BAHARIはガルーシャ(エイ革)を専門とする、日本のブランドです。
ガルーシャの表情を活かしたアイテムは、どれも美しく、丁寧につくられています。
今回は、そのBAHARIのラインナップの中から、ガルーシャのラウンドファスナー財布を紹介します。
まずは、その特徴をピックアップしてみましょう。
- ラウンドファスナー長財布
- ガルーシャを贅沢に使用
- たくさんのポケットで収納力バツグン
- 軽くて丈夫。汚れにも強く、何年も使える
本ページでは、エイ革の魅力含めてご紹介します。
財布選びの参考にしてください。
スペック
ブランド | BAHARI |
---|---|
商品名 | ガルーシャ 長財布 ラウンドファスナー |
収納力 | ★★★★★ |
お札入れの数 | 3 |
お札の枚数 | 40 |
コインの枚数 | 30 |
カードの枚数 | 12-18 | サイズ | W193×H100×D27mm | 重さ | - |
素材 | ガルーシャ |
使い勝手
本作は、「ラウンドファスナー長財布」にカテゴライズされます。3辺をファスナーで囲んだ、オーソドックスなタイプですね。
まずは、その使い勝手をおさえてみましょう。
素材は、ガルーシャ(エイ革)。
ビーズが敷き詰められたようなルックスとは裏腹に、以外とツルツルの質感。触っていて気持ち良いです。
このガルーシャの一枚革を、贅沢にぐるりと巻いて作られています。余計なつなぎ目がないため、どこを持ってもガルーシャの立体感とツルリとした感触が楽しめます。
外装には、余計な装飾は一切ありません。必要ないからです。
本作の醍醐味は、「ガルーシャの美しさ」。その表情、その手触りを、どこから見ても、楽しめるようにデザインされています。
ファスナートップは、財布と同じ色の牛革。BAHARIのロゴが銀押しであしらわれています。
ファスナーは、引っかかることがありません。スムーズに開け閉めできます。
それでは、財布を開いて、使い勝手を見ていきましょう。
カード
両サイドにカードポケットがあります。
片面に6枚。両面で12枚のカードを分けて収納できます。
たくさんのカードがある人人にとっても、収納量は十分ですね。
さらに一番上の段は、フリーポケット。これも両サイドにあります。
フリーポケットは、カード2枚分ほどの長さ。仕切りがありません。
工夫次第でグッと使いやすくなるはず。
たとえば、
- チケット
- 領収書
- レシート
などを折らずに収納できて便利です。無くしたくない、貴重なものを入れておくのにもしてきです。
ちなみに、カードが12枚以上の場合も大丈夫。フリーポケットに入れることができるからです。けっこう深いポケットのため、縦に入れると丁度良いですね。横に入れると完全に隠れてしまうので、取り出しにくくなります。
こんな感じで、ちょうど3枚並ぶように収納できます。
さらにもう1つ、フリーポケットがあります。
マチは無いので、たくさん入れるのは苦手なポケットですが、とてもアクセスしやすいです。「すぐに使いたいもの」を入れておくと便利ですね。
たとえば、
- 使うのを忘れがちなクーポン
- 期限のある商品券
一般的なラウンドファスナー長財布と比べると、BAHARIのカード収納は、平均以上といえます。仕切りも多いため、たくさんのカードを使い分ける人に、ピタリとはまるはずです。
コイン
真ん中のファスナー部がコインポケットです。
一般的なラウンドファスナーの小銭入れは、一直線にファスナーが付いているものがほとんど。ガバッと開かないので、小銭が見づらく、取り出しにくいのです。
ほとんどの財布は、ここまでしかファスナーが開きません。
一方、BAHARIのラウンドファスナーは、L字にファスナーが付いています。
こんな感じで、ガバッと大きく開くんですね。
折込マチですから、コインがたくさん入ります。
そして、コインが増えると、探しにくく、取り出しにくくなっていします。
でも、BAHARIのラウンドファスナーなら大丈夫。
大きく開くファスナーと、広いマチのおかげで、コインが、見やすく、取り出しやすいのです。
小銭入れが使いやすいことは、財布のキモだと思います。
BAHARIの財布は、これが上手くデザインされている。だから、とても使いやすいのです。
お札
一般的なラウンドファスナー財布は、両サイドがお札入れです。つまり、札入れは2つ。
BAHARIのラウンドファスナーは、さらに仕切りがあるため、3つのお札ポケットがあります。
- 千円札/5千円札/一万円札
- 日本のお札/外国のお札
