今回ご紹介するのは、ジャミーウォレットの「栃木レザーモデル」。
使い勝手やメリット・デメリットについて分かりやすく解説します。
動画
ジャミーウォレットの使い方、特徴、栃木レザーの質感が伝わるように動画にしてみました。
スペック
ブランド | カルトラーレ |
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商品名 | ジャミーウォレット 栃木レザー |
収納力 | ★★★☆☆ |
お札入れの数 | 1 |
お札の枚数 | 10 |
コインの枚数 | 25 |
カードの枚数 | 5 | サイズ | W105 x H93 x D18mm | 重さ | 60g |
素材 | 牛革(栃木レザー) |
使い勝手
使い方は『ジャミーウォレット エンボスレザーモデル』とほぼ同じ。以下のページにてレビュー掲載しています。
本ページでは、栃木レザーモデルの特徴について解説します。
お札
エンボスレザーモデルと作りは同じ。
外装につかわれている栃木レザーの裏面(床面)が、財布の内装になっています。
革の裏面は繊維の集合です。裏面を使うと、ひっかかる手触りになってしまい、お札の滑りがよくありません。しかし、ジャミーウォレットはスムースでサラリとした質感です。繊維を寝かせる仕上げが施されているわけです。安価な革製品ではこういった仕上げはされていません。
毛羽立った状態よりもスムースな方が美しい。お札の滑りが良くなるため、手際よく出し入れすることができます。「お札を折ってから入れる手間」が、小さなL字ファスナーのデメリットだったわけです。ジャミーウォレットでは、スムーズに出し入れできるようにデザインされています。
裏張りしていない理由をカルトラーレに聞いてみました。
「厚みが出るし、重くなるため」とのこと。
もちろん、コスト面もあるでしょう。内装を裏貼りすることで上質感がグッと増します。しかし、そのためには革を薄く抄き、2枚の革を貼り合わせてステッチする必要があります。つまり、値段も上がってしまいます。高価になると、購入者も減る。ビジネス上の決断もあるのでしょう。
「安くて上質な仕上げ」は存在しません。どこまで求めるかですね。
コイン
コインの収納部にマチが付いているため、栃木レザーモデルは使いやすいです。
ファスナーカラーはゴールド。栃木レザーとコントラストが効いています。
コインポケットの内装も、床面がスムースに処理されています。見た目が良いし、汚れも目立ちにくい。内装が毛羽立っていると、コインが擦れたときに発生する金属粉が繊維に入り込みやすく、すぐに汚れが目立ってしまいます。
ガバっと開くからコインが見やすくて、取り出しやすい。
手前に倒して受け皿としても使える。沢山のコインがあっても、選別やすい。
ファスナーが「返し」になるため、コインも落ちません。
収納するときも入れやすい。流し入れることだってできる。
多くの「ミニL字ファスナー」は縫製せずに、一枚革をぐるりと使った仕立てになっています。革の質感をダイレクトに味わえるつくりです。
一方、ジャミーウォレットは、下部が縫製されています。つくりが違う。
だから、極めて薄い。
このスリムさゆえに、スーツの内ポケットにもラクラク収納できるのです。
カード
収納スペースは2箇所。
開いたところ。カードポケットにも栃木レザーが使われています。
コインポケットのサイド。スリット状のポケットです。
マチが付いたマイナーチェンジ後は、カードの出し入れがしやすくなりました。
特徴
栃木レザーを贅沢に使用
素材は、栃木レザー。光沢を放つ表情が特徴の、スムースレザーです。
表面には緻密なシボが並びます。コードバンなどとは違った、微細な光沢ですね。
オイルを含んだ皮革のため、新品のときから手にフィットする手触りです。
ギュッと握ると、ギュイギュイと鳴くような音がするのは、タンニンでなめされた上質な革の証です。所有欲が満たされます。
栃木レザーは、タンニンでなめされ、染料で彩られた革です。 色合いやツヤの変化、いわゆるエイジングを楽しむことができます。
あとがき
小さなL字ファスナーは、カルトラーレ以外のブランドからも発売されています。気軽に持ち運べるコンパクトな財布として、メジャーなカタチと言えるでしょう。
では、なぜあえて、ジャミーウォレット 栃木レザーモデルをチョイスする必要があるのか。本作だけの特徴をまとめましょう。
- お札を1アクションで出し入れできる、機能性の高さ
- コインが見やすく、出し入れしやすい
- 国産のタンニンなめし牛革、栃木レザーを贅沢に使用している
- 色・ツヤが変化するエイジングを楽しめる
これらの特徴を満たした、小さなL字ファスナーは本作だけなのです。