WILDSWANSのカバンは、上質で美しいものばかり。ビジネスシーンにも使いたいと思う人もいると思います。
私も仕事でWILDSWANSのカバンを愛用していますが、これぞというものをセレクトするまでに悩んだものです(そういった時間もまた楽しいのですが)。
というのも、たくさんのカバンがラインナップされていて特徴が違うからです。
使い方や利用シーンによって「最適なカバン」は異なりますし、どれも魅力的ですから、いろいろと目移りし、2年ほどかけて厳選しました。
そこで、本ページではWILDSWANSのカバンの中から「ビジネスシーンにふさわしいカバン」を厳選してピックアップしました。
各アイテムの使い勝手や特徴、最適なシーンなどを合わせてご紹介しますから、あなたのスタイルに合うものがきっと見つかるはずです。
お仕事用のカバンを検討中の方は、ぜひ参考にしてみてください。
ビジネスシーンにぶさわしい、WILDSWANSのカバン
結論から言うと、ビジネスシーンにふさわしいカバンは、3つしか無いように思います。
- ドラッカー
- サーキュロ
- ウェーバー
このカバンをピックアップしたのは、以下の特徴をすべて持っているからです。
- 上質で、高級感ある装い
- どんなシーンにも映える、簡素なデザイン
- 何年も飽きずに使える、余計な装飾のないデザイン
- 丈夫で、何年も使えること
- 使い手と一緒に育つ、エイジングも楽しめること
- 仕事に必要なアイテムを、たっぷりと収納できること
- 底鋲が付いていて、地面に気軽に置けて、汚れないこと
WILDSWANSはたくさんのカバンをラインナップしていて、どれも魅力的です。
でも、その全てがビジネス用に使えるわけではありません。
例えば、ボディバッグ ピストは、大のお気に入りなのですが、上記の要素を持ち合わせていないんですね。
そこで本ページでは、「ビジネスシーンで使いやすいもの」だけをピックアップしました。
それぞれ違った特徴を持っています。
順にご紹介してまいりますので、あなたにマッチするものを見極めてみてください。
トートバッグ ドラッカー
機能 | メインポケット×1、サブポケット×1 |
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サイズ | W440×H320×D160mm |
タイプ | トートバッグ |
素材 | サドルアップ |
ドラッカーは、WILDSWANS定番のトートバッグです。
一般的なトートバッグのほとんどは、ストンと縦におちるフォルムです。
対するドラッカーは、上部をキュッと絞ることで、ユニークな曲線を描くフォルム。初めて目にしたとき、その美しいプロポーションに目を惹かれたのを覚えています。
これはドラッカーのオリジナリティーで、他のどのブランドを見ても、同じフォルムのものはありません。
また、「立ち振る舞いが美しいトートバッグ」としてもダントツに優秀です。
一般的なトートバックは、柔らかい革が使われているため、カバンを置くと、クタッと崩れてしまいます。
一方のドラッカーは、硬めの革と、カバンを支える底鋲のおかげで、キチッと自立するのです。
美しい装いを生み出しているヒミツは、WILDSWANSが得意とする「サドルアップレザー」にあります。
ベルギーの老舗タンナー、マシュア社の代表作で、「ハリ感と強度」に定評のある皮革です。サドルアップのハリを活かすことで、自立するトートバッグに仕上げることができるわけです。
また、長く使える素材としても優秀です。
もともとは、馬具に使われていた革ですから、硬くて丈夫、それでいてしなやかさを持ち合わせています。公式サイトでは、10年使ったサドルアップのアイテムが掲載されています。優れた耐久性の裏付けとして十分でしょう。
つまり、「長年使えるビジネスバッグ」の素材として、サドルアップは最適なわけです。
ドラッカーを持ってみると、その迫力あるルックスとは裏腹に、とても軽く感じます。
サドルアップの財布は、コンパクトながら「革のカタマリ」を感じさせる、「重み」を感じますが、ドラッカーはフワリと軽いのです。(WILDSWANSのサドルアップの財布を愛用している人ほど、その軽さに驚くはず)
少し長めのハンドルは、肩かけができるようにデザインされたもの。ドラッカーの軽さは、肩かけにも最適です。
大きな口を開けていますから、大きめのアイテムもカンタンに出し入れできます。マチも広いため、お弁当箱のように少し厚みのあるアイテムを入れたいなら、ドラッカーが一番使いやすいと感じるはずです。
ブリーフケース サーキュロ
機能 | メインポケット×2、サブポケット×1 |
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サイズ | W450×H370×D120mm |
タイプ | ブリーフケース |
素材 | サドルアップ |
流線型のフォルムが特徴的なブリーフケースです。
全面に、サドルアップが使われているので迫力満点です。その美しさと相まって、とても高級なカバンに見えます(実際、高いのですが…)。
ドラッカーと異なり、カバンはダブルファスナーでしっかりと留めるつくり。大切な書類を仕舞うなら、こういった安心感も大切ですね。
収納も考えられています。
