財布の値段はピンきり。素材や仕立てによって大きく異なります。
ハイブランドをセレクトしなければ、ほとんどが5万円以内で手に入れることができます
そんな中、10万円以上の財布もあるんですね。
今回ご紹介する財布は、とにかく値段が高いもの。
ハイブランドを除いた、日本の革工房のアイテムに絞ってセレクトしました。
最高の素材を、日本の技術で仕立てた、最高の財布です。
どれも特徴的で、ほとんど見かけることが無い逸品ばかりです。
高価な財布に興味のある方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
10万円を超える、高級財布
10万円を超える財布、調べてみるとたくさんありました。
ここでは、安いものから順に紹介します。
ココマイスター シェルコードバン アーチデューク
価格 | 120,000円 |
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素材 | ホーウィン社 シェルコードバン |
機能 | 札入れ×2、コインポケット×1、カードポケット×8、フリーポケット×2 |
サイズ | 縦95×横192×厚さ20mm |
カラー | ブラック/ ボルドーワイン |
革のダイヤモンドと呼ばれるコードバン。使い込むことで、まるで陶器のようなヌラリとしたツヤ感、ギラリとした輝きが生まれる、馬の革です。希少性と独特の美しさから、とても人気のある高級素材です。
馬の原皮からコードバンを作ることができるタンナーは、世界で5社もありません。中でもホーウィンのコードバンは、美しいツヤと輝きに定評があり、世界中の革工房から愛用されています。世界的に需要が高まり、手に入る量が激減しています。生産が追いつかず、値段が上がり続けていますので、値段はさらに高騰するでしょう。
ココマイスターのアーチデュークは、そのホーウィン社のコードバンを使った財布。外装だけでなく内装も、総コードバン仕立ての贅沢な逸品。ココマイスターの財布の中で、もっとも高価な財布です。
余計な装飾はいっさいありません。ブランドロゴさえも取り払っているのは、コードバンの美しさが、一番の魅力だからです。
内装も外装と同じトーンで統一感があります。暗めの色ですから、汚れが目立ちにくいのも、長く愛用できるポイントでしょう。
革が手に入りにくいため、ごく少量しか生産できない逸品です。販売開始しても、すぐに売り切れてしまうので、手に入れるのが難しい状況です。どうしても欲しい人は、公式サイトの「販売お知らせメール」を利用して、気長に待ってみてはいかがでしょうか。数ヶ月ほど待つことになるかもしれませんが、手に入れたときの喜びはひとしおです。
参考:アーチデュークのレビュー
CYPRIS COLLECTION マットクロコダイル
価格 | 270,000円 |
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素材 | クロコダイル |
機能 | 札入れ×2、コインポケット×1、カードポケット×21、フリーポケット×2 |
サイズ | 縦95×横210×厚さ20mm |
カラー | ブラック/ チョコ/ ネイビー |
CYPRIS(キプリス)は日本の革工房。
いくつかシリーズ展開していて、その最高峰がCYPRIS COLLECTIONです。
老舗の大きな工房ですから、たくさんの職人をかかえています。
その中でも最高の職人が、最高の素材で作ったものだけが、CYPRIS COLLECTIONとしてラインナップされます。
CYPRIS COLLECTIONのアイテムは、5万円オーバーのものしかありません。
その中で、もっとも高価な財布が、本作。
エキゾチックレザーの王様、ナイルクロコを使ったラウンドファスナーウォレットです。
クロコは革の部位によって製品の表情が異なる、個体差の大きい素材です。
本作はクロコのお腹の部分を使うことで、左右対称にウロコが配置された美しい仕上がりとなっています。
クロコの財布が高くなるのは、美しく仕上げられる部位がとても少ないからです。「美しくウロコが並んだ」表情を活かすなら、1匹の革から1〜2個しか作れないんですね。
(安い価格で販売されているクロコ財布もあります。安く売れる理由は、どの部分でも余すことなく使うようにしているからです。キレイに揃った表情はできませんが、1匹からたくさん作ることができるわけです。これが安さの秘密です。)
機能的にもとてもユニークな逸品です。