- 商品券/ レシート
異なるアイテムを分けて収納できるのでとても便利。
折込マチになっているので、ガバッと開きます。
見やすくて、取り出しやすいんですね。
使い勝手のまとめ
財布には、さまざまなカタチがあります。その中で、ラウンドファスナーのメリットをあげてみましょう。
- たくさんの収納
- ファスナーによる安心感
BAHARIのラウンドファスナーは、これらの「キホン」を押さえ、使いやすい財布に仕上がっています。さらに、一般的なラウンドファスナーよりも仕切りも多いため、使い分けの便利さではトップレベルです。
難点は、大きいことでしょうか。
これはBAHARIに限らず、ラウンドファスナーの宿命です。
残念ながら、「小さくて、たくさん入る財布はありません
カバンに入れて持ち歩く人に、おすすめですね。
特徴
ガルーシャを贅沢に使用
本作の醍醐味は、やはり素材。エイを加工した「ガルーシャ」を贅沢に使っていることにあります。
美しい表情
緻密に並んだビーズは、ガルーシャだけの美しさです。
神秘的で、妖艶。こんな表現がピッタリの皮革ですね。
1つ1つのツブが立体感を持ち、パールのように輝きを放っています。光を取り込んで、それぞれが反射するため、明るさ・見る角度によって、まったく違った表情を見せてくれるんですね。
財布の外側には、ブランドロゴを含め、余計な装飾は一切ありません。
財布の中にあしらわれた銀箔押しだけが、BAHARIの証。
素材の美しさで勝負できる財布には、ブランドロゴは不要なのです。
スターマークの神秘的なデザイン
財布の中心に見えるのは、「スターマーク」や「天眼(神の目)」と呼ばれる部位。
この美しく神秘的な模様も、ガルーシャの特徴です。
スターマークは、エイの背の中心にあります。1匹につき1つしか取れない希少な部位なんですね。
公式サイトではスターマークが見えるように、彩り豊かなラインナップが並びます。
美しくならんだガルーシャの財布は、圧巻。一度ご覧になってはいかがでしょうか。
他のエキゾチックレザーには無い、きらびやかさ
メジャーなエキゾチックレザーは、クロコやリザードです。ただ、あまりにも暴力的すぎる。私は好きですが、女性には苦手な人もいるでしょう。
それらと比べて、ガルーシャは、神秘的な美しさが特徴です。
「整った美しさ」という表現がピッタリです。
エキゾチックすぎない表情は、はじめてのエキゾチックレザーとしてチョイスしやすいのではないでしょうか。
とても丈夫。キズに強く美しさが長持ちする
ガルーシャは、とても耐久性の高い革です。
独特のビーズ状のツブは、人の歯や骨と同じ成分「リン酸カルシウム」。固くて丈夫で、劣化しません。
規則正しく並んだビーズは、触ってみると、固い質感です。なのに、しなやかさも持ち合わせた不思議な素材です。
水の抵抗を少なくし、付着物がまとわりつかないよう、エイが数千年かけて進化して生み出したものなんですね。他の革には無い特徴を持っています。
例えば、以下のような特徴があるのです。
- 汚れない
- キズがつかない
- 耐久性がある
- 水に強い
- しなやか
非常に優れた性質のため、世界中で使われてきた素材です。
例えば日本では、刀をにぎる柄(つか)に使われていました。
ガルーシャは、軽くて、丈夫で、滑らず、劣化しません。命をかける道具の素材として、最適だったのです。ちなみに、奈良県の正倉院にはガルーシャを使った、1000年前の刀が美しい姿のまま展示されています。
また、割烹では、ワサビおろしに使われています。ツブがキレイな凸型のため、目詰まりしにくく、すりワサビをきれいに作れることで重宝されています。
劣化が少なく、丈夫で耐久性のある素材だから、こういった酷使される道具の素材に最適なのです。「長く使える皮革」の裏付けとして十分ではないでしょうか。
珍しい素材
あまり目にしない素材だと思います。というのも、高級品だからです。
ガルーシャは18世紀ころから、フランスで宝飾品に使われはじめ、今日でも「海の宝石」と呼ばれる高級素材。ヨーロッパでは高価な調度品にだけ使われる高級素材です。
丁寧なつくり
BAHARIの財布は、タイで作られています。
ガルーシャは固いため、ミシンの針も折れてしまう、職人泣かせの革。そのため、日本にガルーシャの財布を作ることができる職人は、ほとんどいません。
では、BAHARIラウンドファスナーの品質はどうかというと・・・。よく出来ています。
細部を少し見てみましょう。
カーブは、キレイに処理されているのが見てとれます。
