パーム フルグレインブライドルレザーモデルのレビュー。小さな財布にフルグレインの荒々しさが宿った逸品

WILDSWANS定番の皮革、フルグレインブライドルレザー。その魅力について、以前紹介しました。

参考:WILDSWANSの新定番、フルグレインブライドルレザーとは何か。

そして本日ご紹介するのは、そのフルグレインブライドルレザーを使った、WILDSWANSのコンパクト財布、パーム。

本ページでは、その魅力、メリット、デメリットに鋭くせまります。
また、パームのサドルプルアップモデルも使っていますので、比べてみての違いについてもご紹介します。どちらを買おうか、迷っている方は、ぜひ参考にしてみてください。

スペック

ブランドWILDSWANS
商品名パーム(PALM)フルグレインブライドルレザーモデル
用途
  • メイン
  • サブ
価格(税込み)35,640円
収納力★★★☆☆
お札入れの数1
お札の枚数10
コインの枚数15
カードの枚数7
寸法H86 x W100 x D25 mm
重量-
素材牛革(フルグレインブライドルレザー)

使い勝手

以前、サドルプルアップを使ったパームのレビューを掲載しました。

参考:WILDSWANSパームのレビュー

比べてみると、フルグレインブライドルレザーモデルは、サイズ、機能ともに同じ。そのため、本ページでは使い勝手については言及しません。

「道具としてのパーム」を知りたい方は、ぜひ上記リンクからご参照ください。

フルグレインブライドルレザーモデルの特徴

ここでは、フルグレインモデルの特徴を押さえてみましょう。

荒々しい表情

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素材は、「フルグレインブライドルレザー」。

イギリスでの地産地消にこだわって革をつくる、家族経営の小さな老舗タンナー、ベイカー社の代表作です。

まず目に入るのが、ブライドルレザーの特徴である「ブルーム」。これはワックスが浮き出たもので、普通に使ううちに消えていきます(ちなみに、いったん消えても、しばらく放置しておくとブルームは浮き出てきます)
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新品のときから、色合いに濃淡があります。
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一口でいうと荒々しい表情。この力強さこそが、魅力のひとつ。私は一目でやられました。
(端正で、気品ある美しさを求めるなら、フルグレインブライドルレザーは合わないでしょう。)

光を受けると、微細な光沢を放つ美しさを持ち合わせています。
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その表情とは裏腹に、触れてみるとサラリとしています。
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今日、「上質な革」、「美しい仕立て」をウリにする財布はたくさんあります。その中には、パームよりも使いやすいものだってあります。

にもかかわらず、パームをセレクトしてしまうのは、やはりこの革のカタマリ感が、革オタクの所有欲を存分に満たしてくれるから。
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エレガンスな装い、スタンダードなフォルムを重視するなら、本作をセレクトするべきではないのです(かぶせ蓋の長財布や、L字ファスナーをチョイスした方が幸せになれるはずです)。

世界一強固なブライドルレザー

少しだけ、フルグレインブライドルレザーの特徴をご紹介します。

一般的に、ほぼすべての皮革は、表面を加工して、見た目や手触りを整えています(削ったり、汚れを取ったり)。見た目をキレイにすることで、「売れる革」に仕上げることができるからです。ただし、加工することで革の強度、ハリ、自然な風合いが、多少は犠牲になります。

たとえば「ブライドルレザー」も、加工が施されています。キリッと引き締まった、端正な表情は、作り込まれたものなのです。

一方、フルグレインブライドルレザーはどうでしょうか。

「Grain」とは銀面のこと。「FullーGrain」 と名付けられているのは、革の素の表情をなるべく活かした皮革だからです(削ったり、磨いたりを極力しない製法)。ベイカー社いわく、この製法がもっとも「強固」に仕上がるとのこと。12ヶ月もの時間をかけて作り続けるのは、他の製法よりも長く使える素材として自信があるからでしょう。

「英国産ブライドルレザー」を作るタンナーは10以上あるのですが、この「Full-Grain」のなめしを行うのは、ベイカー社のみです。

ハリのつよさは、サドルプルアップ以上。ギュッと握ると、「みしり」と鳴る。タンニンで時間をかけてなめされた、本物の革の証です。

WILDSWANSの意匠

手のひらに収まる流麗なフォルムもパームの魅力。

力強さ、上質さ、美しさを味わえる小さな財布は、パーム以外になかなかありません。
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手でふれるポイントは、わずかに弧を描くようにデザインされています。これが、使っていて「気持ちいい」と感じるキモ。
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バツグンのフィット感は、「小さいこと」だけが理由ではないのです。

ボリュームのあるプロポーション

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フルグレインブライドルレザーの表情と、ぷっくりと膨れたプロポーションが相まり、小さいながらも革のカタマリ感は十分。

なお、このボリューム感は、新品のときが最高潮。次第にスリムになっていきます。
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1年ほど使った、サドルプルアップのパームと比べてみると、こんな感じ。
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サドルプルアップのパームは、カバンでの持ち運びがほとんどでした(ケツポケはしていない)。そのため、カタチの変化は控えめかもしれません。(使い方によって、変化の度合いは違います。あくまでも参考に)

サドルプルアップモデルとの違い

表情の違い

(比較的)色が似ている、サドルプルアップのチョコ、フルグレインブライドルレザーのダークステインを並べてみました。
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サドルプルアップは、よくみると微細なシボがあります。
一方、フルグレインブライドルレザーは、その荒々しい表情とは裏腹に、スムースな表情。
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新品のときは、サドルプルアップの方がしっとりとしていますが、使い込むことで同じような触り心地になっていきます。

どちらが良いかは、趣味嗜好によるでしょう。私がアレコレいうのは野暮ですね。

丈夫さ

グラウンダーとの比較検証より、フルグレインブライドルレザーは、サドルプルアップよりもずっとコシの強い皮革だということが分かっています。

参考:サドルプルアップとフルグレインブライドルレザー

パームでも、フルグレインブライドルレザーモデルの方が、カタチの変わるスピードは遅いはず。WILDSWANSの財布に「型崩れ」は考えにくいのですが、パームのプロポーションを長く楽しみたいなら、フルグレインブライドルレザーモデルをセレクトした方がよいでしょう。

あとがき

すでにパームを持っているのに、さらに購入してしまうのは、私がこのフォルムに惚れ込んでいるから。

もし初めてのパームであれば、どのモデルを選んでも大丈夫です。どの皮革のものでも、WILDSWANSらしさを十分に堪能できるはずです。

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