CYPRISの代表的な意匠である、ハニーセル構造のつくり。カードをたくさん使い分ける人におすすめです。
CYPRIS COLLECTIONは、高価な革を使った財布をたくさんラインナップしています。高級な財布が欲しい方は、公式サイトをご覧になってみてはいかがでしょうか。
YUHAKU クロコダイル束入れ ラウンドファスナー
価格 | 280,800円 |
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素材 | クロコダイル |
機能 | 札入れ×2、コインポケット×1、カードポケット×12、フリーポケット×2 |
サイズ | 縦95×横198×厚さ22mm |
カラー | Blue/ BlueGreen/ RoyalGray/ Gray/ brown |
外装にナイルクロコ、内装にキップ(仔牛の革)を使ったラウンドファスナー。
本作の特徴は、YUHAKUの得意とする、手染めのグラデーション。
美しく変化する濃淡は、YUHAKUだけの魅力です。
迫力のある力強さを放つ、クロコレザー。
そこにYUHAKUの染色が施されることで、どこか妖艶な美しさも加わります。
クロコに美しいカラーを求めるなら、本作に変わるものはありません。
YUHAKUのクロコを使ったシリーズCobwebは、どれも美しい仕上がりとなっています。
色で差をつけるなら、YUHAKU公式サイトをご覧ください。クロコを使った、かぶせ蓋タイプの長財布もラインナップしています。
BAHARI 梅花皮 長財布 ラウンドファスナー
価格 | 380,000円 |
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素材 | スタースティングレイ(カイラギ) |
機能 | 札入れ×3、コインポケット×1、カードポケット×12、フリーポケット×2 |
サイズ | 縦100×横193×厚さ320mm |
カラー | ミルキーホワイト/ レモンイエロー/ 他8色 |
独特な表情が魅力のエキゾチックレザー。
その中でも異彩を放つのが、エイの革です。
エイ革は、独特の美しさが魅力で、古くから宝飾品に使われてきました。
もともとが高級な素材なのですが、本作のエイ革は、世界でもっとも貴重なマテリアル。
スタースティングレイと呼ばれる、とても珍しいエイです。1000匹の中に1匹いるかどうか、月に1匹しか水揚げされない、幻のエイです。
表面にトゲがあるのが特徴です。
丁寧にポリッシュすることで、まるで星空のような、美しい表情が完成します。梅の花が咲いたように見えることから、日本では、梅花皮(カイラギ)と呼ばれています。
古くから王様やお殿様への献上品に使われていたことからも、とても貴重な品であることが分かります。日本では、京都国立博物館の重要文化財の刀に使用されています。
本作は、そのカイラギを贅沢に使った逸品。
他のどんな革にも出せない、強力な個性と妖艶な美しさは、まさに唯一無二。
10色と豊富なカラーは、どれも美しい仕上がりです。
そもそも市場に出回っていませんから、まず人と被ることはありません。
とんでもなく高価な一品ですから、購入できるのもごくわずかな人になるでしょうが…。
ちなみに、通常のエイ革を使ったものは、グッとお手頃になります。
エイ革の特徴、スターマークを活かしたデザインで、たいへん美しい仕上がりですから、一度公式サイトをご覧になってください。
あとがき
ルイ・ヴィトンなどのハイブランドの財布と比べてみると、日本の革工房のものはとてもリーズナブルです。
3万円を超えると、見た目がゴージャスになり、十分に上質なものが手に入ります。
では、10万円を超えるとどうなるか?
これが気になって、まとめたのが本ページです。
一番の違いは、素材です。
財布に使うマテリアルが、希少で高価な革に変わるんですね。
牛革といったメジャーな素材ではなく、コードバンやエキゾチックレザーなど、珍しく高価なものばかりです。
独特の個性がはっきりと表れていて、美しさ、力強さ、気品、優雅を感じることができます。どれも、牛革では表現できない、強烈な個性です。
人と被ることが、ほとんど無いことも、高価な財布がセレクトされる理由かもしれませんね。
どの革も、大変珍しいものですから、少し変わった財布が欲しい方にもおすすめです。
私もいつか、こういった財布を手にしたいものです。
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