BONAVENTURAの『トゴ ブックカバー』をご紹介しましょう。
特徴は以下のとおり
- 文庫本サイズのブックカバー
- 最高級シュランケンカーフを贅沢に使用
- ワクワクする、美しいパッケージ
これまで10以上の革のブックカバーを使ってきた経験から、本ページではトゴ ブックカバーの特徴・メリット・デメリットをわかりやすく解説します。
動画
シュランケンカーフの質感が伝わればよいのですが。
パッケージ
BONAVENTURAは、アイテムごとにパッケージのカタチを変えているみたい。「パッケージを開く時間」がワクワクするようにデザインされているのが、BONAVENTURAのスゴイところ。
本作のパッケージが「本を開く」ようにデザインされているのは、「ブックカバー」だからでしょう。
箱はいらないから安くしてほしい意見もあると思うけど、そこはラグジュアリー感とのトレードオフなので仕方ないですね。
レッド×ブラックのパッケージがBONAVENTURAのパッケージコンセプトなのかな。キリッと締まる美しさがありますね。
ブックカバーと、しおりが入っていました(しおりはキャンペーンプレゼントのため普段は付属なし)。
使い勝手
本を読みたくなる、シュランケンカーフの気持ち良さ
素材はシュランケンカーフ。一枚革が贅沢に使われています。シュランケンカーフの手触りと、美しさを楽しめるブックカバーをお探しなら、最高の一品。
シュランケンカーフはカラーラインナップが豊富。ビビッドカラーも綺麗ですね。お気に入りがきっと見つかるはず。
チョイスしたカラーは、「エトープ」。主張しすぎない色合いが気に入っています。大人の男女が持っていて品のあるカラーリングかと。
触れると、ハッキリとシボを感じられる。革の「手に馴染む感じ」は控えめで、サラリ・モチっとした質感です。
ブランドロゴも含めて、装飾が一切ありません。つまり、本作が「BONAVENTURAのブックカバー」であることは分からない。しかし、それで良いのです。素材と仕立てが良いから、上質に見える。ゴテゴテとした装飾は不要です。
ブックカバーの素材には、革以外もあります。
では、あえて高価な革をチョイスするメリットは何か?。というと、読書のときに革の質感を味わえること。これに尽きます。
トゴブックカバーは、つなぎ目がないから、シュランケンカーフの質感をダイレクトに、両手で味わうことができる。本を読む時間を、グッと高めてくれます。
A6サイズの本をセットできる
本には、2種類のサイズがあります。
左:新書
右:文庫本
トゴ ブックカバーは、文庫本のみセット可能。すこし大きな新書はセットできません。
それでは、文庫本をセットしてみましょう。方法は、シンプル。両サイドに表紙を滑り込ませるだけ。内装のすべりが良いから本をセットしやすい。
背表紙をセットする面も、シュランケンカーフです。読書中に指が触れることが多いパーツなので、嬉しい。
ロゴはここにだけ。目立たないように型押しされています。
しおり
キャンペーンで付いてきた、しおりにも触れておきます。
しおりは、ブックカバーとは異なる色合い。コントラストがあるから見つけやすい。
小さなパーツなのだけど、ちゃんとコバが塗られています。
しおりのヘッド部はボリュームがあるから、本にはさむのは、チョットきつい。
とにかく長い。本の2倍くらいの長さがあります。
折り返して使うことに。ぷらぷらしてしまうので、これは好みが分かれそう。まぁ、オマケですしね。
特徴
高級皮革シュランケンカーフを贅沢に使用
トゴ ブックカバーの素材、シュランケンカーフは、ドイツ ぺリンガー社の代表作です。
独特のシボがシュランケンカーフの醍醐味。薬品を使ってギュッと縮めた、本物の「シュリンク」です。革の「揉み込み」や「型押し」とは違います。革を物理的に縮めているため、弾力があり、丈夫なのです。触っていて、とにかく気持ちいい。
ここ数年、革の値段が上がり続けているのだけど、シュランケンカーフはその筆頭。もともと高級な革だったのだけど、さらに高価になってしまいました。だから、アパレルブランドの革製品ではまず使われません。今やメゾンか、本格的な革工房でしか採用されない、最高級レザーです。
その高価な革を、トゴ ブックカバーでは贅沢に使っている。高級感もバツグンです。実際、高価なのだけど・・・。
色ツヤはほとんど変化しません。エイジングを楽しみたいなら、本作は避けた方がよいでしょう。
これは好みが分かれるところですが、シュランケンカーフは顔料が使われているため、仕方ありませんね。「新品のときの美しさを、ずっと長く楽しみたい」。そんな人にピタリとはまる革なのです。
上質な内装
「革のブックカバー」はたくさんあるのだけど、「仕立て」を見ると上質さがわかる。
たとえば、革の裏面がむき出しになっているブックカバーもある。安価になるから悪いとも言えないのだけど、「上質さ」を感じられないかもしれません。
では、トゴ ブックカバーはどうかというと、シュランケンカーフの床面(革の裏面)ではなくて、別の素材があてがわれています。
起毛感のある、やわらかなファブリック。本を着脱するときくらいしか触らないのだけど、気持ちの良い素材。リッチな感じですね。
内装の色は、ブックカバーによって違います。たとえば、「ブルーシアン」なら、濃いめのブルーです。
雨の日だって、旅先にだって気軽に持っていける
水に強いから、雨の日だって気にしなくていい。
エイジングを楽しめる革のブックカバーをいくつか持っているのだけど、それらは水に弱い。ビーチやプールサイドに持っていくことは気分的に嫌だし、キズだってつく(もちろん、これもまたアジなのだけど)。気負わずにガシガシと使えるのもシュランケンカーフの魅力です。
私は旅行のときにはスーツケースではなくて、バックパックを使うのだけど、本作だったらキズにも強いので気軽に詰め込むことができる。旅の友としても、ガッツリと使えるんです。
メンテナンスフリー
オイルを追加するなどのメンテナンスも不要です(そもそも浸透しないので意味がない)。上品な見た目とは裏腹に、非常にタフな革なんですね。
あとがき
シュランケンカーフを使った、シンプルで美しいブックカバーはなかなかありません。
丈夫で、美しい表情を長く楽しめる。そんなブックカバーをお探しなら、おススメできる一品です。