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ポーター タンカー ニューモデル 二つ折り財布のレビュー。2019年にモデルチェンジした定番財布の使い勝手、特徴について

「タンカー(TANKER)」はポーターの中でも人気のあるシリーズです。その中から二つ折り財布を購入しました。

特徴は以下のとおり。

  • 二つ折り財布
  • たくさん収納できる
  • お札、カードが使いやすい
  • 丈夫で軽い、ナイロンツイル素材
  • 金属が変化する経年変化が楽しめる

タンカーの二つ折り財布は、ポーターの定番です。ちなみに筆者は前モデル2002年頃に購入しており、今でも年に1,2度使用していました。トータル17年くらい使った思い入れのある財布です。そのタンカーシリーズの財布が、2020年にモデルチェンジを果たし、使いやすさ、美観などが大幅にアップしました。

本ページではタンカーのニューモデルの二つ折り財布について、使い勝手、特徴、メリット・デメリットについて分かりやすく解説します。

スペック

ブランドポーター
商品名タンカー 二つ折り財布
収納力★★★★☆
お札入れの数2
お札の枚数20
コインの枚数20
カードの枚数10
サイズW99 × H111 × D14mm
重さ65g
素材ポリエステル

カタチ、構造

本作は「二つ折り財布」にカテゴライズされます。オーソドックスな二つ折り財布と同じくらいのサイズ感が良い。ケツポケに最適なんです。

タンカーシリーズの一番の特徴はポリエステルに加工を施した、ナイロンツイルのボディです。ブランドロゴが隠れていても、一目でわかるタンカーの意匠と言ってもいい。独特の素材です。

背面には装飾がありません。柔らかでサラリとした質感で、触っていて気持ちいい。

前面にはコインポケット。ここは前モデルから踏襲。カタチ・構造も変わっていません。大きなブランドロゴは好みが分かれるかもしれません。

ダブルホック構造。なお、ひとつずつ外す必要はありません。中央に指を添えてスナップをかけると、二つとも外れます。

さらにマジックテープで留めることで、コインをしっかりとホールドできる。開け締めのたびにバリバリと音がなるため、気になる人は気になるかもしれない。

二つ折りのボディもマジックテープで留められています。これによってお札やカードをたくさん収納したときも、しっかりとホールドできる(詳細は後述)。

内側は、ほぼ左右対称のデザイン。

前モデルの右側には、透明なフィルムポケットが添えられていて、カード全面が見えました。カードの出し入れを繰り返すことでカバーの内側に傷が付いたりホコリが溜まったりして、透明感が失われてしまう問題がありました。機能的な影響はないけれど、美観的によろしくなかった。

新しいタンカーでは、右側の構造が変わりました。透明なポケットがなくなり、代わりにカードポケットとファスナーポケットが備わりました。

ボディと同色の引き手は、ポーターオリジナルのロゴ入り。こだわりが感じられます。

ファスナーでしっかりと閉まるため、貴重品を入れるのに最適。私は旅行で使うことになるので、チケットとかの収納に便利そうです。ただ、普段は何か使えるかというと微妙か・・・。自転車のカギなどの収納くらいでしょうか。

なお、カードは入りません。横向きでも長さが足りず、入らないです。

カードポケットの後ろには、お札の収納スペース。仕切りがあって便利な構造です。

使い勝手

カード、お札、コインの使い勝手を解説しましょう。

カード

カードは2種類の収納スペースが備わっています。10枚は余裕で入りますね。

階段ポケット

左側に4段。

右側に2段。つまり、合計6枚のカードを分けて収納できます。

クオカードなどの少し大きなカードも入ります。

ポケットの素材もタンカーです。ぐにゃりと曲がるため、1ポケットに2枚収納することもできる。ただし、財布にアンバランスに負担がかかるため、推奨しません。タンカーも使い込むことで型崩れします。なるべく長く使いたいなら、財布を歪めない方がいい。

隠しポケット

横向きにスライドして収納するポケット。高さに余裕があり、大きなカードも収納できます。また、重ねて入れることもできる。

右側も同様の構造。

奥まで収納しないと財布を折りたたむことができません。収納するとカードが完全に見えなくなります。

免許証や保険証などの「持ち歩きたいけれどあまり使わないカード」を入れておくのに最適です。

お札

十分な幅があります。今日、「小さい財布」がブームですが、サイズダウンを優先する代わりに、お札の出し入れが大変なものが多い。でも、タンカー二つ折り財布なら快適に使えます。

広いスペースが、ガバっと開く。

内装の素材もすばらしい。タンカーのナイロンツイルは、滑りが良く、お札が引っかからない。スムーズに収納できるから快適でストレスを感じません。

さっと収納できる。

広いスペースの中で、お札を数えやすいです。

仕切りがあるため、千円札と一万円札。お札とレシート。日本円と外貨など分けて収納できて便利です。

仕切りで分断して、それぞれのスペースに10枚ずつ。合計20枚は入る。この収納力もタンカー二つ折りの魅力です。私が前モデルを海外旅行のお供として愛用していたのは、たくさん入って、見やすくて、出し入れしやすいからです。

