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エムピウのペンケース ロトロのレビュー。上質なイタリアンレザーで仕立てられたペンケースの真髄に迫る

エムピウは機能的なアイテムをラインナップする、日本の革工房です。

エムピウのペンケース、ロトロ(rotolo)を購入しました。本ページでは使い勝手や特徴、メリット・デメリットについて、分かりやすく解説します。

人と違う、上質な革のペンケースをお探しなら、とてもオススメの1品です。

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使い勝手

ロトロの特徴の1つは、コロンとしたフォルム。どの角度から見ても、革の風合いと可愛らしいルックスを楽しむことができます。
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正直なところ、この「丸いフォルム」は、好みが分かれるかもしれません。角のあるペンケースと比べると、どうしても安定感では一步譲ることになります。
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とはいえ、コロコロと転がっていくことはありません。
真鍮の「ギボシ」がストッパーとなって、ピタリと止まってくれるからです。
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革のフラップには、穴が空いていて、これをギボシに引っ掛けることで、留めるデザインとなっています。しっかりとテンションがかかっているため、勝手に開いてしまうことはありません。
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一枚革で仕立てられた外装は、つなぎ目のないシームレスな仕上がり。
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(詳しくは、このあとご紹介しますが)ロトロの醍醐味の1つは、この美しい皮革をたっぷりと使っていること。やさしい革の手触りを、どこに触れても楽しめるようにデザインされています。

使うときはギボシにかかるフラップを外して、くるくると開いていきます。
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中はこんな感じ。仕切りなどはありません。
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ペンの長さに、少し余裕のあるサイズ。消しゴムなどのちょっとしたアイテムを並べて収納できるほどです。
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ペンをホールドするように、しっかりと両サイドもサポートされます。
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ちなみに、サイドの素材はスエード。
起毛した皮革で、やわらかくて、温かみのあるさわり心地。触れていて気持ち良いだけでなく、とても高級感のある仕上がりです。
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仕舞うときは、くるりと一巻き。最後に、フラップをギボシにかけます。フラップはゴムでつながっていて伸縮するつくり。mpiu-rotoro-9

つまり、ペンの数が少ないときは「ギュッと巻かれる」のでコンパクトに、多くなったときもしっかりとサポートしてくれるんですね。

気になる収納量ですが、ペンは10本くらいは余裕で入ります。
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たくさんのペンを包み込んだロトロは、少しぷっくりとして、可愛らしい姿を見せてくれます。
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特徴

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豊富なラインナップ

素材によって、いくつかのモデルに分かれています。

(以下の写真はエムピウの公式サイトから引用。)

SUEDE

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個人的にイチオシのモデル。本ページで紹介しているのもSUEDEです。
8つのカラーバリエーションがあるので、お気に入りがきっと見つかるはず。

カラーによって使われている革が違っていて、3種類あります。順に紹介してまいります。

ブッテーロ

rotolo_suede_bluブッテーロはwhite、red、black、blueの4色で使われている皮革。イタリアの名門タンナー、ワルピエ社のオイルレザーです。

カッチリとした、ハリのある質感が特徴です。

マットな表情ですから、一見するとパッとしない印象を持つかもしれません。
ですが、これは最初だけ。少しずつツヤが生まれてきます。また、透明感のある凛とした雰囲気を身にまとうので、落ち着いたエイジングを楽しみたい方にオススメです。

ミッレフォッリエ小さい財布abrAsusでも愛用している革です。

色とりどりのブッテーロ。明るさによる表情の変化、およびエイジングについて
マレンマ

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ブラウンカラーのモデルのみ、マレンマが使われています。日本ではなかなか珍しい素材です。ちなみに、本ページでご紹介しているのはこちらですね。

マレンマもワルピエ社の皮革。ブッテーロに2倍のオイルを浸透させたレザー。一口で言うと、「とても育てがいのある皮革」といったところです。

スムースな表情は、キズが付きやすいのですが、自然と馴染みやすい(目立たなくなっていく)のです。というのも、オイルをたっぷりと含んでいるため染料が移動しやすく、付いたキズが復元するようにエイジングを楽しむことができます。

こちらは、マレンマを使った、エムピウの眼鏡ケース ロトロ オッキアリ
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1年くらい使ったときの写真。キズ付きつつも、新品のロトロと比べるとツヤが生まれ、色合いが深まっているのが分かります。ブッテーロよりもギラリとしたエイジングを楽しむことができます。

左:ロトロ 右:ロトロ オッキアリ

左:ロトロ
右:ロトロ オッキアリ

マレンマの表情、エイジングがわかるように、動画にしてみました。
動画のマレンマは、2年以上使っているものです。

エムピウ ロトロオッキアリ 使い方とマレンマのエイジング
ミネルバリスシオ

rotolo_suede_cogcognac、tabacco、grigioのカラーで使われている革。イタリアのタンナー、バダラッシカルロ社の代表的なオイルレザーです。ブッテーロやマレンマと比べると、少し柔らかく、しっとりとした質感です。

また、エイジングの進むスピードも早く、色の変化の度合いなどもトップクラスです。「色、ツヤ」のエイジング度合いでいうなら、ミネルバ以上の皮革はありません。変化を楽しみたい方にオススメです。

色は「オルテンシア」だけど、ツヤの出るエイジングは一緒。お時間あれば動画をご覧ください。

ミネルバボックスのエイジング。オルテンシアの色艶の変化

ちょっと長くなったので、まとめます。

お気に入りのカラーで選んでも、もちろんOKですが、皮革でセレクトするならこんな感じでしょうか。

ハリと透明感のあるエイジングならブッテーロ。
ハリとギラリとしたエイジングならマレンマ。
やわらかで、ぐんぐんと変化するエイジングならミネルバ。

どの革を選んでも、「革を育てる楽しみ」を味わうことができます。

TAN

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いわゆるヌメ革のモデル。

はっきり言いますが、上級者向けです。
色の変化をもっとも楽しめるモデルではありますが、どうしても最初は汚れたように見えてしまうもの。それも含めてアジとして楽しめる人におすすめのモデルです。

アメ色への変化を味わえるのは、TANだけです。

ORIGINAL

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サイドがシャンタンという生地で仕立てられたもの。
オールレザーでは無いため、他のモデルより、少しだけ安価なプライスになっています。とにかく安価に手に入れたいならこちらでしょうか。
素材は、ミネルバリスリオです。カラーはブラックのみ。シャンタンのカラーリングが違うんですね。


どれも素晴らしい皮革ですから、どのモデルをセレクトしても、革の風合い、上質感、そしてエイジングを楽しむことができます。色や質感など、あなたが気に入ったものをセレクトして、間違いありません。

今日では、似たようなフォルムのペンケースはたくさんありますが、実はオリジナルはエムピウです。そして、今日においても上質な革で仕立てたロール型のペンケースをセレクトするなら本作がNo1でしょう。

ちなみに、この「革で巻く」デザインは、エムピウのお家芸。革の風合いと手触りを、最大限味わえるように考えられてるんですね。ロトロに限らず、ミッレフォリエストラッチョといった財布なども、同じコンセプトですね。

あとがき

上質な皮革で作られたペンケースはなかなか無いもの。
そういった中、ロトロは、イタリアの皮革をたっぷりと使った、贅沢な1品と言えるでしょう。まさに、大人にふさわしい、ペンケースです。

お手頃なプライスなので、プレゼントにも最適だと思います。

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