カバンの中の仕切りには、サイドポケットが1つ。マチはありませんが、iPadMiniが余裕を持って入るほどの大きさです。財布や名刺入れなどをまとめて入れられるくらいのスペースとお考えください。
カバンの中は、仕切りで大きく2つに分けられています。
この仕切は、カバンの下部では縫い合わされていないので、スムーズに可動します。ちょっと厚みのあるアイテムを入れても、仕切りが柔軟に動いてくれるので、スッキリと収納できるんですね。
(サーキュロに限りませんが)WILDSWANSの意匠であるコバ、均等なステッチなど、細部にいたって丁寧に仕上げられています。だからこそ、所有する満足感はバツグンで、どこに出しても恥ずかしくないカバンに思えます。
スタイリッシュさと力強さが味わえるのは、このコバの仕上げのおかげでしょう。
さて、サーキュロの真髄は、その洗練されたプロポーションにあります。
一般的なブリーフケースは格式張ったものばかりで、あかぬけず、さえない印象を受けてしまいます。
一方のサーキュロは、山なりのカーブや、スリムで洗練されたフォルムが特徴です。クラシックとモダンが組み合わさったユニークな装い、といったところでしょうか。
サドルアップと、流麗なプロポーションが相まった姿は、サーキュロだけの醍醐味です。洗練された大人を演出してくれますから、スーツ、ジャケットによく映えるんですね。
私は自宅ではソファに置いたりするのですが、ただそこにあるだけでとても映えます。使わないときも、見て楽しめるカバンなんですね。
主観ですが、WILDSWANSのビジネス用バッグの中で、その美しさはダントツだと思います(他ブランドのものと比べても、もっとも美しいブリーフケースだと思います)。
ビジネスバッグ ウェーバー
機能 | メインポケット×2、PC用スリーブ×1、サブポケット×2、サイドポケット×1 |
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サイズ | W420×H300×D100mm |
タイプ | ビジネスバッグ |
素材 | サドルアップ |
ビジネスバッグも、WILDSWANSが仕上げると、こうも美しくなります。
一般的なものと違って、丸みを帯びたデザインが特徴的ですね。クラシカルな佇まいでありながら、クールで力強い印象を受けます。
ウェーバーの特徴は、その機能性の高さにあります。
2気室に別れた収納スペースによって、
- ノートPC
- 着替え用のシャツ
- 書類
など、さまざまなアイテムを分けて入れることができます。
特にPCを収納するスペースは、ふわりとした素材になっています。ちょっとした移動なら、ケース無しで持ち歩ける安心感も魅力です。
15インチのPCまでをスッキリと収納できるようにデザインされています。
収納力もそこそこあり、1泊2日の出張なら十分に対応できます(というか、私はもっぱらこういったシーンで使っています)。
カバンの中にも、サイドポケットが備え付けられています。
携帯、名刺入れ、財布など、仕事に使う「小さなアイテム」を個別に収納できるのも助かります。
WILDSWANSが「ビジネスバッグ」とCMしているとおり、もっともビジネス寄りのカバンです。機能性と美しさ。この両方を求めるなら本作がNo1です。
WILDSWANSのカバンは、結局どれがいいのか?
それぞれユニークな特徴があることが、お分かりいただけたでしょうか。
どれもステキなカバンですから、1つに絞るのは難しいかもしれませんね。
ここでは、各カバンの特徴を比較してみます。あなたのスタイルに合うものを見つけましょう。
ビジネスシーンにふさわしいカバンはどれか?
ウェーバーとサーキュロが最適で、次いでドラッカーといったところでしょうか。
ウェーバーは誰が見てもビジネスバッグです。
サーキュロは美しいブリーフケースで、普段使いもOK。
ドラッカーは「トートバッグ」です。ビジネスカジュアルの職場なら問題ないと思いますが、オカタイ職場なら避けた方が良いかもしれません。
WILDSWANSのカバンは、どれも上質な革をたっぷりと使っていますから、洗練された大人に演出してくれるはずです。
余計なお世話かもしれませんが、ビジネスグッズにお金をかけるなら、まずはクツとカバンをおすすめします。
男性であれば、数少ない「許されるファッション」ですし、モノが大きく、目に入りやすいものですから、ビジネスパートナーにも「見られるアイテム」だからですね。
カジュアルも兼用したいなら
WILDSWANSのカバンは高価ですから、いくつも購入するのは難しいですよね。オン/オフともに使いたい方もいるはずです。
そういった点では、ドラッカーが最適です。もっともカジュアルに近いカバンですから、オンオフ問わずに使えます。休日も使えるオールラウンダーを選ぶなら、ドラッカーがNo1だと思います。
次いでサーキュロですね。
ただ、サーキュロは(ドラッカーと比べると)端正なルックスですから、遊びゴコロはあまり感じないかもしれません。まさに大人のカバンといった装いです。
(個人的には、普段使いするのも、とてもカッコイイと思うのですが、カッチリしすぎるかもしれません)
サドルアップは、エイジングが進むと迫力が増してきますので、カジュアルにも使いやすいかと思います。
