コードバンを得意する、K.T.ルイストン。
本日は、その代表作であるコインケース、KTW-008をご紹介します。
ざっと特徴をあげてみましょう。
- 馬蹄型のコインケース
- コンパクトで使いやすい
- コードバンで作られた高級品
本ページでは、その使い勝手や特徴に迫っていきます。
上質で、何年も使えるコインケースをお探しの方なら、きっと気にいるはず。ぜひ参考にしてみてください。
スペック
ブランド | K.T.ルイストン |
---|---|
商品名 | KTW-008 |
収納力 | ★★☆☆☆ |
お札入れの数 | 0 |
お札の枚数 | 0 |
コインの枚数 | 20 |
カードの枚数 | 0 | サイズ | W75 × H70 × D18mm | 重さ | - |
素材 | コードバン |
使い勝手
とてもコンパクト。手のひらに収まるサイズです。
コードバンの一枚革で仕立てられた外装は、縫い目がありません。
ブランドロゴさえも取り除いた、シンプルなデザイン。素材と作りが上質なら、余計な装飾は必要ないのです。
トップには、小さなフラップがあります。引っ張ってオープンします。
中はこんな感じ。実にシンプルです。
ブランドロゴと、「MAIDE IN JAPAN」は、シルバーのあしらい。コードバンと相まって、高級感があります。
コインの収納スペースがこちら。
ボディを傾けることで、受け皿にコインが流れ出てきます。
この受け皿が、馬蹄型の使いやすさのキモ。
広い面にコインが散るため、見やすく、取り出しやすいのです。(そして、入れやすい)。
仕舞うときは、逆に傾けるとスルリとコインが収納されていきます。
ちなみに、この受け皿はコードバンではありません。
(K.T.ルイストンに限らず、受け皿までコードバンの馬蹄型は、存在しません。)
内側にもフラップがあって、数枚のコインや、4つ折りにしたお札を入れることができます。ただし、使いにくいため、実際には飾りにしかならないでしょう。個人的にも使っていません。
フラップは閉じるだけ。ボタンもファスナーもありません。必要ないからです。
ピタリとフィットするようにデザインされた馬蹄型は、カバンの中でひっくり返っても、勝手に開いたりしません。熟練の革職人による、日本だけの技巧です。
特徴
馬蹄型の美しいフォルム
本品は「馬蹄型」にカテゴライズされる一品。あまり目にしないカタチのコインケースかもしれませんね。
馬蹄型を作ることができるのは、革を知り尽くした職人だけ。ひとつひとつ、手縫いで仕立てられる財布のため、日本有数の革工房しかラインナップできないのです。量産できないため、お値段も高め。あらゆるコインケースの中で最高級です。
最大の特徴は、美しいフォルム。
この流麗なプロポーションに、コードバンが組み合わさることで、小さいながらも圧倒的な存在感を身にまとうわけです。(そもそもコードバンが、否応なしに存在感を発揮する素材なのですが)
どこに置いても絵になる。そんなコードバンのコインケースなら、馬蹄型がNo1だと思います。
型くずれしない。丈夫なつくり
革を組み立て、手縫いで仕上げた立体的なフォルムはとてもカッチリとしています。
ギュッと握っても歪まない堅牢さも、馬蹄型の特徴です。
ハッキリ言いましょう。馬蹄型は、世界一丈夫な財布です。
(キプリスの馬蹄型を所有していて、2年ほど毎日持ち歩いているのですが、一切型くずれしていません。)
美しさがアピールされがちなコードバンですが、その強度も牛革の3倍とバツグンなのです。ハリもあるため、型くずれしにくいんですね。
ちなみに、馬蹄型に使われる革は、コードバン、またはブライドルレザーのみ。どちらもハリが強く、頑丈なため、馬蹄型にピッタリな素材だからです。
馬蹄型のフォルム × コードバン。
この組み合わせによって、馬蹄型コインケースは、世界No1の「長持ちする財布」に君臨しているわけです。
コードバンで仕立てられた、贅沢な一品
一般的にコードバンに対するイメージは、「ギラリとしたツヤ」、「高級感」があると思います。こんな感じでしょうか。
しかし、本品は、どちらかというと、マットな表情。少しザラッと触り心地です。
コードバンのアイテムを通販で買うと、「何となくイメージと違う。」と、感じることがあるかもしれません。それは、「コードバンのイメージ」と、「実物」が異なるからではないでしょうか。
実は、馬の個体、ロットなどによって、コードバンの表情は異なります。
天然素材のため、毛穴が見えることもありますし、職人による手仕上げのため、いつも均一な表情に仕上げることが難しいからです。(これは、K.T.ルイストンに限らず、すべてのコードバンのアイテムで言えることです。)
ただ、どんなコードバンにも言えることは、「変化していく」ということ。
より美しく、より迫力のある表情に変わっていくのです。ヌラリとした陶器のような光沢を身にまとっていく変化は、コードバンだけの醍醐味でしょう。
ですから、もし手に入れたコードバンに、「イメージと違う」。と感じても、しばらく使ってみてください。みなさんがイメージする「ギラリとしたコードバン」に育っていくはずです。
内装が汚れにくい
受け皿もブラック。KTW-008を気に入ったポイントの1つです。
このメリットは、財布が汚れて見えないこと。です。
内装が明るいカラーのものは、どうしても汚れが付いてしまいます。
財布の中で、コインがすれ合うことで、金属粉が発生します。これが革にくっつくことで、「黒ずんだ汚れ」に見えるんですね。
コードバンの財布はどれも高価です。そして、とても丈夫な素材です。
ですから、「長く使いたい」とお考えの人が多いはず。
まだまだ使えるのに財布を買い替えてしまう理由は、「財布が汚れて見えるから」ではないでしょうか?
日本有数の革工房が、コードバンの馬蹄型コインケースをラインナップしています。
しかし、内装も濃い色で、汚れが目立たないのは、K.T.ルイストンの本作だけなのです。
あとがき
馬蹄型のコインケースをお探しなら、K.T.ルイストンのKTW-008は検討するべき逸品です。
とても高価ですが、美しいフォルム、コードバンを育てる楽しみ、そして、長く使い続けられるカラーなど、所有する満足度の高い仕上がりになっています。
パッケージも美しい。プレゼントにも最適な1品です。