本日ご紹介するアイテムは、コードバンを使った一品。K.T.ルイストン(K.T.LEWISTON)のIDケース、KTW-127です。
特徴は以下のとおり。
- 横型のIDケース
- 裏面にもカードを収納できる
- 素材は最高級レザー、コードバン
- 色・艶が変化するエイジングを楽しめる
- シンプルなデザイン
一言で言うなら、「大人のIDケース」。ビジネスシーンに添えるIDケースをお求めなら、きっと満足できるはずです。ぜひ参考にしてみてください。
使い勝手
ストレートラインのみで構成されたフォルム。余計な装飾のないIDケースで、単純な美しさがあります。
IDケースの役割は、非常にシンプルです。
個人を認識できるカード、たとえば社員証を入れて持ち運ぶ。これに尽きます。
正面のポケットが、そのためのスペース。
KTルイストンに限らず、どのブランドのIDケースにも、このポケットが付いています。
つまり、IDケースにおいて標準的な機能です。
では本作の特徴は何かというと、裏面にもカードが収納できること。
社員証+α。
2枚入れてもスリムなプロポーションのままです。邪魔になりません。
2枚のカードを持ち歩くシチュエーションは、意外とあります。
たとえば、定期券。
このIDケースをポケットに忍ばせておけば、タッチ&ゴーで改札をスルーできます。
改札のたびに、カバンから財布(または定期ケース)をガサゴソと探し出すのは、スマートじゃないですよね。
マネーチャージしておけば、もしものときの保険にもなるでしょう。
機能は、以上ですべて。複雑なギミックは付いていません。シンプルなIDケースです。
特徴
コードバンでできたIDケース
本作の一番の特徴は、コードバンで作られていることです。
コードバンとは、馬のお尻の芯部にある、シェル層と呼ばれるコラーゲンのカタマリを取り出して作った皮革。バツグンの輝きと、スムースでとろけるような質感の最高級レザーです(事実、本作は高価です…)。
IDケースがコードバンになったからといって、何か劇的に変わるわけではないと思っていたのですが…。いざ使いはじめてみると、とても満足できました。
コードバンは、素材そのものがとても魅力的です。
艷やかで、それでいて光沢のあるスムースな表情は、光の強さ、角度によってコロコロと表情を変えます。つまり、あらゆる空間で映えるのです。
ほとんどの人は、会社で支給されるIDケースをそのまま使っているのではないでしょうか(私の会社ではその傾向が強い気がします)。
あまり気にかけている人がいないからこそ、こういった小物で違いを出せるのは楽しいものです。(特に、男性にとっては、ビジネスシーンで許される、数少ないファッションでしょう)。スーツのVゾーンに、配置されるわけですから、お相手は必ず目にするもの。ビジネスシーンに添えるIDケースとして、コードバンより優れたものはありません。
使うほどに魅力的になっていくのも、コードバンの醍醐味です。
新品のときから、独特の光沢を放っていますが、エイジングすることで「陶器のようなヌラリとした光沢」を身にまといます。何年か使ったあとの変化が、とても楽しみですね。
ちなみに、ホルダーを留める革もしっかりとコードバンで作られています。
IDケースを首から外して、机に置いておくこともあるのですが、チラリと見るたびにコードバンの美しさが際立つのです。所有欲が満たされる一品です。
ストラップも革製
ストラップも革製。2本の革を編み込むデザイン。十分に高級感があります。
立体感のあるつくりで、ギュッと握るとしっかりと革の感触を味わうことができます。
本体とは、フックでかけるつくり。
メイドインジャパンの美しい仕立て
シンプルで余計な装飾がありません。ゆえに、その仕立てに自然と目が行ってしますのですが、実に上質です。
ストレートラインのステッチは、一切の歪みがなく、等間隔。負担のかかるポイントは、返し縫いがされています。
よく見ると、フチには念引きがほどこされています。
コバも、ちゃんとコバ材で仕上げられています。
日本製のIDケースですから、上質なのはあたりまえなのですが、こういった丁寧な仕上げは嬉しいポイントです。
縦型のバリエーションも
カタチの違う、縦型のものもあります。
首からかけて、かつ胸ポケットに入れる使い方をするなら、こちらの方がマッチすると思います。少しラウンドしたエッジが特徴的です。横型よりも柔らかい印象を受けますね。
K.TルイストンのIDケースを買える場所
シンプルなコードバンのIDケースが欲しいなら、本作以外に選択肢はほとんどないわけですが、生産量が少ないのか、取り扱う店舗がほとんどありません。
少なくとも2017年10月の時点では、amazonにもない。
で、結局、新宿の伊勢丹メンズ館で購入しました。
種類は少ないものの、いくつかK.T.ルイストンのアイテムが置いてあるので、東京にお住まいのかたは是非立ち寄ってみてください。
あとがき
コードバンにハマりだすと、あらゆる小物をコードバンで揃えたい衝動にかられます。
しかし、コードバンは高価なため、たとえ小物でも決して安くはありません。
そういった中で、本作のようなIDケースは比較的リーズナブルに手にできるアイテム。本物にこだわる人も十分に満足できる仕上がりですし、30代以上の男性に向けたプレゼントとしても優れた一品だと思います。