ウェーバーはビジネス専用と考えた方が良さそうです。(私はカジュアルでは使っていません。)
価格の高さ
ウェーバーがダントツに高いです。
ドラッカーとサーキュロは同じプライスですね。
5年以上は使えるアイテムですから、この価格差をどう見るかはあなた次第ですね。
使いやすさ
何をもって使いやすい、と言うかは「使い方」によるのですが、いくつか特徴を比較してみます。
軽さ
ドラッカー < ウェーバー < サーキュロ
ドラッカーが一番軽いです。(見た目の印象も手伝ってか、本当に軽く感じます。)
気軽さ
ドラッカーです。
肩かけできるのも魅力ですね。両手が空くと、やはり便利です。
持ちやすさ
手で持つなら、ウェーバーやサーキュロの方が、安定して持ちやすいと感じます。
ドラッカーは、ロングハンドルですから、どうしてもバランスは他の2つに劣ります(少し、プラプラする印象)。
アイテムの出し入れ
ドラッカーは口が広く、マチもありますから、出し入れのしやすさならNo1。
ポイポイと気軽にアイテムを突っ込めるため、どうしても乱雑になりがちですが、バックインバックで補えば問題ないでしょう。
サーキュロとウェーバは、ファスナーで留めるデザインになっているので、アイテムを出し入れするのに1アクション必要になります。その分、「しっかりとアイテムを守りたい」というニーズに応えてくれるわけです。
サーキュロは、まさにブリーフケース。
A4サイズの書類を折りたたまずにそのまま出し入れするのに最適なサイズに仕上がっています。
サーキュロとウェーバーと比べてみたのがこちら。
サーキュロの方が少し高さがあります。大きな面とサドルアップの表情が相まった装いは、まさに威風堂々といったところでしょうか。
ルックスだけでなく、サイズが大きいことで「書類」をスッキリと仕まう能力に優れているわけです。「ブリーフケース」として優秀だと感じます。
収納分け
収納するアイテムを、しっかりと分けたいなら、ポケットの多いウェーバーが一番です。
ドラッカーとサーキュロは、サイドポケットが1つなので、「小さなアイテムを区分けして入れたい」なら、バックインバックは必須です。
別の言い方をすると、小さなアイテムをたくさん持ち歩かないなら、ポケットの少ない、ドラッカーやサーキュロの方が、シンプルで良いと感じるかもしれません。
「使い勝手」を考慮すると、どうしてもポケットがたくさんあるものを選んでしまいがちですが、コクヨなどから優秀なバックインバックがリリースされています。
最初からついているポケットを取り外すことはできませんが、「バックインバック」を追加すれば、ポケットを増やすことができるんですね。
というわけで、個人的には「ポケットが少ないから選択肢から外す」というのは勿体無いと思います。
美しさ
完全に主観ですが、サーキュロが一番美しいと思います。
WILDSWANSのカバンの魅力とは何か?
公式リペアサービスで長く使える
WILDSWANSのアイテムは、公式リペアサービスを受けることができます。
郵送でも対応してくれますし、とてもリーズナブルです。
部品交換などが発生しないリペア、例えばコバ磨きやクリーニングなどは無料で行ってくれます。(リペアが必要なときは事前に見積を出してくれます。)
決して安くはないカバンだからこそ、こういった公式リペアサービスは嬉しいものです。
あらゆる空間に映えるデザイン
WILDSWANSのカバンには、余計な装飾が一切ありません。
サドルアップの表情そのものが美しく、迫力に満ち満ちています。美しい素材と、流線型のプロポーションが組み合わさったカバンは、扱う人も、その空間もシックに演出してくれるのです。
素材とフォルムで勝負できる、上質なカバンには、ブランドロゴは必要ないんですね(外装に「WILDSWANS」とロゴが書いてあるなら、私は購入しなかったでしょう)。
あなたが20代なら、ご紹介したカバンを見て「ちょっとシンプルすぎる。もう少し遊びがるものが欲しい」、と思うかもしれません。
私は、若い人にこそオススメしたいです(ちなみに、私は30代です)。
「余計な装飾のない、シンプルなデザインのものが美しい、カッコイイ」、そう思う日がいずれくるからです。
また、サドルアップは、育つ革としても優秀ですが、変化には時間がかかります。
私のサーキュロは、まだ新しいので、微光沢を放ちつつも、まだまだマットな質感です。
この表情は最初だけです。使い込むほどに、ツヤがあがり、ギラリとした光沢を身にまとうようになります。何年も使うことで、「変化」を楽しめる革です。言うなれば、あなたと一緒に成長する革なのです。
ビジネスシーンに添えるものだからこそ、シンプルなものを。
そして、あなたと一緒に育つものをセレクトすることをオススメしたいのです。
あとがき
ご紹介した中で、(今のところ)私が愛用しているカバンは、サーキュロとウェーバーです。
エイジングを含めて、育ち方をご紹介していければと思っています。
最後に、スタイルごとのおすすめを紹介しますと、
オンオフ問わずに使える、使い勝手なら、ドラッカー。
美しさと見栄え、高級感なら、サーキュロ。
収納力と機能性なら、ウェーバー。
といったところでしょうか。
結局のところ気に入ったものをセレクトするのが、一番だと思います。
「あなたのスタイル」に合うものを選べば、どのカバンも10年以上使える相棒になるはずです。