革とファスナーとの境目も、丁寧に処理されています。ガルーシャの美しさを楽しめるよう、コントラスを合わせたカラーデザインもすばらしい。
財布の内装にも力が入っています。
シボのある表情は、高級感がありますね。
ガルーシャのお手入れ
一般的な革と違い、お手入れはまったく不要。メンテナンスフリーで長く使える素材です。
クリームやオイルなどは、むしろ塗らないほうが良いです。
汚れたときなどに乾拭きしてあげる程度でOKです。
ガルーシャのエイジング
ガルーシャのエイジングはとても時間がかかります。2年以上はかかると思ってください。
牛革のように劇的な変化はなく、時間とともにゆっくりと変化していきます。
最初は、キラキラした輝きだったのが、渋い落ち着きのある輝きに変わります。
風格があり、凛とした財布に変わっていくんですね。
狙った色へのエイジングは難しいですが、普通に使い続けることで、興味深いエイジングを見せてくれます。
豊富なラインナップ
BAHARIのラウンドファスナー財布は、「加工の違い」でシリーズ分けされています。
エイの革はもともと突起があり、ザラザラした素材です。
その表面を丁寧にポリッシュ(研磨)することで、輝きが増し、ツルツルの表情に仕上げているとのこと。凸凹による引っかかりや不快感は一切感じません。
このなめからな状態に、さらに加工を施したのが、BAHARIの特徴です。
どれも美しい仕上がり。順番にご紹介します。
パール加工
今回紹介しているモデルです。
一つひとつのツブが、輝くようにパール加工されています。
まるで宝石のように美しく、なめらかな仕上がりになっています。
ポリッシュ加工
より磨きをかけたものです。
一つひとつ、ツブの「突起」を均していくことで、さらにツルツルの表情に仕上げたモデルです。
パール加工は、まだ粒感を残しているので、光を乱反射する美しさがあります。
一方、ポリッシュ加工は、「面が光る」感じですね。触った感じも、ポリッシュの方が、ツルツルすべすべになっています。
ポリッシュすることで、まるでパールのような白い水玉模様が広がっています。海の宝石と呼ばれるのがよく分かる、大変美しい仕上がりです。
パールとポリッシュを並べたものがこちら。水色の財布がポリッシュです。
粒感がなくなり、水玉が映えるデザインになっていますね。
この際立つキャビアが、
ポリッシュされることで、面が際立つように仕上げられています。
ポリッシュ加工のラウンドファスナーを見てみる
スパークリング加工/エアブラシ加工
スパークリング加工は、パール加工にラメを施したものです。
見る角度によって、ラメがキラリとと輝くのが特徴のモデル。
また、職人がハンドメイドで装飾を施したのがエアブラシ加工モデル。
面白いデザインのものがラインナップされています。
写真はユニオンジャックモデル。
ちなみに、このコインケースを購入しました。
美しいデザインや表情をもっと知りたい方は、こちらご覧ください。
参考:BAHARIコインケースのレビュー
スパークリング/エアブラシ加工のラウンドファスナーを見てみる
イントレチャート
ガルーシャを細切りにし、それを網掛けしたタイプ。
他のモデルの2倍の量のガルーシャを使うため、お値段は高めです。ソリッドでかっこいいですね。
こちらもさまざまなカラーバリエーションがあります。
梅花皮
BAHARIは、特別なガルーシャを使った財布もラインナップしています。
「梅花皮(カイラギ)」と呼ばれる革のモデルです。1000匹のエイに、たった1匹だけの大変希少な素材。
ガルーシャの緻密・端正さは影を潜めています。力強さ、迫力がスゴイです。星が降り注いだような表情ですね。
この梅花皮を使った刀が、京都の国立博物館に保管されています。
昔からとても貴重な素材で、殿様や武将などへの献上品として重宝されていたようです。
ここまでご紹介した美しいデザインのガルーシャは、BAHARIでしか取り扱っていません。
いずれも、ガルーシャの素材の良さを引き立てていますね。
人と違う財布が欲しいという方は、ぜひ公式サイトをチェックしてみてください。
パッケージ
BAHARIとは、スワヒリ語で「海」を意味するそう。
パッケージも、透明感のある海をイメージできる、シンプルで美しいデザインです。
あとがき
パールのように輝く表情は、どこか怪しい美しさがあります。
この表情こそがガルーシャの特徴。ガルーシャにしか生み出せない美しさです。
BAHARIのラウンドファスナー財布は、人と違うもの、美しい財布が欲しい方におすすめの逸品です。