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コイン

コインは外側のポケット。ホックを外して、それからマジックテープを外すため、2アクションが必要となる。手間だと感じる人もいるかもしれません(その代わりに、コインが落ちない安心感が得られます)。

マチがあるから、入れやすい。

ポケットはそこそこ深く、見やすいとは言えません。

ただし、差し色のオレンジにより、コインは選別しやすいです。

たっぷりと入ります。20枚は余裕。一般的な二つ折り財布の収納量を遥かに上回ります。

縦に長い分、たくさん入れると奥の方に沈み込んだコインを取り出すのは難しい。一旦、すべて出してしまったほうが良いかもしれません。スマートではないですが。

こういった使い方をしなくてすむよう、小銭を貯めすぎないほうが良いですね。コインが増えるほどぷっくりと膨らみます。少ないほどスマートなフォルムを保てます。

最大収納について

タンカー 二つ折り財布は、「二つ折り財布」の中でもっとも収納力に優れます。

一般的な二つ折り財布は、お札15枚、カード8枚ほどがマックスです。

タンカーなら、お札20枚、カード10枚を収納できます。さすがにボリュームが出る。お札が反発する(真っ直ぐに戻ろうとする)ため、財布が勝手に開いてしまいます。しかし、マジックテープがここで活きる。しっかりと止まります。ポリエステル素材による柔軟性とマジックテープを使った、タンカーだけの特徴です。

特徴

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タンカーの特別な素材。軽く、丈夫な素材

タンカーシリーズで使われる素材は、高密度のポリエステルです。はポーターが20年以上使用し続ける、大定番ですね。

陽の光を受けると、わずかに光沢が増す。輝きすぎないから目立つこともない。

柔らかな素材です。触れると曲がる。ドレープ感を楽しめるお財布です。

サラリとした質感で触っていて気持ちいい。

さて、ポーターは革財布も出しています。革と比べるとそもそも素材が違うのですが、タンカーは軽くて丈夫というのがメリットですね。そして、汚れたらジャブジャブ洗える。革財布は気軽に洗うことができません(さまざまな悪影響がある)。

内装はビビッドななオレンジ。これはずっと変わらない、タンカーを象徴する意匠です。

経年変化

タンカーの素材はポリエステルです。革のような色・ツヤの変化は楽しむことができません。

では、タンカーはどのように変化するのか。10年以上、さまざまなシチュエーションで利用してきた経験から言うと、ポリエステルの素材はほとんど変わらない。ポリエステルで編み込まれた本体はスレにも強く、ほころんだりもほぼしない。ケツポケで持ち歩き、2,000回以上、ポケットから出し入れしてきましたが、破れることもありませんでした。

ただし、ポーターのロゴは痛みます。写真のタンカーは、2,000回以上、ケツポケから出し入れしています。

また、新品のときの薄いダウンジャケットのようなボリュームも変わる。使い込むことで(圧迫されることで)、ボリュームがダウンする。カタチはスリムになります

また、ホックなどの金属は変化します。ダークニッケルのHASI HATOのホックは存在しないため、ポーターの別注でしょう。これは金属本来の色ではなく、染色を施した結果。つまり、メッキです。

これは少しずつ剥がれてくる。これもタンカー独特の経年変化です。これをどう感じるかは人によるでしょうが、私は劣化だとは感じませんでした。

リングも同等です。

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ウォレットループを取り付けできる

リングは前モデルから踏襲。ウォレットループを取り付けることができる。リングとボディを繋ぐ部位はとても丈夫です。(前モデルでは)旅行のときにウォレットループをつけて、アンコールワットやカッパドキアを駆け巡ることができたのは、「絶対に財布を落とさない安心感」があったからです。

なお、リングは取り外すことができます。

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3色のカラーラインナップ

  • ブラック
  • セージグリーン
  • シルバーグレー

ブラック、セージグリーンは昔からの定番です。本ページで紹介しているのはシルバーグレー。新色です。

ちなみに、前モデルではネイビーを所有しており、汚れもほとんどわかりませんでした(色が濃いため汚れてもわからない)。ガシガシ使って、汚れが目立つのを避けたいならブラックをチョイスしたほうがいい。シルバーグレーは淡い色のため、汚れも目立つかもしれません。

細部の仕上げ

ステッチ

ボディカラーと同色の糸で、縫製されています。

負担のかかるところは返し縫いがされている。

財布の端は、生地が織り込まれて縫われています。

これにより、ファブリックの断面が見えないように作られているんです。

あとがき

タンカーの発売は1983年だそう。20年以上経ちモデルチェンジしても、基本的な構造は前モデルから踏襲されています。変更部分が最小でよいのは、ほぼ完成された財布だからでしょう。実際、本作に変わる財布は無いんですよね。ポーターにしか作れない、ポーターならではの財布だと思います。