特徴
バッファローの繊細な表情
素材はバッファローレザー。きめ細かな表情の、美しいスムースレザーです。
非常に微細なシボが並んでいます。新品の今は、サラリとした触り心地。
やわらかく、ふっくらとした質感。
それでいてハリもあり、手に吸い付くようなきもちよさを味わえます。
一枚革の、贅沢な仕立て。つなぎめのない外装は、実にシンプル。ブランドロゴさえありません。
つなぎ目がないからこそ、バッファローレザーの質感を堪能できるわけです。読書をするのが楽しみになるはず。
エイジングを楽しめる素材
新品の今は、マットな表情ですね。しかしこれは最初だけ。
CLの革は、タンニンなめし、かつ、染料仕上げ。
つまり、「育つ革」です。色は深みを増し、光沢が生まれる変化を味わえます。
この変化もまた、CLの魅力。エイジングのために、もっとさくさんの本を読もうとするかもしれません。(読書の目的にそぐわない気がしますが、私のような革オタクはそう思ってしまうのです。)
(使ってみての、実際のエイジングは、後日アップしたいと思います。)
逆にいうと、新品のときの表情や色をずっとたのしみたいなら、エムピウのブックカバーはおすすめできません。クロムなめし、かつ、顔料仕上げのブックカバーをセレクトした方が幸せになれるはずです。
参考;ブックカバーの選び方
上質な仕立て
本作は、日本製。
細部に丁寧な仕立てを見ることができます。
差し込み部には、「念引き」。キリッとした印象に仕上がっています。
ステッチは、均等かつ。まっすぐ。糸の色は、革と同色にすることで、バッファローレザーの風合いを邪魔しないようにデザインされています。
エムピウのブックカバーのラインナップ。違いについて
エムピウは2種類のブックカバーをラインナップしています。
(※画像は、エムピウ公式サイトから引用。)
ひとつは、本ページで紹介した、「CL」。
カラーは、moca(本ページで紹介しているもの)、choco。
もうひとつは、「BASIC」です。
こちらは3色。beige、choco、brown。
両者の違いは、素材だけ。サイズ、重さ、機能(しおりつき)は、どちらも同じです。
では、素材が違うと、なにが違うのか?
その答えは、エイジングにあります。
CLは、たっぷりとエイジングします。
一方、BASICのエイジングは、控えめ。
CLASSICは、「コンビネーションなめし」の革。クロムとタンニン、両方を使った作られた皮革なのです。BASICと比べて、エイジングの度合いは、控えめです。
値段の違いは数百円。何年も使えるブックカバーですから、気に入った方をセレクトすれば良いでしょう。
私がCLを選んだ理由
私がCLを選んだ理由もエイジングです。エムピウ店舗でエイジングサンプルを見て、「より色が変化する」のがCLだとわかったからです。(BASICよりも、色の深まり、ツヤの出が顕著でした)
あとがき
革のブックカバーは、さまざまなブランドがラインナップしています。
では、あえて、エムピウのCLを選ぶ理由は何でしょうか?
本作だけの特徴をあげてみましょう。
- エイジングを楽しめる、バッファローレザー
- シンプルなデザイン
- 使いやすい、しおり機能
これらを備えた、ブックカバーは、エムピウのCLしかありません。